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ミンクスから始まるベラルーシ観光をご案内!
日本人にはあまり馴染みのないベラルーシ共和国ですが、豊かな自然と美しい街並み、歴史的建造物がたくさんある魅力溢れる国なんです。2017年2月より条件付きで無査証滞在が可能になったこともあり、これから注目のベラルーシのおすすめ観光スポットを、気になる治安も含めて、首都ミンスクからご案内します!
ベラルーシ共和国の基本情報
旧ソ連崩壊をきっかけに独立したベラルーシ共和国は、東はロシア、西はポーランド、南はウクライナに囲まれた世界最北の内陸国です。公用語はロシア語とベラルーシ語。 首都ミンスクは、美しい自然とソ連時代面影を残す歴史的建造物が多く、少し怖いイメージですが、実は治安は大変良く、また物価が安いので観光にもってこいなのです!
北国ベラルーシの首都ミンスクに到着。 爽やかな自然の風が通り抜けて、快適。 昔から農業大国で人々は麦を作って、暮らしてきた。 もちろん酪農の盛んで、ミルクやチーズが美味しいよ!#ベラルーシ #ミンスク #街並み #写真素材 pic.twitter.com/84ZLC7mLgn
— Shutterstock.JP (@ShutterstockJP) July 16, 2017
気候はバルト海に近いこともあり比較的温暖で、ベストシーズンは暖かく過ごしやすい6月~9月。ロシアに近いことから夏も寒いと思われがちですが、日本と同様に夏は非常に暑く、雨も多く降ります。12月~2月は氷点下になることもあるので、旅行は秋に行くのがおすすめです。2017年2月より条件付きで無査証滞在が可能になったこともあり、これから注目の観光地です!
ベラルーシの治安について
旧ソ連の面影が残り、ヨーロッパ最後の独裁国家と言われているベラルーシですが、警備体制がしっかりしているので、近隣諸国に比べて治安がいいと言われています。特に首都ミンスクは通りも非常にきれいで、さまざまな場所に警察がいるので、治安がしっかりと守られている街といえます。
ミンスク中央駅を出るとまず目にする光景。ベラルーシは美しい国です。ロシアから荒廃を消し去った世界とでも言えますでしょうか?道路は砕けておらず、バスや電車に割れ窓は存在しません。露は怖いけどソ連が好きなら、ベラルーシ旅行がオススメ! pic.twitter.com/VzsOrhbAuk
— たま@未承認国家鉄 (@fujifox1991) August 16, 2016
ただし観光地としてメジャーな国ではないため、観光客は目立つ存在です。手荷物などから目を離さないなど、最低限の注意を払って行動しましょう。治安がいいため公共交通機関も整っており安全に利用することができます。また、タクシーでのぼったくりの心配もないので、夜間の外出などはタクシーを利用するといいでしょう。夜道を一人で歩く際は十分注意してください。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット1:聖シモン・エレーナ教会
ベラルーシの首都ミンスクの独立広場にある、真っ赤なレンガ造りが特徴のローマ・カトリック教会。通称“赤い教会”として知られている教会です。ベラルーシ人の市民活動家であるエドヴァルド・ヴォイニロヴィッチの寄付によって建てられたこの教会の名前は、彼の亡くなった子供シモンとヘレナから付けられました。
聖シモン・聖エレーナ教会には長崎の浦上天上主から贈られた鐘が掲げられている/広島と長崎と福島の土も埋められているそう pic.twitter.com/1kYy1Kh4Ug
— デリシャスウサギ (@marylbg) July 12, 2016
外観の赤とは異なり、内装は白を基調とし、厳かな雰囲気が感じられます。また、この教会の脇にある記念碑には、長崎の浦上天主堂から贈られたといわれる「長崎の鐘」取り付けられ、記念碑の下には、広島・長崎・福島の土を入れたカプセルが埋められています。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット2:大祖国戦争博物館
ベラルーシで「大祖国戦争」と呼ばれている第二次世界大戦の歴史を伝えている博物館です。第二次世界大戦中ミンスクでは、市民の4人にひとりが犠牲になった言われており、この博物館には旧ソ連時代、戦争で使用していた武器や写真、戦車や航空機の実物などが展示されています。
あ、これが大祖国戦争博物館か!
— スターライト総書記 (@kelog21) August 11, 2017
たまたま着いたw pic.twitter.com/r7DutCyKEt
首都ミンスクの郊外にあった、アウシュビッツなどに次ぐ第3のナチスの収容所・トロステネッツ強制収容所の展示スペースもあり、ベラルーシの歴史を旧ソ連の視点から知ることのできる非常に興味深い観光スポットとなっています。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット3:涙の島(Island of Tears)
涙の形をしていることから名付けられたこの島は、ミンスク市内を流れるスヴィチラチ川に浮かぶ小さな半島です。島一帯が公園となっているので、地元の人達の憩いの場ともなっている観光スポットです。
島には、旧ソ連がアフガニスタンに侵攻した際にベラルーシから出兵した戦士の慰霊碑があり、周りには兵士の写真を持っていたり赤ちゃんを抱いたりしながら涙を流す女性たちの像が並んでいます。この10年間の戦争で、ベラルーシからは3,000人が出兵、700人以上が亡くなりました。少し離れたところに涙を流した天使の像もあり、とても印象深い場所です。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット4:勝利広場(Victory Square)
ミンスク中央駅前の大きな通りにある半円形の膨大な広場で、中央には高さ38mのオベリスクが建っています。このオベリスクは、第二次世界大戦中に勃発した「ミンスクの戦い」の勝利を称えるために1954年に建設されもので、内部の地下は記念ホールになっており、戦争で犠牲になった兵士を追悼する供養碑や、永遠に消えない「永遠の火」を見ることができます。
ベラルーシ 勝利広場
— shizu (@shizu__) May 1, 2017
Victory Square, Minsk, Belarus. Photo by mikkalai pic.twitter.com/IQ7dTrbICE
このオベリスクは、常に数名のベラルーシの衛兵によって守られていて、衛兵交代式は、観光客に人気のイベントのひとつとなっています。タイミングを狙って見に行くのもいいですね!
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット5:聖霊大聖堂
聖霊大聖堂に、日曜日なのでミサが開催されてました。私もお祈りしてきましたよ~ pic.twitter.com/Zt8il1uVT2
— ねこみみメイドさん (@nekomaidsan) May 7, 2017
ミンスクを流れるシヴィスワチ川を見下ろす丘に建つバロック式の大聖堂です。もともとカトリック教会として建てられましたが、1852年にロシア正教の教会となり、現在はベラルーシ正教会の中心的教会となっています。ソビエト建造が垣間見られ、多くの礼拝者や観光客が訪れる人気スポットです。
内部は多くのイコンを展示しており、豪華な装飾とともに見る価値のあるものばかりです。特に、「ミンスクの聖母」という聖母マリアと幼いキリストが描かれたイコンは、奇跡を起こすと信じられており、ミンスクの人々に崇められている有名なイコンです。訪れた際にはぜひ見てみたいものですね。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット6:ベラルーシ国立図書館
国立の図書館には見えない建物として、観光客にも人気なスポットです。1922年に大学の図書館として建てられたものを2002年に再建し、今のデザインが完成しました。夜間はライトアップされ、様々な色や模様が浮かびあがります。夜も気を付けさえすれば治安は問題ありませんが、女性の一人歩きは注意が必要です。
建物裏側の入り口から入ると図書館の屋上に行くことができます。屋上は展望台になっており、ミンスクの街並みを一望することができます。昼間の景色も夜のライトアップもどちらも楽しめる、写真映えすること間違いなしの場所です。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット7:ブレストの要塞
続いては首都ミンスクから足を伸ばして行くおすすめ観光スポットをご紹介いたします!このブレストの要塞は、ベラルーシの西部、ポーランドとの国境近くにある都市ブレストにある歴史的遺産です。世界大戦時にドイツが旧ソ連に攻め込んだ際、このブレストの要塞でドイツ軍を1ヶ月食い止めました。ドイツ軍に包囲されてもなお戦い続けた果敢さから、都市ブレストは「英雄都市」の称号を旧ソ連から授けられました。
ベラルーシにある【ブレスト要塞】 第二次世界大戦で、数万のドイツ軍に包囲されてもなお戦い続ける戦士たちと、1ヶ月間という勇敢な抵抗を続けたブレスト要塞に「英雄要塞」の称号が授けられたそうです。写真は、ソビエトの人々の勇敢さや不屈の闘志を表した「勇敢」と名付けられた像です◇ pic.twitter.com/8DsZ8TlYRr
— 旅画像 (@mVdoM3dciF7C2re) May 11, 2017
現在、要塞の周辺は記念公園となっており、広大な庭園には要塞を守った英雄たちを模した大きな彫刻を見ることができます。また博物館もあるので、歴史をより理解することができます。ミンスクからはバスツアーに参加するのが一般的な行き方です。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット8:ミール城
首都ミンスクからバスで2時間ほどで行けるミールという都市に、ミール城があります。「ミール地方の城と関連建造物」という名称で2000年に世界文化遺産に登録されました。ミール城は16世紀に造られたルネサンス様式とゴシック様式の美しいお城で、外敵から身を守るため濠や城壁で囲まれています。
城内は手入れされており、現在は博物館として公開されています。また、宿泊施設も備えられているので、16世紀の貴族の生活に思いを馳せて世界遺産に泊まってみるのもいいかもしれませんね。
ミンスクから始まるベラルーシおすすめ観光スポット9:ネスヴィジ城
首都ミンスクからバスで約3時間のネスヴィジにある世界遺産がネスヴィジ城です。ミール城から30kmのところに位置しています。ネスヴィジ城は、リトアニア大公国およびポーランド・リトアニア共和国の大貴族ラジヴィウ家の居城として建てられました。ベラルーシの人々には「最も美しい城」として大変人気の観光スポットです。
城内には、城の模型や鎧や武器、バロック絵画などが展示されています。また、面積が1平方キロメートルを超えるイギリス式の風景式庭園は、ヨーロッパ最大級の広さを誇ります。ベラルーシの人々にも愛されるお城なので、ぜひ訪れたい場所ですね。
ベラルーシの観光スポットに行ってみよう!
豊かな自然と街並みが美しいベラルーシ。いまだに旧ソ連のイメージが強く残り、日本人にはあまり馴染みのない国ですが、たくさんの魅力のある国なんです。ベラルーシには英語が流暢な人があまりいないので、少し大変ですが、ロシア語やベラルーシ語で話しかけると、みんなとても親切にしてくれます。今まではビザの取得が必要でしたが、その手間もなくなった今、ぜひベラルーシを訪れてみてはいかかですか?