ニューメキシコの観光名所は?
アメリカ南西部にある「ニューメキシコ」は、アメリカ先住民が多く暮らす街。ネイティブアメリカンの時代から、メキシコ戦争まではスペイン、その後メキシコによる統治の時代があり、米墨戦争を経てアメリカ合衆国の州になりました。そのため、複数の文化が融合した独特の風土を持っています。ニューメキシコの観光名所や治安情報をご紹介。
ニューメキシコへのアクセス
ニューメキシコへの飛行機でのアクセスは、成田国際空港からデンバー国際空港経由でアルバカーキ国際空港、成田国際空港または羽田空港からロザンゼルス国際空港経由でアルバカーキ国際空港、成田国際空港からデンバー国際空港経由でサンタフェ空港、成田国際空港からダラス・フォートワース国際空港経由でサンタフェ空港などの行き方があります。
ニューメキシコ観光の治安
アメリカでも場所により治安が良い場所とそうでない場所があるので、一概に州で治安の良し悪しを分けることは難しいですが、ニューメキシコ州はあまり治安が良くない場所と言われています。昼間は一人で歩いていても大丈夫ですが、夜の一人歩きは避けた方が良さそうです。不審な人がお金を要求してきたり、話しかけてきたりと夜の治安は要注意。
ニューメキシコでおすすめの観光名所1:サンタフェ
「サンタフェ」は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州の州都。フロリダ州のセントオーガスティンに次いで古い歴史を持つサンタフェは、「アメリカの宝石」と呼ばれ、歴史あるアーティスティックな街並みが美しい街です。独特の景観を持つことから、芸術家が多く集まり、キャニオンロード沿いには100軒以上ものギャラリーが並ぶと言われています。
Hola from New Mexico :cactus:
— Kaz Yanbaru (@kaz_yanbaru) February 27, 2017
ニューメキシコは映画スタジオも沢山:clapper:
アメリカの宝石と呼ばれる"Santa Fe"
芸術家が多く住み美術品に溢れる芸術の町。
近いうちにまた行きたい:heart:️
また楽しい1日をヽ( ̄ё ̄)ノ
Have a Blessed Day :notes: pic.twitter.com/XKJZ61qxpB
建物は「スパニッシュ・コロニアル様式」と「プエブロ・リバイバル様式」のどちらかの建築様式で作られています。「プエブロ・リバイバル様式」は、天日焼きのレンガを積み上げて作った、曲線の美しさと素朴な雰囲気が特徴の「アドビ建築」と呼ばれるものです。レンガ色の建物と青い空との美しいコントラストは、多くの芸術家を引き寄せます。
製作当時の、ロレットチャペルの螺旋階段を……(手すりはなかったそうですw) pic.twitter.com/TJnJ1vM4AZ
— いぬぶくろ@書籍化したい (@inubukuro) April 15, 2017
サンタフェの旧市街は、プラザと呼ばれる広場が中心となっています。この一角にある観光センターで無料の地図をゲットしましょう。サンタフェの見所は「サンミゲル教会」、アメリカ最古のマリア像がある「セントフランシス教会」、ギャラリーが立ち並ぶ「キャニオンロード」、奇跡の階段で有名な「ロレットチャペル」、「ホテルラフォンダ」など。
ニューメキシコでおすすめの観光名所2:タオス・プエブロ
「アメリカの宝石」と呼ばれるサンタフェから北に約1時間車を走らせると、ネイティブアメリカンであるプエブロ族の古代集落「タオス・プエブロ」があります。1000年以上も前からこの地で暮らしてきたプエブロ族。リオプエブロ川とも呼ばれるレッド・ウィロー川沿いにある集落に、約2000人のプエブロ族の人々が、現在も昔ながらの様式で暮らしています。
アメリカ先住民族の誇りが息づく町『タオス・プエブロ』http://t.co/K2ByUQ4I6D pic.twitter.com/3PpABfg7x0
— ハッピーブック (@happybook333) November 1, 2014
タオス・プエブロは、たくさんあるアドビ様式で造られた集落のうち、唯一、複数階を持つ団地で、1992年に世界遺産に登録されました。今も約200人ほどの人々が生活していますが、太古から生活様式を変えていないため、リオプエブロ川の水は現在も生活用水として使用されています。
ニューメキシコでおすすめの観光名所3:カールズバッド洞窟群国立公園
「カールズバッド洞窟群国立公園」は、世界最大級の石灰岩鍾乳洞。ペルム紀の化石礁を持つカールズバッド洞窟をはじめとする洞窟群を保存する国立公園です。公園には100以上の洞窟群があり、レチュギア・ケイブは全米最深489メートル、長さ世界第5位203キロメートルの大きさを誇る石灰岩の洞窟となっています。
ちなみに、エルパソから車(手段はレンタカーのみ)で1時間半程です。他にも、エルパソから2時間程で世界遺産のカールスバッド洞窟群国立公園もあるので、併せて観光してみては?夜明け前にカールスバッド向かって、ホワイトサンズいけばgood! pic.twitter.com/CR0BqQJ5v0
— 橋新 功一 (@hashikoh747) September 7, 2015
1995年には世界遺産に指定され、最深部までエレベーターでもアクセス可能です。ビジターセンター裏手の天然の入口周辺では、日中は天井に群がっているコウモリが、夕方になると大群で飛び始めます。屋外劇場のように座席が設置されているので、その圧巻の様子を観察することができます。
ニューメキシコでおすすめの観光名所4:プエ・クリフ
「プエ・クリフ」は、断崖絶壁にあるプエブロ・インディアンの廃墟です。12世紀から1577年まで約1500人のプエブロ・インディアンが居住していましたが、1580年の干ばつの影響でリオ・グランデ川の谷へと移住していきました。「プエ・クリフ」への入場は、ツアーガイド付きのみ。4種類のチケットがありますので、ビジターセンターで購入しましょう。
「ハービーハウスツアー」は、入口にある展示室とギフトショップへの入場券で、大人1名7ドル。「クリフサイドツアー」はギフトショップへの入場券と、ツアーガイドと一緒に断崖絶壁の洞窟の家を見に行くツアーで、所要時間は約1時間程度で大人1名20ドル。
Puye cliff dwellings on way to #Taos. Amazing. Nobody's lived there for 700 years. #LaffysBigRoadTrip pic.twitter.com/VDMDbJF1Vg
— Laffy (@GottaLaff) July 4, 2017
「メサトップツアー」は、ギフトショップへの入場券と、プエ・クリフの頂上にあるメサへ車でアクセスするツアーで、所要時間約1時間程度で大人1名20ドル。「プエアドベンチャーツアー」は、ギフトショップの入場券と、クリフサイドツアー、メサトップツアーのセットで、所要時間2時間程度で大人1名35ドル。
ニューメキシコでおすすめの観光名所5:ホワイトサンズ国立モニュメント
南国の砂浜のような真っ白な砂丘。「ホワイトサンズ」は、アラバスター砂丘と呼ばれる世界最大の砂丘です。アラバスターとは、雪花石膏と呼ばれる石膏で、水に溶ける性質を持っているにもかかわらず砂の状態で残っているのが大変珍しいのだそう。デューンズ・ドライブという観光用道路があり、車を停めて砂丘を歩くことができます。
ホワイトサンズ国定公園(アメリカ合衆国)
— 知らなきゃ損な絶景・風景@相互 (@zekkei_hikyou) July 2, 2017
真っ白な光景が広がる「ホワイトサンズ」
美しすぎる…
なんでこんなに白いの!?
不思議公園(・3・)pic.twitter.com/MFyw9hCDjo
ハイキングコースも設置されていますが、砂漠という厳しい環境であるということを念頭に入れ、入口のビジターセンターで水を確保してから出かけましょう。砂丘の風で足跡がすぐに消されてしまうこともあるので、自分の位置を確認できるようにしておくことも忘れずに。
ニューメキシコでおすすめの観光名所6:アルバカーキ
【アメリカ】アルバカーキ国際気球フェスティバル。1978年に始まり、ニューメキシコ州アルバカーキで毎年10月に開催される世界最大の気球フェスティバル。色鮮やかな気球が空いっぱいを埋め尽くす絶景です! pic.twitter.com/wTmnSTsfjz
— ◎世界の絶景画像集◎ (@seekaaai_zekkei) July 3, 2017
「アルバカーキ」は、ニューメキシコ州最大の都市。エミー賞やゴールデングローブ賞を受賞した映画「ブレイキング・バッド」のロケ地として知られるようになり、観光客が急増しているそう。セントラル・アベニューはかつてルート66だった道。ショップやギャラリーなど、日干し煉瓦で造られたアドビ様式の建築が並びます。
毎年10月に開催される、40年以上の歴史を誇る「アルバカーキ・インターナショナル・バルーン・フェスタ」も有名。色もデザインも個性的な、700以上の気球がアルバカーキの空へと舞い上がります。9日間にわたり開催されるバルーン・フェスタには、気球愛好家をはじめ、世界中から観光客が集まります。
夜に行われる「ナイト・グロー」では、気球を地上に固定した状態で気球の中のバーナーに点火。気球がライトアップされ、幻想的な風景に包まれます。「スペシャルシェイプロデオ」の2日間は、丸い形だけでなくさまざまな形の気球が上がります。朝6時から上げ始める「夜明け飛行」も人気。9日間ずっと楽しめるイベントになっています。
ニューメキシコでおすすめの観光名所7:オホ・カリエンテ
「オホ・カリエンテ」は、創業140年のアメリカ最古の温泉。野湯ではなく、温泉リゾートです。ホテルやレストラン、キャンプ場、水プール、ジャグジー、熱いお風呂など、充実した設備。アメリカ西部風の造りで雰囲気抜群です。リチウム、鉄、ソーダ、ヒ素の4種類のお湯があり、うつ病やリウマチなどに効くのだそう。
ニューメキシコ観光でおすすめのお土産
ニューメキシコでは、ネイティブアメリカンの伝統的な手法で作られたインディアンジュエリーが有名。ホピ族、ナバホ族、ズニ族、サントドミンゴ族、イスレタ族と、部族によって手法やデザインが異なるので比べてみると面白いです。一品一品丁寧に手で作られたインディアンジュエリーは、大切な人へのお土産にも最適。
唐辛子を干して束にした「リストラ」もお土産にぴったり。ターコイズなどの天然石や、民芸品、コンチョベルト、陶器など、カラフルでかわいいお土産がいっぱいのニューメキシコのお土産店は、見ているだけでも楽しくなりますね。ネイティブアメリカンが代々受け継いできた象徴的な模様が織り込まれたラグなどもお土産に良さそう。
ニューメキシコは観光の見所がいっぱい
ニューメキシコの観光名所や治安情報、お土産などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ネイティブアメリカンの文化を基盤として、スペインやメキシコ、アメリカの文化が融合した独特の文化を持つニューメキシコ。ぜひ一度足を運んでみてください。