日本全国の猫島を総ざらい！関東から瀬戸内海・九州までを網羅！

猫を目的に日本の旅をしてみるのはいかがでしょうか。日本の猫の可愛らしい姿に触れればとても楽しい思い出ができるはずです。そこで今回は関東、関西、瀬戸内海、九州といった日本の猫島を網羅してみました。動物が好き、あるいは青い空と青い海が好きな方はカメラを片手にぜひ猫たちに会いに出かけてみましょう。

海水浴場として全国的にも有名な江ノ島は関東の猫スポットとしても人気のある島でもあります。江ノ島は陸続きの島であるため、関東の首都圏ということもありアクセスしやすいおすすめの猫島です。ちなみに、江ノ島と江の島という2つの表記が見られますが、慣習的に使っている部分が大きいためどちらが正しいということも無いようです。

神奈川県三浦市に所属する城ヶ島も関東有数の猫ウォッチングが楽しめる離島です。島内では豊かな植生を始め、美しい自然を猫とあわせて楽しむことができます。アウトドア派の方にはスキューバダイビングも人気のあるレジャーです。城ヶ島は文学や歌謡曲の題材としても多く取り上げられているため、ご存じの方も多いかもしれません。

初島は三浦半島の沖合に浮かぶ人口200人余りの小さな離島です。島にはダイビングなどマリンレジャーの他、猫たちに出会う目的で来る人たちも多くいます。縄文時代から人が住んでいた跡があると言われるため、歴史を探して島を歩いても面白いでしょう。熱海から30分ほどで行けるため、関東からの熱海観光の時にも楽しめます。

琵琶湖の沖島は日本で唯一淡水に浮かぶ離島で、関西圏唯一の猫島です。今は採掘されていませんが、1970年までは石英班岩という石材の輸出が漁業と並ぶ主な産業でした。今でも島を歩けば往時の歴史の流れを感じられるかもしれません。対岸の近江八幡の水郷地帯も関西圏有数の景勝地であるため、一見の価値ありです。

犬島は現代アートの展示でも人気を集める離島で、猫島としても有名です。同じく瀬戸内海に浮かぶ直島および豊島とアートサイトとして連携をとっているため、美術に興味があれば一緒に訪れても楽しめると思います。ちなみに、島のシンボルとなっている煙突は銅精錬所の遺構で現在は犬島精錬所美術館として使われています。

真鍋島も瀬戸内海に浮かぶネコ島のうちの1つです。真鍋島は獄門島などの映画作品のロケ地としても知られており、その他ゲームなどでもモチーフとしている作品があります。島内には宿泊施設があるため泊りがけの旅行を計画しても面白そうです。のどかな瀬戸内海の漁村で猫たちと遊べば、瀬戸内海らしい旅情を満喫できるでしょう。

広島港から20分の距離にある似島も瀬戸内海らしい穏やかな暖かさに包まれた島です。広島は交通アクセスの良い場所なので、非常に訪れやすい場所です。ぜひ実際に訪れてみて、猫たちと一緒に瀬戸内海らしい気候を楽しんでみてください。ちなみに、似島の優美な島影は安芸の小富士と呼ばれて親しまれており、写真映えすること確実です。

祝島はみかんやびわ、海産物などを特産とする島です。猫を目的に訪れても楽しめますし、家並みも水産庁が未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選に選定するほどの素晴らしいものです。急斜面に柑橘類の木がなる風景は瀬戸内海らしい穏やかな光景だと思います。是非晴れた日に訪れて太陽の下で猫達と遊んでみてください。

笠戸島は山口県の瀬戸内海川に浮かぶ離島で、猫島として多くの人気を集めています。他の瀬戸内海の島々と同じく美味しい地魚が食べられるため、魚好きの方ならきっと楽しめるでしょう。5月の笠戸島まつり、8月のイカダレース、11月の火祭りと季節ごとの行事の折に訪れても楽しい島です。

蓋井島は下関市に位置しており、瀬戸内海からは少し離れたところに浮かぶ離島です。猫を含めた生き物好きの方は、ぜひ蓋井島のエミューを見ていってください。ユーモラスな姿には癒されること確実です。その他、戦跡めぐりが趣味の方には、多少行きにくいものの大戦中の砲台陣地などの戦跡が楽しめそうです。

木曽義仲の子の平栗丸（へぐりまる）の名前から取られた説のあるこの島は古くからの伝承が息づく島でもあります。猫とひとしきり遊んだら島の伝説を尋ねてみるのも一興です。蛇が住むと言われる蛇の池や島の東南に出ると言われる幽霊船の伝説があなたの好奇心を満たしてくれるでしょう。

猫といえば魚は切っても切り離せない関係にありますが、いりこが特産の伊吹島でもいりこを狙ってかとても多くの猫が住んでいます。伊吹島のいりこは品質の良さで人気であり、海を渡った讃岐うどんの出汁としても欠かせないいりことなっています。高品質のいりこの匂いで育った伊吹島の猫たちはグルメなのかもしれません。

岩黒島は瀬戸内海に浮かぶ離島ではありますが、1988年に瀬戸大橋が開通したことによりバス路線で訪れることができるようになりました。他の離島ほど華々しい観光資源があるわけではありませんが、それは素朴でのんびりした旅行ができるということでもあります。観光地めぐりに心煩わせず、無心に猫と遊ぶ休日はいかがでしょうか。

香川県高松市に所属する男木島も瀬戸内海の猫島の一つです。男木島の人々の性格は開放的な傾向にあるようで、島の中の暖かい雰囲気は良い思い出になると思います。3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭の作品も数多く島内に展示してあり、単なる猫島訪問に留まらないアーティスティックな旅行が楽しめます。

佐柳島は猫島の中では説明の必要がいらないくらい有名な場所かもしれません。香川県仲多度郡多度津町に位置するこの島では、島のいたるところで猫の姿を見ることができます。まさに猫島の中の聖地と言えるかもしれません。島の中に売店や食堂、宿泊施設はないため、準備を万端にして快適に猫と遊んできましょう。

高見島も総面積34.25平方kmとあまり大きくはありませんが、訪れる目的によって多彩な顔を見せてくれる島です。釣りなどレジャーを目的とするもよし、島の伝統料理である茶粥をいただくもよし、瀬戸内国際芸術祭の出品作品を見に行くも良し、そして何より猫と遊ぶこともできます。行って満足できる島です。

ベネッセアートサイト直島という芸術振興プログラムの中核であるこの離島は、地中美術館があるためとても見応えがあります。直島を旅行すれば芸術センスの感じられるおしゃれな旅ができるでしょう。もちろん昔ながらの家並みを歩いて猫達と遊んで楽しむこともできます。関西に近いため、関西在住の方におすすめの猫島です。

野忽那島も瀬戸内海の猫島として人気を集める島の一つでもあります。野忽那島の面白いところは小学校でシーサイド留学という制度を進めている点です。この制度は全国の小学校からの1年間の野忽那島への留学を認めるというもので、1988年に始められました。島内では元気よく遊ぶ猫や子供たちが見られるかもしれません。

多くのメディアで紹介されているため、青島をご存知の方も多いかもしれません。青島もとても人気のある猫島の一つで、宿泊施設や売店がないにもかかわらず多くの猫ファンの人気を集め続けています。島内では餌やりの場所を守るなどのルールをしっかり守ってしっかり猫と遊びましょう。

睦月島では明治年間から昭和初期まで伊予かすりという着物の行商が盛んで、関西をはじめ日本全国を回っていました。そのため、今も集落の中には行商で財をなした豪華な家が見られます。島内にある面白い形をしている梅の子島は中世には要塞として使われており、往時の要塞の形を伝える珍しい遺構と言われています。

玄界灘に浮かぶ相島は古くから海上交通の要衝であり、朝鮮通信使に関する遺構など多くの文化的な遺跡が残っています。猫が目的でも、その他の観光が目的でも多彩な楽しみ方ができる島です。さらに、釣りも海水浴も楽しめるため、夏に訪れた際には相島の魅力を猫もふくめてまるごと味わってみてください。

藍島は小倉の北の沖合に存在する島で、鯛やアワビと言った漁業が主な産業となっています。江戸時代には小倉藩の見張り台が置かれ、6世紀の古墳が見つかるなど古い歴史を持つ島です。猫と戯れるかたわら島の歴史を楽しんでみてもいいと思います。船によって後述する馬島と結ばれているため、合わせて観光するときに便利です。

猫がいるから猫島というなら馬島には馬がいたのでしょうか。どうもそういうわけではないようで、島の形が馬に似ていたなどの諸説がありはっきりしていないようです。人口は40人程度、面積は0.2平方kmあまりと小さな島で満足するまで猫と遊べると思います。商店や宿泊施設は無いため準備をしてから訪れましょう。

漁業が主な産業である玄界島は2004年の福岡県西方沖地震で大きな被害を被った場所でもありました。現在は復興も一段落し、近くの志賀島と並んで猫島として日本中の猫ファン達の人気を集めています。玄界島を訪れた時は猫を楽しむのはもちろん、アワビを始めとした地元の特産物を心ゆくまで楽しみましょう。

金印が発見された地として有名な志賀島は猫島として多くの人々が訪れる土地でもあります。志賀島は陸続きであるため車およびバスでいけるため、比較的アクセスは良いと思います。もし志賀島へ行くのなら、純粋に猫と遊ぶ目的はもちろん、歴史に触れたり、海水浴を楽しんだり好みに合わせた楽しみ方ができるでしょう。

福岡県宗像市の地島にも猫の姿を求めて多くのファンがやってきます。地島の特産はウニやアワビ、メカブといった海産物です。その他、椿油も特産物であり、島の中では多くの椿の木が見られます。3月には地島椿まつりが行われるため、花の下で猫と遊ぶのも風情があると思います。ちなみに、他の多くの離島のように地島でも釣りが盛んです。

能古島は博多駅から1時間ほどでお手軽に来られる猫島です。少し時間が余ったら博多で遊ぶこともできるので、旅行プランに組み込みやすい便利な猫島です。海水浴やグルメといった島のレジャーを楽しみつつ、猫と遊んでいればあっという間に楽しい時間が過ぎていくことでしょう。

姫島は周囲約3.8kmの小さな離島で、名前の通り可愛らしい形をしています。対岸の志摩岐志漁港から15分あまりで姫島に着けば、そこはもう猫の島です。姫島には目を引く観光地はそんなにないかもしれません、しかしその分猫たちと集中して遊べると思います。青い空と海のあいだで猫たちとのんびりする贅沢な時間を過ごせるでしょう。

長崎県の黄島では、火山性の土地に生きる猫たちの姿を見ることができます。黄島は人口50人ほどの小さな離島で、猫達は人と同じ数が住んでいると言われています。訪れれば島中で寛ぐ猫達に会えるでしょう。ちなみに、黄島という名前は島内に黄色い火山岩が多く存在するところからつけられているそうです。

湊港から10分足らずフェリーに乗るだけで、猫島として多大な人気を持つ神集島に着きます。夏には海水浴やダイビング、釣り客で賑わうこの島では少し歩けば苦労もせずに猫達と会えるでしょう。ちなみに、島内にはたったひとつの売店が販売施設としてあるだけなので、必要なものはなるべく用意してから訪れましょう。

佐賀県最北端の加唐島も九州有数の猫島として人気を集める離島です。主な産業は漁業と椿油であり、時期が合えば椿の花を楽しむこともできるでしょう。猫以外でも釣りを趣味としている人ならば、より加唐島を楽しめるはずです。興味深い風習として加唐島では犬を飼うことは禁忌とされています。

福岡県唐津市宝当（ほうとう）桟橋からフェリーで向かう高島は、宝当神社で知られる島でもあります。地元の英雄、野崎隠岐守綱吉を祀ったこの神社はその名前から宝くじの当選にご利益があると言われています。宝くじを買わない方も、猫達に会うついでに幸運を願ってみてはいかがでしょうか。

たった0.5平方kmしかない湯島にも猫たちは住んでいます。むしろ島の面積が狭い分だけ猫たちと濃密な時間を過ごせるかもしれません。島内には宿泊施設もあるため一日がかりで猫たちと遊ぶこともできます。島の特産物として地場の魚のほか、湯島大根という甘みたっぷりの大きな大根が知られています。

沖縄県南部の奥武島はスキューバダイビングスポットでもありますが、島の中でくつろぐ猫たちも人気の元となっています。奥武島で是非味わいたいグルメは天ぷらです。天ぷらといっても本土で一般的に食べられるものとは少し違っており、地元の海産物やウインナーといった一風変わった材料に衣をつけて美味しく揚げています。

沖縄の神話ではアマミキヨという神様が久高島に降りたち、久高島を起点として国づくりを始めた伝承が残っています。そのため久高島は古くから聖なる土地として知られており、今も信仰を集めています。久高島の猫たちもまるで神様のように人間たちの暮らしを見守ってくれているのかもしれません。

沖縄県豊見城市に位置する瀬長島には本島との懐中連絡通路により歩いて渡ることができます。シーズンにはフィッシングに海水浴、ウィンドサーフィンなど娯楽を求めて人々がやってきます。那覇空港から離発着する旅客機が地面すれすれに飛んでいくさまはダイナミックそのものです。一風変わった猫島探訪の旅になるでしょう。

マリンリゾートが盛んな沖縄県八重山郡竹富島では猫と遊んで思い出を作ることもできます。コンドイビーチが猫ウォッチングのための有名な所のようで、海水浴と一緒に猫の姿も楽しめます。ビーチの日陰などに集まっているので、休憩がてら猫と時間を過ごしてもよいでしょう。日本最南端、そして日本最西端の猫島で猫と遊んでみませんか？

猫島では人と猫の生活圏が近いため、お互いに共存し合っている微笑ましい光景がよく見られます。そのため関東や関西の都会で見ることができない猫たちの姿を見られることも魅力の一つなのだと思います。ここまでお読みいただいたあなたもぜひ猫島を訪れて、まだ見ぬ日本のネコたちの魅力をもっともっと知ってあげて下さい。