中国の歴史を訪ねる揚州市の旅をご紹介!
揚州市は上海経済と南京経済を結ぶ重要都市で、2490年の歴史を持つ中国の歴史がそっくりみられる観光スポットとして有名です。揚州市内には数多くの名所旧跡と庭園が保存されていて、痩西湖の五亭橋や長堤春柳から徐園、大明寺に何園の水心亭などはぜひ訪れたいですね。中国四大料理の揚州料理を堪能し、じっくりと旅をしましょう。
中国・揚州市の観光名所・痩西湖の五亭橋
揚州といえば痩西湖の五亭橋がおすすめです。この五亭橋が最も美しく見れる観光スポットに釣魚台があります。年中観光客が押し寄せる名所で、痩西湖の中の島・小金山の端に設置されています。訪れる時は徐園の赤い橋を渡っていきます。そして関帝殿や枯木逢春、風亭といった見どころを1周してから釣魚台に立つのが人気コースです。
清朝の風景・痩西湖を遊覧船で観覧
痩西湖(の手前)、世界遺産らしい。手前には釣り糸を垂れる老人たちやパンツと生猪肉が吊るされて風になびく風景が広がる。 pic.twitter.com/V6hXmTq5y9
— hulloa (@360hulloa) October 19, 2014
痩西湖公園では中国庭園の粋を極めた花壇や石壁流淙が見られますし、文化的遺産の静香書屋や二十四橋、照春台など清朝の風景がそっくりと残されています。またこれらの風景を遊覧船に乗って、のんびりと湖上散歩で観覧するのも人気のコースですよ。船上ではお茶も楽しめますのでお試しください。
五亭橋付近のおすすめグルメ・富春茶社
富春茶社は痩西湖公園の南東にある有名揚州料理店です。繁華街の文昌中路沿いにあって、ここはいつも人でごった返しています。おすすめのグルメは揚州点心!ここのジャンボ焼売・湯包はぜひ試してみてください。アツアツのスープをストローで啜る食べ方も面白いですし、皮と具の見事なハーモニーはヤミ付き物ですよ。
中国揚州市の仏教寺院・大明寺
大明寺は揚州市の由緒正しい寺院で、日本へ仏法を伝授した鑑真僧侶が住職を務めていました。場所は痩西湖に続く蜀岡に建立されていて、揚州市の市街地や痩西湖からほど近い立地にあります。大明寺の山門には大きな牌楼があり、その奥に九層の栖霊塔が望みます。仏教徒でなくても見ごたえのあるおすすめの観光名所です。
中国・揚州市のスパースター鑑真を訪ねる
揚州にある鑑真が中国の大部分を暮らした大明寺へ。真ん中の方が鑑真さんの像らしいんだけど、知ってるのと違くて、なんか強そう。 pic.twitter.com/oF5RuAWE3V
— Garoyuki (@Doughnut_eater) April 22, 2017
大明寺にある鑑真記念堂は唐の時代の建築様式を元に、1973年に建立された観光名所です。かの鑑真は10年間の日本滞在で戒律制度を整え、仏教を国内に広く普及させた一方、書道や建築技術・様式に仏教彫刻や薬学まで貴重な文化・知識をもたらした方です。日本人にとっては大変な恩人であり、ここ揚州市でも人気のスパースターなのです。
大明寺・鑑真記念堂の後は冶春茶社へ
んで、昼も老舗のひとつ冶春茶社へ。これも揚州名物のひとつ、干丝( ゚Д゚)ウマー! pic.twitter.com/0uSHLH0vHR
— Fal (@fal48) September 29, 2014
冶春茶社は揚州グルメが堪能できる人気レストランです。場所は文昌中路沿いにある、中国らしい雅な風情が立ち込める店構えに、小じゃれたインテリアがステキな高給料理店と言った感じです。点心・飲茶からフルコースまでオールラウンドに美味しいメニューがずらりと並んでいて、きっとどれを食べようかと迷ってしまう事でしょう。
中国揚州市の有名な庭園・何園
何園は揚州に多く存在している私設庭園で、庭園部分を「寄嘯山荘」と言い世界的に有名な風景を見せてくれます。この寄嘯山荘のハイライトは、何と言っても池の中に建つ「水心亭と回廊」です。しかも寄嘯山荘の回廊は一階と二階と二層に案っていて、庭園を角度から楽しめる様になっています。記念写真に残したい人気観光スポットですよ。
優雅な水心亭と回廊が魅力の何園
池の中に建つこの水心亭では、ヨーロッパのアンサンブル演奏などが行われていたという説もあって、観覧席にもなる回廊のインテリアにはどこかしら西洋チックな雰囲気も醸し出しています。もしこんな中庭のある邸宅に暮らす事ができたらどんなに幸せだろうか?そんな気持ちにさせる閑静で優雅な住まいですよ。
何園の周辺にある揚州グルメスポット
我正在«扬州田园肥牛府(解放桥店)»得瑟。http://t.co/xhRJpTItFY
— Lingkai LI (@BIG_fishhh) August 22, 2013
揚州田园肥牛府はいわゆる火鍋を始めとしたビーフ家さんです。ちょっと辛めのスープでぐつぐつと牛肉や野菜を煮て、それをみんなでつつくのは最高ですよ。お腹いっぱい食べたい時に行った方が満足できるでしょう。店内はモダンで清潔ですので、落ち着いて食事ができます。場所は何園から川沿いに南西にちょっと行った所です。
中国・揚州市の東関街を散策
揚州市のショッピングモール・東関街は、清代の古い町並みを再現した観光スポットです。つまり観光客向けのお土産屋さんやレストラン、居酒屋さんなどがすらりと並ぶ繁華街なのです。ここら辺は食べ歩きも楽しいエリアで、中華風シシカバブ一や蒸し饅頭バーガーも美味しいですし、高級感のあるレストランやカフェもあり楽しいですよ。
中国歴史文化名街とは?
大連市内で最後に残った旧満人街 (東関街) も今年になって再開発のため封鎖されたというが 市電は今なお現役 #a列車で逝こう pic.twitter.com/Ob986lCWP8
— SY1698 (@SY1698) December 21, 2016
揚州市のショッピングモール・東関街は「中国歴史文化名街」といって、急速な経済発展・都市開発が進む中国で、歴史的な街並みを後世に残していこうという試みの元に行われる都市開発のひとつです。ですから、この通りは古き良き揚州の佇まいを留めていて、訪れる者をノスタルジックな気持ちにさせてくれる観光スポットなのです。
揚州の取っても美味しいB級グルメ
東関街はライトアップもよさげ
— CAD脇 (@cadwaki) October 31, 2015
昼より人多い pic.twitter.com/srxtFL9EO3
東関街のBグルメなら、朝は炉辺で開かれている油条(揚げ麩)と素のお粥で決まりでしょう。それからごま油の香ばしい焼き餅や蒸し万頭や肉まん、上げ餃子なども手軽に食べられます。またこの通りでは牡蠣のミソ焼きを焼きながら店先販売しています。そばを通るだけで磯の良い匂いが鼻をくすぐりますから、いてもたってもいられませんよ。
中国の南北を結ぶ揚州の古运河
古运河~:rice_scene: pic.twitter.com/MxhGLdr5e2
— 宋宇博 (@songyubo2016) January 12, 2017
古运河は隋の煬帝による大土木工事の一つとして完成しました。この運河によって、中国の南北が結ばれ、交易が盛んになったという実績があります。つまりこの揚州市を発展させた原動力とも言えるでしょう。そんな運河が今も水上輸送の要として利用されているのです。実に歴史のロマンを感じますよね。この風景は遊覧船んで観覧できます。
ライトアップされた古运河をクリージング
揚州では南禅寺あたりにある日航ホテルで泊まる方も多い事でしょう。ここから運河沿いの道は昔の街並みを保存していて、歩行者天国になっています。通りにはオシャレな雑貨店や飲食店が並び、藍染めやシルクのお土産物屋さんもあります。またライトアップされた運河には遊覧船がでていて、世類の揚州を満喫できる観光スポットです。
中国揚州市のランドマークタワー・文昌阁
文昌阁は揚州の中心に建てられた、いわば交通の要衝を示す楼閣です。この周囲は大きなロータリーになっていて、いつもバスや車やバイクに自転車がひっきりなしに回っている忙しない場所ですが、楼閣自体は素晴らしい歴史的遺産だと言えるでしょう。今なお揚州のランドマークとして揚州市民に深く愛されています。
文昌阁を見学の際は車に要注意!
市中心的文昌阁 中国揚州 寒いそうです。 pic.twitter.com/a11f9FnTVW
— 秋池幹雄(無党派 こどもたちの安全第一) (@aki19580410) November 23, 2016
文昌阁を見学する事ができますが、この楼閣は分昌中路と汶河北路の交差するロータリーにありますので、道路を渡る際は十分に注意しましょう。でも中国に西洋スタイルのロータリーがあるのはちょっと面白い風景ですね。このタワーはとても良く手入れがされていて、ライトアップも素敵ですよ。ただし入場料が必要ですので忘れない様に!
本格派の飲茶はYechun・Tea・House
文昌阁の付近で飲茶を楽しみたいのならば、やはりYechun・Tea・Houseが絶対におすすめです。ここは観光客はもとより、地元住民も近隣の町からもわざわざ食べにやってくる人気飲茶店なのですよ。本格的に点心が堪能できるお店ですが、メニューもリーズナブルで十分に満足できると評判です。ランチなどに立ち寄ってみてください。
茶畑を一望できる揚州観音山
観音山は菩薩を母体として、四大仏教名山の菩薩も供奉されている御山です。また歴史上最悪の暴君・煬帝がクーデターで殺される際に宮殿を置いていた場所も観音山と、歴史的にも重要なスポットになっています。また山頂より一望すると、広大な茶園が広がり、人気の絶景スポットでもあるのです。
揚州料理の诸葛烤鱼が美味しいお店
烤鱼 #诸葛烤鱼 pic.twitter.com/gfRoz1Ol
— Joel Liu (@joel_liu) April 2, 2012
揚州料理でおすすめなのが诸葛烤鱼、写真にある通りに白身魚をスーラ―風に甘酸っぱく煮込んだ料理です。この料理の名前がそのまま店名になっている诸葛烤鱼は言ってみる価値のあるレストランですよ。四里亭路沿いで、痩西湖のすぐ南の方にあります。
揚州の市内観光ではオートリキシャが便利
揚州市内では、移動手段は路線バスやタクシーの他に人力車やオートリキシャも便利ですよ。料金が安いのと、市内観光としてはリッチな気分で観光する事ができます。またリキシャワーカーの人にグルメスポットを聞くのも良いでしょう。ガイドブックには載っていない穴場のお店を教えてくれるかもしれません。
揚州の旅は古き中国の歴史を訪ねる旅
いかがでしたでしょうか?『食は揚州にあり!』と言われるのは、この町が中国4000年の歴史跡を色濃く残してきた証しでしょう。街の風景も人々の暮らしも、そしてグルメにも歴史が育んだ知恵の蓄積が見て取れます。他の観光地とは一味もふた味も違う文化の重みを感じながら、ゆっくりと歩いてみるのはいかがでしょうか?