この記事の目次
和歌山県の山奥にある人気パン屋ドーシェル
和歌山県紀美野町の山奥に、知る人ぞ知るパン屋さんドーシェルはあります。なぜ都心部のような人の多い地域ではなく、行くのにも大変なこんな場所にパン屋さんがあるのか不思議に思うことでしょう。しかしドーシェルは、平日はもちろんのこと、週末ともなれば入場制限がかかるほどのにぎわいを見せる人気パン屋さんなのです。
和歌山県人気パン屋ドーシェルのある場所
ドーシェルへ行くために地図を見ても、周りに山しかなく、近くに目印になるランドマークになるものもなく、紀美野町の山々の奥まったところにあるのがよくわかります。お店からの案内によれば国道375号線から、国道425号線を経由し、県道10号線を野上工業団地方面へ右折後、1つ目の信号を左折すると、ドーシェルまで道案内の看板があるようです。
車で行く方は、カーナビなどを利用すれば、よりスムーズに到着できるでしょう。電車で足を運ばれる方は、JRきのくに線の海南駅からタクシーで30分、または、和歌山電鉄の貴志駅からタクシーで15分となっています。どちらにしても、車など足がないとたどり着くが難しい場所にありますが、それでも人を集めるドーシェルの魅力は素晴らしいものです。
ドーシェルからの景色が素晴らしい!
山の中にあるドーシェル。ある程度の標高もあり、お店からの景色が素晴らしいとの評判があります。この景色も味わいにドーシェルにやってくる人もいる程。山の尾根にあり、2階建ての木の家がドーシェルなのですが、その眺望を味わえるように、カフェテラス席も用意されています。和歌山県の海と山両方の絶景が眺められるビュースポットでもあるのです。
海と山という両方の自然に恵まれている和歌山県。和歌山の緑豊かな山並みを眺めその美しさを堪能した後、反対側を見ると、海南市の街並みの向こうに、雄大な和歌山の海を眺めることができます。時間帯が合えば、海に夕日が沈む様子も見ることができるそう。景色や時間帯によって姿を変える景色を眺めに、何度も足を運びたくなるのも納得です。
ドーシェルのパンを求めて集まる人々
一歩お店に入れば美味しそうなパンのにおいが立ち込めていて、食欲をくすぐります。ドーシェルのパンは、和歌山県紀美野町の山奥にあるにも関わらず、開店かた1時間も立たないうちに売り切れてしまうものもあるのだとか。特にフランスパンやバゲットのようなハード系のパンが人気で、バリエーション豊かに40種類以上のパンが常時並んでいます。
ドーシェルでよく見る光景と言えば、見晴らしのいい席をとり、ランチのメニューをオーダ―したあと、注文した料理が来るまでの間、店内にところ狭しと並ぶテイクアウト用のパンを山盛り買う人々。せっかく山々を越えてここまできたのだから、限られた時間をあますことなく有効に使って、美味しいものとこの時間を味わいたい!と思うのも納得です。
ドーシェルで和歌山県の地元の味を味わう
ここ紀美野町にあるドーシェルでしか味わえない、和歌山県の海の幸、山の幸といった地元の食材をふんだんに使ったランチは、とにかく大人気。テイクアウト用で売られている数々のパンをはじめ、お店で1つ1つ焼き上げるピザに、ベーグルサンド、新鮮な和歌山の野菜をたっぷり使ったランチプレートと、どれも食べてみたくて迷ってしまうほど。
ドーシェルで味わえる和歌山の地元の味はまだまだあります。和歌山の名産品といえばみかんですが、ドーシェルでも和歌山みかんジュースという地元100%のジュースを提供しています。このみかんジュース、ドーシェルで作るパンとの相性も良く、目の前に広がる紀美野町のみかん畑を眺めつつ飲むのは格別と、老若男女人気の高いジュースになっています。
ドーシェルのパンの魅力ハード系のパン
常時40種類以上のパンを焼いているドーシェル。このドーシェルでなんといっても人気なのがハード系のパンと呼ばれる種類のもの。フランスパンやバゲットといった、ちょっと堅めの食感のパンのことです。焼きたてのカリカリとした表面と、中のふわふわモチモチっとした食べ口が大人好みで、いくらでも食べられる!と口コミが絶えないパンなのです。
そもそもハード系のパンってどんなパンってどんなパンでしょう。パンの食感によって「ハード」なパンか「ソフト」なパンかにわけることができるそう。お食事系のパンが多く、バケットやパン・ド・カンパーニュ、ライ麦パンなどがハード系パンにあたります。表面の皮は堅いですが、パリッとした食感が美味しく風味があって人気なのです。
ドーシェルのシュト―レンを求めて
ハード系のパンで人気のドーシェルですが、その中でもシュト―レンが販売される時期になると、1年に1回の楽しみとしてドーシェルへ買い求めにやってくる人も多いのだとか。ドーシェルでシュト―レンが販売されるのは、毎年12月の中旬ごろまでだとか。お気に入りのお店のシュト―レンでクリスマスや、年の暮れをお祝いしたい人々が集まってくるそうです。
ドーシェルのシュト―レンは、ナッツやドライフルーツをたっぷり使っていて、ラム酒をきかせしっとりした食感に焼き上げられるそう。毎年これがなくてはいうほどに、季節の味として楽しみを提供してくれるドーシェル。シュト―レンは、大小のサイズから選べ、また時には栗のシュト―レンなどというようにちょっと趣向をこらした1品も販売されることも。
シュト―レンってどんな食べ物?
シュト―レンって何だろうと思われる方も多いのでは。日本では馴染みの薄い文化ですから言うまでもありません。シュト―レンは、ドイツの伝統的なお菓子で、毎年クリスマスの4週間前からシュト―レンを作り、クリスマスが来るのを待ちわびながら少しづつ食べるのだとか。そんなドイツのクリスマス文化であるシュト―レンが少しづつ広まってきています。
シュト―レンは、ナッツ類やドライフルーツ、バターを生地にたっぷり練りこんで作られます。表面は甘いお砂糖でコーティングし、とても香りがよく、日持ちのするパンになります。シュト―レンが食べ終わる頃楽しみにしていた、クリスマスがやってくるというわけです。少しづつ楽しみに食べるとはとても素敵な文化です。
ドーシェルはパン以外にもランチが大人気
パン屋さんであるドーシェルですが、イートインができるように作られていて、ランチの時間は行列ができるほどの大人気。基本的にランチプレートという定番のメニューの他にも、パン屋さんであるからこそ出せる美味しいベーグルや、アツアツのピザのランチ、サンドイッチに、フレンチトーストなどといったメニューも用意されています。
ドーシェルのランチタイムは、木曜日、金曜日は11時30分から14時まで。土曜日、日曜日は11時からなくなり次第終了という人気が伺える様子になっています。また水曜日には、水ようセットといういつものランチとはちょっと違うメニューも登場します。いずれも大人気で、ランチを食べたいお客さんでお店の外は行列になっているので早めがおすすめです。
ドーシェルのパンは時間が立つごとに売り切れていってしまうほど大人気。なので、はじめにランチの席をとり料理をオーダーしてから、テイクアウト用のパンを選びにいくのがおすすめ。11時ごろはまだパンの種類も豊富に残っていますが、これがランチを食べ終わっからゆっくり選ぼうと13時頃になってしまうと、パンはほぼ売り切れ続出状態になるのだとか。
ドーシェルで人気のランチメニュー1:ランチプレート
ドーシェルのランチと言えば、このランチプレート。ドーシェルで焼きあげられる数々のパンを味わえる他、期間によってメニューが少しづつ変わるスープ、和歌山の地元の味をふんだんに使ったおかず数種類に、たっぷりのサラダがワンプレートにのって提供されます。さらには、コーヒー、紅茶、ハーブティー、白ワインから選べるドリンクもついてきます。
このランチプレートが水曜日には、ちょっと趣向を変えて、水ようセットとして登場。メニューもいつも食べられるランチプレートとは別に水曜日だけしか味わえないものにチェンジ。この水ようセットを食べたくて、わざわざ水曜日に足を運ぶ人も多いのだとか。このランチプレート、たっぷりのボリュームとドリンク付きでお値段1,260円となっています。
ドーシェルで人気のランチメニュー2:フレンチトースト
パンの美味しいお店だからこそできる絶品のフレンチトースト。オーダーを受けてから焼き上げる正真正銘の出来立てが頂けます。ふわふわでしっとりとしたフレンチトーストにホイップクリームが添えられ、さらにはヨーグルトまでついてくるというお得感。焼きたてのフレンチトーストに甘いメープルシロップとの相性がまた抜群のランチメニューです。
和歌山県紀美野町の山奥なのに、たくさんの人が集まるのは、ここでしか味わえない絶品のランチメニューと、これまた素晴らしい景色があるからなのでしょう。ドーシェルのランチメニューはどれも美味しくて人気の物ばかり。ご紹介しているランチプレートや、フレンチトーストも時にはなくなってしまうこともあるので、早めの来店をおすすめします。
ドーシェルで人気のランチメニュー3:ベーグルサンド
ドーシェルの人気ランチメニューの1つ、ベーグルサンド。和歌山県紀美野町の地元の味もふんだんに使ったここでしか味わえないベーグルサンドということでオーダーする人も多いメニューです。ドーシェルのベーグルは、クリームチーズにチキン、そして野菜のマリネをサンドしたもの。ボリュームたっぷりなのに500円というワンコインでとてもお得!
ドーシェルでランチタイムにベーグルサンドとして使っているベーグルはもちろんのこと、テイクアウトで買って帰ることが可能です。テイクアウト用のベーグルは種類も豊富で、プレーンのベーグルの他に、ココア味のもの、チーズ味のもの、そしてくるみを生地に練りこんで焼き上げたものなど、自家製ベーグルサンドを作ったり、食べる楽しみが広がります。
ドーシェルで人気のランチメニュー4:ピザ
ドーシェルに数々あるランチのメニューのうち、人気のメニューはまだまだあります。和歌山の地元の味をふんだんに使って焼き上げたピザ。このドーシェルのピザはパリパリッとした食感が美味しいクリスピー風に焼き上げられていて、何枚でも食べれそうです。軽い口当たりのピザなので、ほかのランチメニューもオーダーして色々味わうことが出来そう。
ハード系のパンを得意とするドーシェルが焼き上げるピザ。口コミでも、ドーシェルのピザはとても評判で、「すごく美味しい!!」「その辺のピザ屋さんよりはるかに美味しい」との声が。上にのっているトマトも、地元紀美野町で採れたものなのか、味が濃厚でしっかりとしたトマト旨みを出していると評判上々。ドーシェルにいったら一度はぜひご賞味あれ。
ドーシェルの店主の心意気が素晴らしい
ドーシェルをこんな和歌山県にある紀美野町という山奥にオープンさせたのはいったいどんな人なのだろうと思いませんか。ご主人戸田晶さんは、北里大学水産学部のご出身。その後、京都で呉服関係のお仕事に就職しお仕事をされたのちに、パン屋さんで4年間修行を積んだそう。一人でお店をはじめて開業されたのは、28歳の時という経歴の持ち主です。
28歳の時に晴れてお店を開業させるも、何か違和感を感じていたという戸田さん。そして現在より20年ほども前、現在のドーシェルがある和歌山県紀美野町に場所を移して、パン屋さんとしてドーシェルをオープンさせたといいます。この場所を選んだのも、実は先輩からお店を開くならお客さんをびっくりさせるものが6つは必要と言われたからだそう!
ドーシェルからの絶景はお客さんをびっくりさせ、またここに来たいと思わせる魅力があります。こんな山奥でのお店を人気店としてずっと続けられてこられたのも、戸田さんの修行に修行を積んだ努力の腕前があるからこそ。「とにかく、ちゃんとした修行が大事!」という戸田さんの発言がありますがその心意気に納得する味がドーシェルにはあります。
ドーシェルに行くなら週末の混雑に要注意
とかく人気店のドーシェル。地図でみても和歌山県紀美野町は本当に山々しかなく、まさに山奥という言葉ぴったりの場所。なのに、こんなにも絶えず人を集めるものがドーシェルにはあるのです。一度足を運べば必ずドーシェルのとりこになるはず。そんな人気のドーシェル、週末ともなれば長者の列ができ、売り切れの品が続出するほどの混雑ぶりに。
お目当てのランチプレートや食べたいパンがあるのなら、比較的すいている平日に行くのがおすすめ。しかしながらドーシェルは、月曜日と火曜日は定休日。平日のチャンスは水曜日から金曜日までの3日間。平日でも人気のものは売り切れてしまうこともあるそうなので、お店が開いた頃合いに合わせていくのが一番ベストと言えそうです。
ドーシェルでしか味わえない絶品パンと景色
和歌山県紀美野町の山奥にあるドーシェル。その存在を知ってしまったら、やはり一度は足を運んでみたくもなるもの。店主さんのパンへの愛情とお客さんへの心使いが詰まったお店ですから、居心地がいいのもうなずけます。和歌山の山々や雄大な海を眺めつつ食べる、絶品メニューの数々を味わいに行ってみてください。きっと何度も行きたくなるはずです。