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殷墟観光の見どころ紹介!世界遺産と共に数千年の歴史に触れる旅を!

殷墟観光の見どころ紹介!世界遺産と共に数千年の歴史に触れる旅を!
投稿日: 2017年10月30日最終更新日: 2020年10月8日

中国古代文明の一つと言われている殷王朝の遺跡殷墟。世界史の教科書でもたびたび出てくる古い遺跡は甲骨文字が発見されたことでも有名です。皆さんも殷墟を旅しながら歴史のロマンを味わってみませんか?今回は歴史とセットで殷墟観光の見どころを紹介したいと思います。

中国最古の遺跡殷墟見出し

中国の歴史で夏王朝につぎ、最古の王朝として知られている殷王朝。その古い王朝の首都があった場所とされているのが殷墟です。殷墟は殷王朝の中でかなり大きな都市跡で、中国の世界遺産でもあります。その遺跡は約4000年前とかなり古い時代に建てられたロマンあふれる場所。今回はその殷墟観光の見どころを紹介したいと思います。

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殷墟とはどんなところか?見出し

4000年の歴史を持つ遺跡

殷墟とは中国の古い王朝殷王朝の都とされている遺跡。その殷墟を建てた殷王朝は、中国史上実在が確定された最古の王朝です。紀元前17世紀には前王朝の夏を打倒し成立した国と言われていますが、未だに謎が多いです。遺跡は殷の首都だったために大規模で、都市計画が緻密になされています。4000年前に古代中国における証拠として価値が認められたために、2006年に世界遺産に登録されました。

殷墟の場所を簡単に解説

殷墟の名は世界史でもよく耳にしますが、肝心の場所を知らない人は多いと思います。分かりやすく言えば、殷墟の場所は、中国の河南省の安陽市に位置します。具体的には安陽市の西北部という場所。安陽駅からは車で35分ほどアクセスできるところにあります。でこれから殷墟を観光する人はその場所さえ知っておけば、辿り着くのに苦労することはないでしょう。

4000年前のロマンが眠る殷墟の歴史見出し

夏王朝を倒した殷王朝

殷王朝は紀元前17世紀ごろに夏王朝を倒した湯王によって建国された国と言われています。夏王朝最後の王桀は悪政を繰り広げた暴君。言って見れば蘇我氏のようなものです。中国では政権奪取による王朝交代が繰り返されますが、夏王朝から殷王朝への体制転換もその一例です。殷王朝は殷墟のイメージが強いですが、建国当初の首都の場所は二里岡遺跡だったという説があります。

神権政治が展開されていた都市

殷王朝は漢や清のような中央集権政治とは政治の仕組みが全く異なっていました。簡単に言ってしまえば、神権政治という宗教的な背景が大きく関わっている政治です。この政治では主に青銅器が使われました。また、殷は中国各地の都市国家を合わせた連合国家だったという説もあります。まさに中国の古代文明らしい政治システムです。

最後の王紂王の時代に滅亡する

500年もの間平和を謳歌していた殷王朝でしたが、最後の王紂王の時代にその歴史に幕を下ろします。のちの周の王となる武王によって滅ぼされてしまうのです。紂王は贅沢を貪り反対派を容赦なく弾圧する暴君とされていますが、本当に暴君だったのかどうかは現段階では不明な状況。ただ殷王朝が周に滅ぼされたのは事実で、殷墟も歴史の表舞台から消え去ってしまうのです。

紂王の子孫は意外なあの人だった?

周によって滅ぼされた紂王。彼の一族もまた殷の滅亡後に歴史の表舞台から去って行きました。しかし、紂王の家系はある意外な人物につながっていました。その人物とは「論語」で有名な孔子です。正確にいうと孔子は紂王の兄の子孫。亡国の子孫は歴史からひっそりと消えていく運命にありますが、現代でも脈々と続いているのです。

中国の世界遺産殷墟の見どころ1「甲骨文字」見出し

ヒエログリフと並ぶ古代文字

世界遺産殷墟のみならず殷の歴史と切っても切り離せないのがこの甲骨文字。この文字は殷時代の都市遺跡から出土している古代文字で、私たちが使っている漢字の原型とも言われています。殷の時代には祭祀の道具として使われたことが研究で分かっています。古代の象形文字としては、エジプトのヒエログリフや古代インダス文字に並ぶほど歴史的に重要です。

甲骨文字なしでは殷墟発見はできなかった

もともと殷王朝は文献の中でしか存在を確認できない伝説の王朝でした。しかし、殷の存在は甲骨文字の発見によって覆されます。きっかけは清王朝末期にとある長官が甲骨文字を偶然発見したことです。その後甲骨文字が殷王朝のものだと判明し、中国各地で殷時代の遺跡発掘が行われました。解読が進んだからか殷墟の場所も特定され、古代の眠りから覚めるようになったのです。

中国の世界遺産殷墟の見どころ2「殷墟博物館」見出し

殷墟博物館は殷墟遺跡のところにあり、殷墟に関する展示物を紹介しているところ。ここでは、古代の下水道や青銅器、装飾品など遺跡から出土された文化財が見られます。特に世界最大の青銅器とも言われている「司母戊鼎」が博物館の見どころです。展示物されているものは全てレプリカですが、殷王朝のロマンを堪能するにはうってつけの場所です。

中国の世界遺産殷墟の見どころ3「宮殿遺構」見出し

ここは殷墟の中心地で、殷王朝の王様が代々政務を行なっていたところです。殷時代には木と土を素材にした建物が建てられていました。屋根には後々の中国建築とは違って茅が覆っていましたが、それでも4000年前の建物にしてはしっかりしています。今はその復元施設が建てられているので、殷墟観光ならまず行ってみるといいでしょう。

中国の世界遺産殷墟の見どころ4「王陵遺構」見出し

ここは殷墟の北西にあり、代々殷王朝を治めていた王族たちが眠っているところです。王陵には王に殉じた奴隷たちの遺骨がここで発見されました。まさに殷時代の奴隷制度を伺わせる重要な場所です。博物館で展示されている「司母戊鼎」もこの王陵に埋もれていました。この歴史スポットも殷墟を語る上で宮殿遺跡とともに欠かせないので、行ってみて殷墟について学美ましょう。

中国の世界遺産殷墟の見どころ5「青銅器」見出し

殷時代に作られた青銅器はどれも歴史的に価値があるもの。土器に埋め込まれた文様は4000年前とは思えないほど繊細です。何しろ殷王朝は青銅器を製作する技術を持っていたから。しかも、絶頂期に達していました。相当昔の人がどんな思いでこの青銅器を作ったのか気になりますね。そういう意味で青銅器は殷墟で甲骨文字とセットで見たい遺産です。

殷墟から出土された最古の物見出し

歴史ファンにしては意外なことかもしれませんが、箸の起源かもしれない出土品があるのはこの殷墟なのです。殷墟で発掘された箸は青銅製で作られたもの。ただ今のように食事用ではなく、儀式の道具の1つとして使われたと考えられているのです。この箸が殷王朝時代にどのように使われたのか考えるだけでロマンが溢れてきます。

車輪

ローマも含めた古代社会では必ずと行っていいほど馬車が使われましたが、その出土品が殷にも存在しています。殷墟から出土した馬車は古代中国では最古のもので、殷王朝の文明レベルの高さが伺えます。殷の王侯貴族たちはこの馬車に乗っていたことでしょう。殷墟の宮殿遺構付近に展示されているので、一度立ち寄って見てはいかがでしょうか?

必ず知りたい殷墟へのアクセス方法見出し

安陽市にはどうやってアクセスすればいいのか?

殷墟遺跡が存在する安陽市は日本ではあまり知られていないマイナーな都市です。なので、成田や羽田からの直便もほとんどなく不便を生じることになります。もし、殷墟に行きたいのなら、まず成田から北京までの飛行機に乗りましょう。北京に着いたら北京西駅から安陽西駅まで走る高速鉄道を使います。

安陽西駅からへの行き方

無事に安陽西駅に着いたら、殷墟まで最低でもバスかタクシーで行きましょう。歩きで行った方が安全でしょうが、時間的にも精神的にも負担をかけることになります。タクシーについても悪質なのも存在するので、正規かどうか見分けましょう。ちなみに殷墟の宮殿遺構から王陵遺構まではシャトルバスで行けます。帰りもタクシーに乗れば簡単に安陽西駅に着けます。

一度は訪れたい殷墟周辺の観光スポット見出し

文峰塔

この塔は安陽市のシンボルともいうべき存在で、宋以前の五代十国時代に建造された史跡。塔は下の層より上の層が徐々に大きくなっていく変わった特徴を持っています。その不思議さゆえか地元の人に親しまれているのです。ちなみに屋上に登ることも可能です。殷墟遺跡からは車で15分で到着できるので古代遺跡観光の寄り道として行くのがおすすめです。

中国文字博物館

この博物館は中国どころか世界でも滅多に見られない文字をテーマとした博物館です。ここでは殷墟で発掘された甲骨文字を通して漢字の起源を学ぶことができます。しかも、国家に承認された博物館で、完成日には中国の指導者レベルの要人がわざわざ出席したほど。ある意味中国にとって重要な博物館です。古代中国の歴史を学びたい人にとっては、うってつけの場ではないでしょうか?

殷墟で歴史のロマンを体感しよう見出し

ここまで殷墟観光の見どころについて紹介しました。殷墟に眠る遺跡や甲骨文字、そして青銅器に興味を持って頂けたでしょうか?そのどれもが魅力的で、古代中国史を語るのに欠かせないものばかりです。殷墟の繁栄とその滅亡を学ぶのも一つの楽しみでしょう。教科書で学んだ殷墟とは一味違った殷墟があなたを待っています。

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