バトンルージュはどんなところ?
バトンルージュ(Baton Rouge)はアメリカ合衆国南部のルイジアナ州の州都で、ニューオーリンズについで大きい都市です。かつてはフランスの植民地だったバトンルージュの地名はフランス語で「赤い杖」で、かつて先住民が杉を赤く塗って標識にしていたことからきています。そんなバトンルージュの観光スポット、時差、空港情報、治安情報などをご紹介します。
バトンルージュの人気観光スポット①
旧ルイジアナ州庁舎
バトンルージュのダウンタウン近く、ミシシッピ川沿いにある旧ルイジアナ州庁舎(Old State Capitol)は、現在の州庁舎が出来た1930年代まで州庁舎として使われていました。ミシシッピ川を見渡すように建てられたゴシック様式の建物はまるでお城のようで、「バトンルージュ城」や「川の側のお城(Castle by the River)」などとも呼ばれています。
2nd floor rotunda #views :ok_hand::type_3:#laoldstatecapitol #stainedglass #geauxdowntownbr https://t.co/r3eXReNb3o pic.twitter.com/jQHCsxbU2b
— LA Old State Capitol (@LaOSC) May 19, 2017
アメリカの国定史跡にも指定されている旧州庁舎は、現在では政治史博物館(Museum of Political History)になっていて、ルイジアナの政治に関する美術品から歴史的な文書など様々な展示がされています。旧州庁舎の一番の見どころは建物の窓を飾るステンドグラスで、ステンドグラスで出来たドーム状の天井は必見です。
バトンルージュの人気観光スポット②
ルイジアナ州庁舎
バトンルージュのダウンタウンにあるルイジアナ州庁舎(The Louisiana State Capitol)は、バトンルージュで一番高い建物で、アメリカ全体でも州庁舎としては一番高い庁舎になっています。137mの34階建ての庁舎は1930年代のアールデコ様式で、アメリカの国定史跡にも指定されています。
ルイジアナ州庁舎の中は見学することができ、27階には展望台とギフトショップがあり、バトンルージュとミシシッピ川の風景を見渡すことが出来ます。内装には様々な国から集められた大理石が使われています。州庁舎の周りは10ヘクタールほどのガーデンになっていて、ルイジアナの州のハナであるマグノリアなどが植えられています。
バトンルージュの人気観光スポット③
マグノリア・マウンド・プランテーション
Original house dates from 1791 #travel #goBR (@ Magnolia Mound Plantation) https://t.co/nzN1UFUmKy pic.twitter.com/4gylnOubmQ
— George :airplane:️ (@GWMtravels) December 8, 2014
バトンルージュのダウンタウンの南にあるマグノリア・マウンド・プランテーション(Magnolia Mound Plantation)は1791年にコテージとして建てられ、現在の大きさに増築されたのは19世紀にはいってからでした。現在では歴史博物館になっているマグノリア・プランテーション・マウンドは、当時のフレンチ・クレオール(アメリカ植民地で生まれたフランス人)の典型的な作りだそうです。
バトンルージュの人気観光スポット④
LSUルーラル・ライフ・ミュージアム
有史以前から20世紀までの様々な展示物がある納屋や、19世紀のプランテーションの生活を日用品などを展示して再現したエリア、当時の教会など見どころは多い人気の観光スポットです。広い敷地内をゆっくり散策して見て回ると楽に数時間は過ごせてしまうので、$10の入場料の価値はあります。
バトンルージュにあるLSUルーラル・ライフ・ミュージアム(LSU Rural Life Museum)は、主にルイジアナの農村生活(Rural Life)に関する展示をする博物館です。ルイジアナ州立大学によって運営されている屋内と屋外の博物館で、40エーカーの敷地の中に30の歴史的な建物があります。
バトンルージュの人気観光スポット⑤
キッド駆逐艦と戦争記念碑
バトンルージュのミシシッピ川には第二次世界大戦で使用された駆逐艦キッド(USS Kidd)が保存公開されています。キッドという名前は、真珠湾攻撃の際に戦艦アリゾナの上で戦死したキッド少佐に由来します。朝鮮戦争後の1964年に退役してからは、バトンルージュで記念碑となりました。
USS Kidd, Photography Art Print, Vintage American Destroyer, Baton Rouge… https://t.co/C3IKZ1b390 #EtsyUSA #ShopEtsy pic.twitter.com/VguSxF1tNJ
— Old 81 Studios (@old81studios) June 1, 2017
駆逐艦キッドでは中に入ることができ、内部には様々な船の模型やワシントンDCにあるベトナム退役軍人の記念碑のレプリカ、第二次世界大戦で使われた戦闘機や兵士が実際に使ったヘルメットなどの様々な展示があり、アメリカ独立記念日には花火の打ち上げなどのイベントも催されます。
バトンルージュの人気観光スポット⑥
ティン・ルーフ・ブリュワリー
ティン・ルーフ・ブリュワリー(Tin Roof Brewing)はバトンルージュ産の地ビールを作る醸造所で、マグノリア・マウンド・プランテーションのすぐ近くにあります。厳選されたアメリカとヨーロッパ産のモルトと新鮮なホップ、上質な水から作られるティン・ルーフのビールは味には定評があります。
ティン・ルーフでは常時、5種類のビールを提供していて、それぞれ味や色も違い、中にはコリアンダーと名前が付いたビールもあります。工場の見学は無料で、バーエリアではライブ音楽の演奏がされることもあります。
バトンルージュの人気観光スポット⑦
旧州知事邸宅
It's a beautiful Friday in Baton Rouge! Stop by the Old Governor's Mansion for a tour today! #DowntownBatonRouge pic.twitter.com/4IV1kofvRa
— PreserveLouisiana (@FHLouisiana) June 10, 2016
バトンルージュの旧州知事邸宅(The Old Governor's Mansion)は、1928年から4年間、知事を務めたヒューイ・ロングによって建てられ、1930年から1963年までの間、州知事の邸宅として使われていました。その後、ルイジアナ州科学美術博物館として使われ、1978年から歴史的な建造物として一般に公開されています。
アメリカの国定史跡にも指定されている旧州知事邸宅はクリスタル製のシャンデリアやフランス製の手染めの壁紙、ヴェルヴェットのカーテン類など贅沢な装飾がされています。毎週火曜日から金曜日まで、ガイドによるツアーに参加して内部を見学することができます。
バトンルージュの人気観光スポット⑧
モール・オブ・ルイジアナ
バトンルージュにあるモール・オブ・ルイジアナ(Mall of Louisiana)はルイジアナ州最大のショッピングモールで、175ものショップが並んでいます。アメリカ発のアパレルや海外ブランド、ハイブランド、デパートのメイシーズまでと、有名なお店からレアなお店まであり、お土産を探すにはもってこいの場所です。
バトンルージュの空港
バトンルージュにはバトンルージュ・メトロポリタン空港(Baton Rouge Metropolitan Airport)という空港があり、ルイジアナ州ではニューオーリンズのルイ・アームストロング空港に次いで乗降客数が多い空港です。デルタ、アメリカン、ユナイテッドの3大エアラインが乗り入れていて、空港の中にはギフトショップ、レストラン、キッズルームなどの設備があります。
#photography #TFB Baton Rouge Metropolitan Airport… http://t.co/ANZdGQ3MXC > khairulleon.tumblr #f4f #teamfollowback pic.twitter.com/QzaoOqPgis
— Khairull A (@khairull_a) July 20, 2015
日本からだとバトンルージュやニューオーリンズなどルイジアナ州の都市の空港への直通便がないので、経由便を使って行くことになります。デルタ、アメリカン、ユナイテッドなどのアメリカ大手ならバトンルージュを含め全米の大小さまざまな都市に乗り入れているので、旅のプランに合わせてチョイスも広がります。
気になるバトンルージュの治安は?
バトンルージュは1992年のハロウィンに日本人留学生が不法侵入者と間違われて銃で撃たれた事件や、白人警官による黒人男性射殺などで治安の悪さを印象付けてしまった感があります。ルイジアナ州自体がアメリカ全体での犯罪発生率が高く、治安も良いとは言えませんが、特に治安の悪いと言われる地区に入らない限り、観光スポットを回るだけなら治安の心配はないかと思います。
バトンルージュと日本との間の時差
面積が広大なアメリカ合衆国では国内で時差があり、4つのタイムゾーン(標準時帯)に分かれています。バトンルージュがあるルイジアナ州は中西部標準時のタイムゾーンに属しています。ニューヨークやワシントンなどの東海岸の都市とは1時間の時差、サンフランシスコやシアトルなどの太平洋側の都市とは2時間の時差があります。
The Old Governors Mansion in #BatonRouge #Louisiana ->> https://t.co/DVHa142amL #Travel #USA #History pic.twitter.com/Ady5kYdIUR
— Blue Sky Traveler (@iblueskytravel) June 17, 2017
日本とバトンルージュとの間の時差はマイナス15時間なので、例えば日本が午前0時だとバトンルージュは前日の午前9時、バトンルージュが午前0時だと日本は午後3時という時差になります。そしてルイジアナ州ではサマータイム(夏時間)を実施しているので、3月から11月の間は日本との時差は14時間となります。
バトンルージュは歴史がいっぱい
ルイジアナ州の観光地といえばニューオーリンズが思い浮かびますが、州都であるバトンルージュも観光名所がいっぱいの都市です。アメリカ南部のプランテーションでの暮らしを学んだり、旧州知事邸宅や旧州議事堂の歴史ある景色を楽しんだり、その他にもまだまだ見どころはたくさんあります。ルイジアナ州に行ったらニューオーリンズだけでなく、バトンルージュも訪れてみるのも楽しいです。