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未知の国カザフスタン観光の楽しみ方を知ろう!
多くの日本人にとってまだ馴染みのない国、中央アジアのカザフスタンには首都であるアスタナを中心に観光地として魅力的なスポットがたくさんあります。カザフスタンに旅行する際、より楽しめるよう未来都市とも言われるアスタナの観光スポットや治安・ビザ・グルメ情報などをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
カザフスタンってどこにある?
カザフスタンは中央アジアにあり、ロシア、中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと接しています。海ではカスピ海とアラル海に面しています。日本からの直行便はなく、中国や韓国もしくは中東を経由していく必要があります。時差は3時間ですが、長旅になります。近くて遠い国という印象ですね。
カザフスタンってどんな国?
1991年、ソ連崩壊後にカザフスタン共和国として独立を果たしました。その広い国土面積は世界で9番目に大きいですが、その大部分は砂漠や乾燥した地域です。ロシアや中国、そしてヨーロッパの多くの国と友好関係を保っています。独立後は天然資源輸出によって著しく経済発展していきており、都市開発が進んでいます。
特に首都のアスタナは建築家・黒川紀章の都市計画案を基に開発が進められており、未来都市とも呼ばれるように、近代的でユニークな建物が続々と建設されています。カザフスタン最大の都市は旧都のアルマトイですが、アスタナは今後更に世界から注目を浴びる都市になっていくと予想されます。
カザフスタンの首都アスタナで開催されている万博にやってきた。日本館にも行ったけど40人ものスタッフが日本から来ているそうだ。みた感じ韓国館がわかりやすさで大人気。個人的にはスイス館が好き。まだまだ周ります。#EXPO2017 #カザフスタン #旅写真 pic.twitter.com/tQMSN4CYe1
— リュウサイ( バックパッカー ) (@ryusaiogushi) August 9, 2017
2017年夏(6月から9月)には首都アスタナで万博が開催されており、世界中から多くの人が集まり、賑わっています。日本からも多くの人が参加しており、日本の魅力を伝えるとともにアスタナの魅力を発見しています。今後ますます日本人観光客が増えていくでしょう。
カザフスタンの首都アスタナは未来都市と言われますが、特に夜景を見ると未来都市という言葉に納得できる気がします。どこかアラブ首長国連邦のドバイのように見える気もします。カザフスタンを知らない日本人にとっては、中央アジアにこんな都市があったんだと驚くことが多いでしょう。新しい発見の多い、面白い旅行先です。
カザフスタン首都アスタナの必見観光スポット1:平和と調和の宮殿
未来都市のようなカザフスタンの首都アスタナにあるピラミッドのような建物は平和と調和の宮殿です。日本語では平和のピラミッドと呼ばれることもあります。イギリスの有名な建築家ノーマン・フォスター氏によって設計されました。フィボナッチ黄金比を用いて設計されています。
中に入ると非常に不思議な構造で入り組んだ階段があります。そしてたくさんの植物もあります。外観もユニークですが、中も不思議な建物です。地下部分には立派なコンサートホールがあります。設計の話や民族衣装の展示などもあって短時間ではありますが、楽しめます。
最上階に登ってくとたくさんの白い鳩が描かれています。全部で130羽もいるそうで、ちょっと圧倒されます。ピラミッドの頂上部分はガラスになっていて、太陽の光が射し込むので、鳩がはっきりと浮かんで見えて綺麗です。ぜひカザフスタンのピラミッドを見に行ってみてください。
カザフスタン首都アスタナの必見観光スポット2:バイテレク
カザフスタンの首都アスタナで一際目立つのがバイテレクという塔です。この塔の上にあるのは、幸福を呼ぶ魔法の鳥サムルグの卵を表現したものです。民話を基にしているもので、サムルグが木の2本の枝の間に卵を置くことからこのデザインになったそうです。塔の高さは約105メートルあります。
金の卵の部分には展望台があります。地上97メートルの展望台からは360度アスタナの街が見渡せます。そして最上階にはカザフスタン初代大統領の手形が置いてありますので、興味がある方はぜひ登ってみてください。大統領の手形が指す方向には大統領宮殿があります。バイテレクはライトアップされた姿もとても綺麗で必見です。
カザフスタン首都アスタナの必見観光スポット3:ハズィレット・スルタン・モスク
首都アスタナにあるハズィレット・スルタン・モスクは2012年に建てられた新しいモスクです。敷地は11ヘクタールと非常に広く、ミナレット(塔)は約77メートルもあります。5000人もの人を収容できるそうです。遠くから見てもその大きさでとても存在感があります。
内装は白とライトブルーで落ち着きのある美しいデザインです。女性は肌の露出NGなので、入り口でアバヤを借りて入りましょう。アバヤは無料で借りられます。敷地面積からも想像できるように、中もかなり広く開放感があります。壁や天井、どこを見ても細かい装飾が美しいので、じっくり回ってお楽しみください。
カザフスタンで一番大きい『ハズレット・スルタン・モスク』に行って来ました。高さ77メートルのミナレット(尖塔)が4本、礼拝者5千人収納可能という広さ。美しい幾何学模様の装飾。カザフスタンらしいブルーと黄金を基調とした美しさに感動。#アスタナ #モスク pic.twitter.com/NDOrt4w0kI
— コピ (@sabaneko01) August 8, 2017
カザフスタンで一番大きく、一番美しいモスクは必見です。イスラム芸術もお楽しみください。首都アスタナは、こういったイスラム文化の美しいモスクも見られ、未来都市と呼ばれるような近代的な建物も見られるのでおもしろい街です。面積が広いこともあり、建物がどれも巨大で圧倒されます。まだ開発が進んでいるので今後も楽しみですね。
カザフスタン首都アスタナの必見観光スポット4:ヌル・アスタナ・モスク
ヌル・アスタナ・モスクは近代的な建物が多いアスタナの中心部で独特の存在感を放つ美しいモスクです。ハズィレット・スルタン・モスクができるまではカザフスタン最大のモスクでした。大きさは一番ではなくなったものの、金のドームが特徴的で、前にある噴水もモスクを更に美しく魅せています。
イスラム教徒以外でも中を見ることができます。とても広く開放的な室内、そして美しい天井の模様は必見です。とても便利なところにあるので、アスタナ観光の際は2つのモスクどちらも見に行ってみてくださいね。それぞれ違った良さがあります。未来都市だけでなく、イスラム教徒が多いカザフスタンならではの観光地も見逃せませんね。
カザフスタン首都アスタナの必見観光スポット5:ハーンシャティール
未来都市的なこの建物はハーンシャティールというショッピングモールです。四角い方がたくさんお店が入る気もしますが、ここはアスタナらしく独創的な建物を見て楽しみましょう。ハーンシャティールとは王のテントという意味らしく、これは世界最大のテントと言っているそうです。大きすぎてテントには見えませんけどね。
中には意外と多くのお店が入っています。飲食店もあるので、買い物を楽しみ、ここで食事もできます。更にこのショッピングモールはショッピングだけでなくレジャーも楽しめるらしく、中に遊園地のアトラクションのようなものまであります。アスタナ観光中は本当に驚きの連続です。
ハーンシャティールの最上階にはなんと!ビーチ風の屋内プールまであります。ショッピングモールで南国ビーチ気分って不思議ですが、ちょっと気になりますよね。カザフスタンの冬にここで常夏気分を味わうのもいいですね。とりあえずこの巨大なテントに入ってみて買い物や気になった施設をお楽しみください。
カザフスタン首都アスタナの必見観光スポット6:カズムナイガスビル
国営企業で石油や天然ガスを扱う会社カズムナイガスの建物も独特で、未来都市を代表する建物と言えるでしょう。ドバイのパームジュメイラにあるアトランティスというホテルに作りが似ています。そしてちょうど正面からは巨大なテント、ハーンシャティールが見える写真撮影スポットです。
建物の前には噴水、夜には派手なライトアップもあり、本当にドバイにもありそうな雰囲気です。豊富な資源保有国は羨ましいですね。中の見学はできないので、ここは夜ライトアップを見にいくのをおすすめします。巨大テント(ハーンシャティール)もライトアップされて綺麗ですよ。
カザフスタン首都以外の観光地1:ビッグ・アルマティ湖
アルマトイ市内から車で約1時間ほどでビッグ・アルマトイ湖に行くことができます。標高2511メートルにあり、周りを巨大な山が囲んでいます。雪をまとった山も綺麗ですが、寒くなるので防寒対策をしっかりしていきましょう。湖だけでなく山の木々や花などがつくりだす景色は絶景です。
カザフスタン首都以外の観光地2:ゼンコフ教会
アルマティにあるロシア正教会の建物がゼンコフ教会です。1904年から1907年の間に建造され、複数の地震に耐えてきました。1973年から1976年まで修復工事が行われ、1995年から再度ロシア正教会が管理するようになりました。ロシア正教会の特徴であるカラフルな外観が美しい教会です。
ゼンコフ教会は28人のパンフィロフ戦士公園の中にありますので、公園内もゆっくり散歩しながらお楽しみください。ちょっとしたアイスなどの売店もあるので、ご活用ください。木造建築の建物で世界第2位の高さを誇るゼンコフ教会、アルマティでおすすめの観光スポットです。
カザフスタン首都以外の観光地3:ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟
テュルキスタンにあるホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟はヤサヴィー教の歴代の指導者の墓が置かれており、中央アジアにおけるイスラム教徒の聖地の一つとされてきました。2003年にはカザフスタン初の世界遺産として登録されています。最初に建造されたのは1397年で1990年代にトルコの援助を受け、修復されました。
ティムール建築で最も大きく、保存状態が良いものとされています。あまり派手ではありませんが、ドーム部分をよく見ると非常に細かくデザインされていて美しいです。周りに何もないところなので、その巨大な姿は存在感抜群です。内部は撮影禁止なのですが、必見です。
カザフスタンで食べたいおすすめグルメ1:ラグマン
ラグマンは中央アジアでよく食べられる麺料理です。麺は小麦粉を塩水と合わせて捏ねたもので、その麺を茹でてから羊肉や野菜などをトマトペーストで煮た具をかけて食べます。具の肉や野菜は1時間以上じっくりと煮込んでいるので肉の美味しさがしっかり出てとても美味しいです。
カザフスタンのラグマン麺がもちもちしてていいし羊肉美味しい pic.twitter.com/KHw4n4Gpdi
— まーや (@inuinuinuinu4) December 4, 2016
ラグマンに関しては、あまり羊肉のクセのある味や香りは気になりませんが、苦手な方は牛肉のラグマンがないか聞いてみましょう。また、この具をご飯にのせて食べる料理もあり、そちらも牛丼のようで美味しいです。旅行中にぜひ食べてみてくださいね。麺好きな日本人には食べやすく美味しい料理です。
カザフスタンで食べたいおすすめグルメ2:マンティ
マンティは主にトルコや中央アジアで食べられている料理です。小麦粉で作った皮に具を包んだ餃子(水餃子)のようなものです。カザフスタンでは羊肉を細かく切り、胡椒でしっかりと味付けしたものを具にします。屋台で売られる場合はシンプルに唐辛子をかけて提供されます。
これがカザフスタン料理です。
— 船本恵太 タワレコ高橋優砂絵会期延長! (@keita_funamoto) July 18, 2017
メインディッシュです。
牛肉のひき肉がつまったワンタンのような食べ物で美味しいです。 pic.twitter.com/9HDv70mWR1
レストランなどで食べるときはよく、玉ねぎやニンジン、バター、サワークリームなどが上にのっています。具に羊肉以外に牛肉や馬肉を使っているお店もあります。熱々のマンティを一口食べるとジューシーな肉汁が出てきてとても美味しいです。あまり食べる機会のない羊肉に挑戦してみてはいかがでしょうか。
カザフスタンで食べたいおすすめグルメ3:バウルサク
バウルサクはカザフスタンなどの中央アジア、モンゴルでよく食べられている揚げパンです。外はカリカリ中はふわっとしていて、一口サイズなので食べやすいです。甘すぎないので何個でも食べられそうな気がします。小腹が空いたときはカザフスタンスイーツも食べてみてくださいね。
カザフスタン観光で気になる治安
そんなわけでカザフスタンのアルマティに到着したのは現地時間で21:50ころ。タクシーで市内のホテルへ。しかしボトルウォーターもないことから23:00過ぎにスーパーへ買い出しに。この時間でも女の人が1人で歩いていて、治安はよさそうです。 pic.twitter.com/be8LcgqQMT
— Takema@キルギスからカザフへ (@Takema1137) July 28, 2017
未知の国だとより治安が気になりますよね。カザフスタンの治安について、実際に行くとそれほど治安が悪いとは感じなかったという人が多いです。ただし、外務省の治安情報ではテロの可能性があるとして危険レベル1となっています。旅行者を狙った犯罪も少なくありません。最新の治安情報を確認しつつ安全第一で行動しましょう。
今日もカザフスタンはいい天気^ ^
— 船本恵太 タワレコ高橋優砂絵会期延長! (@keita_funamoto) July 19, 2017
涼しくて
湿気もなく
髪の毛もずっとサラサラのまま
空気もすごく美味しくて
家も広いし
人は少ないし
親切で治安もいいし
ご飯も美味しいし
このまま住みたいぐらいです^ ^ pic.twitter.com/wCJHk9S6GU
治安を心配して行ったけれど、むしろ治安が良かったと感じる人もいます。それはきっとカザフスタン人の優しさもあるからでしょう。現地の人は基本的に朗らかで優しい印象です。困っていたら助けようとしてくれる人が多いので助かります。治安情報に注意しつつも楽しめることは十分楽しみましょう。現地の人との交流も旅の楽しみです。
カザフスタン旅行でビザは必要?
中国の『一帯一路』構想でも重要な役割を果たすと見られる資源国・カザフスタンですが、2017年1月1日から日本を含む45ヵ国の一般旅券所持者に対して最大30日間の無査証で訪問可能となりました。
— 市民メディア放送局 (@info_9) May 15, 2017
財務省カザフスタン情報https://t.co/cVR6QbiSzL#カザフスタン pic.twitter.com/Vqb7SVdFam
カザフスタンは以前は観光でもビザが必要で事前にビザ申請をしていく必要がありました。それが近年多くの国に対して観光ビザなしの訪問を許可するようになり、少しずつ観光客が増えてきました。日本もその一つです。2017年現在ビザなしで渡航できます。近くて遠い国が少し身近に感じられるようになっています。
ビザなしで滞在できるのは最大30日間なので、観光には十分です。日本とカザフスタンは友好的な関係にあり2016年にはナザルバエフ大統領を日本に招いています。今後もずっとビザなしでの渡航許可を継続してほしいですね。30日以上滞在する場合はビザ申請が必要です。ビザの情報は大使館ホームページで最新情報を確認しましょう。
カザフスタンで未来都市を観光しよう!
いかがでしたか?未来都市と言われるアスタナを中心にカザフスタンの魅力を紹介しました。ビザなしで行けるようになり、より気軽に旅行できるようになったカザフスタンに行ってみませんか?近代的な街並み、美しいモスク、雄大な自然を全て楽しむことのできる魅力的な観光ちです。ぜひご検討ください。