ハレアカラ国立公園はマウイ島の絶景ポイント！サンセットツアーなども充実！

ハワイ・マウイ島にある標高3055mを誇る世界最大級の休火山である「ハレアカラ」。山頂から眺めるサンセットや星空は息を呑むほど美しく、マウイ島屈指の絶景スポットとして観光客に人気です。ハレアカラ国立公園全体では観光スポットやアクティビティも充実しています。この記事では、そんなハレアカラの魅力をたっぷりと紹介します。

日本からマウイ島へは、直行便がないため、まずオアフ島のホノルルへと向かうのが一般的です。ホノルルへのフライトはハワイアン航空などを利用し、約7時間で到着します。ホノルルへ到着後は、国内線に乗り換え、約40分のフライトでマウイ島へ移動します。１日の移動が大変な場合は、オアフ島に数日滞在してから、マウイ島へ向かうのがおすすめです。

ハレアカラ山頂へは車で行くことができるため、3000m級の山でありながら非常にアクセスが良い場所です。カフルイ空港から山頂までは、約1時間20分のドライブです。道も比較的簡単なので、事前に調べておけばスムーズです。レンタカーを借りて行くのも良いですし、海外での運転が不安という方はツアーに参加すれば安心です。

ハレアカラは、ハワイ語で「太陽の家」という意味を持つ、古来よりマウイ島の人々の信仰を集める山であり、ハワイの中でも唯一無二の存在感を放っています。標高3055mある山からの景色は絶景で、朝・夕・夜と様々な景色を楽しめるのがハレアカラの最大の魅力です。

ハレアカラ国立公園全体では120k㎡もの広さがあり、緑豊かな熱帯エリアから山頂付近の荒野まで、表情豊かな姿を見ることができます。ハレアカラ国立公園への入場料は車1台につき20ドルとなっており、頂上の駐車場は無料で停めることができます。徒歩や自転車で入る場合は、10ドルとなっています。

ハレアカラ山頂から見える景色は、日中ももちろん素晴らしいですが、早起きして拝む美しい朝日もまさに絶景です。太陽が雲海から少しずつ顔をだし、辺りを照らしていく様子は、瞬きをする時間も惜しいほどの感動ものです。この瞬間を見るために早起きするのも悪くないでしょう。

サンライズに間に合わせるためには、午前2時頃に起床し、午前4時にはハレアカラに到着する必要があります。寝不足などで体調が悪くならないよう、前夜は早い就寝を心がけましょう。また、夜明け前の山頂は非常に寒いので、必ずダウンジャケットなどの防寒着を持っていくようにしてください。

夕方にハレアカラへ登り、サンセットを眺めるのも人気の過ごし方です。雲海に沈みゆくまばゆい太陽と、オレンジ色に染まる空のグラデーションは、まるで映画のワンシーンを見ているかのような美しさです。夕方に来る観光客やツアー参加者も多く賑わいますが、サンセットの瞬間は景色の壮大さに言葉を失い、あたり一帯が静寂に包まれます。

夏場であれば、日中は比較的薄着でも太陽の暖かさを感じますが、夕方になるにつれ気温が下がり寒くなってきます。サンセットを見て帰る場合でも、防寒対策はしておくのがベターです。また、時間に余裕があれば、サンセットの後そのまま星空観賞を楽しむことをおすすめします。

夕日が沈んだあと、空を見上げると驚くほどの満点の星空が頭上に広がります。周囲を遮るものは何もなく、標高も高いことから街明かりなどに邪魔されることもありません。しばらく眺めていれば、流れ星をいくつも見つけることができます。サンセットで感動したあと、さらなる感動を味わえるのが、ここハレアカラの人気の理由です。

また、標高3055mのハレアカラは世界でも有数の天体観測地であり、世界各国の望遠鏡が並ぶ場所でもあります。山頂は年間を通して晴天率が高く、大気の状態も比較的安定しているため観測に適してとされています。このことからも分かるように、ハレアカラは星空観察に抜群に適した場所なので、ぜひ星空も満喫して帰りましょう。

ハレアカラをより一層堪能するには、ツアーに参加するのもおすすめです。ツアーのメリットとしては、ガイド付きで案内してもらえることや、望遠鏡による星座観察などが含まれることが挙げられます。ツアーによって特徴は違いますが、すべて手配してくれる上に、個人ではなかなかできない体験が可能になります。

サンセットと星空観察が１つのパックになったツアーが多く、観光客に特に人気です。気温の低い山頂は夜になるとさらに寒くなるため、ツアーでのブランケット貸出などは非常にありがたいサービスとなっています。日本語ガイド対応ツアーを選ぶと、より安心して参加できるので、ツアーを選ぶ際の参考にしてみてください。

ハレアカラ国立公園で人気のアクティビティといえば、大自然とダイナミックな景色がまるごと楽しめるハイキングです。広大なハレアカラには、高度によっていくつかのハイキングコースがありますが、その中でも、特におすすめは山頂付近のトレイル・ハイキングです。

山頂にはビジターセンターが建てられており、そこから山頂付近のトレイルに出発できます。まず手始めに、「パカオアオ・トレイル」がおすすめです。ゴロゴロと積み上がっている白い石が特徴的な丘で、300mほど歩くと頂上に登ることができます。まるで別世界にいるような風景が広がるハレアカラ山頂の眺望を満喫できます。

続いて、「ケオネヘエヘエ・トレイル」。こちらは広大なクレーターを下る大迫力のトレイルコースです。比較的長いコースなので、ある程度時間を決めて折り返してビジターセンターまで戻ることをおすすめします。また、このトレイルでは人気の乗馬ツアーも実施されているので、体力に自信のない方は乗馬ツアーに参加するのもひとつの方法です。

車でアクセスできて簡単に頂上まで辿り付けますが、ここは3000m級の山です。高山病の危険もゼロではありません。気温も日中は10度前後、日が暮れるとさらに低くなるので、夏だからと言ってTシャツと短パンだけで過ごすと、とても寒い思いをします。これらの注意事項と、自分の健康状態と把握した上で、山頂を楽しむようにしましょう。

標高3055mのハレアカラでは、高山に生息する動植物に出会うことができます。中にはハレアカラを含む世界でも数少ない場所でしか見ることのできない珍しい動植物もいます。まず、銀色の剣のような鋭い葉が特徴的な「シルバーソード（銀剣草）」。数十年の寿命の中で、枯れる前に１度だけ花を咲かせるため、花が咲いたシルバーソードを見れたならラッキーです。

そして、ハレアカラで出会える珍しい鳥と言えば「ネネ」。「ネーネー」と鳴くことから、この名前が付いたと言われています。ガチョウの一種で、ハワイ州鳥として知られています。一時は数が大きく減少していましたが、絶滅危惧種として大切に保護され、現在はその数も回復してきています。

ハレアカラに登る道中にある唯一の観光施設が、クラロッジ（KULA LODGE）です。宿泊ができるロッジをはじめとして、レストラン、お土産や軽食を買うことが出来る売店が集まっている場所です。ハレアカラでゆっくり滞在したいと言う方は、ロッジに宿泊するのがおすすめです。

宿泊をしない方でも、レストランや売店は利用ができるので、ハレアカラ山頂に向かう道中で立ち寄るのも良いですね。この時に、空腹時のための食料購入やトイレ休憩などを済ませるようにしましょう。テイクアウトのできるピザなどが美味しくて人気です。

ロッジ内のレストランは、マウイオニオンを使った料理がおすすめで、シンプルながらも魅力ある味わいを楽しむことができます。また、標高975mの場所にあるため、大きな窓のある店内や外のテラス席から見える景色は絶景です。この味と景色を求めて、わざわざハレアカラへ訪れる人もいる程です。

いかがでしょうか。ハレアカラ国立公園にはこれだけ沢山の魅力がたっぷりと詰まっています。山頂で景色を楽しむにしても、朝・夕・夜と違った楽しみ方になりますし、ハイキングや動植物の観察など見るべきものがいっぱいありますね。マウイ島へ行く際は、この記事を参考に、ぜひハレアカラに足を運んでみてください。