パナマ運河へ行こう!歴史と観光を楽しむ!
パナマと呼ばれるパナマ共和国は、南東にコロンビアが、西にはコスタリカがあり、その中央にパナマ共和国が位置しています。北には大西洋が広がり、南には太平洋が広がる場所にあるのです。パナマの人気観光名所の「パナマ運河」にスポットを当て、歴史や運河の仕組みを調べてみました。
パナマ運河とは?
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— こけ病 (@kokeshinya) June 6, 2017
中央アメリカのパナマ地狭にパナマ運河はあります。パナマ運河は、太平洋と大西洋をつなぐ、全長80キロメートルの国際運河です。年間の通航数は、1万4000隻前後と多く、行き来する船は、アジアやアメリカへ移動する船が多いです。
パナマ運河ができるまでは、南アメリカ大陸の大西洋に沿って南下してから北上したため、ニューヨークからサンフランシスコに行くための移動距離は2万キロメートル以上もありました。パナマ運河ができたことで、短縮できた距離は、8000キロメートル以上にもなりました。パナマ運河のおかげで、距離と時間が大幅に短縮されたのです。
パナマ運河の歴史を知ろう!
パナマ運河は、1914年に開通した、大西洋と太平洋を結ぶ世界最大と言われている海洋運河です。3つの閘門式の運河と2つの水路から成り立っている運河です。パナマ地狭にあるこの運河は、1869年に開通されたスエズ運河に次いで建設されたパナマ運河は、海上交通路として重要な役割を果たしています。
資産が手に入る計算で建設されたパナマ運河
当時、アメリカの南部では、たくさんの金が採掘されるゴールドラッシュを迎えていました。金を採掘し、たくさんの資産が手に入ることを、イギリスやフランス、スペインやドイツなどの各国が考えます。できるだけ最短距離で移動をするための運河の建設を考えます。パナマまで海路で移動し、パナマから陸路を使うと最短距離の移動で済むことに気づいたからです。
スエズ運河を手掛けたレセップスが、パナマ運河の工事に招かれたのが1881年です。フランスのいくつかの企業が立ち上げた会社が投じた額は6億1500万フランですが、20万人もの人が関わった大工事、技術的な問題と流行った疫病などが原因で、1889年に残念ながら倒産してしまうのです。パナマ運河の建設は不可能になってしまいました。
パナマ運河の工事が再開される
パナマ運河の工事を再開させ、本格的に進めようとしたのがアメリカです。運河を開通させるために様々な手段を使うのです。コロンビアからパナマを独立させるようにアメリカが働きかけ、パナマは1903年に独立します。パナマの独立から15日に、パナマ運河条約を締結させました。ここから10年の歳月をかけて水門式の運河を完成させていきました。
パナマ運河の条約おかげで、アメリカは利益を獲得していました。条約はアメリカが有利になっているため、何度もパナマとアメリカは衝突を繰り返します。1979年にアメリカからパナマに運河を返還したので、パナマの元に戻りました。その後は、運営や管理、維持をパナマが行えることになりました。
パナマ運河の仕組みを知りたい!
パナマ運河で採用されている仕組みは、海の水位を利用して船を送り出す閘門式を採用している運河となっています。水門で水位を調節し、水のエレベーターの状態にして、船を高さ26メートルまで上昇させます。ガツン湖の水位まで合わせるのです。ミラフローレンス閘門を通過していきます。こちらの閘門はおすすめの人気観光名所です。
船が水門に近づくと、巨大な水槽から水が排出されます。水が排出されると水門が開きますので、船を前方に進めていきます。水槽の中に船が入っていきますと、今度は後ろにある水門が閉じます。水位を調節するのに必要な仕組みなのです。今度は水位が上がっていくので、見学でいらした際は、よく見ていて下さいね。
そして、水槽の中に入った状態のまま水位が徐々に上がっていきます。ここで上がる水位は約9メートルほどです。充分に水位が上がると前の水門が開きますので、前に進むことがます。後ろにある水門が閉じられ、水位が上がり、前の水門が開きます。この仕組みを繰り返す事で26メートルの高さまで船が上がっていきます。
パナマ運河・ガトゥン湖と同じ高さに上昇
途中で、第2閘門のペドロ・ミゲル閘門を通過していきます。こちらも同じ仕組みで、水門を開いて船を進めた後、後ろの水門を閉じてから、水位を調節し、前の水門を開けてゆっくりと進めていきます。この水のエレベーターが観光名所として人気があります。運河の仕組みをよく見て頂きたい、おすすめの名所となっています。
そして、ゆっくりと上昇させてガトゥン湖と同じ26メートルの高さになった時、ガトゥン湖と同じ高さになった船は、湖を通過し、次の閘門へと進んでいくことができるのです。水圧を使って大きな船が上昇していく様は、おすすめの見学ポイントであり、人気が高い観光名所となっています。
パナマ運河・ガツン湖から反対側の太平洋へ
ガトゥン湖を通過した船は、ガトゥン閘門へと進んでいきます。こちらも水門を開けて進み、船が入った後に後ろの水門を閉じます。水位がゆっくり下がり、前へ進み、再び、後ろの水門が閉じます。この仕組みを繰り返していくと、船は下へ下がっていき、元の水位へ移動できます。
3か所の閘門を進んで、初めて反対側の海に出ることができます。パナマ運河ができたことで、大幅な時間の短縮が可能になったのです。この閘門式(ロック式)運河の仕組みは実に古いものですが、観光の目玉となっていることもあり、多くの方が見学に訪れています。パナマ運河は人気の高い観光名所なのです。
パナマ運河・ガトゥン湖はどうしてできた?
ガトゥン湖は、パナマ運河には欠かすの事のできない重要な役割をはたしています。ガトゥン湖は、カリブ海側に流れるチャグレス川をせき止めて作られた人造湖なのです。チャグレス川の上流にあるマッデンダムと旧マッデン湖は、ガトゥン湖にとって、とても重要な役割をしているのです。
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— ◢ X U ◤ (@YU7PT) June 29, 2017
マッデンダムと旧マッデン湖は、ガトゥン湖とパナマ運河に水を供給し、水量の安定機能を保つ役割をしています。ガトゥン湖の水圧があるからこそ、水のエレベーターが使えるのです。
パナマ運河は、太平洋と大西洋の水位の差を克服するために閘門が造られたとも言われていますし、運河をブチ抜きで作る方がコストや技術的な問題が起こるので、ガトゥン湖を経由する航路が使われたとも言われています。
パナマ運河・通過できる船の大きさは?
パナマ運河が通過できる船の大きさは、幅32メートル、長さ294メートル、深さ12メートルまでとなっています。各閘門の大きさが船のサイズよりも、ひと回り大きいくらいしかないのです。ちなみに、閘門の大きさは幅33.5メートル、長さ304.8メートル、深さ12.8メートルです。大きな船がギリギリで通れる大きさしかないのです。
パナマ運河・人気の見どころスポット
大きな船が閘門の中に入ってきて、ゆっくりと上がって来たり下がったりする処は結構大迫力で見ごたえありましたよ~(*´ω`)
— 護衛艦ながつき (@dd167nagatuki) June 2, 2017
4枚ともパナマ運河の写真で船からの撮影になります('ω')ノ pic.twitter.com/922keb53Fx
パナマ運河見学の見どころと言えば、おすすめの「3段階式の閘門」でしょうか。パナマ運河を通過する際の船の水位が上下するところです。パナマ運河ができる前は、大きく回って移動をしていたので、パナマ運河はどんなに画期的な設備なのかがよくわかりますね。
そして、大型の船がギリギリの幅で運河を通って行くのも、パナマ運河観光の見どころです。船と運河の幅には決して余裕があるとは言えず、水位を上下させながらギリギリを通るのは、迫力満点です。パナマ運河のおすすめ見どころとして、チェックしておきたい人気のある名所となっています。
パナマ運河を通過するアイオワ級戦艦。本艦はパナマ運河を通過できるギリギリの幅で作られた為、パナマ運河を通過する際はこのように運河の壁と艦体が触れるギリギリの幅しかない。 pic.twitter.com/otohiDQU5x
— Nn num wa Б-4 (@NerotanprprB_4) June 20, 2017
さらに気になるのは、「本当に大きな船が、運河を通ることができるの?」と言うところですが、しっかりと通ることができ、大きな船がゆっくりとすれ違いながら移動してくのは、とても迫力満点で、見逃すことをしたくない場面ですので、しっかりと見学しておきましょう。ここはパナマ運河のおすすめの名所と言えるでしょう。
パナマ運河で大きな船が通れるわけ
パナマ運河を見学している際の、大きな船がギリギリで通っていく様は圧巻ですが、どうして何事もなく通っていけるか気になりませんか?大きな船がそのまま通るのは実際には難しいです。しかし、船の両端や前後には電動の電車のようなものがあることに気づきます。
運河の幅のギリギリを通っていくため、自力で通ることは難しいため、電気機関車で引っ張ることで、運河を通過することができます。運河を通過中、急勾配がありますが、ラック式と言われる線路があるので、船を進めることができます。ワイヤーで船が中央になるように調節しながら進んでいるので、ぶつかることなく通過できます。
パナマ運河の見学ツアーもあるので、パナマ運河の見学をすることができますし、アメリカ観光ついでに運河の見学に行ってもいいですね。ミラフローレンス閘門の近くには、ビジターセンターもあるので、運河の事をしっかりと勉強できます。大人の見学旅行ですね。
パナマ運河・ビジターセンターを見学する
ミラフローレンス閘門の前には、ビジターセンターが建てられていて、こちらは見学が可能です。ビジターセンター内には、パナマ運河に関する展示物や資料があります。その他に、パナマ運河に関する映画を観ることができたり、運河を眺めるための展望台もあります。パナマ運河のおすすめ観光名所として頭に入れて頂けたらと思います。
パナマ運河・ガトゥン湖と閘門へ行く!
パナマのガトゥン湖で多種多様な生き物に出会う♡#NomadicNanny #子連れ #旅 #世界一周 #Panama #sloth #lake #jangle pic.twitter.com/sbU8wuyTby
— อากาเนะ (@akanexxxxx) November 4, 2016
パナマ運河は見学ツアーも組まれているくらい、人気のある観光名所なのです。パナマ運河をゆっくりと通り、途中のガトゥン湖を渡って深緑のジャングルを抜けていくといったツアーもあります。ツアーの種類はいくつもありますし、予約が必要ですが、大人一人あたり56ドルから160ドルくらいまでの料金で参加できます。ツアーの内容や旅行会社によって料金が違いますので、よくチェックしましょう。
久々のパナマなう。
— エナゾー (@PublicEnaly1014) October 30, 2015
ガトゥン湖を遊覧ツアー。
猿を発見。 pic.twitter.com/HYbeibdT9F
ガトゥン閘門の見学もできます。ミラフローレンス閘門と比べると、見学されている方はかなり少ないです。ガトゥンにもビジターセンターがあるので、ガトゥンに来られた際は、見学に行ってみてはいかがですか?新しい閘門のアグア・クララビジターセンターにも立ち寄って、新しい閘門の見学をするのもおすすめです。
パナマ運河。青山士さんが大河津分水旧可動堰を担当する前に設計を実践で学んだというガトゥン閘門です。パナマ運河は2014年で完成100周年。そのタイミングの完成を目指し拡幅工事が進んでいます。 pic.twitter.com/iIb8UZKl
— JH(じゅん) (@roycatoon) May 6, 2012
ビジターセンターでは、ガイドさんへの質問タイムがあるので、運河の事を色々と質問できます(英語とスペイン語)。実は、パナマシティや空港から距離があるため、見学者が少ないのです。ガトゥン閘門は、意外と穴場なおすすめ観光名所です。ミラフローレンス閘門と比べると、着くまでに距離があるため人気は低めですが、ゆっくりと運河の名所を見たい方におすすめしたい場所です。お時間がある方、行ってみてはいかがでしょうか。
パナマ運河・拡張工事でLNG船の輸送OK
2007年から始まった拡張工事は、2016年に終了しました。拡張工事が終わり、新しくなったパナマ運河は、横幅49メートルの貨物船が通過できるようになり、液化天然ガス(LNG)も輸送できるようになったのです。アメリカ産の物を輸送する際、南米からぐるりと回るよりも、パナマ運河を通る方が、輸送にかかる日数とコストがカットされることが予想できます。
パナマ運河
— Snowy (@Snowy_Orca) June 24, 2017
係船策を取る電車は日本製だそう pic.twitter.com/ZLLZ2O5OPv
今までのパナマックス船よりも、さらに大きなパナマックス船の通航が可能になりました。今までに通航していた船の3倍もの貨物が運搬できる船の通航ができるようになったのです。1隻あたりの輸送量がかなり大きくなったことで、船を使った貿易に大きく影響することでしょう。
パナマ運河・気になる通行料は?
#travelersboat #ピースボート #世界一周 #パナマ
— このみ (@d_fnyd) June 25, 2017
パナマ運河now\( ˙▿︎˙ )/ pic.twitter.com/w8Z793wYOP
パナマ運河の通行料が、どのくらいかかるか気になりませんか?運河の通行料は、船と積み荷の重さによって変わっていきます。パナマ運河の通航料は、3万ドルから5万ドルで、最大の船の通行料は31万ドルとも言われていました。
運河の拡張工事が終了し、かなり大きな船も通れるようになりました。大きなコンテナ船(8000TEU)で約62万ドル、タンカー(75000DWT)ですと、約19万ドルともなります。LNG船になると、約33万ドルとなり、かなり高額になりました。拡張工事のおかげで、今まで通過することのできなかったクラスの船が利用できるようになりましたが、料金は高いですね。
パナマ運河の通行料で、一番少ない通航料を支払った方は、冒険家のリチャード・ハリバートンさんです。彼の体重の分の通航行だけを払ったそうです。その額は36セントだったと聞きます。彼は自力で泳いで運河を通過したそうです。運河を泳いで通過することはおすすめできませんし、現在は禁止されています。
パナマ運河は歴史の深い観光名所!
パナマ運河の歴史や仕組み、観光や見学時の見どころをご紹介しました。ひとことに運河と言っても、歴史や仕組みをよく知ることで、ただ観光をするよりも、違う目線で観光や見学を楽しむことができます。中央アメリカへ行く機会がございました際は、人気観光名所のパナマ運河にも足を運んでみてはいかがですか。