インドのカルナータカ州ハンピとは?
インドのカルナータカ州ハンピは、かつてはヒンドゥー教のヴィジャヤナガル王国でした。イスラム勢力による破壊により、現在は遺跡が残るだけで、幻の都として観光地となっています。1986年に残存する都市の遺構が世界遺産に登録され、40ほどの遺跡が残っています。バックパッカーの間では、最も素晴らしい観光地と言われています。
カルナータカ州の幻の都ハンピ
巨大な石が作り出す不思議な光景
ハンピはどういう現象が起こると、このような空間ができるのか、というような光景が広がっています。ハンピは、川の上流にあるため、巨大な石がたくさん転がっています。巨大な石が転がる大地に、寺院が点在していて、どこか別世界に迷い込んでしまったような感覚になる場所です。
ハンピ(インド)-インド南部カルナータカ州の村で、かつてのヴィジャヤナガル王国の首都であった。古名はヴィジャヤナガル(勝利の都)。約40もの遺跡が残っており、さまざまな水道橋、神祠や望楼、柱廊や浴場、要塞なども散在している。 pic.twitter.com/wNlPfvKYjZ
— 綺麗すぎる世界遺産 (@_world_bestview) June 19, 2017
「ハンピ」では、1つ数メートルの大きさの巨大な岩石が、不規則に積み重なって、大小の山が形成されています。まるで「石の惑星?」という風景です。その中に溶け込むように川がゆったりと流れている不思議な空間で、パワースポットの大地の力が感じられるスポットです。
インドを旅する人に愛されるハンピ
ハンピはあまり知られていない観光地
ハンピの建造物群(インド)
— 永遠の旅行者 (@Phukethaven) June 25, 2017
世界遺産行ったことある方♡ pic.twitter.com/yDM3I4dmLp
インドの「ハンピ」は、世界遺産に登録されている遺跡群が、たくさんありますが、その名はあまり知られていません。アクセスも良好ではないためか、それほど観光地化もされておらず、まだまだ日本人観光客にも馴染みのないスポットです。そのようなところもひとつの魅力で、最近では、口コミで訪れる人が増えているようです。
訪れた観光客の誰もが絶賛するハンピ
ハンピを訪れる人は、開放的な景色と、ゆっくりと流れる人々の時間がとても居心地が良かったという感想を持たれ、長く滞在を希望するようです。日本での慌ただしい毎日から、開放されたい!そんな人には、ハンピの景色が、少しだけ立ち止まりなさいと言ってくれているような、そんなのんびりとした時間が過ごせるようです。
カルナータカ州ハンピは牧歌的場風景
ハンピは映画のセットに出てくるような、ゆったりとしたのどかな風景がとても心地良い場所です。ハンピ村から、対岸へは船が出ていて、最近までは一寸法師のお椀型の船だったそうです。そんな田舎の素朴な風景がハンピの遺跡近くには広がっています。ハンピでは、大自然に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごせそうですね?
インドのハンピで有名な観光スポット
シヴァ神をまつるヴィルパークシャ寺院
「ヴィルパークシャ寺院」は16世紀に建立されたシヴァ神を祀っている寺院です。この寺院の見どころは、巨大な塔門で、高さは52mあります。ヴィルパークシャ寺院はハンピ観光の目玉のひとつですが、遺跡になっているわけではなく、今も現役で人々の信仰を集めている寺院です。
山車型ガルダ堂があるヴィッタラ寺院
ヴィルパークシャ寺院とその影が逆さに映る壁。ヴィッタラ寺院。 pic.twitter.com/nIEClFlNRL
— ソニア (@indoeigatushin) February 9, 2017
こちらの「ヴィッタラ寺院」は保存状態がとても良い遺跡です。ここの見どころは、寺院の中央にある4つの車輪が付いた山車型ガルダ堂です。地震がきたら崩れそうな山車ですが、この地域は地震がないので安心です。他には、マハー・マンダパ(拝殿)には、たたくと音の鳴る細い石柱が約56本あり、ヤーリという空想上の動物が彫られています。
地下につながる不思議な階段の井戸
この地下に繋がる不思議な階段は「階段井戸」と言います。インドには7つの地域で、計約120個の「階段井戸」があるそうで、中には井戸と呼ぶにはもったいない位、美しい彫刻の井戸もあるようです。この「階段井戸」は、1年中安定した水を供給するために造られたものです。その水を汲むためにこの階段が造られたそうです。
幻の都の夜景が絶景のマタンガの丘
「マタンガの丘」は夕日が綺麗なスポットです。赤く染まった夕日に照らされた巨大な石が、オレンジ色に輝いて、遠くの岩山までくっきりと見えます。マタンガの丘から見下ろすハンピの景色は絶景です。かなり急な場所なので、サンダルは絶対避けて、歩きやすいシューズでお出かけ下さい。
インドのカルナータカ州ハンピの行き方
日本から「ハンピ」への行き方は、Air Asiaでの「バンガロール」または「ハイデラバード」経由がおすすめです。まず日本からマレーシア・クアラルンプールまで行き、クアラルンプールから「バンガロール」行き又は「ハイデラバード」行きの便に乗るルートが、一番お得で便利です。ゴアから300km、バンガロールからは380kmです。
「バンガロール」「ハイデラバード」「ゴア」の3都市から「ハンピ」への行き方は、毎日多数出ている寝台バスや寝台列車に乗り、「ホスペット」まで行きます。そこからローカルバスまたはオートリシャーでハンピへ向かいます。ローカルバスは30分から1時間間隔、鉄道は1日1便から2便です。ホスペットからの所要時間は約20分です。
自然がつくり出す風景のハンピで心の浄化
インドカルナータカ州の「ハンピ」はまだあまり知られていない観光スポットです。1度ハンピに行かれた人は、その魅力に魅了されます。遺跡を見学しながら、同時に心を浄化ができるように、のんびりと過ごすのに良い場所かも知れません。「ハンピ」の評判は口コミで広がり、観光客が増加中です。是非、足を運んでみて下さい。