ハワイの「イオラニ宮殿」はハワイ王国の象徴
イオラニ宮殿はハワイ王国7代目国王カラカウア王により建設が開始され、1882年に完成しました。1893年に王政が廃止されるまで、宮廷として使用されていま。カラカウア王とカピオラニ王妃やカラカウア王の妹のリリウオカラニ女王の公邸でもありました。そんな宮殿を紹介いたします。
ハワイ王国初代国王の「カメハメハ大王像」
カメハメハ大王は1810年にハワイ諸島を統一しハワイ王国を建国しました。各島々の部族を制圧するためにイギリスからの武器の援助を受け制圧していきました。6月11日のカメハメハ大王の誕生日にはカメハメハ大王像はカラフルなレイで飾られます。
カメハメハ大王像です。この前でかめはめ波やってる日本人に多かったですw #アローラ旅行記 pic.twitter.com/nWtpym1mkQ
— ひゅーが (@sea1_wpA4) September 2, 2017
左手の槍は平和を、右手を揚げているのはハワイの繁栄を表しています。カメハメハ大王像があるのはイオラニ宮殿前の通り向かい側のアリイオラニハエ(ハワイ州最高裁判所)にあります。カメハメハ大王像があるのでよくイオラニ宮殿と間違えられることもあるようです。
カメハメハ大王像はハワイ州に3体あります。ホノルルのハワイ州最高裁判所前とハワイ島のパアウとヒロにあります。オリジナルのカメハメハ大王像は大王の生誕地パアウのあるカメハメハ大王像です。さらにカメハメハ大王像は本人ではなくハンサムな親友がモデルということです。
ハワイ王国7代目「カラカウア王」は陽気な君主
ハワイ王国のカラカウア王はハワイ経済の発展のためアメリカと交渉を積極的に進めました。移民問題や外交のため世界中を回っています。日本の初めての外国元首として明治天皇と会っています。アメリカからの移民が多くなりアメリカへの併合を主張する声と戦った晩年でした。
★5/2(月)更新情報★メリーモナークフェスティバル2016!メリモ大会気まぐれ総集編レポート!■携帯https://t.co/PykLQRbj23 ■スマホhttps://t.co/siT8p7tKyW pic.twitter.com/3dKJG9fVud
— AlohaSound (@alohasound) May 2, 2016
カラカウア王のあだ名メリー・モナーク(陽気な君主)は華やかな日常の生活ぶりからきています。キリスト教宣教師より禁止されていたフラを復活させました。毎年4月ハワイ島のヒロで開催されているメリー・モナーク・フェスティバルはカラカウア王のあだ名を名前にしています。
ハワイ王国7代目「リリウオカラニ女王」
尊敬するリリウオカラニ女王。大好きすぎて動画作っちゃった^^;#liliuokalani #moioliliu pic.twitter.com/dnKdFZRdRz
— KYMK (@HokulaniKymk) August 18, 2017
ハワイがアメリカの50番目の州となる前のハワイ王国最後の女王。歴史の流れの中で女王となり、王政派と新政府軍の戦いの中で反乱の首謀者としてイオラニ宮殿に幽閉されました。ハワイアンのスタンダード「アロハ・オエ」はリリウオカラニが1878年に作詞・作曲したものです。
「イオラニ宮殿」の場所と交通手段
「ザ・バス」とワイキキトロリーバス」が便利
#ハワイ。#ワイキキ。#TheBus.
— Happyisland/まさひこ (@mr_happyisland) September 7, 2017
:bus: pic.twitter.com/7Cb10ncRUw
イオラニ宮殿の場所はワイキキの中心にあるハイアットリージェンシーワイキキから北西5Kmのダウンタウンエリアにあります。ザ・バスを利用する場所は2番、13番、19番のルートです。所要時間は約30分です。トロリーバスはTギャラリア(免税店)から乗ります。
ワイキキトロリーバスのチケットカウンターはDFCのカラカウア通りの正面入り口から入って奥の場所にあります。かわいらしいカウンターです。レッドラインのチケットを購入しトロリーバスがくるの待ちます。トロリーバスが来ると係員が案内してくれます。
「イオラニ宮殿」フロア案内
「イオラニ宮殿」1階の見学場所
1階は公式行事や来賓を迎える問に使用する場所になっています。王様の椅子がある「大座の間」やダイニングルームもあります。シャンデリアは当時の最先端の電気照明です。家具やカーテンは青色で統一されています。インテリアは派手ではなくセンスのいい品格が感じられ場所です。
当時の最先端であった電話や地下から料理を運ぶエレべーターなどもあります。今では古いものですが建設された時代としては珍しいものが多くありました。カラカウア王の意識の高さが感じられます。ホール全体がしっとりとして落ち着けます。
大ホールは舞踏会や公的な業務の行事などが行われていました。プライベートな2階へ続く階段はハワイ固有の木で作られています。装飾部分にはハワイにしかないカマニやクルミの木が使われています。今では貴重な木で作られた階段は他では見ることができません。
今日は、イオラニ宮殿で目の保養してから、最近人気の素敵な壁画がたくさんある倉庫街歩き:notes: pic.twitter.com/5JBiSTs8nA
— みお-Mio‐미오 (@mio5hyungsi9) August 26, 2017
王座の間は宮殿の中で一番華やかな時代を演出した場所です。国王との謁見や公式行事の開催、舞踏会などの歴史が刻まれています。500人以上おゲストを招待しロイヤル・ハワイアン・バンドの生演奏でダンスパーティーなど優雅な時代もありました。
ブルールームは非公式な歓迎会や音楽会、ティールーム、歓談などの部屋として使われていました。鮮やかでありながら重みのあるロイヤルブルーで統一され、心が穏やかになります。パワースポットを感じさせる不思議な体験のできる空間です。
ステートダイニングルームは来賓を迎えての公式な食事をする「正賓(せいさん)の間」です。ハワイ民族料理ではなくウエスタンスタイルの料理が提供されました。花柄の絨毯と深紅のカーテンや陶磁器などは豪華な雰囲気を醸し出しています。
「イオラニ宮殿」2階の見学場所
イオラニ宮殿わず:crown:
— 愛(Ai) (@aiakizuki) August 17, 2017
王族の寝室や音楽室、正餐室など、全てのお部屋が荘厳な造りです。。。❣️❣️#ハワイ pic.twitter.com/VrKahGj8sv
ミュージックルームの部屋は金色で統一されています。カラカウア王一家は音楽一家として知られており、それを忍ばせるような華やかな部屋です。カピオラニ王妃はハワイ州歌「ハワイ・ポイ」の作詞家、妹のリリウオカラニ女王は「アロハ・オエ」の作詞作曲として知られています。
王の図書館といわれる執務室はカラカウア王が国政や世界情報の収集について多くの時間を過ごしました。またフランス語、英語、ハワイ語ができ世界的な視野を持っていました。ホワイトハウスより以前に設置された電話のレプリカや電気照明はカラカウア王の先見性がうかがえます。
女王のベットルームは赤のカーテンとマホガニーの木の色がマッチしていて華やかさがあります。多くの家具はカラカウア王死後の借金のためオークションにかけられました。ハワイ王国がアメリカへ取り込まれるつらい時期の始まりでもあります。
カラカウア王のベッドルームにはオークションや寄付などで集められたオリジナルな調度品が展示されています。ベットのキルトはカラカウア王50歳の誕生日に贈られたキルトのレプリカです。静かで落ち着いた雰囲気はカラカウア王の人柄が感じられます。
キルトルームはリリウオカラニ女王が1895年に有罪判決を受け約8ヶ月間2階の寝室に幽閉されました。この部屋には「クイーンキルト」といわれるクレイジーキルトがあります。中心には幽閉された日やリリウオカラニ女王の誕生日が刺繍されています。
「イオラニ宮殿」の地下1階ギャラリー
ツアーは次に地下へ進みます。地下には王位を象徴する勲章や美しい宝石の装飾品類写真ギャラリーがあります。侍従長の事務室やキッチンもあります。お土産はミュージアムショップで買えます。パレスショップには勲章や装飾品が飾られ、レプリカが販売されているものもあります。
載冠式パビリオン
イオラニ宮殿敷地内にある載冠式台はカラカウア王とカピオラニ王妃の載冠式 のために1883年に建てられました。毎週金曜日の午後にはロイヤル・ハワイアン・バンド による無料コンサートが行われています。地元の人や観光客が集まります。
「イオラニ宮殿」の営業時間
100 years ago, the @redcrosshawaii flag soared over Iolani Palace during WWI. Watch the historic flag raising: https://t.co/pR6dUE0HEV. pic.twitter.com/jnLqqLtCSP
— Hawaiian Electric (@HwnElectric) September 7, 2017
営業時間は月曜から土曜日までの午前9時から午後4時までです。休日は日曜日です。ハワイの精神、文化が凝縮された宮殿です。歴史的な建造物として細かなところまで復元されています。カラカウア王やリリウオカラニ女王の面影が感じられる宮殿です。
「イオラニ宮殿」見学ツアーは2つ
イオラニ宮殿の見学についてはガイドツアーとオーディをツアーの2つの方法があります。ガイドツアーはガイドの説明を聞きながら一緒に回ります。オーディオツアーは携帯情報端末を自分で持ち回ります。携帯端末はコースに沿って説明が出ます。
ツアー見学は予約が必要です。日本語のガイドツアーは回数が少ないので何日か前に予約した方がいいです。予約方法はチケットオフィスに行くか電話(英語対応)で予約ができます。イオラニ宮殿の公式ホームページからも予約ができます。こちらの方が空いた時間にできるのでいいですね。
「イオラニ宮殿」ガイドツアー
「イオラニ宮殿」のガイドツアーの料金
ガイドツアーの入場料は大人21.75ドル、5歳から12歳6ドルで4歳までは無料です。10人以上のグループの入場料は一人16.75ドルです。火曜・水曜・木曜は午前9時から10時、金曜・土曜は午前9時から11時15分まで15分毎に出発します。
日本語ガイドは月曜から土曜まで11時30分から20名の定員で行われています。ボランティアのガイドがそれぞれの思いもこめてオリジナルな案内をしてくれます。約1時間かかります。ガイドの人柄により案内の内容も多少違ってきますが熱心に説明してくれます。
「イオラニ宮殿」のオーディオツアー
「イオラニ宮殿」のオーディオツアー入場料
入場料は大人14.75ドル、5歳から12歳6ドルで4歳までは無料です10人以上のグループの入場料は一人11.75ドルです月曜は午前9時から午後4時まで。火曜・水曜・木曜は午前10時30分から午後4時、金曜・土曜は午前12時から午後4時時まで10分毎に出発します。
「イオラニ宮殿」地下ギャラリー
予約は必要ありません。見学時間は月曜から土曜までの午前9時30分から午後4時まで。入場料は大人7ドル、5歳から12歳までは3ドル、5歳未満は無料です。ハワイ王国の貴重な品々が展示されています。地下ギャラリーは時間制限がないのでゆっくり見学できます。
「イオラニ宮殿」にはハワイの原点が!
イオラニ宮殿はカラカウア王が心血を注いだ宮殿です。当時、最先端だった電気照明や電話、エレべー、水洗トイレなどを取り入れました。アメリカへの併合がなければハワイ国として独自の近代化が実現できたかもしれません。入場料以上のハワイ王国の真髄が味わえます。
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