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魅力あふれる内陸国モルドバへ行こう
モルドバは、春は桜、夏はひまわり、秋は紅葉、冬は雪と日本と同じ四季があり、また美味しいワインが有名な国です。特に観光に最適な時期の9月から10月のある日に、ワイン祭りが行われます。物価が安く、治安も比較的良いので、観光旅行する人が増えています。そんなモルドバの治安、人気観光名所やワインなどの魅力をご紹介します!
モルドバ観光前に歴史を知ろう!
今日の英会話はモルドバの講師。人口400万くらいの日本から見れば小さな国。かつてはソ連の一部だった国。こんな小さな国にロシア人やウクライナ人と一緒に暮らしている。ロシア人はロシア語を話す地域に住み、学校もロシア語を使う学校へ行っている。日本に朝鮮大学が50くらいあるようなものか。 pic.twitter.com/3g1ANfllRu
— 新家博/Niinomi Hiroshi (@ashikabiyobikou) April 12, 2017
モルドバとひと言聞いても、どこにあるのか分からない人が多いと思います。モルドバは、西はルーマニア、東南北はウクライナがあります。モルドバの歴史は古く、紀元前からダキア人が住んでいた歴史があります。その後、ローマ人が入り、撤退した後は、色々な国の支配を受けた国です。
1300年代、モルダヴィア公国があり、ステファン大公が治めていました。モルドバ人にとって、このステファン大公時代は豊かな国で、モルドバ史の繁栄の象徴となっています。このステファン、公園内に銅像も建てられていますし、通貨のモデルにもなっていることから、歴史上モルドバにとって英雄的存在という事が伺えます。
東欧にモルドバという国がある。元はルーマニア人国家モルビア公国だったがオスマン帝国、ソ連時代経て独立。今も一部はロシア系住む沿ドニエステル国。物価が安く旅しやすい国。写真はモールドバ https://t.co/mI32n7DZGh pic.twitter.com/25o4RYSXot
— MASAKI世界一周■旅が仕事■小堺正樹 (@MASAKIWWHUNTER) August 13, 2016
モルドバは、ヨーロッパとアジアをつなぐ戦略上重要な位置にある為、キエフ、モンゴル、オスマン帝国、ルーマニアの支配下になった歴史があります。最後はソビエト連邦共和国の支配下になった歴史を持つモルドバです。1991年8月、ソビエト崩壊と共に、モルドバとして独立宣言し、1991年12月独立国家共同体に加盟した歴史があります。
沿ドニエストル共和国に入国!
— hitomi@旅垢 (@tabi_oh) July 6, 2017
未承認国家の為、モルドバからの出国審査はなく、パスポートに入国スタンプを押されることもありませんでした。
その代わり、レシートみたいなイミグレーションカードを発行されました。
滞在時間は10時間のみ。
まずはお洒落カフェでコーヒータイム:coffee:️ pic.twitter.com/BfOkPGQN7A
モルドバは独立した時、モルドバ人に近いルーマニア寄りの民主主義を基本としていますが、モルドバの東部の地区で、ウクライナの国境にあるドニエストル川に沿った細長い地域が反対しています。その地域は、ルーマニア領だった事が無く、「沿ドニエストル共和国」として独立を望み、違う歴史を作ろうとして、未承認国家となっています。
モルドバで最もホットな観光地、沿ドニエストル共和国に入りました。この国じゃレーニンは現役。国章には鎌と槌、国旗はソ連時代の流用です。#未承認国家鉄 pic.twitter.com/11TUqhPlTe
— たま@未承認国家鉄 (@fujifox1991) August 20, 2017
簡単に言うと、民族の対立ではなく、モルドバは欧風改革をしようとしているのに対し、沿ドニエストル側では、独立前のソビエトの時と同じような政治にしようという政治スタイルの対立が起こっているというわけです。現在は、地元の人たちは身分証を見せるだけで、観光客は、パスポートチェックで行き来する事が出来ます。
モルドバ観光旅行で気になる治安
モルドバ警察と沿ドニエストル国境警備隊の間には、ロシア軍の平和維持部隊が。BTR装甲車が陣地から砲塔だけ出してました。もちろん撮影は厳禁です。 pic.twitter.com/ijk550OToq
— たま@未承認国家鉄 (@fujifox1991) August 20, 2017
モルドバの歴史を見ていると、ドニエストル川付近の未承認国家「ドニエストル共和国」付近の治安をいつも気にしている必要があります。治安不安レベル1で、十分注意してください。となっています。その他の地域は、治安状態は良好となっています。しかし、モルドバは、窃盗などの不安があります。治安対策をしておきましょう。
モルドバは撮り鉄に優しい国。鉄道員は紅茶淹れてくれる。一般人は手を振ってくれる。 pic.twitter.com/DK3N5Ww6hT
— たま@未承認国家鉄 (@fujifox1991) August 20, 2017
基本的に、地元の人たちは優しくて家族のように温かく接してくれるので、過度に治安を心配することはありませんが、夜は薄暗くなり、人通りも少なくなり、お酒を飲んで酔っぱらった人もいて、治安の不安要素があります。どこでもですが、アルコールで理性を失う人がいますので、治安を考えると夜の一人歩きは、注意が必要です。
また、モルドバの治安と言えば、野犬が多いのが心配されています。狂犬病などの予防接種を受けていない野犬は、噛まれると感染症が心配です。かわいい犬でも、安易に触ることは止めましょう。特に日が落ちて薄暗くなってくると、人が少なくなり、野犬が出没しやすくなります。その点でも、なるべく夜出歩く時は注意が必要です。
モルドバの人気観光名所:首都キシナウ
モルドバ共和国の首都キシナウです。首都キシナウは、空港から北西に約10キロ、車で20分ほどで到着です。首都キシナウには、華やかな観光名所はありませんが、さすが首都、見所は沢山あります。公園が多いのが特徴です。観光旅行で人気がある公園は、英雄「Stefan Cel Mare」(ステファン チェル マーレ)が立つ公園で、おすすめです。
モルドバ、キシナウ。この夏行った場所で一番好き。 pic.twitter.com/qOyNrp7EKv
— ダンエレクトロ・リンスケ (@plaguedwithrnsk) July 14, 2017
首都キシナウには、ショッピングモールもあり、モルドバ観光旅行のお土産を買う事が出来ます。キシナウ中心には、キシナウ駅、内務省や役場など、素晴らしい建築物が多く、外観を観光するのはおすすめです。人通りが多い昼間の治安は良いですが、夜になると薄暗くなり、危険という訳ではありませんが、夜出歩く時は気を付けましょう。
モルドバの人気観光名所:勝利の門
ステファン・チェル・マーレが立つ公園の近くには、「Arcul de Triumf」(首都モルドバの凱旋門)があります。18456年ロシア時代にトルコからの勝利をたたえ、建設されました。クラシックな四角い形をした凱旋門で、素敵な時計アクセントになって、人気の観光名所となっています。ソ連のような東ヨーロッパのような雰囲気がある門です。
モルドバの人気観光名所:大祖国戦争の記念碑
首都モルドバには「Eternitate Memorial Complex」(永遠の記念コンプレックス)があります。ソ連時代に建てられましたが、独立の時に復元されました。このモニュメントは、25メートルのライフルを模した赤い5本柱があり、中心には、永遠の炎が燃えています。モルドバ軍がこの火を守っている様子を見る事が出来、観光におすすめです。
モルドバの人気観光名所:国立歴史博物館
モルドバ国立歴史博物館https://t.co/ry0z36Tp03
— 海外旅行&ホテル予約情報 (@ryokoutoushika) December 16, 2015
国:モルドバ
都市:キシナウ#モルドバ #キシナウ #海外旅行 pic.twitter.com/LOOeX6S9Ao
「Muzeul Naţional de Istorie a Moldovei」(モルドバ国立歴史博物館)は、モルドバの歴史も学べる博物館です。他の国から支配されていた歴史が展示されています。モルドバを観光旅行の際には、観光する前に立ち寄ると、歴史的建築物を、興味深く見る事が出来ます。
モルドバの人気観光名所:国立民族歴史博物館
#ночьмузеев2017 #noapteamuzeelor2017 (@ Muzeul Național de Etnografie și Istorie Naturală) https://t.co/0VLo1hRE6V pic.twitter.com/SrosKDVOns
— Zvezda_Peso4nitsy (@NON_FORMATT) May 20, 2017
「Muzeul National de Etnografie si Istorie Naturala」(モルドバ民族歴史博物館)は、国立博物館から北西にあり、徒歩15分行った所にあります。外見はモスク風の素敵な建物で、動物のはく製、モルドバの民族衣装なども展示されていて、モルドバを知る事が出来ます。モルドバ観光旅行の際のおすすめの名所です。
モルドバの人気観光名所:ピアタ・セントラル市場
首都モルドバ観光旅行で一番楽しむ事が出来る「Piata Centrala」(中央市場)です。のんびりしているモルドバの中でも活気がある場所で、人気の観光名所となっています。魚や肉、野菜や果物、色々な食料品、家電製品まで、品物が充実している大きな市場でおすすめです。周辺も青空市場になっていて更に活気がありおすすめです。
モルドバの世界遺産観光:シュトルーヴェの測地弧
「モルドバ国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が1件存在する。10か国計34件の資産で構成される「シュトルーヴェの測地弧」の1つをなすルディの測地点である。」 pic.twitter.com/LJi9VnNYPT
— FakeRokuoLoto (@FakeRokuoLoto) May 30, 2017
モルドバにも世界遺産があります。「Rudi Geodetic Point」(ルディ測地地点)です。ここは「シュトルーヴェの測地弧」という世界遺産で、10か国合計34件で構成されています。首都キシナウから車で4時間かかり、なかなか行きにくい場所にありますが、せっかくのモルドバの観光旅行。世界遺産なので足を延ばしてみるのはおすすめです。
モルドバワイン観光:ミレスチ・ミーチ
モルドバには、8割が肥沃な黒土で覆われていて丘陵地が多いので、7000年前からワイン用のブドウが自生していて、ワイン作りに適している国です。紀元前3000年には、すでにワインが作られていて、古代ギリシャ時代からヨーロッパにモルドバワインが広がって行きました。モルドバには数か所ワイナリーがあり、観光名所となっています。
モルドバには、素敵なワイナリーがいくつもあります。その中で最も重要なワイナリーは、モルドバ共和国最大のワインメーカーの「Milestii Mici」(ミレスチ・ミーチ)です。1878年のパリ博覧会でグランプリを受賞した事から始まり、それからヨーロッパで色々な賞を受賞して、各国の注目を集めています。
このミレスチ・ミーチ社は、モルドバの伝統的なワイン製法を守って作られています。ワイン貯蔵庫は、地下30メートルから80メートルの所にあり、全長約200キロメートル、ビンテージワイン200万本にも及びます。この総距離数やワインの数がギネスブックに登録されました。現在、英国王室ご用達のワインとして指定されています。
また、この地下貯蔵庫は洞窟で、湿度は96パーセントほど、温度は12度ほどに保たれています。驚くべきことに、この湿度と温度は、人工的に管理されているわけではなく自然の力で保たれています。このモルドバのミレスチ。ミーチ社の洞窟は、ワインの聖地となっています。予約が必要な見学の際は、1枚羽織る物があると良いです。
ワイナリーを見学したい場合、予約が必要で、しかも車も必要です。全長200メートルあるので、車で移動します。もしバス移動を予定しているなら、レンタカーを借りるかタクシー行く事で見学する事が出来ます。とても飲みやすいワインで、モルドバ観光旅行の際は、欠かせない人気の観光名所となっています。
モルドバワイン観光:シャトープルカリ・ワイナリー
モルドバワインは、昔ヨーロッパの王族や貴族のご用達となっていて、特に、ここのワインは、今でも英国王室ご用のワインです。このワイナリーでは、有料のツアーで上質ワインが出来るまで細かに説明してくれます。また、料金でワインのテイスティング出来る種類が違います。モルドバの観光旅行の際は、おすすめのワイナリーです。
「Purcari」(プルカリ)は、高級ワイン用ブドウを育てる環境が整い、生産は銘柄を厳選し、熟成に使う樽も生産は数銘柄に限られ、熟成に使う樽はMercier、Seguin Moreau și Butteなど一流ブランドのフランスオークの小樽だけとこだわりのあるワイナリーです。ここも、ソムリエの予定のため予約をして行った方が確実です。
モルドバワイン観光:クリコバ
モルドバ観光旅行で人気となっているのが「クリコバ」ワイナリーのツアーです。クリコバワイナリーは、モルドバで2番目に大きなワイナリーです。全長120キロメートルで、地下100メートルの深さにあります。125万本以上のワインが保存されていて、最も古いワインで1902年のワインが貯蔵されています。
クリコバを見学するには、ツアー予約が必要です。ロシア語か英語で予約サイトから平日限定で予約できます。ツアー内容によって料金が変わります。クリコバでは8種類のツアーから選ぶ事が出来ます。ツアーは、「National」試飲やおつまみもついているツアーがおすすめです。一番安いツアーはついていませんのでご注意ください。
ワインで有名なクリコバを観光。車に乗って地下道を進むのが遊園地のアトラクションみたいで楽しかった。 pic.twitter.com/4j93zZxH2l
— Mao (@Mao_kwb) May 19, 2017
行き方は、首都キシナウのセントラルバスターミナルセンターから1時間おきにバスが出ています。バスで30分ほどで到着します。クリコバに着くと予約したかを聞かれてツアーが始まります。このクリコバのツアーの良いところは、バスを用意してくれているところ。レンタカーを借りたりしなくて済むので、観光客には助かります。
地下100メートルの深さにあるので、寒い洞窟のような感じです。厚手の羽織り物を持って行ってもちょうど良いです。ワイン樽、瓶が貯蔵されています。貯蔵だけでなく作業の様子や応接室の見学も出来ます。プラス料金を払うとワイングラスとワインが付きます。モルドバ観光旅行の際には、少し高めのクリコバツアーはおすすめです。
モルドバのおすすめワイン
アルブ・デェ・プルカリ
「ALB DE PURCARI」は、プルカリのヴィンテージコレクションに加わる新銘柄で、最高級の栄誉のトロフィーをいくつも受賞しています。熟成した辛口の白ワインで、最初から最後までファーストクラスレベルの品がある味が楽しめます。奥底に花の香りが広がるワインでおすすめです。現地で買うと約4分の1の値段で買う事が出来ます。
ネーグル・デェ・プルカリ
「Negru de purcari」は、赤ワインの王様で、高貴なワインです。手摘みで厳選されたブドウのみを使い、モルドバ伝統製法で作られ、フレンチオークの樽で寝かせて作られています。熟したプラムとイチジクのような、甘い果物の香りが奥底に感じられ、最後に香辛料の上品な風味が楽しめる希少ワインでおすすめです。
クリコバ
モルドバで一番栽培量が多い品種の黒ぶどう「カベルネ・ソーヴィニヨン」から作られるスパークリングワインです。口に入れるとベリー系の香りが奥底に広がりる瓶内熟成させたシャンパンの赤です。甘口と言われていますが、そこまで甘くなく、泡がきめ細かで美しいです。しっかりとした赤のスパークリングワインで、おすすめです。
モルドバのワインに合う料理
チョルバ
チョルバは、モルドバでよく食べられているスープです。これもまた日本人の口に合うさっぱりとしたスープで、ワインとも合います。ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、赤ピーマン、香草、が入ったさっぱりした味で、酸味もあるスープです。チョルバは、ルーマニア、ロシアやウクライナ、トルコでも食べられています。
ペレメニ
水餃子のようなものです。小麦粉と卵を牛乳で練った薄い生地に、ひき肉や野菜を包んでゆでる。これもロシア料理となり、昔ソビエト連邦だったころの名残の料理です。日本人の口にもよくあい、またワインともあう料理です。とても美味しいので、モルドバ観光旅行の際は、ぜひ食べてみて下さい。
ラプシャ
ラプシャ。300ルーブル pic.twitter.com/A1JLwEHn9b
— たま@未承認国家鉄 (@fujifox1991) August 3, 2017
ラプシャは、スープパスタの事です。この料理は、昔、ロシアがソビエト連邦だったころの名残の料理です。スープは、家庭によって味が違いますが、玉ねぎを甘く炒め、スープスパゲティに入れる。これが美味しくワインと合います。どんなに貧しくてもこの料理はいつでも家で出す事が出来る。そんなポピュラーな家庭料理です。
モルドバ観光旅行を満喫しよう!
モルドバ共和国は、観光名所がまだまだあります。実際に行くとまた行きたくなるような国です。自然があり、素敵な建築物もあり、のんびりしています。治安で不安要素はありますが、地元の人も温かく観光旅行しやすい国です。モルドバ自慢のワイナリーも沢山あり魅力的な国です。ぜひ、モルドバ観光旅行を満喫しましょう。