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チュニジアの首都チュニスの観光スポットを巡ろう!
北アフリカのほぼ中央に位置するチュニジアの首都チュニスは、ヨーロッパから多くの人が訪れる人気観光地です。日本ではあまり知られていませんが、美しいビーチが広がり、リゾート地として知られています。
チュニスの旧市街地メディアは世界文化遺産に登録されていて、歴史スポットも多く残されています。ここではそんなチュニスのおすすめ観光スポットを紹介します。
チュニスってどんなところ?
チュニジアは北アフリカに位置する国で、北と東を地中海に面しています。首都チュニスはチュニジアの北端にあり、地中海を挟んでマルコやイタリアのシチリア島に面しています。
チュニスは北アフリカの中で最も近代化された都市で、ヨーロッパ的な街並みが楽しめます。一方、旧市街メディナはイスラム文化が色濃く残るエリアで歴史スポットも多く、新市街との対照が印象的です。
チュニジア湾に面したエリアは美しい海岸線が広がり、リゾート地として開発されており、ヨーロッパからの観光客に人気があります。
チュニスでは、イタリアや中華、フレンチと世界中のグルメが楽しめます。チュニジア料理の店も多く、「クスクス」や魚介や野菜をトマトソースで煮込む「オジャ」などがおすすめです。
チュニスへのアクセス
チュニジアの首都チュニスには、市の中心部から約8kmのところにチュニスカルタゴ国際空港があります。日本からの直行便はなく、チュニスにアクセスするにはヨーロッパの都市で乗り継ぐことになります。
おすすめはエールフランス航空を利用し、パリのドゴール空港で乗り継ぐ方法で、所要時間は約19時間です。またカタール航空を利用しドーハで乗り継いだり、トルコ航空を利用しイスタンブールで乗り継いだりする方法もおすすめです。
気になるチュニスの治安は?
もともとチュニスはアフリカだけではなく、世界の都市と比べても治安がいい都市だったのですが、2015年にチュニスのバルド国立博物館でテロ事件があり、危険度が一気に上がりました。この時は日本人も事件に巻き込まれています。
その後しばらくの間、日本人観光客が訪れるのが難しかったのですが、治安当局によるテロ対策が強化され、現在治安は比較的安定しています。外務省の海外安全情報では、2019年現在レベル1にまで下がっています。
しかし治安が安定しているからといって安心せず、チュニスを観光で訪れる際には、スリや置き引きなどに注意し、夜間の一人歩きや派手な服装を避けるなど、海外にいることを忘れずに行動するようにしてください。
チュニスの観光シーズンは?
チュニスは地中海に面する都市で、温暖な地中海性気候に属しています。夏は気温が高くなりますが、降水量が極端に少なく空気が乾燥しているため、日陰に入ると涼しく感じます。
冬は雨が多いのですが、東京ほど気温が下がることはなく、最も寒い12月から2月ごろでも観光をすることができます。年間の平均気温は20度前後で、過ごしやすい都市です。
チュニスの観光のベストシーズンは4月から6月です。この時期は雨が少なく晴天の日が続き、夏ほど気温が高くないので快適に観光を楽しむことができます。日差しが強いので帽子やサングラスなどを用意するといいでしょう。
チュニスのおすすめ観光スポット1:メディナ(旧市街)
ここからはメディナのおすすめ観光スポットを紹介します。最初に紹介するチュニスの旧市街メディナは、1979年にはネスコの世界文化遺産に登録され、世界中から多くの観光客が訪れています。
チュニジアは16世紀にオスマン帝国の支配下に置かれ、チュニスはイスラム都市として発展しました。現在もイスラム文化を色濃く残すエリアで、モスクやスーク(市場)などが見られます。
旧市街地メディナは、かつては城壁に囲まれていたのですが、現在はいくつかの門が残されているだけです。門をくぐると迷路のように入り組んだ細い路地が現れ、その両側には陶器、貴金属、香辛料、水パイプを売る店などが軒を連ねています。
街にはトルコ風のカフェも多く、甘いトルココーヒーやミントティー、スイーツなどを楽しむことができます。
チュニスのおすすめ観光スポット2:バルド国立博物館
バルド国立博物館(バルドー博物館)はチュニスで外せない人気観光スポットです。チュニス市街地の西の外れにある博物館で、「チュニジアのルーブル博物館」とも呼ばれるほど充実した所蔵品を誇ります。
バルド国立博物館はオスマン帝国時代の宮殿を利用しており、豪華絢爛な建物は観光客にたいへん人気があります。
館内には代ローマやオスマン帝国の統治時代の貴重な文化財などが年代ごとに展示されていて、チュニジアの歴史を知ることができます。
中でも世界でも有数のコレクションを誇る古代ローマのモザイクは必見です。特に「モナリザ」に匹敵すると称される「ヴァージルとミューズの女神たち」は、外せない観光スポットです。
チュニスのおすすめ観光スポット3:ジトゥナ・モスク
ジトゥナ・モスク(グランド・モスク)はチュニジアの首都チュニスの旧市街メディアにあります。ジトゥナとはアラビア語で「オリーブの木」という意味で、かつてモスクの周囲に多くのオリーブの木が植えられていたことに由来します。
チュニジアでは2番目、チュニスでは最古の歴史のあるモスクで、9世紀に建設されました。184の柱と9つの入口を持つ大きなモスクで、チュニスの人々の信仰の場となっています。また多くの観光客が訪れる人気スポットでもあります。
モスクの建物に使われている石は、カルタゴ遺跡から切り出されたもので、歴史を感じさせます。広間には美しいタイルが敷かれていますが、イスラム教徒以外の観光客は見学が制限されていて、中庭と2階のみ見学することができます。
チュニスのおすすめ観光スポット4:カスバ広場
カスバ広場はチュニスの旧市街のメディナの西の外れにあります。別名「政府広場」と呼ばれる広場で、この広場の西側が旧市街、東側が新市街となっています。
この広場は中世から行政の中心となってきた場所で、チュニス市庁舎やモスク、官庁の建物などが周囲を囲んでいます。イスラムの建築様式て建てられた美しい建物が並び、散策をしんがら観光を楽しむことができます。
中央にはチュニジアの独立を記念するモニュメントが建てられていて、チュニジアの歴史を感じるスポットとなっています。
チュニスのおすすめ観光スポット5:新市街ブルギバ通り
チュニスのカスバ広場から東に進むと、新市街地の入口であるフランス門(バブバハル)があります。フランス門の周囲はフランス通りと呼ばれ、ヨーロッパ風のおしゃれなカフェなどが並んでいます。
さらに進むと観光名所のブルギバ通りにぶつかります。ブルギバ通りは、チュニスの新市街地のメインストリートです。
ブルギバ通りは街路樹が植えられた広々とした通りで、中央は歩行者天国となっています。道沿いにおしゃれなブティックやレストラン、ホテルなどが並んでいます。
また道の両側にはオープンカフェが並び、チュニス名物のミントティーを楽しむ人の姿が多く見られます。観光に疲れたら、カフェで休憩をするのもおすすめです。
ブルギバ通りを進むと、チュニスで唯一のカトリックの聖堂、サン・ヴァンサン・ド・ポール大聖堂があります。その向かい側には、おしゃれなフランス大使館の建物があります。
大聖堂とフランス大使館の真ん中には社会学者イブン・ハルドゥーンの像が建っています。イブン・ハルドゥーンはチュニジア出身の中世を代表するイスラム思想家であり政治学者です。
チュニスのおすすめ観光スポット6:サン・ヴァンサン・ド・ポール大聖堂
チュニジアはイスラム教の国ですが、首都チュニスにはカトリックの大聖堂があります。サン・ヴァンサン・ド・ポール大聖堂(チュニス大聖堂)は、フランスと統治時代の19世紀に作られた歴史のある大聖堂で、新市街地のブルギバ通りの西端に建っています。
ゴシック様式とネオビザンチン様式にイスラムの建築様式を取り入れた美しい外観の大聖堂で、観光スポットとしても人気があります。内部には美しいステンドグラスが飾られています。1997年に大改修が行われ、翌年1998年にはローマ法王が訪れています。
チュニスのおすすめ観光スポット7:コロッセウム
ここからはチュニスから少し足を伸ばして、チュニス郊外のおすすめ観光スポットを紹介します。チュニスの南150km、列車で約3時間ほどのチュニジア中部にあるエルジェムには、ローマ時代に造られた巨大な円形闘技場が残っています。
これはローマ、ベローナに次いで世界で3番目に大きなコロッセウム(円形闘技場)で、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。歴史ファンにも人気がある観光スポットとなっています。
チュニジアにいくつか残るコロッセウムの中でも特に保存状態がよく、ローマのコロッセウムよりも見ごたえがあると言われています。周囲は約400mあり、3.5万人が収容できる大きさです。
ローマのコロッセウムは4.6万人収容できる大きさなので、それに匹敵する大きさといえるでしょう。それでも現在残っているのは、当時の3分の2ほどだそうです。夜にはライトアップされ、美しい姿を見せる歴史スポットです。
チュニスのおすすめ観光スポット8:シディブサイド
シディブサイドはチュニスから車で20分ほどの郊外にある人気観光スポットです。チュニス湾沿いの小高い丘の上にあり、「チュニジアで最も美しい街」とも呼ばれています。
アンダルシア建築の白い家と青いドアで統一された家々が連なり、まるで地中海に浮かぶ島のような美しい景観が楽しめます。
景観の保護のため白と青の建物以外は建てることができず、このような法令が作られたのは世界でチュニスが初めてと言われています。
小さな街ですが、石畳の道の両側にはおしゃれなカフェやショップが並びます。夏にはビーチで海水浴を楽しむことができ、多くの観光客が訪れ観光を楽しんでいます。
チュニスのおすすめ観光スポット9:カルタゴの遺跡
カルタゴはチュニスから約12kmほど離れた郊外にある町です。カルタゴは紀元前9世紀から8世紀頃に海洋民族のフェニキア人によって造られました。
豊かな富を持ち領土を拡大しましたが、ローマと3度にわたるポエニ戦争により滅亡してしまいます。街はローマ人によって破壊されてしまい、現在はわずかに遺構が残るのみとなっています。1979年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。
残されている遺跡は多くはありませんが、歴史ファンには見逃せない見どころもあり、チュニスからの人気観光地になっています。
カルタゴ遺跡には古代カルタゴの港や聖域トフェ、古代ローマ時代の共同浴場、ローマ劇場、住居、円形闘技場などがあり、散策を楽しみながら観光ができます。ビュルサの丘は古代カルタゴの中心地だった場所で、現在もここからカルタゴの街を一望することができます。
チュニスのおすすめホテル
チュニスのホテルはメインストリートのブルギバ通りや旧市街メディナに集まっています。1泊3500円ほどの格安ホテルから1泊1万円以上の5つ星ホテルまで、様々なホテルがあるので、予算に合せて選ぶといいでしょう。
チュニスのホテルの平均的な宿泊料金は6000円から7000円くらいです。無料Wi-Fiやミニバーなどが完備されていて、快適に過ごすことができます。
ホテル アフリカ
ホテル アフリカは新市街地のブルギバ通りのほぼ中央に構える人気ホテルです。チュニスのランドマークとしても有名な大きな青い建物のホテルで、観光にも便利なロケーションにあります。
市街地にあるにもかかわらず、安い料金で宿泊することができ、観光客に人気があります。客室からは市街地を一望することができ、無料Wi-Fi、ミニバー、エアコンが完備されています。レストランやカフェ、ビジネスセンターもあり、観光だけではなくビジネスにもおすすめです。
ホテル カールトン
ホテル カールトンはチュニスの中心部、ブルギバ通りに位置する人気ホテルです。1926年に建てられた歴史のある建物で、旧市街やチュニス駅にも近く便利なロケーションにあります。
宿泊料金も安く、無料朝食サービスや有料の空港送迎バスなども提供しています。ホテル周辺にはカフェやレストランが多く、食事にも困ることがありません。
チュニジア パレス
チュニジア パレスは、チュニスの南東部、サン・ヴァンサン・ド・ポール大聖堂の近くにあります。歴史のある建物を利用したエレガントな内装のホテルで、客室はセンスのいい調度品でまとめられています。
ロビーには豪華なシャンデリアが飾られ、優雅な雰囲気が楽しめます。レストランやバー、スナックの他、ィットネスセンター、サウナ、スパなど設備も充実しており、リゾート気分を味わうことができます。
チュニスの観光を楽しもう!
チュニジアの首都チュニスは、歴史がある旧市街と近代的な新市街の両方が楽しめるアフリカのおすすめ観光地です。現在は治安も安定しており、安心して旅行が楽しめます。
チュニスでは市場で買い物を楽しんだり、歴史スポットを訪れたりと様々な楽しみ方ができます。郊外の観光スポットもぜひ訪れてみてください。