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ソマリアへの旅行は危険?現状は「リアル北斗の拳」?難民も多い!

ソマリアへの旅行は危険?現状は「リアル北斗の拳」?難民も多い!
投稿日: 2017年9月19日最終更新日: 2020年10月7日

アフリカの東部にあり、世界で最も危険な国となってしまったソマリア。その国は1990年代の内戦以降、無政府の状態が長らく続いています。一応政府はありますが、未だに統一の道は遠いままです。今回はそんなソマリアの旅行の仕方等に触れていきます。

まるで「北斗の拳」の世界!治安最悪なソマリア見出し

世界で最も治安の悪い国として知られているソマリア。その荒廃ぶりは「リアル北斗の拳」のようです。しかもその状況はなんと20年以上も続いています。観光スポットもほとんど廃墟化しており、安全に観光するところはほとんどないに等しいでしょう。今回はソマリアの治安や社会状況などについて紹介します。

ソマリアは古い歴史を持つ国見出し

今や面影もないですが、ソマリアは古代エジプト時代から古い歴史を持つ国です。古代ソマリアにはプント国という伝説の国があったと言われています。その交易は盛んでエジプト歴代王朝側に記録が残ったほどです。しかしプント国は、アラビアやエルトリア、ジブチに方にあったという諸説もあり、未だに情報は確証がとれてなく伝説となっています。

第二次世界大戦前は列強の植民地だった

時代は流れ20世紀のヨーロッパ列強時代にはイタリアとイギリスの植民地になっていました。第二次世界大戦中にはイタリアファシスト政権の支配下にありましたが、戦後は北部にイギリス、南部はイタリアの領土になりました。1960年にはソマリア共和国として独立を果たすことに成功するのです。最初は南北に独立していましたが、のちに統一します。

様々な勢力が群雄割拠するソマリア見出し

今のソマリアは様々な勢力が群雄割拠する混乱の時代に突入しました。北部はソマリランド、海賊国家プントランド、南部はアルカイダ系テロ組織がそれぞれ支配しています。もはや現代社会とは思えないほどのカオスっぷりです。こんな状態は今の日本やアメリカではありえません。まさに北斗の拳がリアルで再現された国と言ってもいいでしょう。

アメリカ軍でも太刀打ちできない治安の悪さ

ソマリアの治安の悪さは世界中に知られています。それを世に知らしめたのが「モガディッシュの戦闘」です。この戦闘は映画「ブロックホーク・ダウン」に描かれているように多数の犠牲者が出ています。当初は30分で戦争が終わるはずでしたが、ソマリアの抵抗によってなんと15時間も戦闘が長引きました。あまりにも犠牲が出たためか最終的には撤退することになります。

教育機関もほぼ形骸化している

ソマリアには一応学校はありますが、そのほとんどが私立で国立はないに等しいです。国内にはソマリア国立大学、ゲド大学などの5つの大学が機能しています。内戦の為識字率が40パーセントにも満たないですが、少しずつ学校に通う子供たちが増えてきています。しかし、日本のように子供たちが安心して教育を受けられる日はまだ遠いです。

万が一被害に遭っても助けてくれない

ソマリアは外務省から退避勧告が出ているほどかなり危険な国です。しかも、ソマリアと日本の間には何の国交も結んでいません。なので、ソマリアで被害に遭っても国が助けてくれない可能性が高いです。何の準備もしないでソマリアに行くのは丸腰で北斗の拳の世界に行くようなもの。ソマリアに行くには相当な覚悟が必要です。

ソマリアは元々は民主主義だった見出し

内戦が続くソマリアも建国当初は民主主義の国家としてスタートしました。アフリカでは民主主義の国は珍しいケースだったようです。しかし、アフリカでは部族社会が深く根付いていたため、民主主義は部族社会とは反りが合いませんでした。このようなこともあって、小規模の政党が多数出現する内戦状態になったのです。政権は当然のことながら混乱の一途をたどりました。

バーレ将軍が独裁を敷くことに

その混乱状態を収めようとしたのがバーレ少将という人物です。彼はクーデターを起こし、三代目大統領となりました。彼は男女平等化など急進的な政治を進めて行きましたが、これもまた部族社会とは反りに合わず混乱をさらに激しくさせただけでした。彼は改革への失敗から独裁者へと変貌を遂げていったのです。その独裁ぶりはマレハン族など一部の部族を優遇するほどでした。

三つ巴の激しい内戦

バーレ大統領は1991年に統一ソマリア会議によって国内から追放されました。これで平和になるかと思いきや、反バーレ派も部族の利害が絡み合み、反バーレ派は暫定政権側のモハメド将軍とアイディード将軍に分裂しました。さらに北ソマリアが独立して「ソマリランド」と名乗る事態まで起きています。この情勢がソマリアを内戦が続く北斗の拳的世界に変えてしまったのです。

約98万人ものソマリアの難民見出し

ソマリアはあまりにも国内が混乱しているためか、難民の数も多いです。その数はなんと約98万人でケニアなどに逃れている人もいます。ソマリアでは千葉市の人口に匹敵するほどの人々が内戦で苦しんでいるのです。内戦の影響で水道や衛生インフラが完全に崩壊した状態。この悲惨すぎる状況からか、支援団体が食料・生活物資をソマリアに送る活動が行われています。

難民流失の理由は飢餓にあった

難民発生原因は戦争やテロなど色々ありますが、一番の原因は飢餓です。最近では地球温暖化のあおりか降水量が年々減少しています。2010年から2012年までになんと25万人以上の人が飢餓で亡くなりました。北朝鮮に匹敵するくらいの大規模な飢餓です。このように人民が飢えに苦しむ様子は北斗の拳の集落と重なります。ソマリアから難民がたくさん出るのもおかしくはありません。

アメリカへの移住を禁止される例も

ソマリア難民がここまで過酷な生活を送っているにも関わらず、入国を禁止している国もあります。その典型的例はアメリカで、トランプ政権の方針で入国できるのは5万人までに制限されています。今後アメリカは難民移住を今以上に制限するつもりです。自由の国と謳われているアメリカも難民移住には厳戒です。住む場所すら見つけられない難民は悲惨としか思えません。

ソマリアの海を脅かす海賊見出し

少年漫画のようでびっくりする事実だと思いますが、ソマリアの海では海賊がいます。その海賊は国際的にも問題になっており、貨物船の乗っ取り事件はざらにあります。主な手口としては人質を取って多額の身代金を要求することです。中には身代金だけでお金持ちのように豪華な暮らしを夢見る人さえいます。身代金で資産を作ることは現代社会では有ってはならないのです。

日本人の活躍で海賊が減っている

ソマリアの海賊行為に終止符を打った男がいます。その人物とは日本ですしざんまいを経営する木村さんという人です。彼は海賊に漁業をする方法はもちろん、販売方法まですべて教えました。ソマリアの海賊はお金に困っていてお金を奪っているのが大半です。彼らは好きで悪事をやっているわけではありません。その海賊たちを無血でなだめた木村さんは本当にすごい人です。

ソマリアには観光できる独立国家がある見出し

ソマリアには楽園とされているソマリランドと言う独立国家があります。ソマリランドは日本ではあまり実態が知られていませんが、少なくも旅行者が安心して観光できるところです。しかも、法律や商業基盤まで整っています。またソマリランドには、日本人の米倉誠一郎が起業家育成に特化した初めての大学院を開校し、教育にも力を入れ始めています。

ソマリアの観光スポット見出し

ラース・ゲール

ラース・ゲールは約7000年前に描かれた絵画が残っている洞窟です。この洞窟にはキリンや牛など動物が描かれており、その保存状態は古代の物とは思えないほど良いです。こういった共通点では、フランスのラスコーと似ています。しかも柵がないので至近距離で見れます。ソマリアに来た旅行者ならまず初めに訪れたい神秘的なスポットです。

リド・ビーチ

意外かもしれませんが、ソマリアには「リド・ビーチ」という観光スポットがあります。首都のモガディシオにありますが、ビーチでサッカーをする子供たちの姿や若い男女が海ではしゃぐ姿などのどかな光景が広がり、戦争とは全く無縁の地です。ソマリアで一瞬リゾートを感じることが出来る、癒しの観光スポットです。

旅行でソマリアへ行く手段見出し

ソマリアはソマリランドなど少数の安全地域を除いて治安が悪いです。観光目的で訪れるならツアー会社を使いましょう。特にモガディシュ行きのツアーはガイドが付いており、安全対策が綿密に講じられています。ツアー行動なので自由行動はガイドの許可がないと不可能です。ただツアー会社でもソマリアの混乱から逃れられないことがあります。

ソマリア観光では治安状況に注意するように見出し

ここまでソマリア観光における治安状況やその注意方法をまとめました。ソマリアはほぼ完全に内戦状態で、その様は北斗の拳の世界を彷彿とさせます。このように危険な状態なので、パリやロンドンのように旅行気分ではいけないでしょう。もしソマリア観光にいきたいのであれば、治安に気をつけながら自己責任で旅行しましょう。

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投稿日: 2017年9月19日最終更新日: 2020年10月7日

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