西アフリカの国ベナンの見所をご紹介!
西アフリカにあるベナン共和国をご存知でしょうか。今回はベナンのおすすめ観光スポット、世界遺産、ツアーなどをご紹介いたします。また、海外旅行では最も気になる治安についてもご紹介しています。アフリカ旅行に興味がある方はもちろん、そうでない方にもおすすめの魅力溢れた国ですよ。
ベナンは西アフリカのどこにある国?
正式名称はベナン共和国、西アフリカの中でも海側に位置しておりギニア湾に面しています。ベナンの首都はポルト・ノヴォですが、実際はコトヌーの方が栄えており、大抵の観光客はまずこちらを訪れます。古くからフランスの植民地下にあったため公用語はフランス語ですが、多くの民族から成り立っている国ゆえ各地域で民族特有の言葉があります。お年寄りなどではフランス語が喋れず現地語のみを話す方もいます。
そのベナンの歴史は深く、17世紀以降ダホメー王国として奴隷貿易で栄えていました。そして19世紀にはフランスの植民地化となったものの、1960年8月1日にダホメー共和国として独立し、75年にベナン人民共和国と改称しました。奴隷貿易などの過去に始まり、フランスの植民地となった過去等も含め、ベナン独立までの歴史は決して明るいものではなく多くの血が流れました。
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— 風の旅行社 (@kazetravel) July 21, 2017
外国、それもアフリカと聞くと最も気になるのは治安面だと思います。ベナンはアフリカ諸国の中でも比較的治安が良い国であり、日本からも多くの企業が介入していたり、バックパッカーも多く訪れています。しかし治安が良いと言っても東洋人というだけで目立つので防犯には十分注意が必要です。
ベナン人の方は親切な方が多く、その国民性に魅了されるバックパッカーもいるそうです。治安が安定しているのも理解できますね。治安面に関しては昔から安定しており、西アフリカ旅行にはおすすめの国です。これを機にベナンについて知ってみるのもいいかもしれません。
ベナンで最も栄えている街:コトヌー
実質的にはベナンの首都して機能している街
先ほどの説明でも述べているように、ベナンの首都はポルト・ノヴォですが主要機関はすべてコトヌーにあることから、実質的な首都として機能しているのはコトヌーとなります。コトヌーにはオシャレなカフェやレストランもあり、私たちがイメージするアフリカとは少し異なる近代さがあります。
ベナン行ってきたよ、コトヌー pic.twitter.com/Kldr5Vqnes
— KURAGEちゃん (@hahahaha_he) February 26, 2017
食事や物価は地方都市と比較すると少し高いお店もありますが、観光客も多く訪れる場所です。しかし観光客が多い分、それを狙った犯罪もあり得るので治安が良いとはいえ、日本と同じような感覚でいるのは危険です。スリや引ったくりなどの犯罪に遭う可能性もありますので人混みなどでは特に注意しましょう。
ビーチ沿いの、パームツリージャンゴーの道を抜けては、villageがあらわれて、そんなんを何度も繰り返しながらコトヌーに帰りやした! pic.twitter.com/iAhafN8VVS
— kachidokibashi (@afrolp1000) April 15, 2016
ベナンの各地方へ行くには基本的にコトヌーが拠点となります。コトヌーから長距離バスや電車が出ているので、各地方へ向かう際や各所へのツアー参加の際にはまずはこちらを目指すこととなるでしょう。宿泊地も多く、買い物や食事にも便利なコトヌーの街はベナン旅行の拠点としてもおすすめです。
ベナンで必ず訪れるべき悲しい場所:ウィダーの不帰の門
奴隷貿易の負の遺産
奴隷貿易という悲しい過去を持つベナン、ここを訪れずしてベナンの旅を語れません。不帰の門はそのままの意味、ここを通ると二度と帰って来られないことを意味している負の世界遺産で1995年に建設されました。多くの人々がこの奴隷海岸と呼ばれる地から、故郷ベナンから遠く離れた場所へ奴隷として輸出されていきました。
1700年代から1860年までの約150年間で、約100万人のベナン人が奴隷として、ブラジル、カリブ諸国、アメリカ大陸に運ばれました。奴隷を輸出するために、ベナン人が同じベナン人の奴隷狩りを行っていたそうです。美しい海岸にはとても悲しい過去が刻まれています。
1月10日、アフリカのベナン共和国の「帰らずの門」(奴隷貿易を象徴するモニュメント)があるウィダーの海岸で、2017ブードゥー・フェスティバル・オブ・ウィダーが開催され、ブードゥー教徒が参加した。ベナンでは祝賀と再会のために、毎年1月10日にブードゥー・フェスティバルが行われる。 pic.twitter.com/QvSEFdnxro
— China Xinhua News (@XHJapanese) January 16, 2017
また、こちらのウィダーという町はブードゥー教の聖地としても有名です。ベナンをはじめ、カリブ海の島国ハイチやアメリカ南部のニューオーリンズなどでも信仰されている民間信仰で、奴隷貿易とともに海を渡って広く知られたといわれています。動物の生贄を捧げたり、呪いの儀式を行ったりするなどで有名です。
こちらは観光地として多くの西洋人でにぎわっており、大蛇と戯れることができるポイントもあります。勇気がある方はぜひお試しください。どうやら挑戦しているのは女性が多そうですが。ウィダー観光ツアーの際はぜひチャレンジしてみてください。また、ベナン国内は治安が安定しているものの、こちらも多くの外国人観光客が集まることから防犯には十分注意してください。
西アフリカのリゾート地:グランポポ
西アフリカで綺麗なビーチが楽しめる場所
綺麗なギニア湾を一望できる海岸でリゾート気分が味わえるのはこちらのグランポポという場所です。多くの人でにぎわうコトヌーとは異なり、こちらはとても穏やかな時間が過ごせる休養にはピッタリの観光スポットです。自慢はとにかく海が綺麗なこと。しかし波が非常に高く危険なため、遊泳はおすすめできません。
ざばああん。コトヌから2時間弱。グランポポに来ております。 pic.twitter.com/ffjP87MHTS
— Ikue (@otosimono31) August 3, 2016
多くの西洋人観光客もこちらのリゾートを訪れており、ベナンでも有数の人気観光地です。西アフリカといえばサハラ砂漠や広大な赤土の大地のイメージが強くあると思いますが、美しい大西洋の海を臨める場所もあります。ぜひ立ち寄って心も身体も癒されてみてはいかがですか。
まるでアフリカのヴェネツィア:ガンビエ
水上集落で逞しく生きる人々
アフリカのヴェネツィアとも謳われる西アフリカでも稀な水上集落、ガンビアも観光地として人気です。こちらはコトヌー近郊、ノコウエ湖の上にアイゾ人が集落を形成しています。水上集落としての始まりは古く、1717年頃から奴隷狩りの魔の手から逃れるために水上に集落を築き、そこで生活をするようになったといわれています。
集落の人々の貴重な収入源、そして大切な食糧となる市場も小舟の上で開かれます。フランス語で市場はマルシェというので、ベナンを訪れた際はぜひ使ってみてください。小舟の上にたくさん積んだ野菜や果物、それを買い求める住民の姿などはここでしか見られない光景です。
こちらの住民の多くは漁業で生計を立てており、特産物は魚となっています。ガンビエでは家はもちろん、学校、病院、警察、銀行も全て水上にあり小舟を漕いで移動するのが一般的です。ベナンでは子供からお母さんまで大勢の方が一日中一生懸命働き、生活している様子が見られます。
アボメカラビから船で1時間。ベナンで有名な水上集落「ガンビエ」に行ってきました。学校もクリニックも水の上。売り子さんも船の上です。日本の番組でも紹介されたのだとか。とても静かで穏やかな場所でした。 pic.twitter.com/7N9EcG2lGA
— Ikue (@otosimono31) February 27, 2016
ガンビエへのアクセス方法は湖の西側のアボメー・カラヴィから小舟を利用して行くことができます。遊覧船ツアーもあるので観光の際はそちらを利用するのも便利です。非日常的な光景は旅の思い出になること間違いなしです。マルシェや生活している様子など、写真撮影の際は現地の方々への配慮を忘れないようにしましょう。
ベナンで第二の水上集落:アヘメ湖
もう一つの水上集落
水上集落といえばガンビアの知名度が圧倒的に高く、あまり知られていませんがアヘメ湖にも水上集落が存在しています。観光スポットやツアーなどが多いウィダーやグランポポの中間に位置するアヘメ湖は、その知名度の低さから穴場の観光スポットなっています。鉄板の観光ツアー巡りや観光客が多い場所が好きでない方はこちらの水上集落を目指してみてはいかがですか。
アヘメ湖の水上集落を目的地とした旅行ツアーは恐らくないので個人手配での移動となるでしょう。個人での移動は大変さもあると思いますが、その分穴場で観光客の少ない水上集落を楽しむことができますよ。ベナン滞在の時間に余裕があるならぜひおすすめです。
ベナンで唯一の世界遺産がある街:アボメー
かつてはアボメー王国として栄えた場所
アボメー王国の都として栄えた地、アボメー。その頃の王国の名前が現在もここの地名となっています。こちらの街の入り口では、そのアボメー王国の王様であったベンハンゼン像が観光客を迎えてくれています。こちらのアボメー王国はフランスに植民地として支配される前に存在していた王国です。
アボメー王国の王宮はベナンで唯一ユネスコの世界遺産に登録されている場所で、その歴史ゆえにこちらもベナンでは観光地としておすすめスポットです。アボメーの歴史博物館も近くに併設されているので、アボメー王宮の世界遺産巡りとセットツアーで楽しめます。
奴隷貿易で栄えたダホメー王国の都アボメーにて。世界遺産に指定されているダホメー王宮群を見学。 pic.twitter.com/8phMBAx5Nk
— グラップラー爽(今岡爽紫郎・岡田敦斗) (@grappler_soh) February 3, 2017
世界遺産に登録された壮大なアボメー王宮群を眺め、歴史博物館でその深く長い歴史を学びつつ、400年前の西アフリカにタイムスリップしてみるのもおすすめです。遠く離れたベナンという異国の歴史はまた日本とは異なるでしょう。ベナンの歴史を巡るツアーもおすすめですよ。
ベナンのキリスト教巡礼地:ダサズメ
アフリカ屈指の巡礼地のひとつ
ベナンはブードゥー教信者が最も多く、次いで多くなっているのはキリスト教信者です。そんなキリスト教信者の巡礼地となっているのはこちらのダサズメという場所です。岩山に囲まれたこちらの場所、現地の方は略してダサと呼ぶそうですよ。宗教信仰に対し馴染みのないからこそ、あえて現地の方と同じように巡礼地を訪れてみるものいいかもしれません。
ダサズメは日本でも有名な駐日ベナン大使、ゾマホンさんの出身地でもあります。多くもメディアにも出演され、知名度も高いゾマホンさんをご存知の日本人も多いでしょう。それだけでグッと親近感が沸きますよね。8月頃には多くのキリスト教信者がこちらを訪れます。また、西洋人観光客も多くいます。
ゾマホンはベナンの民族衣装です:laughing::heartbeat: pic.twitter.com/MlGiXSEEEQ
— ジャングル叫女(きょうな)☆スターダム (@junglekyona) January 25, 2017
ベナンで一味違った旅行をお楽しみください
日本から遠く離れたアフリカのベナンの地で一味違った旅を楽しんでみてはいかがですか。日本とは異なる文化や歴史を学び、感じてみるのもおすすめです。治安も比較的安定しており、ツアーを扱っている旅行会社もあるのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか。