ジャイサルメールはインドの見どころ満載の観光地!
南アジアの広大な面積を誇るインドにおいて、古来より重要な文明の拠点として栄えてきました。その中の一つラージャスターン州には、ジャイサルメールと呼ばれる都市がインド観光のおすすめスポットとして人気を博しています。世界遺産にも登録されている城や、広大な砂漠など見どころ満載のジャイサルメールを紹介していきます。
タール砂漠のほぼ中央部に位置するオアシス都市
インド北西部と隣国のパキスタンの東部付近に広大なタール砂漠があります。ジャイサルメールはタール砂漠のほぼ中央に位置しています。
タール砂漠は約20万キロ平方メートルもの面積を誇る砂漠であり、西方にはインダス川が流れ、紀元前2600年頃インダス文明が栄えた地域として名高いスポットとなっています。また砂漠の随所にはいくつかのオアシスが分布していますが、ジャイサルメールも重要なオアシスの一つとして発展しています。
愛称は「ゴールデンシティ」
城壁をはじめ、街には歴史的建造物の多いジャイサルメールですが、観光での醍醐味の一つとして日没の景色が見どころとなっています。
日中のジャイサルメールは、観光スポットとして華やかな街並みを演出していますが、時間が経つにつれ太陽が沈み始めていくと、ジャイサルメール全体が夕日の輝きに照らされ、黄金色に見える瞬間からゴールデンシティとも呼ばれています。歴史を感じる情緒ある現像的な風景がおすすめです。
ジャイサルメールの歴史と歩み
ジャイサルメールの歴史は12世紀以前にさかのぼり、インドにおいてはアジア各国を結ぶ重要な貿易拠点としての役割を担ってきました。都市の中央部が高台の丘陵地域となっており、周辺地域からの侵略を阻止するために周辺を城壁で囲まれ、貿易のみならず幾度の戦争においても重要な都市として栄えていきました。
ジャイサルメールの基本情報
インドは世界で第2位の人口を誇る超大国であり、広大な国内には様々な人種や文化が混在し、いくつもの州によって構成されています。ジャイサルメールがあるラージャスターン州は、広大な砂漠を抱えるインド国内において最も大きな面積を占めています。その代表的な都市がジャイサルメールとなっています。
ジャイサルメールの地理
ジャイサルメールはラージャスターン州の州都であるジャイプルから西へ約600kmの場所に位置しています。隣国であるパキスタンとの国境にも近くインドでの交易ルートの拠点として重要な都市にもなっています。周辺はタール砂漠からなり水資源が確保できるオアシスとして栄えてきた都市でもあります。
ジャイサルメールの気候
広大な面積を誇るインドでは、北部のヒマラヤ山脈がある地域から、南はインド洋に面する地域まで気候や温度帯にも大きな違いがあります。
地域により違いはあるものの、年間通じて暖かい気候であるインドですが、最も暑い時期になると気温が50度を超える場合もあり、夜になると10度を下回るような極端に気温が低下するような時期もあります。
ジャイサルメールにおいても、3月から11月までは平均の最高気温は高く、特に4月から6月にかけては40度を超えるほどの暑さになってしまいます。また7月から8月にかけては雨期となり集中てきな雨に見舞われることもあります。観光のベストシーズンとしては12月から2月にかけて訪れることが比較的に過ごしやすくおすすめになります。
ジャイサルメール観光での服装
平均最高気温も高いジャイサルメールですが、観光での服装には十分注意しなければなりません。暑さに備え半袖で十分ですが、日中は日差しも強いので肌の露出は最大限控えておく必要があります。また砂漠では夜になりますと急激に気温が低下していきますので、しっかりと防寒対策ができる服装を持参しておくことがおすすめです。
ジャイサルメールの言語
インドの言語においては、他民族国家であることからも多くの文化の言語が使用されています。その中でも連邦政府における公用語としてヒンディー語や、その他英語が中心に使用されています。ジャイサルメールがあるラージャスターン州ではヒンディー語が言語の中心になっています。
ジャイサルメールの治安
海外への渡航に関しては、地域の情勢や治安が非常に気になるところですが、ジャイサルメールにおいては観光スポットとして比較的安全な地域となっています。外務省のホームページにおいてもインド全域で現在危険情報としてはありません。しかし夜間や人気のない場所での独り歩きなど、個々の配慮は十分に必要になります。
ジャイサルメールのおすすめ観光スポット4選
城郭都市として名高いジャイサルメールには、世界遺産に登録されている歴史的な建造物や広大な景色などの見どころが満載です。世界遺産見学からタール砂漠を巡るツアー、気品あふれる私邸の数々といったインドの文明と歴史を感じることができます。ジャイサルメールのおすすめ観光スポットをそれぞれ紹介していきます。
世界遺産【ジャイサルメール城】
ジャイサルメール都市に世界遺産として登録されているジャイサルメール城がおすすめの観光スポットです。
ラージャスターン州にはジャイサルメール城を含む6つの城塞群が存在します。18世紀より以前に建造された城塞ばかりで、ラージャスターンの歴史的意義は高く、世界遺産ジャイサルメール城はその中でも最古の城塞とされています。
18世紀の貴族の私邸【パトウォン・キ・ハヴェーリー】
交易ルートの拠点であったジャイサルメールには、貿易によって多くの富を築いた貴族や商人が存在しました。
巨万の富を得た貴族や商人は、ジャイサルメールにおいてその権力を象徴するかのように、私邸を築いていきました。その中にあって特にパトウォン・キ・ハヴェーリーと呼ばれる邸宅の集合体が最も見どころとなっています。
ラクダに乗って砂漠を楽しむ【キャメルサファリ】
ジャイサルメールのおすすめ観光の一つであり、一度は体験してみたいラクダに乗って砂漠を巡るツアーが必見になります。
キャメルツアーにおいては、あらかじめジャイサルメールにてツアーへのプランに参加し、タール砂漠を巡ることになります。砂漠の途中クーリー村と呼ばれる地域に立ち寄り、一泊できるツアーや日帰りで巡るツアーを選ぶことができます。
夕日を見るなら【ガディザー湖】
砂漠のオアシスとしての重要な都市であるジャイサルメールには豊富な水資源があり、その一つにガディザー湖があります。
ガディザー湖は水資源としてばかりでなく、観光スポットとしてもおすすめの場所であり、水面に映り込む青空や、夕暮れ時になってくると黄金に輝く街並みと合わせて美しい光景が見どころとなっています。
ジャイサルメールの観光に最適な宿泊施設
ジャイサルメールへの観光でおすすめの宿泊施設としては、都市の中心に数多くのホテルが点在しています。インドならではのきらびやかな装飾を施されたホテルが多く、安価な宿泊施設から高級ホテルまでありますが、長期間の滞在であっても比較的に割安で宿泊できます。
ジャイサルメールの砂漠フェスティバル
インドでは、宗教に関わるものや農作物の豊作を祝うものなど、年間通じて実にたくさんのお祭りが開催されています。いずれのお祭りにおいても華やかで盛り上がりを見せる祭りが多く、海外からも祭りに参加するための観光客が訪れるほど、世界的にもインドのお祭りは有名になってきています。
祭りの起源
ジャイサルメールにおいてもインドを象徴するような祭りが存在し、砂漠フェスティバルと呼ばれ毎年盛り上がりを見せます。
砂漠フェスティバルの起源としては、12世紀まで遡りかつてジャイサルメールを建設したとされるラーワル・ジャイサル王の栄光を祝ったことが起源とされています。現在においては砂漠フェスティバルと名を変え大きな盛り上がりを見せています。
開催時期
砂漠フェスティバルは毎年2月に開催され、この時期の満月の3日間で盛大におこなわれます。インドにおいても満月は特別な意味合いを持ち、宗教や古くからの習わしの上でも太陽暦にそって各地のイベントが開催されています。砂漠フェスティバルにおいても満月が城郭都市と相まって神秘的な雰囲気を演出しています。
人気のイベント
ジャイサルメールで開催される砂漠フェスティバルには、毎年様々なイベントが開催されています。インドならではの色とりどりの衣装や装飾、都市を埋め尽くすほどのパレードや陽気なダンスがおこなわれることになります。砂漠フェスティバルを目当てに訪れる観光客も大変多い見どころ満載のフェスティバルです。
ラクダのポロ
砂漠フェスティバルのイベントの一つとしてラクダのポロが開催されます。ジャイサルメールでお馴染みのラクダを使用した競技が大人気です。
世界的にも競技がおこなわれるポロですが、一般的には馬に乗り、手にしたスティックで玉を打つ競技であり、広いコートを団体で戦い先にゴールに玉を運ぶことで得点となります。
砂漠フェスティバルでおこなわれるラクダのポロは、馬の代わりにラクダを使用した競技となっています。ゆったりと砂漠を歩くイメージのラクダの様子とは違い、競技が始まればコート内を駆け回り、玉を追って非常に白熱した展開になっていきます。激しいポロの戦いに会場も大いに盛り上がりをみせます。
最長口ひげ大会
インドへの旅行や、日本に在住しているインド人の男性には立派なひげをたくわえている方をよく見かけることがあります。
砂漠フェスティバルでの見どころあるイベントの一つとして、自慢の口ひげを披露する催しが開催されます。参加者はそれぞれに、長年しっかりと手入れし立派にたくわえた自身のひげを披露できる機会とあって、各地から口ひげ自慢が集まってきます。
キャメルレース
砂漠フェスティバルの見どころであり、ラクダのポロとは違い、純粋にラクダのレースを楽しむイベントがキャメルレースになります。
キャメルレースの特徴としては、レースに出場するラクダに色とりどりの装飾を施すことで、より観客の目を引き付け、この地域ならではの豪華さをラクダを使って見事に演出しています。レースが始まるとより祭りは盛り上がりを見せていきます。
ターバン巻き競争
インドでは民族的な衣装の一つであり、頭に帯状の布を巻き付けるターバンがありますが、砂漠フェスティバルではターバンをいかに早く巻くことができるかを競争するイベントがあります。数mにも及ぶターバンを参加者は合図とともに一斉に巻き上げ、仕上がりの早さと完成度の美しさで勝敗を決します。
デリーからジャイサルメールへの行き方
近年日本からも多くの方が海外旅行を楽しんでいますが、アジア各国への旅行者も多くインドも人気の観光地となっています。インドには広大な国土において多くの世界遺産や多種多様な文化、さらには食文化に至るまで見どころの多さが特徴です。その一つであるジャイサルメールへの行き方を説明していきます。
ジャイサルメールへの最適な行き方
ジャイサルメールはインドの北西部にあり、行き方として日本から直接ジャイサルメールに到着することはできません。広大な面積を誇るインドにおいて、ジャイサルメールの近隣への飛行機もしくは電車などを利用しての経由後に、いくつかの交通手段を使う行き方となります。
飛行機で行く
ジャイサルメールまでの日本からの行き方として、まず飛行機を利用する方法であり最もポピュラーでアクセスの簡単な方法となります。
飛行機を利用する行き方としては、国際線を利用したインドまでの主要空港へのアクセスが考えられます。ジャイサルメールまでの行き方として最もアクセスの近い空港としてデリーもしくはムンバイへの到着になります。
インドの首都であるニューデリーのデリーか、アラビア海に面するムンバイへの到着の後、ジャイサルメールまでの行き方としてはインド国内線に乗り換え、ラージャスターン州のジョードブル空港までの行き方が最も短時間でジャイサルメールまで到着することが可能となっています。
電車で行く
ジャイサルメールまでの行き方として、ジョードブルから電車で行く方法があります。直通便の電車を利用することで約6時間から7時間程度到着します。
電車の利用においては、デリーから寝台列車を利用する行き方もあります。ジャイサルメールまでの所要時間は10時間以上にも及びますが、道中インドのいくつかの街並みを眺めながら、ゆったりくつろぎながら旅行を満喫することができます。
飛行機&バスで行く
ジャイサルメールまでの行き方として、飛行機とバスを利用する方法を紹介します。飛行機ではデリーもしくはムンバイまでの国際線での到着後、さらに国際線にてジョードブルへ移動し、ジャイサルメールまで直接アクセスする方法としてバスを利用することになります。バスのチケットについては現地にて購入可能となっています。
ジャイサルメールで砂漠と世界遺産を満期しよう!
ジャイサルメールのおすすめ観光はいかがでしたでしょうか。ゴールデンシティと呼ばれるほどの光輝く美しさや、インドの歴史が垣間見えるジャイサルメールは見どころ満載です。ぜひこの機会にジャイサルメールへの世界遺産や広大な自然を体感してみてはいかがでしょうか。