クリスマスは美味しい食べ物を！世界の定番料理やプレゼント等をご紹介

皆さんは、クリスマス料理というと何を思い浮かべますか?日本では、チキンやローストビーフ、ピザにケーキなどが定番ですよね。今回は、予約をしてまで食べたい、世界で食べられている定番のクリスマス料理と、プレゼントも併せてご紹介いたします。12月のクリスマスが待ち遠しくなるかもしれません。クリスマスは美味しい食べ物を！

｢シュトレン｣は、ドイツとオランダで定番のクリスマス料理です。シュトレンは、14世紀にドイツの都市ナウムブルクの司教へのクリスマスプレゼントであったことが原点だと言われています。シュトレンはドライフルーツやナッツが生地に練りこまれていて、砂糖を表面にまぶしているお菓子です。まるで雪山みたいな菓子パンで大変美味しいですよ。

シュトレンは、ドイツ語で坑道という意味があり、まるでトンネルのような形をしていることからシュトレンと名付けられたそうです。ドイツでは、クリスマスまでの4週間の期間(アドヴェント)、少しずつスライスして食べる習慣があります。スライスしていくと日々フルーツ風味がパンへ移るので、段々クリスマスが待ち遠しくなるとされています。

スイスの名物｢ラクレット｣を知っていますか?ラクレットはスイスで定番のクリスマス料理で、チーズの断面を直火で温め、チーズを溶かしたところをナイフで削いで茹でたじゃがいもなどにつけて食べるという素朴な料理です。日本では、アニメのアルプスのハイジでも登場しているので、それを見て食べたくなった方もいるのではないでしょうか。

ラクレットは日本のクリスマスではあまり見かけませんが、スイスでは定番の料理です。寒い冬に暖かいたっぷりのチーズと茹でたじゃがいもだなんて、とても贅沢な組み合わせではないでしょうか。チーズ好きにはたまらない料理ですね。近年では都内でラクレットを販売しているレストランもあり、予約が必要なくらい人気のお店もありますよ。

｢ヴァーノチカ｣ は、チェコの伝統的な料理です。ヴァーノチカはレーズンが入った編みパンで、クリスマスの翌朝に食べられている食べ物です。またヴァーノチカはクリスマスだけではなく、イースターなどのチェコの大きなイベント時に食べられます。日本では馴染みがないですが、チェコでは一年中スーパーで売られているほど親しまれています。

ヴァーノチカは、一見難しそうに見えますが、編み方さえ覚えれば簡単です。本来のヴァーノチカは家族みんなで食べるパンなので、とても大きいです。クリスマスの翌朝、ナイフで切ってみんなで取り分けながら食べる、とても暖かいイメージのパンです。シンプルな味なので、他のおかずとも合う、おすすめのパンです。機会があればご賞味を!

｢ユールシンカ｣とは、スウェーデンを始めとする北欧で定番のクリスマス料理です。ユールとはクリスマス、シンカとは豚のお尻を意味します。簡単に説明をすると、豚のモモ肉の塊を茹でて、粒マスタードと卵黄、そしてパン粉を混ぜ合わせたものをモモ肉のまわりに塗り、オーブンで焼く料理です。お肉を豪快に食べれる北欧ならではの料理です。

日本ではチキン、アメリカでは七面鳥などがクリスマスで定番ですが、北欧では豚肉もクリスマスの定番料理の1つだったんですね。現地ではクリスマス前になると豚肉やユールシンカを事前に予約をして購入する人もいるくらい、大変人気の料理です。スウェーデンの若干甘めの粒マスタードを付けて食べるのが習慣だそうで、とても美味しそうです。

｢ローストビーフ｣は近年日本でもお馴染みですが、アメリカでは定番クリスマス料理です。アメリカはクリスマスの時期になると、多くのお店が閉まってしまい、家庭で食べる人が殆どです。アメリカではハムも同じように調理をしますが、ローストビーフは、牛肉の塊をオーブンでじっくりと焼き、スライスをします。クリスマスのメイン料理です。

アメリカ人は、普段はレンジでチンをしたり、簡単に調理をする料理が多いのですが、クリスマスだけは、お母さんや主婦の人達はキッチンに立ち、大忙しです。日本でいうお正月といえば良い例えかもしれません。その他にも、七面鳥やチキンの丸焼きなど、日本とは違いダイナミックなメイン料理が多いのが特徴です。事前予約をする人が多いそう。

イギリスの定番のクリスマス料理｢ミンスパイ｣を知っていますか?本来、ひき肉が使われていたパイですが、次第に変更をし、現在は、ドライフルーツや柑橘類、スパイス、ナッツなどを詰めたパイです。クリスマスに作られるお菓子で、家庭で食べるだけではなく、ご近所さんや、友達などへのプレゼント用にも作る方が多いそうです。星型が可愛い!

イギリスで作られるミンスパイは、一口サイズで星型や十字形に型をとって焼き上げています。ミンスパイの歴史は深く、明確には分かりませんが、13世紀頃から作られていたと言われています。伝統的なミンスパイ、最近では日本でも手作りをしている人が増えてきました。一口サイズなので、手頃なおやつとして作ってみてはいかがでしょうか。

日本のクリスマスでは、事前に予約をするほどイチゴのショートケーきやチョコレートケーキなどを用意する習慣がありますが、イギリスではご家庭で｢クリスマスプディング｣を作る習慣があります。プラムプディングとも呼ばれており、小麦粉にドライフルーツやナッツ、ブランデー、スパイスなどを混ぜて蒸し焼きにした人気のデザートです。

イギリスのクリスマスプディングの歴史は深く、中世の頃から作られていたと考えられています。何百年も前から伝わるお菓子だなんて、一度食べてみたくなりませんか?またプディングを蒸し上げる前に、好きな願い事を込めながら、プディングの生地の中にコインや指輪などを混ぜ込んで焼き上げる儀式もあります。デザート1つで異文化を学べます。

｢フライドチキン｣は、日本で定番のクリスマス料理ですよね。クリスマス前になると、ケンタッキーは予約でいっぱいになり、お店によっては遅れると予約が取れなくなっていることもあるくらい大人気です。ボックスのフライドチキンを購入し、家族みんなで食べると美味しいですよね。クリスマスの時期はコンビニやスーパーでも売られています。

日本ではクリスマスの時期になるとテレビのコマーシャルや、広告、街を歩いているだけでフライドチキンの宣伝が激しいので、ついつい買ってしまいたくなりますよね。人気のケンタッキーでは、クリスマス当日になると売り切れている可能性もあるので、事前に予約をすることをおすすめいたします。日本ならではフライドチキン、今年も楽しみです。

アメリカのクリスマスは夢があります。大きなツリー下に、クリスマスの2週間前頃からプレゼントが置かれ、それが徐々に増えていきます。プレゼントは親だけではなく、近所の人や親戚などが集まるたびにどんどん増えていき、クリスマス当日に子供達が全て開ける、大変ワクワクする習慣ではないでしょうか。周囲の人の思いやりが詰まっています。

アメリカでは、親からのプレゼントと、サンタクロースからのプレゼント、どちらもあります。低所得者の家庭では、サンタクロースからのみのプレゼントとする家庭が多いそうです。日本では枕元にプレゼントを置く習慣がありますが、アメリカではツリーの下に置きます。プレゼントのお返しに、子供はミルクやお菓子を置いておくそうです。素敵!

サンタクロースの本場であるフィンランド。フィンランドのプレゼントの渡し方は、一般的に家族同士でプレゼント交換をすることです。日本のように、サンタクロースからのプレゼントという概念はなく、クリスマスは家族みんなで過ごし、家族全員でプレゼント交換をするそうです。子供だけではなく、大人も嬉しい素敵な時間を過ごせそうです。

いかがでしたか?今回は、世界のクリスマスに食べられる定番料理や、プレゼント等をご紹介させていただきました。国も違えば文化も違い、クリスマスの過ごし方も違います。日本は日本ならではの過ごし方がありますが、他の国の過ごし方を知るのも楽しいですね。また様々な料理もあって興味深いです。今年も素敵なクリスマスをお過ごし下さい。