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「あらぎ島」は日本の棚田百選に選ばれた景観!見頃やアクセス方法は?

「あらぎ島」は日本の棚田百選に選ばれた景観!見頃やアクセス方法は?
投稿日: 2018年6月30日最終更新日: 2020年10月8日

和歌山県の有田川町にある「あらぎ島」は「日本の棚田百選」に選ばれている美しい光景が見られます。四季折々に表情を変える棚田は、いつ訪れても見頃です。稲刈りが終わった棚田では、あらぎ島イルミテラスというイベントが開催され、見事なイルミネーションが見られます。

棚田百選の「あらぎ島」!見どころやアクセス方法をご紹介!見出し

Photo by jodowakayama

和歌山にある「あらぎ島」は、日本の棚田百選や国の重要文化的景観に選ばれているほど見事な景観を見せてくれます。その独特な形状をした棚田を見るために多くの観光客が訪れています。あらぎ島はいつ訪れれば良いでしょうか。棚田の絶景を見るための身頃やアクセス方法をご紹介します。

あらぎ島はどこにある島?見出し

あらぎ島と言っても島ではありません。和歌山県の北西部にある有田川町という山間地にある棚田なのです。あらぎ島は通称名で、本来の名前は嶋新田ですが通称名のほうが有名になっています。高野山を水源にする有田川の侵食によって、舌を突き出したような台地が出来上がりました。

そのため、あらぎ島の棚田は扇状に階段ができている全国でも珍しい形状をしています。その美しさは、「日本の棚田百選」、地球環境関西フォーラムの「関西自然に親しむ風景100選」、和歌山県観光連盟の「和歌山県朝日夕陽百選」、国の「重要文化的景観」に選ばれている他、「美しい日本の村景観コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞しています。 

あらぎ島の棚田を囲むように有田川が流れているので、展望台から見る光景が54枚の棚田が扇状に広がる島のように見えるのかも知れません。あらぎ島のある有田川町は「有田みかん」の産地でも有名です。また、鮎が釣れるスポットとして多くの釣り人が訪れています。

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あらぎ島に行くためのアクセスは?見出し

あらぎ島の棚田に行くためのアクセス方法は、電車を利用する方法と車を利用する方法があります。電車の場合は最寄駅からは少し離れていますので、徒歩でアクセスはできません。あらぎ島の周辺には、車で10分から20分の場所に見どころが散在していますのでできれば車でのアクセスをおすすめします。

電車でアクセスする場合

電車でアクセススする場合は、JR藤並駅が最寄駅になります。藤並駅からはバスかタクシーの利用になります。大阪方面からは、天王寺駅から阪和線で和歌山へ、きのくに線に乗り換えて藤並駅まで。新大阪からはきのくに線特急で藤並駅まで直通です。紀南方面からはJRきのくに線特急で藤並駅までアクセスできます。

電車でアクセスする場合は、JR藤並駅から「有田川町観光施設巡回バス」が出ていて、無料ですので利用すると便利にアクセスすることができます。駅の観光案内所で無料の乗車整理券を貰って乗車し、あらぎの里バス停で下車します。途中下車した場合は、停留所の観光施設で乗車整理券を貰えます。

車でアクセスする場合

あらぎ島へ車でアクセスする場合は、阪和自動車道の有田ICで降りて県道22号線に入り有田川沿いに東に進みます。有田川を渡ったところで信号を右折て国道480号に入り、道の駅「あらぎの里」を目標にしてアクセスします。「あらぎの里」の交差点を左折すればあらぎ島に到着です。有田ICからは約30kmです。

車でアクセスした場合に心配になるのが駐車場です。あらぎ島の棚田には駐車場はありませんが、近くの駐車場を利用して徒歩であらぎ島まで行くことができます。清水若者広場の駐車場を利用すれば展望台までは徒歩約5分です。道の駅あらぎの里の駐車場も利用できます。展望台まで徒歩圏内です。

あらぎ島の見頃はいつ?見出し

日本の棚田百景に選ばれている「あらぎ島」の見頃はいつでしょうか。棚田の絶景を見るには、一番よい季節や時間に訪れたいものです。あらぎ島は一年をとおして見頃なので、いつ訪れてもすばらしい絶景を見ることができます。春夏秋冬、朝、昼、夜それぞれの楽しみ方と見頃があります。

あらぎ島が見せる四季の風景!見出し

あらぎ島では一年中が見頃です。田植えを待ち大きな池になった棚田、緑の稲穂が風に揺れる棚田、一面を黄金に変える実りの棚田、雪に覆われても白い棚田が見える冬、春夏秋冬それぞれの絶景があります。四季折々に美しい表情を見せるあらぎ島は、季節を変えて見頃が訪れます。何度でも訪れたいスポットです。

田植えを待つ春の絶景

棚田の絶景は、稲穂が風に揺れる罰の風景や稲が頭を垂れる秋の風景だけだと思っていませんか。春の棚田の風景も見逃すことができない絶景なのです。代掻きが終わり豊かに水を湛えて、田植えを待つばかりの棚田はキラキラと輝いています。特に陽が傾くころが見頃で、水面が鏡のように周辺の景色を映し出します。

稲穂が揺れる夏の絶景

棚田が強い日差しを受ける頃には、田植えをした稲が分けつして太く大きな稲に成長しています。強い夏の日差しにも負けずに天に向かって伸びる稲が出穂するまで、緑の棚田を楽しむことができる見頃です。稲穂が風に吹かれても倒れることなく揺れている美しい光景は、棚田でなければ見られない絶景です。

黄金の実り秋の絶景

棚田の秋ももちろん絶景が見られます。たわわに実った稲穂を付けて頭をたれる姿は手を合わせたくなる光景です。棚田一面を黄金色に変えて稲刈りを待つ棚田の風景は、四季の絶景の中でも一番の見頃かも知れません、扇型になった棚田ならではの美しい風景は少し離れた展望台からが見どころです。

白い棚田は冬の絶景

稲刈りが終わり殺風景になるのが棚田の風景です。南国和歌山でも山間部の有田川町では冬を迎えると雪が降ります。一面が真っ白に衣替えをする頃になると、あらぎ島にこれまで見られなかった新しい棚田が現れます。雪が積もっても扇状の棚田の風景は健在です。真っ白な棚田はぜひ見ておきたい絶景です。

あらぎ島の絶景ポイントはどこ?見出し

あらぎ島の絶景を楽しむためには、どこから見るのがいいのでしょうか。棚田の近くまで行くことができますので、棚田の大きさや段々の高さなどを実感することができます。有田川の川原や棚田の一番下から眺めると、この棚田で稲作をする人たちの苦労が実感として伝わります。

あらぎ島の絶景は展望台から

美しい棚田の風景を楽しむなら、有田川対岸にある展望台から眺めるのが良いでしょう。展望台になっていますが、国道の脇に少しの展望台スペースが設けられているだけですので、駐車場に車を停めて徒歩で向かいましょう。展望台は眼下にあらぎ島の全景を見晴らせる絶好の絶景ポイントです。

展望台へのアクセスは道の駅・あらぎの里を目標にすれば分かりやすいでしょう。車を利用している場合は、駐車場に車を停めましょう。あらぎの里からは県道に戻り、案内板にしたがって県道を3分ほど歩けば展望台に到着できます。途中にも小さな展望スペースがありますので、立ち寄っておくと良いでしょう。

あらぎ島ではココも見ておこう!見出し

あらぎ島の一番の見どころは、展望台からの四季折々に変化する棚田の風景です。有田川に囲まれて島のように盛り上がった棚田は、その風景だけを見ていても飽きることなくいつまでも眺めていられます。他の棚田では見ることができない扇状に広がるような54枚の田んぼは絵画を見るような美しさです。

棚田を見るたびに思うことはどのようにして水を引くのだろうか、農機具は使えるのだろうか、ということではないでしょうか。近くでは良く分かりますが、展望台からでも良く見れば分かります。小さな田んぼの一枚一枚を仕切っているあぜ道が意外と広く造られています。高低さがありますが、農機具が十分に入れるあぜ道です。

あぜ道沿いに水路が張り巡らされています。小さな田んぼにはパイプで水が引かれています。有田川からは数10mの高さがありますが、その有田川の支流からあらぎ島まで水を引いています。上湯(うわゆ)水路と言われ、約3kmにもなるそうです。あぜ道沿いの水路を辿り上湯水路を巡ってみるのも良いでしょう。

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棚田の美しい絶景を見に行こう!全国の名所をランキングで紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
棚田だ稲作とともに生きてきた日本人の努力の積み重ねです。少しでもコメの収穫を増やすために、山間地を切り開き、水利の便を整えて高い山でも稲作ができるように叡智を結集しましたが、高所の作業は大変です。しかし、その棚田が美しさを届けてくれました。美しい棚田巡りです。

あらぎ島では花火大会もある?見出し

和歌山県のあらぎ島では全国の棚田でも珍しいイベントがあります。それが花火大会です。稲刈りが終わった後の棚田の夜空に打ち上げ花火が上がります。花火大会の期日は稲刈りのタイミングによって変わりますが、10月上旬が目安です。また、冬のイベントの「イルミテラス」の最終日でも花火大会が開催されます。

あらぎ島のワンナイトイベント「キャンドルナイト」は必見!見出し

あらぎ島では、毎年9月6日の決まった日に「キャンドルナイト・イルミネーションinあらぎ島」が行われます。キャンドルナイトは和歌山県の有田川町清水地区の有志団体「紀清の集い」が主催している地元のイベントです。秋篠宮妃紀子さまの曽祖父が有田川町の出身だということから悠仁さまの誕生日を祝ったのが始まりです。

この日は約1700本のキャンドルが灯されます。18時30分から21時までの開催で、19時頃にキャンドルに点火されます。展望台と棚田を結ぶワイヤーで火を滑車で送り点火するという楽しい演出もあります。キャンドルは竹燈籠という器に入れられてより幻想的な光景を盛り上げます。

あらぎ島の冬のイベント「イルミテラス」も必見!見出し

あらぎ島の棚田では、もうひとつのイベントが行われます。稲刈りが終わった後の棚田をイルミネーションで彩る「イルミテラス」がそれです。12月初旬から翌年の2月初旬の期間で行われるイベントは、冬の棚田をイルミネーションで彩る光の祭典です。代掻きが始まるまでの農家を楽しませています。

3000個のソーラーLEDが日没に合わせて点灯し、イルミネーションで彩られた棚田が夜空に浮かびあがります。ソーラーLEDを使用しているエコなイルミネーションなので派手な演出はありませんが、はっきりと棚田の輪郭が浮かび上がります。長い期間でイルミネーションを楽しめますので、寒い冬に見頃を向かえる楽しみなイベントです。

あらぎ島イミテラスはイルミネーションだけではない!見出し

イルミテラスの楽しみ方はイルミネーションだけではありません。約3ヶ月の開催期間中にいろいろな楽しみがあるイベントが開催されます。12月には太鼓の演舞でオープニングイベントが開催されます。あらぎ島周辺の見どころを巡る初冬のウォークイベント、道の駅あらぎの里では大感謝祭が催されます。

1月の「古民家の宴」イベントが古民家の宿やすけで開催されます。清水地域特産の「ぶどう山椒」を使った料理が味わえます。また、二川温泉白馬の「お餅つき振る舞い」やしみず温泉「お餅つき振る舞い」のイベントでは、餅つきとついたばかりの餅が参加者に振舞われます。

イルミネーションで感動したら協賛金に協力も

イルミネーションに感動したら協賛金の募金にも協力してみてはいかがでしょうか。協賛金はあらぎ島の美しい景観を守り、そして未来に繋げていくための活動に使われます。有田川町の施設や店舗に置かれている募金箱で募金できます。募金はイルミネーションの期間中です。

あらぎ島では稲作体験もできる!見出し

美しい景観やイルミネーションが楽しめる「あらぎ島」ですが、親子で稲作体験ができるスポットでもあります。5月中旬に行われる田植えでは、地元の園児たちと一緒に田植えが体験できます。地元の農家さんに教えてもらいながら苗を植えていきます。田植えの後は「アマゴの掴み取り」や「案山子つくり」も体験できます。

秋には田植えと同じように親子で稲刈り体験ができます。ずっしりと重く実った稲穂を付けた稲を一束一束刈り取っていきます。子供たちの額には汗が光っていますが、それよりももっと目が輝いています。稲刈りの後には「アユの掴み取り」や「水鉄砲つくり」の楽しみも待っています。

あらぎ島観光と一緒に立ち寄りたいスポット!見出し

和歌山県の有田川町にはたくさんの見どころがあります。あらぎ島の周辺にも車で10分から20分の範囲で立ち寄っておきたいスポットがあります。癒しのスポットでは、二川温泉やしみず温泉があります。小原洞窟恐竜ランドという探検スポットもあります。あらぎ島観光と一緒に立ち寄りましょう。

清水地域まちなか散策

時間に余裕があれば、あらぎ島のある清水地域のまちなかを散策してみませんか。有田川町元気プロジェクトが作った「清水地域観光ガイド」には、まちなかの見どころや体験スポットが満載されていますので、ガイド片手にお気に入りのコースでのんびりと山あいの風景を楽しみましょう。

手漉き和紙作り「体験交流工房わらし」

あらぎ島では稲作体験ができますが、清水地区には和紙作り体験もできます。清水地区は「保田紙」という和紙が特産品としてあります。昔ながらの伝統製法で、どろどろに溶けた原料から和紙を作っていきます。体験料は400円で8時30分から17時までの間で体験できます。和紙で作る団扇作り体験もできます。料金は600円です。

あらぎ島観光と一緒に食べておきたい地元グルメ!見出し

あらぎ島がある清水地区は、有田川で獲れたアユや特産のぶどう山椒を使った郷土料理があります。山椒の産地でもありますので、パスタやピラフ、ジャムやケーキにも山椒が使われています。ココにこなければ食べられない「わさび寿司」はぜひ食べておきましょう。寿司飯をワサビの葉でくるんだ絶品の地元グルメです。

あらぎ島ではイルミネーションだけではない楽しみが!見出し

Photo by gtknj

和歌山県にある唯一の棚田の「あらぎ島」の見どころや見頃をご紹介しました。稲刈りが終わるとイルミネーションの季節が訪れます。あらぎ島で棚田の絶景を堪能したら、周辺の観光にも立ち寄りましょう。また、親子で体験できるスポットやイベントもありますので一緒に楽しみましょう。


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