カンチャナブリにある鉄道橋
カンチャナブリにあるクウェー川に架けられた鉄道橋は、景観の良さだけでなく歴史的にも有名な場所です。第二次世界大戦中に旧日本軍がビルマ(現ミャンマー)に物資を輸送する為に作られたもので、過酷な労働を強いられたアメリカ兵やタイ人達が犠牲になった場所です。今回はこの鉄道橋について紹介致します。
カンチャナブリはどんなところ?
タイ西部にあるカンチャナブリは、川や緑に囲まれた自然豊かな観光地です。滝などを目指して外国人だけでなくタイ人も訪れる人気の場所で、郊外にはエラワンの滝などの見どころも多くあります。カンチャナブリ市内で有名な観光地は戦場に架ける橋があり、日本も関わりの深い日本人が知らなかった歴史を感じる事ができます。
第二次世界大戦中の舞台のひとつとなったカンチャナブリには、戦争の記憶を残す観光地があります。戦場に架ける橋の他に戦争で亡くなった人を祀っているウォーセメタリーや博物館などもそのひとつです。自然と戦争の歴史があるタイの中でも独特の場所として知られています。
カンチャナブリの街はコンパクトにまとまった小さな街です。面積は広いのですが、観光客が訪れる場所のほとんどは川沿いにあります。ゲストハウスなどが集まった通りには多くの欧米人の観光客も集まっています。バンコクに比べると物価も若干安いという点も人気の秘密です。エラワンの滝などへのアクセスも便利な場所です。
カンチャナブリへの行き方は?
カンチャナブリへの行き方は、3つの方法があります。一番簡単な方法はミニバンという選択肢です。バンコク市内のミニバン発着はアヌサワリーとカオサン近くのロイヤルホテルの前あたりから乗る事が出来ます。値段は120から150バーツくらいです。ロイヤルホテル近辺からのミニバスは宿まで送ってくれるので便利です。
狭いバスが苦手でな人や荷物が多い人におすすめなのは、ローカル長距離バスでの行き方です。カンチャナブリのバスターミナルまでおおよそ3時間から4時間程で着きます。安いバスは、100バーツ弱で乗る事が出来ます。バンコクの南バスターミナルから発着しているので、バンコク市内からはやや離れています。
週末やシーズンに寄りますが、鉄道で行く行き方もあります。毎日は出ていないのでスケジュール次第ですが、鉄道の旅もおすすめです。のんびりとゆったりと時間があるのならばひとつの選択肢です。ただ、時間はどの行き方よりも掛かるので時間に余裕のある人が使える手段です。
カンチャナブリの鉄道橋への行き方は?
戦場に架ける橋へは、カンチャナブリの宿泊先から自転車や歩いて行く事が可能な場合もありますが、離れたコテージなどに宿泊する場合はソンテオなどをチャーターする必要があります。離れている場合は、ツアーなどに参加するのも一つの手です。
バンコクから日帰りなどのツアーで行く行き方もおすすめです。戦場に架ける橋や滝などカンチャナブリの近郊観光地を含めたものが多いので時間がない人でも充実したツアーを楽しめます。バンコクには日系の旅行会社も多いので、日本語でのツアーを選ぶ事も出来ます。言葉に不安がある人でも安心です。
バンコク チョンブリ駅から電車で5時間かけてカンチャナブリへ。旧日本軍の作った戦場にかける橋。名前忘れた。実はここで宮川大輔を目撃。イッテQの撮影でした。#カンチャナブリ #泰緬鉄道 pic.twitter.com/mD4XxvffgL
— :airplane:︎坊:airplane:︎バックパッカー:beginner: (@travelairplane) March 6, 2017
ゲストハウスが並ぶエリアからは、戦場に架ける橋は徒歩でも行く事が出来ます。散歩をしながらローカルなお店を発見したり、木や花が咲いている道を歩くのも楽しみのひとつです。戦場に架ける橋への行き方は、さほど難しくはないので宿などで聞くのが良いでしょう。レンタサイクルなども充実しているので自転車もおすすめです。
カンチャナブリの鉄道橋を川から見てみよう
戦場に架ける橋からボートに乗る事も出来ます。途中お寺やミュージアムなどに寄るコースもあり、川から鉄道橋を見上げる事が出来ます。景色も良く、風も気持ちいいボートはおすすめの観光です。静かで穏やかな川を下ると美しい山々やタイ人観光客がボートを貸し切って宴会をしている風景なども見る事が出来ます。
戦場に架ける橋あたりにいるとボートの勧誘の人がウロウロしています。何人かいるので、話を聞きながら値段を確認しましょう。だいたい800バーツ前後が相場です。対岸側にもいて少々格安ですが、ボートの質が下がる場合もあるので確認しましょう。宿で扱っている場合もあるので聞いてみるのも手段のひとつです。
タイ1日目
— ゆってぃー (@dswaoj2005) August 30, 2016
カンチャナブリ日帰りツアーで、旧泰緬鉄道に乗車してクウェー川鉄橋を渡る。そして川下りをしてから、象に乗るというものでした。全部説明英語で聞き取るのに苦労したけど、なんとか楽しめました! pic.twitter.com/CICSe7zF97
バンコクからのツアーの中に含まれているものもあるので確認してみるのもひとつです。ただ、川下りだと山間をイカダで下るものである場合が多いのでまた違うものになります。ツアーを利用する場合は、中身の確認を忘れないようにしましょう。
カンチャナブリの鉄道橋にある博物館
戦場に架ける橋の手前にある戦争博物館は、意外と知らない人も多い第二次世界大戦中の日本兵が関わった悲しい歴史を知る事が出来る場所です。今では友好的なタイですが、歴史の中には日本兵がタイに侵攻した時代があったのです。教科書には載っていない日本とタイの歴史を知る事でタイの旅をする事が大事です。
死の列車と言われた泰緬鉄道で捕虜となったアメリカ兵やタイ人達が強制労働をさせられていた時代の展示品が並んでいます。近代的な博物館ではありませんが、見るべきポイントがたくさんあり考えさせられる場所です。タイでも最近映画化されたこのストーリーはタイ人にもおおきな歴史である事を痛感させられます。
タイ旅行2日目。カンチャナブリの戦争博物館と捕虜の墓地。泰緬鉄道敷設突貫工事のために10万人のアジア人労働者、捕虜1.6万人が疫病で亡くなったと。いたたまれなくなって拝みました。 pic.twitter.com/oW0FpbeKx6
— さわっこ*ヲタママ仕事復帰 (@sawa1203) August 13, 2014
戦争で起きてきた事は、誰が悪いどの国が悪いという事では片付かないものです。しかし、知るという事は大事であり観光大国のタイというイメージだけでしか知らなかったタイの違う側面を知っておくのは大切な事です。カンチャナブリに行ったら戦場に架ける橋と博物館はぜひ訪れて欲しい場所です。
カンチャナブリの鉄道橋にあるレストラン
戦場に架ける橋のたもとには、水上レストランがあります。橋や川を眺めながらタイ料理を楽しめます。いくつかレストランが並んでいるので、色々巡ってみるのも良いでしょう。写真映えもする場所なので、鉄道橋を撮影するポイントとしてもおすすめです。タイ人観光客も多く集まる人気のスポットです。
川の風を感じながらビールを飲んでタイ料理をつまみにするのは、最高に幸せを感じられる時間となるでしょう。カンチャナブリ観光の目玉となる戦場に架ける橋で楽しむなら橋だけ歩くのではなく周りも楽しむ事をおすすめします。マーケットやレストランなど様々なローカルプレイスがあり発見があるでしょう。
いわゆる「戦場にかける橋」の横のレストランでsomtam khai khem(塩漬け卵のソムタム)を食べる pic.twitter.com/o6HZCvSnNb
— Takeshi Miyamoto (@musashiketa) May 20, 2016
カンチャナブリはバンコクに比べると比較的物価の安い場所です。街の食堂やレストランは、かなりコスパの良い場所が多くあります。川沿いのレストランは、それに比べるとややしますがそれでも都市部とは比較にならない値段でクオリティの高いタイ料理を楽しめます。
鉄道に乗ってカンチャナブリの橋を渡ろう
カンチャナブリ駅から終点ナムトック駅まで鉄道で行く事が出来ます。この際に戦場に架ける橋を通る事が出来ます。多くの観光客は戦場に架ける橋から乗りますが、素朴なカンチャナブリ駅から出発するのがおすすめです。終点のナムトック駅からは滝に行く事も出来、一日かけて滝&鉄道観光するのも良いでしょう。
泰緬鉄道の見どころのひとつは、この線路がギリギリの場所です。窓からのぞくその光景は、スリル満点です。ゆっくりと進む鉄道は車で一時間ちょいの距離を3時間ほどかけて登っていきます。ナムトックに近づくとそこは美しい山に囲まれた景色になります。のんびりと泰緬鉄道の歴史に思いを馳せてする鉄道の旅もおすすめです。
映画「戦場に架ける橋」の舞台となった、泰緬鉄道。今でもナムトク線として現役で使われてる。 ここは一番の観光スポット、アルヒル桟道橋。 木製の鉄道橋をゆっくりと列車が通りすぎる・・#タイ #鉄道 #観光 #夕日 #写真素材 pic.twitter.com/1LKsvJMygo
— Shutterstock.JP (@ShutterstockJP) May 22, 2017
ナムトック駅周辺にはお土産物屋さんや食堂がありのんびりとランチなどを楽しめます。そして観光スポットであるサイヨーク滝の入口でもあるので、ここからソンテオなどを使って滝観光するのがおすすめです。帰りに電車が合わなければソンテオをチャーターして帰る事も出来ます。
カンチャナブリの鉄道橋のショー
Bridge on the River Kwai festival in Kanchanaburi continues until 14 December 2016 (Pic Moss Pratan Saetang) #Thailand pic.twitter.com/IvgHLDBaSJ
— Richard Barrow (@RichardBarrow) December 7, 2016
戦場に架ける橋は、年に一度11月の終わりから12月の初旬にお祭りが開催されます。花火やライトアップ、夜店で賑わいます。そして目玉は橋の下に舞台を設け橋も使ったショーがあります。これは、戦場に架ける橋に基づくストーリーになっており日本兵が捕虜を扱う姿などが描かれています。ツアーも出ているのでチェックをおすすめです。
River Kwai Bridge festival is helding from Nov 28- Dec 7 in #Kanchanaburi Thank you for nice image : tiewpakklang pic.twitter.com/wjkZbZZzAx
— Amazing Thailand PR (@TAT_PR) November 29, 2014
タイ人サイドから描くこのストーリーは一見の価値があります。観客側にいる自分が日本人だとわからないと良いなと思ってしまう程恥ずかしい気持ちにもなりますが、最後の原爆投下の映像などを見るタイ人の反応などは複雑な思いにもなります。クオリティの高いこのショーは200バーツ程で見る事が出来るのでぜひおすすめです。
カンチャナブリが舞台の映画を観ておこう
有名なイギリス映画「戦場に架ける橋」は、クワイ河のマーチなどでも知られる名作のひとつです。カンチャナブリを訪れる際は一度見ておくと良いでしょう。イギリス人サイドからの主点とタイ人からの視点も違うので様々な観点で考えてみるのがおすすめです。
6.戦場にかける橋
— にわか映画通 (@niwakaMovie) June 2, 2017
第二次世界対戦でのクワイ川にかける橋を作るイギリス捕虜と日本兵の話
このDVDの予告はネタバレなので見たらダメ
クワイ川マーチが有名な本作。戦争の狂気を表現している。ここでの橋は人間の誇りである。ラストは胸が詰まる。最後のクワイ川マーチは何を意味するのか pic.twitter.com/SefNNhK1Vx
日本人でも歴史に詳しい人でなければこの事実をこの映画で知ったという人は多いのではないでしょうか。平和な時代に生まれた事のありがたみを感じて、過去の歴史を理解する事が今を生きる私達の務めとなるのでしょう。
カンチャナブリで日本の歴史を知ろう
滝や川などの自然豊かなカンチャナブリは、タイを訪れる人々に人気の観光地です。バンコクからも日帰り可能な距離なのでツアーなども多く出ています。歴史と自然に触れる事の出来るカンチャナブリはおすすめのスポットです。戦場に架ける橋を自分の足で歩いてみませんか。