築地のカレー屋でおすすめは？人気のインドカレー店も紹介！

築地内外市場には、美味しいカレーを食べられるお店がたくさんあります。カレー専門店はあまりありませんが、鳥の専門店や定食屋さん、洋食屋さんが作る自慢のカレーは格別です。周囲の築地エリアには本格インドカレーもあります。築地が生んだ築地カレーとも言うべきひと皿の代表的なお店、隠れたおすすめの銘店を一挙にご紹介します。

築地市場内にある「中栄」は市場内にある唯一のカレー専門店です。大正元年創業で100年以上も歴史がある老舗です。それだけに、お店のモットーは独自の手作り製法で日本の懐かしいカレーの味をリーズナブルにボリューム満点で届けること。まさしく、その通りのカレーを食することができる銘店です。

初めての人におすすめな人気カレーは、カレーとハヤシのあいがけです。写真のように「インドカレー」と「ビーフカレー」をあいがけするのも人気です。玉子やキャベツなどのトッピングで、さらに美味しいオリジナルプレートになります。伝統の味をぜひ一度試してみてくださいね。

辛口「インドカレー」と甘口「ビーフカレー」、トマト風味の「ハヤシライス」はいずれも600円で、いずれか2種を選んで合がけすると700円。写真の「シーフードカレー」は1000円です。カニを炙るのに少し時間がかかるため、提供時間が2分かかってしまうのだとか。十分早いと言えると思うのですが。

この「炒りチャーシューカレー」も、やはりお値段1000円となっています。厚めのバラ肉と肩ロースが使われていて、味付けや炙り加減がちょうど良く、とてもおいしいそうです。これだけのボリュームと味の良さを考えると、やはりリーズナブルでおすすめですね。

築地場内の「中栄」と築地場外の「東印度咖喱商会」。築地市場でカレーが食べられるお店はいくつもあるものの、専門のカレー屋さんはこの2店です。「東印度咖喱商会」は不動前にもお店がありますが、築地場外店は外国からのお客さんや築地近隣のサラリーマンで賑わっています。ルーと付け合せの惣菜がおかわり自由です。

ファンの中には、カレーの味ももちろんだけど、この昭和レトロな店内の雰囲気が大好き!という方がいます。築地の粋を感じるお店ですよね。写真のカレーは「マグロカツカレー」。マグロカツが柔らかくてジューシーでぜひおすすめのひと皿です。ちなみに入っている玉ねぎの皮の部分は食べれないのでひと皮むいていただきましょう。

さらに大人気なのがカレー屋さんらしい「カレーおにぎり」です。おにぎりの種類は「焼きカレーおにぎり」や「メガカレーおにぎり」など数種類あって、お持ち帰り用として人気です。メガカレーおにぎりは、カレーに煮込まれている柔らかい豚肉が美味しくて、さらに外側に巻かれている豚肉がボリューム満点。一つで十分満足できるおにぎりです。

創業明治40年の老舗鳥類専門店「鳥藤」が経営する鳥料理のお店「鳥めし鳥藤」は、築地市場内外にあります。写真は築地市場のお店で、場外市場には分店があります。鶏肉や合がも、真がもなどの鳥肉を専門に扱う「鳥藤」が営むお店なだけあって、親子丼が美味しいと評判です。

「親子カレー」は、甘辛めの親子丼とスパイシーなカレーの組み合わせが意外な程にマッチして美味しいと人気です。カレー屋さんでは、なかなか思いつかないメニューですね。付いている福神漬が少々塩辛いという評価もあるようですが、鳥のスープはあっさり目で水炊きを思わせる優しいお味だそうです。900円はお得です。

「チキンカツカレー」もあります。これはシンプルにチキンカツとカレーの組み合わせですが、鶏肉自体が美味しいのでお味は保証付きでしょう。こちらは950円です。「唐揚げカレー」もあります。900円です。ご飯の大盛りが無料なのもガッツリ派の方には魅力的ですね。

昭和10年代にはじめたお店で、戦後築地で第一号のミルクショップだそうです。でも、写真を見てお分かりのように、今やミルクショップというよりは、明らかに座れる立ち食いという感じですよね。名物のあづま丼はマグロのヅケをワサビ醤油でピリ辛にした本格丼ぶり。ステーキは、定食と丼ぶりで、それぞれの味わいを提供しています。

店主も自信をもっておすすめする美味しい「焼肉カレー」。最近は焼肉屋さんの焼肉カレーが流行りなようでコッテリしたイメージがありますが、「さかえや」の「焼肉カレー」は鳥ガラスープのあっさりカレーに薄味焼肉をトッピングしたもの。優しい味わいが絶品です。これで800円はおすすめです。

そしてシンプルなカレー。こちらはなんと500円です。築地の戦後の歴史とともに歩む「さかえや」さんで、どれほど多くの仲買さんや職人さんがこのカレーを食したことでしょう。今大きく変化してゆく築地市場で、チョッとセンチメンタルな気分に浸りながら500円のカレーをいただいてみるのもいいですね。

「磯野家」は築地市場の正門に一番近い寿司屋さんで、1階が寿司部、2階が食堂部になっています。食堂部の豊富なメニューはすべてボリューム万点なものばかり。場内で働く方々の満腹を、磯野家も助けてきたのだなと実感します。築地場内のお店としては珍しく朝7時から夜9時まで営業しています。

「磯野家」の通常カレーメニューは「カレー」580円「カツカレー」1050円「チキンカツカレー」945円の3種類となっています。このルーの色合いが家庭的でホッとしますね。写真の「カレー」も含め、どのカレーも量的には十分すぎるといっていいほどたっぷりです。お腹を空かせて行きましょう。

カツカレーは「磯野家」の人気カレーメニューです。ロースカツの大きさとカレールーの湖のような面積が圧巻ですね。普通盛りでも悲鳴を上げる男子がいる中、大盛りとは強者です。しかも朝食に!カツの肉は柔らかくてルーの味はあまり辛くなくて、玉ねぎトロトロで甘めだそうです。昭和の家庭のカレーといったイメージですね。

ちなみに「磯野家」の和食看板メニューは、「牡蠣めし」です。特大の牡蠣が美味しそうですね。目玉焼きという取り合わせも、なんとも磯野家らしくて素晴らしいです。こんな暖かい朝食メニューが待っているなら、朝早くから築地へ向かう気にもなりますね。

カレーの密かな激戦区銀座から、築地駅、築地市場へ寄ったところに本格インド料理のお店「アッサム」があります。築地のカレーが良い意味で日本の味なので、アッサムは味といい香りといいスパイシーな本来のインドカレーを思い出させてくれます。本場風な店員さんがお店の前でメニューの説明をしてくれるのも嬉しいですね。

メニューはいろいろですが、写真のようにカレーを何種類か選べるのは食べ比べができて楽しいですね。カレーにナンかサフランライスをつけてミニサラダ、ラッシーというのが一応の定番でしょうか。インドカレーのお店のナンは大きいものが多いですが、それにしても大きくてお腹がいっぱいになりそうです。

お店でいただくほかに、お持ち帰りができて便利です。銀座の方から会社帰りに買って帰るというOLさんも多いのだとか。お店より少し割安な価格設定になっているようですので、おすすめです。

「インドカリーRASA」は、歌舞伎座の裏を歩いて数分のところにある懇和ビルの地下にあります。このビルは隠れた銘店揃いで有名なようです。メニューは至ってシンプルでビーフ、ポーク、チキン、カツ、エビ、ホタテ、ヤサイの7種類。甘口は野菜カリー、辛口はビーフカリーで、あとは全部中辛です。お昼ともなると行列ができる人気店です。

味もよいですが、約1分でカレーが出てくるという早さに惹かれて行列を作るのはほぼ男性サラリーマンです。「RASA」特製のキャベツの酢漬けをスパイシーなカレーに混ぜて味わうと、また格別なのだとか。なみに、このようにライスとカレーが別盛りでない状態、つまりご飯にカレーが掛けられた状態で出てくるものを丼ぶりと呼んで注文するのだそうです。

「SANGAM」は神保町や八丁堀に何店舗かある本格ネパール&インド系のカレー料理のお店です。「SANGAM」とはガンジス川中流域にあるインドの聖地の地名なのだそうです。カレー屋さんとしては厳かな店名ですね。写真はカレー1種類とサフランライスのシングルセットで800円です。

日替わりカレーセットは,ナンとライス、サラダ付で950円です。その他カレーセットとしてダルカレー(豆のカレー)のセット800円やキーマカレーのセット900円などがあります。嬉しいことに、ラッシーはサービスとして全員に無料で提供されます!

とてもお得な、写真の「スペシャルセット」の他、2017年下半期企画として、タンドリープレートバイキングと、生ビールを含む飲み放題コースを、ひとり３９３９円(税別)で開催しているそうです。これもとってもお得ですよね。通常のコースも充実していますので、パーティーや会社の懇親会などにぜひ利用してみるのはいかがでしょうか。

いかがでしたか?築地市場を中心に、カレーの美味しいお店をご紹介してきました。その味、香り、ボリュームにいたるまで、築地には、日本人が作り出した懐かしい日本のカレーがあります。本格インドカレーと食べ比べられるのも、築地エリアならではの楽しみですね。築地へ、カレーを食べに出かけましょう。