兵庫県但馬地方を観光！温泉やランチ・イベントなどおすすめいっぱい！

但馬とは兵庫県の北部、日本海側に位置する地域を指します。豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町の3市2町からなり、北は日本海、南は播磨及び丹波、東は京都府、西は鳥取県に隣接しています。北部であり海もある地域とあって、夏と冬それぞれにおすすめのお出かけスポットがあるのでご紹介します。

朝来市の今や言わずと知れた観光名所です。10年前は無名の山城でしたが、映画や大河ドラマのロケ地になり、雲海に浮かぶ幻想的な光景がテレビで紹介されたことで一気に人気が爆発しました。日本のマチュピチュとも呼ばれています。車や観光バスで麓まではいけますが、山城とあって、途中からは石の階段を上ることになるので、靴での観光をおすすめします。

晩秋のよく晴れた日の早朝に朝霧が発生しやすいので、雲海を見たい場合は11月下旬から12月上旬の明け方から8時頃を狙ってください。ただし、「雲海に浮かぶ竹田城」を見たい場合は対岸に位置する朝来山に登る必要があるので間違えないようにしましょう。中腹にある立雲峡からの景色はよく写真集に使われていて、本当に神秘的な光景が見れますよ。

豊岡市の出石は、かつて出石城の城下町として栄えた地域です。町割が京都と同じく碁盤の目状であることから、但馬の小京都と呼ばれています。シンボルの辰鼓楼や出石城、家老屋敷や資料館の他、近畿最古の芝居小屋である永楽館、出石出身の画家伊藤清永記念館と見所もたくさんで、ゆっくりと散策するのがおすすめです。紅葉も人気ですが、シーズンを問わず観光客で賑わっています。

出石の名物と言えば出石の皿そばです。出石焼の小皿に乗ったお蕎麦は5枚で一人前で、様々な薬味、カツオと昆布の濃厚だしにつけて頂きます。美味しいお蕎麦は注文時に追加で10皿という声も普通のことで、何枚でもぺろりと食べれてしまいます。出石にはたくさんの皿そばの店があり、出石のランチにおすすめです。皿そば協同組合がマップも作っているので、参考に食べてみて下さい。

但馬には有名な2つの温泉地をはじめ、たくさんの温泉があります。温泉メインの旅館に泊まってというのはなかなか難しいという人でも、日帰り温泉や立ち寄り湯ならば楽しめるのではないでしょうか。海で遊んだ後スキーやスノーボードで遊んだ後、お出かけ帰りに温泉で汗を流して温まって帰るのもおすすめです。

新温泉町に位置する、日本屈指の高熱温泉である湯村温泉。春来川沿いにある源泉荒湯からもうもうと立ち上る湯けむりや、荒湯で温泉卵を茹でる観光客の姿は湯村温泉ならではの光景です。春来川沿いに設けられた足湯は温泉街の散策をして、ランチをして、また散策をしてという街歩きの疲れを癒してくれます。小説「夢千代日記」の舞台としても有名です。

湯村温泉では毎年７月に「荒湯天狗まつり」というイベントが開催されます。商売繁盛と家内安全を願うお祭りで、天狗像を引いたちびっこのパレードや夜店、灯篭の点火といった盛沢山のイベント内容で、浴衣で訪れる人も多い活気のある夏祭りです。他にも湯村の火祭りというイベントもあり、夏に温泉は暑くて気乗りしないという人も、湯村温泉のお出かけが楽しめますよ。

豊岡市城崎町にある城崎温泉は古くは平安時代から知られている温泉で、1300年の歴史を持つ名湯です。石造りの太鼓橋と柳並木、外湯巡りをする浴衣姿の観光客の姿は城崎温泉の代表的な風景です。7軒の外湯はそれぞれ趣が違うので、城崎温泉に来た際はぜひ外湯巡りを楽しんでみて下さい。

温泉街には昔ながらの遊技場があり、射的やスマートボール、手打ちのパチンコといった昔懐かしの遊びを楽しむことができます。外湯の終了する23時頃まで営業していて、多くの観光客で賑わっています。ワイワイ楽しい雰囲気で、女子グループでも気軽に入ることができるので、城崎の夜のお出かけにおすすめです。

城崎温泉の夏のイベントと言えば夢花火です。開催中の平日には毎日花火が上がり、夏の夜を彩ります。又、春には温泉まつり、秋にはだんじり祭り、冬には城崎カニ王国と季節ごとに多様なイベントが楽しめます。せっかく城崎にお出かけするなら温泉だけでなくイベントも楽しんで帰りましょう。

朝来市生野にある生野銀山は室町時代に本格的な採掘が始まった、日本有数の銀山です。明治元年には日本初の政府直轄の官営鉱山となり、近代化鉱業の模範鉱山とされました。旧坑内は見学でき、電動人形で当時の様子を再現しています。又、鉱物館には水晶や鉱物標本の展示があります。

もっと生野銀山のことを知ってほしいという思いから、ご当地アイドルブームに乗り、坑内に設置している電動人形がアイドルとしてデビューすることに。その名も「超スーパー地下アイドルGINZAN BOYZ」。突飛なアイデアが話題となり、デビューイベントには多くの人が集まりました。これからの活躍に期待ですね。

城崎と言えば温泉が出てくると思いますが、城崎温泉を一望できる城崎ロープウェイをはじめ、おすすめの観光スポットがたくさんあります。玄武洞公園はまさに自然の芸術で、160年前に起こった火山から流れ出た溶岩が冷え固まる際、規則正しい割れ目を作り出したとされ、5つの洞で形成されています。

城崎で家族連れにおすすめなのは城崎マリンワールドです。自然水族館シーズー、ダイブ、シーランドの3つのゾーンがあり、見て、触って、発見できる体験型水族館です。水族館以上を目指すコンセプトで、イルカやアシカのショーは毎年内容が変わり、服を着たまま水に潜ったり、夏はイルカと一緒に泳いだりできます。

何と、城崎マリンワールドでは自分で釣ったアジを天ぷらにして食べることができます。珍しい金色のオコゼも展示されていて、写真を撮って携帯電話の待ち受けにすると金運や開運のおまもりになると話題です。イベントが多く1日中楽しめる上に、近くにはレストランだけでなく、漁協の直売所もあったりと、城崎のお出かけにおすすめのスポットです。

但馬の夏の楽しみと言えば、やはり海です。山陰随一の海水浴場として有名な竹野浜海水浴場をはじめ、どの海水浴場も日本海特有の透明度の高い澄んだ海と白い砂浜が特徴で、マリンスポーツやバーベキュー、地引網を体験できる浜もあります。その他、但馬の夏はパラグライダーやキャンプといったアウトドアも楽しめます。

但馬の冬の楽しみと言えばスキーです。養父市にある県内最高峰の氷ノ山をはじめ、ハチ北高原、神鍋高原、鉢伏山など但馬にはスキー場が多く、多くの人がスキーやスノーボードを楽しんでいます。又、冬に解禁となる味覚の王者松葉ガニはツアー列車が走るほどの人気。カニと聞くと贅沢なイメージですが、ランチで気軽に楽しめるお店も多いですよ。

ハチ北高原は初心者から上級者までコースが充実していて、チューブスライダーといったアトラクションもある、大きなスキー場です。キッズパークもあるので、小さなお子さんも思う存分楽しめ、家族連れにもおすすめのスキー場です。同じく神鍋高原も多様なコースやキッズパーク等家族連れにおすすめで、託児サービスも利用できます。

観光の楽しみの一つと言えばご当地グルメです。特に、ランチなら気軽に、日帰りの観光でも楽しめますね。但馬にはたくさんの味覚があるので、場所によって色々なグルメが楽しめます。但馬のグルメと言えば何といってもカニが有名で、他にも海鮮、但馬牛、出石の皿そばも人気です。お店に悩んだ時は、ランチがてら道の駅や漁協の直売所を訪れると外れがありません。

海に山に、自然の魅力の多い但馬ならではの景勝地がたくさんあります。特に、雄大な山陰海岸ジオパークは見所多くてお出かけにおすすめです。海岸線を堪能できる遊覧船から間近に見る奇岩の迫力は、陸から見る景色とは違った魅力があります。日本の滝100選にも選ばれた大名瀑「天竜」も見ごたえがあっておすすめです。

以上、兵庫県但馬の魅力をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。自然豊かで一年中、季節に沿った楽しみ方があり、小さなお子さんがいてもお出かけしやすいエリアです。近隣の住民はランチの為だけに但馬を訪れるほどご当地グルメも魅力。ぜひ一度、訪れてみて下さい。市をまたぐエリアなので、観光には車がおすすめです。