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チベット仏教寺院の見どころ!観光ツアーもあり!行き方や歴史も調査!

チベット仏教寺院の見どころ!観光ツアーもあり!行き方や歴史も調査!
投稿日: 2017年7月31日最終更新日: 2020年10月7日

チベットは中国の南西部にあり、海抜4000メートルの高地にあります。チベット仏教の聖地で、世界遺産の仏教寺院もあり、世界各国の巡礼者とっての憧れの地でもあります。今回はそんな神秘的なチベットの仏教寺院の観光ツアーを紹介します。

チベット仏教寺院を訪れよう見出し

チベット仏教は、チベットを中心に発展した仏教の一派です。今回は、幾多の困難を乗り越え、周囲の環境に翻弄されながらも広い普遍性をもって人種や民族や文化の枠を越え、「人間の心を向上させる」という本来の使命を果たす事を本質とするチベット仏教寺院の観光ツアーや行き方を紹介します。

チベット仏教寺院ってどんなとろ?見出し

チベット人は「世界の屋根」と呼ばれる、ヒマラヤ山脈の北側に広がる、標高4,000m以上のチベット高原で、牧畜や農耕を生業としていて、チベット高原に散在していた多くの部落を統一し、現在のチベット族になりました。現在は中華人民共和国南西部にある自治区で、中国では西蔵(シーツァン)自治区と表記されています。

チベット仏教寺院で話されている言語は?見出し

チベット人が話す言語がチベット語です。チベット語は、中国のチベット自治区だげでなく、青海省、甘粛省、四川省、雲南省やブータン、ネパールにも多数のチベット人が居住しているので、チベット語は、チベット高原を中心とする、広大な地域で話されていて、「シナ・チベット語族」と呼ばれる語族に属する言語です。

チベット語はインドの文字より考案されたものですが、チベット語と中国語、チベット語とインドの言葉の間に類似性は全くと言っていいほどありません。しいて言うと中国語のような声調はあります。チベット語は、日本語と同じように敬語が発達していることが特徴として挙げられます。

チベット仏教寺院の悲しい歴史見出し

記録において有史以前の様子を知ることはできませんが、新石器時代の遺跡が発見され、チベット文明が誕生してから少なくとも7000年が経過している事が分かっています。記録に残っているとろですと、7世紀、吐蕃王朝がチベット高原を統一し、高原の住人たちに「チベット国」、「チベット人」の観念が共有されるようになります。

1277年、強大なモンゴル帝国が、チベットにも侵攻しますが、モンゴルの支配者たちは、チベット仏教の教えに感銘し、モンゴル人の間にチベット仏教が浸透していきました。1642年にチベット指導者のノナム・ギャンツォがモンゴルのアルタン・ハンから「ダライ・ラマ」の称号を授かり、以降ダライ・ラマがチベットを統治してくことになります。

18世紀初頭、清がチベットに影響力を及ぼすようになり、チベットのラサに大使を置き、清朝の皇帝もチベット仏教を信仰します。以来、チベットと中国は「お寺と檀家」の関係で繋がりを持つようになります。しかし、第2次大戦後、中華人民共和国が成立すると人民解放軍の侵攻を受け、中国の占領下に置かれます。

1966年、文化大革命の開始と同時にチベット各地で中国当局により、チベット仏教寺院の破壊、中国による支配に反発する者の弾圧・不当逮捕・拷問が始まります。1989年、武力弾圧を続ける中国政府に対し、非暴力主義を掲げ、平和的に独立を要求してきたダライ・ラマ14世に対して、国際的な評価がなされ、ノーベル平和賞が授与されました。

ダライ・ラマ14世は亡命して以来半世紀にわたり、国際社会にチベット問題を訴え続けてきましたが、状況はむしろ悪化しているような印象を受けます。チベットの寺院文化やチベット人のアイデンティティの破壊、人権の抑圧は、現在も着実に進んでいます。中国の支配下でチベット語を教える教師が減り、中国語しか話せないチベット人が増えています。

また、チベットの人々は指導者であるダライ・ラマ法王を罵ることを強制され、嫌がる者は僧籍を剥奪されたり、投獄されて拷問を受けたりします。同時に中国政府は人口が希薄なチベットに漢民族を大量に入植させ、人口比率を漢民族優位に立たせようとして、いわゆる民族浄化がゆるやかな形で確実に進んでいるといえます。

チベット仏教寺院への行き方は?見出し

チベット仏教寺院への行き方は3つの行き方があります。バスを利用する行き方と鉄道を利用する行き方、飛行機を利用する行き方です。いずれもまず成都を起点としています。バスでの行き方は成都からゴルムドを経由して行く行き方です。鉄道を利用する行き方は2006に全線開通した青蔵鉄道を利用する行き方です。

最も楽な行き方は飛行機を利用する行き方で、2時間あまりで行くことができます。しかしデメリットは、鉄道やバスは時間をかけて標高が高いところに行くのに対し、飛行機だと短時間で低地からいきなり高地に行くため、体が慣れず高山病になりやすいので、到着したらまずゆっくり体を休めましょう。

チベット仏教寺院へ観光ツアーに行こう見出し

チベットには自由に入ることはできません。15日以内の滞在ならビザは不要ですが、チベット入域許可証と外国人旅行証が必要です。入域許可証がなければ航空機やバス、列車のチケットを購入は出来ません。入域許可証を取得するためにはホテルや移動手段、ガイドの名前、チベットへの入境手段、時間、旅行路線を事前に政府に報告する必要があります。

したがって、個人での申請は出来ませんので原則として旅行代理店の主催するチベット観光ツアーに参加しなければいけない事になっています。また、チベット入域許可証の申請に時間がかかりますので、観光ツアーに参加する場合でも少なくとも1ヶ月前にはスケジュールを立てる必要があります。

チベット仏教寺院へ観光ツアー参加の注意点見出し

チベット観光ツアーに参加する時に注意しなければいけないことは、高山病です。観光ツアーに参加する前は呼吸器系疾患に感染しないように、しばらくお酒とタバコを控え、疲労を避け、十分休みを取り体力を温存する必要があります。高地では寒暖差が激しいので防寒着を準備し、酸素ボンベ携帯することをおすすめします。

また、チベットは乾燥していて、酸素も薄いため、紫外線は強烈です。つばの広い帽子を被り、女性はもちろん男性も、事前にサングラスや日焼け止め、スキンケア用品などの紫外線対策を万全にする必要があります。非常に乾燥しているので、肌や粘膜が敏感な方は鼻腔・粘膜に使えるクリームや、のど飴などを携行するのがよいでしょう。

チベットでは赤や黄、緑の布がつけられた牛や羊をよく見かけます。これらの動物はチベットの人々が神様にささげたお供え物なので、決して追い払ったり、傷つけたりしてはいけません。テントや家屋に入るときは、敷居を踏まないように気を付け、座るときは、あぐらをかいても構いませんが、足を伸ばして足の裏を相手に向けることは絶対にしてはいけません。

チベット仏教寺院「ポタラ宮」見出し

ポタラ宮は紀元前7世紀頃チベット自治区の区都ラサ市にあるマルポリ(紅山)にダライ・ラマ五世によって、仏典にしたがい、観音菩薩が説教を行ったとされる場所建造された仏教寺院です。「ポタラ」とは観音菩薩の住処である「補陀落」という意味です。観音菩薩の化身とされる歴代ダライ・ラマの居城としての役割も担っていました。

内部は白壁の白宮と赤壁の紅宮、2つの部分に分けられ、白宮は政治活動や生活の場所で、紅宮は宗教活動の場所です。紅宮の頂上に金色の屋根が見えますが、これを金頂と言うのだそうです。また、かってポタラ宮の前には村や大きな池があったようですが現在は全て撤去され、埋め立てられて、革命を記念するという殺風景なポタラ宮広場が広がっています。

ポタラ宮は1994年には世界遺産にも指定されました。ポタラ宮に入るには安全検査が必要で、長い列ができています。チケットに記載された予約時間の1時間前までに到着するようにしましょう。建物の劣化と崩壊を防ぐために、観光客が集中することなく観覧するよう義務付けされているので、入場規制のため観覧できないこともあります。

チベット仏教寺院「トゥルナン寺(大昭寺)」見出し

吐蕃の第33代国王ソンツェン・ガンポ王に嫁いできた文成公主により建立された寺院です。本尊は唐から持参した釈迦牟尼仏金像です。カルマと呼ばれる業(ごう)を清めるためにマニ車という経文がおさめられた仏具を回しながら、聖堂を時計回りに歩いてまわっている信者やラマ僧もいます。

チベット仏教寺院「ノルブリンカ」見出し

ノルブリンカはチベット族の言葉で「宝の公園」を意味します。1755年ダライ・ラマ7世により作られ、夏の離宮として利用されました。1954年にはダライ・ラマ14世によって新宮のタクタンポタンが増築され、現在に至っています。乾燥したラサにありながら、お花や緑があり穏やかな所です。

チベット仏教寺院観光ツアーに出かけよう見出し

チベットの中心都市「ラサ」とはチベット語で「聖地」あるいは「佛のいる場所」の意味で、雄大な自然に抱かれたチベット高原はまさに天空の地です。日本の教科書では教えない悲しい歴史を背負いながら漢民族化されつつあるチベットでチベットの人々がどういった生活をしているのか是非肌で感じてみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2017年7月31日最終更新日: 2020年10月7日

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