ブルターニュのおすすめはガレットやクイニャマン！観光のお土産にぴったり！

フランスの北西部に位置するブルターニュ地方は、緑豊かな自然と独自の文化を持っていることで知られています。地方都市であるため、あまりメジャーではないブルターニュですが、その素晴らしい景観から徐々に観光客からの人気を集めています。ガレットやクイニャマンなどをはじめ、ブルターニュ地方のおすすめとお土産をまとめてご紹介します。

名勝や旧跡に恵まれ、さらには料理の美味しさでも知られるブルターニュ地方。おすすめのお土産について見ていく前に、まずはブルターニュ地方の特産物について押さえておきましょう。緑豊かな大自然に囲まれたこのブルターニュ地方では、主に農業と漁業が盛んです。特に農業が盛んで、フランスの農業生産約15パーセントを占めています。

ブルターニュ地方では、ソバ粉料理とリンゴの加工食品が長い間主な食事とされてきました。主食が小麦粉料理にワインという、フランスの他の地方とは異なる食文化が根付いているのです。郷土料理であるソバ粉のガレットやクイニャマン、リンゴを発酵させて作ったシードルや伝統的なウイスキーなど、ブルターニュ地方独特の特産品があります。

ブルターニュ観光でのおすすめグルメをご紹介します。まずは、なんといってもソバ粉で作ったクレープ「ガレット」でしょう。ガレットの中には、卵やハム、きのこやベーコンなどの具がたっぷりと詰まっており、仕上げに塗られる塩入りバターも格別です。ブルターニュ地方では、カフェよりもガレット店の数の方が多いほどガレットは定番です。

ブルターニュ地方の郷土料理であるガレットは、日本で見かけるクレープとは食べ方が異なります。スイーツとして楽しむ日本のクレープは手で持ってかぶりつく食べ方ですが、塩味の効いた食事向きであるガレットは、ナイフとフォークで頂くのが基本になります。丸くて薄い生地に具材を乗せて、周りの生地を折りたたんで正方形にし、お皿に乗せられます。

ブルターニュ地方を観光するのなら、とろけるバターケーキ「クイニャマン」も必食のおすすめグルメです。クイニャマンは、ブルトン語で「バターケーキ」を意味しています。軽くキャラメル状になった外側の包みと、とろけるような中身が特徴のスイーツです。高温のオーブンで焼かれたクイニャマンからは、食欲をそそる独特な風味が出ています。

クイニャマンの美味しさには、誰もが病みつきになることでしょう。クイニャマンは食べる前に軽く温めると、より一層美味しく食べることができます。次でご紹介するリンゴで作ったお酒、シードルや、モンルイのような中辛のスパークリングワインなど、お酒との相性もぴったりの極上スイーツです。ガレット同様、ブルターニュ地方を訪れる際は必食です。

続いて、ブルターニュ地方を訪れた際にぴったりのお土産をご紹介します。まずは、リンゴから作られたお酒「シードル」です。ブルターニュ地方の農家には、シードル専用の品種であるリンゴの樹が必ず植えられています。かつて、どの農家でも自家用に造られていた微発泡酒シードルは、炭酸と渋味、酸味が喉の渇きを断ち切ると水より多く飲まれました。

ポモーと呼ばれる食前酒から、このシードル、そして食後酒までがブルターニュ地方には揃っています。最近では、シードルなどのお酒類だけではなく、リンゴのスパークリングジュースなど、ノンアルコール飲料も登場し、人気を集めています。ブルターニュ地方で採れたリンゴを発酵させて作ったシードルは、お土産として喜ばれること間違いなしです。

スコットランドやウェールズ、アイルランドなど、ウイスキーの名産地はいずれもケルトが所縁となっています。実は、ブルターニュ地方でも古くからウイスキーの製造が行われていたんです。ブルターニュ地方を代表するのが、大麦麦芽のみを使用した「シングルモルトウィスキー」。オーク樽で熟成し、アランビックという伝統的な銅の蒸留器で蒸留されます。

またバーボン醸造樽やシェリー醸造樽など、それぞれで熟成された「ブレンディッドウイスキー」も格別です。ソバの産地としても有名なブルターニュ地方の特産品の一つに、ソバ100パーセントを原料とする、世界で一つだけのソバウイスキーなどもあるんですよ。お酒好きの家族や友人にお土産で持って帰ると、きっと喜ばれることでしょう。

ブルターニュ地方では、自然発酵の飲料も有名でお土産にはぴったりです。ブルターニュ地方は、地ビールの製造が盛んであることでも知られています。コクと香りがあり、そしてドライな喉越しのラガービール、またハーブが効いてすっきりとした味わいが特徴の白ビール、さらにブルターニュ地方ならではのソバビールなども製造されています。

またワインより古い歴史があると言われる蜂蜜酒シュシェンは、食前酒などとして楽しめるほか、料理やデザートに風味付けとしても使われています。自然発酵のこれらの飲料は今の時代に注目を浴びているんですよ。また、フランス初のご当地コーラである「ブレッツコーラ」もブルターニュ地方の若者の間で流行っているので要チェックです。

ブルターニュ地方は、酪農に適した気候に恵まれており良質な乳製品の名産地としても知られています。牧草をたくさん食べて育った、乳質の良い品種の牛から採れた牛乳からはさまざまな乳製品が作られ、特産品となっています。また潮の満ち引きが大きい地域であるため、世界のシェフ御用達の「ゲランドの塩」で知られるように、良質な塩の産地でもあります。

このように酪農と良質な塩に恵まれたブルターニュでは、それらを利用した塩スイーツも有名です。ブルターニュ地方では、フランスの他の地方やヨーロッパの大部分とは違う特徴を持つ、有塩バターが主に使われているのです。良質な牛乳と塩で作られた有塩バターはデザートやお菓子類などに使われ、ブルターニュ地方で大人気の塩スイーツを生み出しました。

ブルターニュ地方では、水産加工品もお土産にぴったりです。実はこのブルターニュ地方、フランスで最も漁業・水産業が盛んな地域なのです。ブルターニュ地方では約8000人もの人々が漁業に従事しており、年間14万トンにもおよぶ水揚げがあります。海沿いの街では魚の缶詰加工製品の製造が盛んとなり、さまざまな味付けが施されたイワシが大人気です。

港町のキブロンやベルイルには缶詰工場も多く見られます。シンプルなオリーブオイルや濃厚なバター、そして爽やかなマリネソースなどに包まれたイワシが並びます。その味はまさに一流レストラン。レモン風味やトウガラシ風味、ニンニク風味にトマト風味など、日本にはない味付けも盛りだくさんです。またカラフルでかわいいパッケージも人気ですよ。

水産加工品に続き、海藻製品もブルターニュ地方のお土産におすすめです。リラックス効果が高いされる「タラソテラピー」って聞いたことがありますか。タラソテラピーとは海藻を使う治療法であり、海に含まれる豊富な天然ミネラルを最大限に生かし、リラクゼーションや美容、そして健康増進などに効くとされる自然療法のことをいいます。

日本でも徐々に人気を集めているタラソテラピーですが、実はこのタラソテラピー、このブルターニュ地方が発祥の地なんです。美肌をつくると言われる成分を含んでいるブルターニュ地方の海藻は、食べ物としてだけでなく、シャンプーやバスソルトなどにも配合されており、お土産としても大人気なんです。女性にとっては大変嬉しいアイテムです。

いかがでしたでしょうか。フランスの北西部、自然に溢れた素晴らしい景観を持つ、ブルターニュ地方のおすすめのお土産をまとめてご紹介しました。ガレットやクイニャマンをはじめ、農業や漁業が盛んなこの地には魅力的なお土産がたくさん溢れています。ブルターニュ地方を観光する際は、上記でご紹介した品々をお土産選びの参考にしてみてください。