SXSW（サウスバイサウスウエスト）とは何のイベントなのか調査！

SXSW(サウスバイサウスウエスト)は日本で例えるとサマーソニックと東京国際映画祭、それにテクノロジーの大きなイベントを組み合わせたようなものです。世界中で大人気のイベントなのですが、日本での知名度は高くありません。そこで今回はSXSWとは何なのか、またSXSWで特におすすめしたいものをご紹介していきます。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)は毎年3月にアメリカテキサス州オースティンで行われる音楽、映画、インタラクティブなどを組み合わせた大規模なイベントです。1987年にインディーズの音楽祭として始まったものが年々規模を拡大し映画やインタラクティブを加え、現在は約8万人を超える参加者が集まるイベントになっています。

サウスバイサウスウエストは英語表記でSouth by Southwest、それを略してSXSWと呼ばれています。SXSWが開催される約10日間はテキサス州オースティンの街全体がSXSW仕様になるなど、テキサス州オースティンの街を挙げての一大イベントになっています。日本にはない規模のイベントなので、観光で行くのもおすすめです。

SXSWにはグーグルやマイクロソフトをはじめとする有名な大企業がこぞって参加しています。著名アーティストや音楽レーベルなどが鎬を削る場所でもあります。オバマ前大統領が参加したこともありました。というのもSXSWは日本人はあまり馴染みのないイベントかもしれませんが、世界中が注目する大きなイベントだからです。

そこで自社の製品や自分の音楽、映画などを披露し、その評価が高ければ世界中に羽ばたける可能性が出てきます。2007年にはインタラクティブフェスティバルで賞を受賞し、そこから世界中に羽ばたいて行った企業がありました。それがツイッターです。このようにSXSWにはさらなる成長を求めるすべてのものづくり人が集まっています。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)にはマツダやソニー、パナソニックなど日本の企業も多数参加しています。2015年の音楽フェスティバルにはPerfumeが出演し、音楽と最新の映像技術との融合を一目見たいと多くの方が集まり、開演前から入場規制がかけられるなど大きな注目を集めました。

また2011年に東日本大震災が起こった日、テキサス州オースティンではSXSWが開催されていました。現地で日本の震災を知った参加者が当時のイベント予定を変更し、募金活動をスタートさせました。この時SXSWのほかのイベント会場でもさまざまな支援を呼びかける方が多く、日本への支援が積極的に行われていました。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)は事前にSXSWバッジを購入することで参加できるようになります。最安値でプラチナムバッジが約140000円、ゴールドバッジが約110000円、インタラクティブのみが約89000円、音楽のみが約69000円、映画のみが約55000円となっています。

決して安くはないですが、開催期間中の約10日分、なおかつ各国の著名人やVIPレベルの関係者も多く集まるので仕方がないお値段です。期間が近づくにつれてどんどん値上がりしていくので、早めの購入がおすすめです。SXSWバッジがなくても参加できるものもありますが、多くのものはSXSWバッジがないと参加できません。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)といえばやはり音楽フェスティバルです。この音楽フェスティバルは観光客に最も人気があります。バンドやDJなど2000組以上の演奏が90ヶ所以上で連日朝から深夜まで行われています。アーティストのノラ・ジョーンズやエイミー・ワインハウスが有名になったのもSXSW音楽フェスティバルがきっかけです。

ライブだけでなくディスカッションやトークセッション、フリーパーティーも行われています。SXSW音楽フェスティバルはもともとインディーズのイベントだったため、著名アーティストが出演するようになった今でもインディーズが中心となっています。出演して一気にブレイクなんてことも十分ありえるのがこのSXSWです。

SXSW音楽フェスティバルは毎年12000組以上の出演申し込みがあり、その中から選ばれただけあってインディーズでもレベルが高いと言われています。その中で日本のバンドも多数参加しています。また「ジャパンナイト」と称した日本のバンドによるライブショーケースも開催されており、毎年長蛇の列ができる人気ぶりです。

SXSW映画フェスティバルは1994年から開催されています。テキサス州オースティンはアメリカ全土で映画製作に適した街TOP10にも選ばれており、映画製作はもちろんこの国際映画祭にも力を入れています。SXSW映画フェスティバルも年々注目度が上がり、今ではSXSW音楽フェスティバルに並ぶほどの人気を博しています。

SXSW映画フェスティバルでは毎年8000本以上の上映申し込みがあり、その中から選ばれた約250本が上映されています。フィクションやコメディ、ドキュメンタリーや短編映画などジャンルもさまざまです。数万人の観客や映画、報道関係者が集まるこの場所は、映像作家にとっては外せないアピールの場となっています。

ハリウッド作品やインディペンデント作品だけでなく日本の映画ももちろん上映されています。日本の映画は非常に高い評価を得ており、2016年には佐藤信介監督、大泉洋主演の「アイアムアヒーロー」が観客賞を受賞しました。また今では世界中で有名となったヒロ・ムライ監督の作品もSXSW映画フェスティバルで審査員賞を受賞しています。

SXSWインタラクティブフェスティバルは1998年から開催されています。グーグルなどの有名企業がこぞって参加するようになってから一気に知名度が上がり、テキサス州オースティンだけでなくアメリカ全土で知らない人はいないと言われるまでに成長しました。今では音楽や映画と並び、メインコンテンツになっているフェスティバルです。

SXSWインタラクティブフェスティバルは簡単に言えばテクノロジーの大規模な展示会のようなものです。毎年3万人を超える参加者が集まります。ここで最新技術を披露したり、他社や起業家などと交流を図ったりしています。ツイッターもこの場で披露され一躍有名となりました。またプログラマーによるスピーチやセミナーなども行われています。

実用的なものから夢のあるもの、またお遊びグッズまでもがこのSXSWインタラクティブフェスティバルでは展示されています。日本からの参加者は約800人ほどです。公式パートナーのマツダをはじめ、NHKや資生堂などの有名企業も参加しており、日本パビリオンエリアの評価は年々高まっています。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)ではサウスバイツというプログラムがあります。ここでは食のプロたちがテクノロジーを駆使して食品業界を変えていこう、というセッションが行われています。世界を変える食べ物やテクニックとテクノロジーどちらが勝つか、など興味深いプログラムがいくつもあります。

サウスバイツではサウスバイツトレーラーパークというものを開催しています。サウスバイツトレーラーパークは多くの飲食店が集まる飲食スペースなのですが、その飲食店すべてがトレーラーやトラックになっています。SXSWバッジを持っていなくても参加できるので、参加者のみならず観光客にも人気となっています。

またレイニーストリートでは、ツイッターやピンタレストなどの有名企業がイベントスペースを数多く展開しています。このイベントスペースではSXSWバッジを持っていればほとんどの場所で食べ物や飲み物が無料になります。SXSWの憩いの場として多くの参加者がカクテルを飲んだり軽食を食べたりなどしてリラックスしています。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)の期間中はフェスティバルだけでなく、テキサス州オースティンを観光することもおすすめです。テキサス州オースティンのホテルがSXSW価格として1泊10000円からと安くなったり、飲食店もSXSW価格、もしくは無料になる所もあります。この機会にテキサス州オースティンを観光するのもおすすめです。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)は観光地としてもおすすめなテキサス州オースティンが世界に誇る大規模なイベントです。日本人があまり知らないだけで実は日本とも馴染み深いSXSWには楽しいフェスティバルがたくさんあります。著名人が集まるSXSWで楽しみながら未来のスターを発掘する、そんな観光をしてみてはいかがでしょう。