台北の隠れたレトロスポット赤峰街
【お仕事報告】「&TRAVEL台湾 2018」(朝日新聞出版)中山駅周辺のイラストマップを描かせていただきました。赤峰街はオシャレなお店やカフェが多く、ぜひ行ってみたいです…!:dress: pic.twitter.com/qXXuN8vtEm
— 竹本綾乃 (@ayanoPPP) June 29, 2017
今回紹介する赤峰街は台北の地下鉄であるMRT中山駅と双連駅の中間にある、裏路地のような趣のあるエリアです。この赤峰街はもともと「打鐵街」と呼ばれ、自転車部品の問屋や、機械部品のリサイクルの店が集まる地区でした。しかし、近年では新しくカフェや雑貨屋が進出し、新旧入り混じった雰囲気が味があると、注目されています。
台北一の繁華街からちょっと離れたところに赤峰街があります
台湾赤峰街のカフェ。よく見ると浴衣、重機、軽食と書いてあるけど、重機って何? pic.twitter.com/XsIE7BT0yU
— モリパー (@moripaaa) May 24, 2017
赤峰街は台北で最も華やかで賑やかな中山駅付近のメインストリートから、一本入っただけという路地みたいな場所にあります。そんな場所にカフェや雑貨屋が集まっているので、宝物を探すような感覚で、散策を楽しめます。また、近年の台湾ではリノベーションが盛んにおこなわれています。
それは、街全体ががらりと変わってしまうことも多いのですが、赤峰街はカフェや雑貨屋が進出することがあっても、街並みまで変わることはありません。そのため、培ってきた台湾・台北らしさと、現代の感覚を同時に感じることができる場所なのです。
レトロでノスタルジックな赤峰街で散歩
this is my favorite old style Taipei,in Chifeng Street
— LingFang Land (@lingfang_land) April 20, 2017
私は古い赤峰街、台北好き pic.twitter.com/jRbqe6VU2h
赤峰街は中山駅と双連駅の中間にあります。決して大きなエリアではないので、ちょっと散歩感覚で見て回れるエリアです。大体距離にして600メートルほどで、路地が入り組んでいますが、中山駅か双連駅に向かって歩けば、迷子になることはないようです。安心して散歩を楽しんでください。
元々中山駅エリアは古い商店街があり、日本人街と言われている林森北路もあります。ここら辺りは一本裏路地に入ると個性的なお店が並び、赤峰街も例外ではなく、赤峰街3巷一路から77巷まではいずれの路地に個性的な雑貨屋から、ブティック、カフェ等が立ち並んでいます。散歩をしながら、レトロでノスタルジックな路地裏の雰囲気に酔いしれてください
台北の赤峰街には生活している人がいます。
赤峰街の昔ながらの自動車パーツ屋とオシャレなアパレルショップ。このエリアは夜は暗くて人通りも少なくて、もしかしたら危険な場所だったのかも知れなかったけど、撮影に夢中だったせいかあまり不安は感じなかった(でも気をつけなくては)
— 愛茉@ ライブフォトグラファー (@planetlapin) September 4, 2017
ガイドブックで調べたわけではなくて、自然と迷い込んだ。 pic.twitter.com/RPsqdmjtaC
50年前の台北のレトロな街並みを残している赤峰街には、現在も普通に人が生活しています。先にも書きましたが、ここは「打鐵街」と呼ばれ、この意味は鐵職人さんが多いという意味だそうです。よって、鉄を扱った商店も多く、至るところに自転車修理店があるようです。それ以外にも電化製品を扱ったお店も多いそうです。要するに町工場街といった感じでしょうか。
至る所にフォトジェニックなスポットのある台北。もちろん、この赤峰街にもフォトジェニックなところばかりです。古く小さな路地が複雑に入り乱れ、散歩がちょっとした冒険のように感じるでしょう。しかし、昔ながらの人たちもここで生活しています。全体的に赤峰街は観光地化も進んでいないこともあるので、断りもなくカメラを向けるという不躾なことはしてはいけません。
赤峰街でアートを楽しむ
フォトジェニックな台湾・台北。レトロでどこか退廃的な雰囲気が魅了する赤峰街は、台北の中でも写真映えのいいエリアでもあります。よって、一般人が住んでいる場所と分かっていても写真を思う存分撮影したいというもの。安心してください、思う存分撮影ができるところもあります。赤峰街は町工場や鍛冶屋街からアートの町として注目されているのです。
台北当代芸術館が、「當代X赤峰街區 藝術散步」なる紹介をしている、赤峰街区のストリートアート。……車の工場的な店が集まっているエリアで、ストリートアートは建物と建物の間にある。なかなかヤバい。 pic.twitter.com/Cec7ORZSBW
— 藤田直哉@『新世紀ゾンビ論』発売。 (@naoya_fujita) May 15, 2017
赤峰街は2年連続アートイベントを行うなど、街角の至る所にグラフィティ(壁画とか落書き)が描かれています。散歩を兼ねてアートを探してみると、意外なところにアートが潜んでいます。ここは台北で話題となっている「文創(文化創意)」エリアとなっています。南京西路と言われている場所は、グラフィティや雑貨屋さんといったお店もある場所は思う存分撮影できます。
赤峰街にはMITの先駆けのブランド&ショップがあります
MITとは「Made in Taiwan」略したものです。輸入製品の多い台湾では、台湾製品のクオリティの高さを確立するために、MITというブランドが誕生しました。その先駆け的なブランド&ショップというのが、「蘑菇Mogu」です。この蘑菇とはきのこ(マッシュルーム)という意味です。1階は雑貨等をショップで、2階はカフェとなっています。
1階のショップにはここの看板ブランド商品である、14オンスの帆布で作られたバッグです。形も実用的な形をしており、使い込めば味が出るように仕上がっています。他にもTシャツや文具といった細々とした雑貨類があります。カフェでは自家製スウィーツや、軽食を楽しめます。散歩の途中に寄りたいカフェです。
住所:台北市南京西路25巷18-1号 電話番号:02-2552-5552
台湾のいいものを集めたお店も赤峰街にあります
台北だけではなく、台湾各地のいいものを集めたお店「台湾好,店」は、中山駅から裏手路地に入ったところありますが、赤峰街エリアです。この「台湾好,店」というお店は財団法人台湾好文化基金会が運営するお店で、台湾原住民の雑貨や台湾各地の茶葉といった名品が、台北にいながら手に入るお店です。
3階には海外観光客をもてなす、カフェのようなスペースがあります。無料休憩所といった感じです。棚には各国の台湾のガイドブックがあったり、無料のパンフレットもあるので、旅の思い出になります。また、そこにはポストがあり、絵葉書を郵送できます。
住所:台北市南京西路25巷18-2号 電話番号:02-2558-2616
赤峰街の裏路地にあるコーヒースタンド
裏路地赤峰街の雰囲気にドはまりのカフェというか、コーヒースタンドが「Coffee Stand by me」です。2016年の2月にオープンした、真新しいお店です。10席のカウンター席のみという小規模で、その狭さは返って居心地の良さを感じます。赤峰街はノスタルジックよりもどこか退廃的な儚さを感じる街並みで、その雰囲気にピッタリと当てはまるようなお店です。
メニューは看板メニューであるコーヒー類が充実しています。エスプレッソやカプチーノはもちろん、ラテやミルクティーといった飲み物の他、お酒もあり、特にビールが充実しています。散歩に疲れたら、ふらっと寄ってみたくなるお店です。
住所:台北市大同區赤峰街41巷4號1F 電話番号:02-2558-8381
裏路地のかわいいお店
おしゃれな裏路地である赤峰街には、かわいい雑貨屋さんも多く、今回紹介する「鹿皮 LOOPY!」は、カラフルでポップなものが溢れているお店です。顔が緩んでしまう、鹿皮 LOOPY!のアイテムは台北だけではなく、台湾全土の雑貨屋を始めセレクトショップに置かれています。その人気アイテムをデザインしているのが、2人のオーナーさんです。
まだオーナーが大学生だったころの2011年に、ブランドを立ち上げ今ではアジアにも、愛好家が増えているといわれています。ここのTシャツはこだわりがあり、人気ですが動物のキャラクターが描かれた、丸い形や四角い形のリュックも有名です。そのリュックを背負えば、かなり目立ちますよ。
住所:台北市赤峰街41巷2-4号2F 電話番号:0934-026-955
赤峰街の三姉妹ブランド
赤峰街の路地裏、中山駅寄りに三姉妹が立ち上げたMITブランド「GEORGIA TSAO」のお店があります。元々ジュエリー販売をネットやフリーマーケットで始め、服を取り扱うようになり、今ではトータルコーディネートができるお店、MITブランドに成長しました。このお店では幅広い雑貨を扱っていますが、特に人気なのがシルバーアクセサリーです。
このアクセサリーは「GEORGIA TSAO」のコンセプトを表現したメッセージ性のある、シルバーアクセサリーです。デザインはイギリスでデザインを学んだ三姉妹が担っており、手頃な値段とデザイン性も高いので人気なのも納得。他にも革製品や服も彼女たちがデザインしており、徹底した台湾デザインと製造にこだわっています。
住所:台北市赤峰街3巷5号 電話番号:02-2552-5808
繁華街の隣の路地裏・赤峰街
赤峰街は決して大きなエリアではありません。また、中山駅の近くという場所なので、観光がてらふらりと、散歩するように訪れることができる場所でもあります。気取らない雰囲気に、洗礼されたお店が何とも言えない雰囲気を醸し出しています。赤峰街は台湾初心者の方にはぜひ寄ってほしい場所です。
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