ミニッツメイドパークはメジャーの球場！見どころやアクセスは？

メジャーリーグの中で、一度も優勝したことのない球団は8つあり、その一つが、ミニッツメイドパークが本拠地となるヒューストンアストロズでした。今年、ヒューストンアストロズは見事初優勝！ミニッツメイドパーク球場を訪れる人が急増中です。今回は、ミニッツメイドパーク球場名物の丘や機関車の他、アクセス情報をお伝えします。

ヒューストンにあるユニオン駅に隣接するミニッツメイドパークは、今年メジャー初優勝を飾ったヒューストンアストロズのホーム球場。スタンドの一番奥、センターの背後には、タルの丘（Tal's Hill）と呼ばれる人工的な丘が作られたいびつな形の球場として知られていました。選手泣かせの丘は、撤去すべきという声が大多数でした。

タルの丘が作られた背景には、昔ながらの地形を使った球場を取り戻そうという新古主義がありました。タルの丘には、旗を立てるポールもあったため、カルロス・ベルトラン選手等は、この丘を理由にFA契約しないと発言する等物議をかもしたこともあります。結局、2016年にタルの丘は球場から撤去され、現在はフェンスが立っています。

ミニッツメイドパークは、日本人にもお馴染みのフルーツジュース「ミニッツメイド」の親会社コカコーラがスポンサーとして命名権を取得し、現在の球場名となる「ミニッツメイドパーク」と名づけました。この球場には、オレンジジュースがトレードマークのミニッツメイドにちなんで、The Juice Boxというニックネームもあります。

さらに、驚くことに球場には、なんと蒸気機関車が走るんです！ユニオン駅に隣接するミニッツメイドパークは、駅の跡地であることにちなんで、球場を走る蒸気機関車を設置しました。外野の左中間の後ろに蒸気機関車がスタンバイ。試合のスタート時や、ヒューストンアストロズの選手がホームランを打つと機関車が走りだします！

ミニッツメイドパークの蒸気機関車用線路の長さは、約122メートル。汽笛を鳴らしながら機関車が走る姿は、とってもキュート。機関車の荷台には、石炭の代わりにミニッツメイドジュースの材料をイメージして、オレンジが積み込まれています。ホームランで機関車が走ると、球場を埋め尽くすヒューストンアストロズファンも大喜びです！

ここからは、ミニッツメイドパークへのアクセス方法です。まず、日本からテキサス州ヒューストンへのアクセスは、成田からの直行便を利用します。全日空、ユナイテッド航空などから毎日ヒューストンへの直行便が飛んでおり、アクセス時間は12時間ほどです。次に、鉄道でヒューストンへアクセスする場合についてご紹介します。

鉄道でのアクセスは、ニューオリンズからアムトラックまで、Sunset Limitedを使ってヒューストンへ向かいます。所要時間は、9時間半ほどとなっています。バスでのアクセスなら、ダラスからグレイハウンドを利用するのがおすすめです。ヒューストンまで4時間ほどで到着です。続いてヒューストン郊外から球場へのアクセスです。

ヒューストン郊外からミニッツメイドパークまでのアクセスは、車が便利です。ヒューストンのダウンタウンには、たくさんの駐車場があり、市街地からミニッツメイドパークまでは、歩いて行けます。ミニッツメイドパークは、ダウンタウンの中心部に近いユニオン駅跡に作られた球場ですので、場所もわかりやすく、アクセスも便利です。

日本人がミニッツメイドパークで会いたいメジャーリーガーと言えば、もちろん青木宣親選手でしょう！青木選手は、宮崎県日向市出身のプロ野球選手で、国内では、ヤクルトスワローズに所属していました。2012年フリーエージェント制を利用して、メジャーリーグのブルワーズに移籍。現在も、メジャーリーガーとして活躍しています！

青木選手は、メジャー移籍後、ロイヤルズ、ジャイアンツ、そしてイチロー選手でも有名なマリナーズなど、数々の有名チームと球団契約を交わしてきました。ヒューストンアストロズと契約し、シーズン中に、日本人メジャーリーガーで史上7人目となるNPB/MLB通算2000本安打を達成！残念ながら、現在は別のチームに移籍しています。

メジャーリーグの各チームには、日本のゆるキャラ顔負けのマスコットがいます！ヒューストンアストロズのマスコットは、アストロズの名前の由来ともなったヒューストンにあるNASAの宇宙センターに合わせて、宇宙人をイメージした球団マスコット「オービット」（Orbit）です。不思議な形のオービットは、子供たちにも大人気！

オービットは、宇宙人だからなのか分かりませんが、ぽっちゃりとした体つきなのに、キレッキレのダンスを踊ります！一時期、地球を離れて銀河系へ戻っていたようですが、2013年には地球に帰還し、再びヒューストンアストロズのマスコットとして活躍しています。球団グッズのお店では、かわいい？オービットのマスコットもあります！

ヒューストンアストロズをこよなく愛するオービットは、しばしば相手チームの選手に絡んで、妨害することもあります！コミカルな動きと、チームへの貢献が認められ、2014年の日米野球大会では、メジャーリーガーと共に、アストロズの一員として来日！ちょっと不思議な風貌のオービットですが、日本でも可愛いと人気者になりました。

ミニッツメイドパークでは、ヒューストンアストロズの選手と触れ合える「ゲームデーツアー」（Game Day Tour）があります。参加資格は、アストロズの試合の観戦チケットを持っている人のみとなります。ツアーのスタート地点ユニオン駅入り口に、ツアー開始15分前に集合し、スタジアムに入る前の説明や注意点を聞きます。

ヒューストンアストロズのファンなら、絶対に見逃せないこちらのツアーには、アッパーデッキの他、アストロズスーツ等も含まれます。また、入手困難なダイヤモンドクラブシートに座って、30分間ヒューストンアストロズのバッティング練習を見ることができます！アストロズの人気メジャーリーガーを間近に見られる大好評のツアーです！

ミニッツメイドパークで、もう一つのおすすめツアーが、アストロズ野球場見学ツアーです。Ballpark Toursと名づけられたこちらのツアーは、1時間半かけて、ミニッツメイドパークの球場内部を見学できます。毎日開催される球場見学ツアーでは、放送席や記者席などの他、監督や選手の座るブルペン等にも入ることができます！

また、フィールドラップと呼ばれる、選手が普段立っている芝生エリアにも入ることができます。球場見学ツアーは、月曜から土曜まで、毎日午前10:00からか、午後12:00からの1時間半です。選手や監督になりきって、ブルペンから電話をかけてみたり、マウンドに立ってみたり、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょう？

ミニッツメイドパークがあるヒューストンには、NASAの宇宙センターがあります。正式名称は、英語でNASA Jonson Space Centerです。アストロズのAstroは、英語で宇宙の意味。宇宙ともゆかりの深いヒューストンならではのチーム名です。ヒューストンの宇宙センターでは、有名なアポロ17号等も展示されています。

また、こちらの宇宙センターでは、展示だけでなく、敷地内の管制室や格納庫を見学できるトラムツアーもあります。トラムツアーには、管制室を見学するコースと、宇宙飛行士訓練施設を見学できる2つのコースがあり、誰でも参加することができます！宇宙や惑星探査等に興味がある方は、ぜひジョンソン宇宙センターを訪れてみて下さい。

ミニッツメイドパーク情報はいかがでしたか？ファンにおすすめのツアーや、球場を走る機関車まで、ユニークな見どころが目白押しです！とはいえ、ミニッツメイドパークで一番楽しみなのは、やはりメジャーリーグの試合観戦です。今年優勝を決めたアストロズの試合を見に、ぜひ、来シーズンにはヒューストンへ行ってみてください！