華山「長空桟道」は世界一危険な山道？ロープウェイで絶景を楽しむ！

華山の長空桟道とは、中国五名山の一つに数えられる標高2000m以上もする山の頂きにある桟道です。山の側面をハーネスをつけて渡るというちょっと危険なハイキングコース。これが今世界中で話題沸騰中で、毎年たくさんの観光客が訪れるのです。自撮りスポットとしても有名ですので、今回は詳しく長空桟道についてご紹介していきます！

華山の長空桟道は陝西省華陰市にある道教の修道院があります。修道院のある南峯に向かってハーネスをつけながら鎖を使って登っていきます。これがまた大変！いっぽ足を踏み外せばそこは奈落の底。しかしこのスリルを体験したいと強者観光客たちは列になるほど押し寄せています。

危険な理由は後ほど詳しくご紹介しますが、それは道が狭いことと、観光客があまりにも多いことです。華山の長空山道についた時にまずびっくりされるのがこの二つ。ネットなどで登山の映像がたくさん流れているの今では世界中から絶景を体験しに観光客が訪れます。そのために道が詰まって大変なことに！

マチュピチュでもそうでしたが、観光客の増加は山にとって実はかなりよくないことなのです。マチュピチュは足場が崩れる恐れがあるとして入場制限がかけられましたよね。中国政府も華山の長空山道にこれ以上観光客が増えたら危険なので、いずれ入場制限をかけるかもしれませんね。

華山の長空山道に登るためには入念な準備が必要です。まずは登る前の体調の管理は非常に大切です。前日にはっちゃけすぎて飲みすぎたり、眠らなかったりしたら素直にいくのをやめるとかしたほうがいいかもしれません。なぜなら毎年死亡事故が多発しているからでうす。このことについては後ほど詳しくご紹介します。

華山の長空山道に入る前に危険を予想しておきましょう。長空山道に入る前に必ず係りの方がハーネスをつけてくれます。事前にハーネスのチェックはしていると思われますが、一応念のためにそれが本当に丈夫なものなのか自分でも確認しておきましょう。なんせ、毎年死亡事故が起きているのですからね！

係りの方やガイドの方が必ず登山の前に説明しますが、登山の間は絶対にハーネスを外してはいけません。絡まったりすることなどを想定してか、自分でも外れるようにあなっているのですが、緊急の時以外はハーネスを外してはいけないようになっています。なぜこのようなことをいうのかというと観光客の中には外す人が必ずいるからなんです。

華山の長空桟道が怖いのはこのように道が狭いからです。見て分かる通り、横並びに人が二人通れるか通れないかギリギリです。男の人なら確実に一人しか通れないでしょう。そして頑丈な手すりなどもなく、あるのは頼りない鎖だけ。なので油断しているとうっかり足を踏み外してしまう恐れもあるのです。

高所恐怖症の人は絶対無理ですよね。高い所好きのロシア人ならこういう所喜んで行くのでしょうか？そしてこの長空桟道が危険な理由は道が狭い割に、観光客が多くて時々渋滞してしまうからです。階段なんかで渋滞したらたまりません。狭くて安全性の低そうな階段がよく渋滞しているんですね。覚悟していかないと怖い目に会います。

道が狭いだけでなく長空山道が危険なのは足場が非常に頼りないから。木の板を重ねて、太い杭で打ち付けているだけ...。これはかなり怖いですよ、実際にみると。足場がないところは崖を削ったところに足をかけて渡る場所もあるんです。肝試し感覚で彼女と彼女と言ったら怒られそうですね...。

華山の長空桟道が危険な理由はまだまだあります。普通の登山だと思っていた方は注意が必要ですよ！実は上空1000mあたりからはロッククライミング状態になるのです。富士山には登ったことがあるから大丈夫！なんてポップなことを言っていると後々公開しますよ〜。ハーネスをつけていても危険は全然変わりません。

しかしびっくりするのは華山の長空山道には意外と女性や子供が多いこと。肝が据わっているからでしょうか？かなり度胸のある方たちたちがたくさんいるのでうす。それどころかハーネスを張って、ロッククライミング状態で優雅に写真をとる人たちも。みんなが登っているから違和感がないかもしれませんが、マンションの壁を登っているようなものですからね！

こんな道細くて渡れないよ！写真を見てそう思った方も多いと思います。しかし、なんとこれは一方通行ではないんですね。実は登山者は後ろからくるだけでなく、前からもきちゃうんです。その際に体を傾けて避け合わなければならない。一番辛いのはここかもしれませんね。下山者だけでなく、諦めて引き返そうとする人もいるくらいですから。

すれ違いざまに励ますために肩を叩かれたり、にっこりと笑いかけたり、集合写真を撮ったりと、登山でよくあるコミュニケーションも華山では活発です！すれ違う時は危険回避のためにも観光客としっかりコミュニケーションを取ることも大事ですよ！ハーネスが絡まないように注意するのも大事です！

華山にいく目的は西岳にある修道院にいくこと。ここにいくには実はハーネスをつけて長空山道をいく道と、ロープウェイを使う道があるのです。このロープウェイは2013年にできたばっかりで開通してからはこちらのロープウェイで登山を楽しむ方もたくさんいらっしゃいます。登山が怖いと思ったら素直にロープウェイでいくのもありですよ！

華山の全てを堪能したいならロープウェイを使って効率よく行くのもいいですよ！ロープウウェイは西峰と北峰のどちらへ行く場合も利用できます。この二つの峰の先には宿泊施設もあるので止まってご来光を見る人もいるので、片道4時間の道のりを登山で行くのもありなのですが。詳しい料金は後ほどご紹介しています。

華山の長空桟道は修道院もあるため、世界的に有名なパワースポットでもあります。もともと道教の老子が切り開いた山であり、かつては巫術や仙術などの修行の場でもありました。この険しい山を登ることによって精神を鍛えていたのですね。この場所で修行することによって不老不死になれると言われていました。

実は現在でもこの山のどこかに多くの修行者が住んでいます。断崖絶壁には幾つかの道教のお寺があり、そこで仙人になるための修行を行っているんですね。厳しい登山の中で精神を鍛え、肉体的にも強くなっていくので、登山者にとっても強いパワースポットになっているんですね。

意外と知られていないのかもしれませんが、華山の長空山道では毎年死傷者が出ています。カンフー漫画家なんかに憧れてポップに来てしまったのでしょうか？実は年間80万人訪れる観光客の中で毎年必ず死亡事故が起きているのです。このように世界中の危険なアクティビティスポットではよくあることなんです。

テレビなどでよく危険なアクティビティスポットにいくロケが流れているのを見たことがあると思いますが、実はニュージーランドやロシア、そしてこの中国の長空山道のようなスポットも毎年必ず死亡者が出ています。その原因は転落死。実は決まったポイントがあって、みんなそこで転落してしまうのです。そのポイントは....

そのポイントは先ほど説明したロッククライミング状態になるポイント。体力のない人などはこのポイントに訪れると何かを察知したのか強くなって登るのをやめてしまう人も多いようなのですが、実はこのポイントで転落が非常に多いのです。その数なんと一ヶ月で10人前後。必ず交通事故に合う場所に自らいくようなものなのです。

こんな事故が起きているのにどうして人は危険に立ち向かいたくなるのでしょうか？実はこのロッククライミング状態になる場所で自撮りをする人たちがたくさんいるのです。それもかなり危険なポーズで！とにかくこの動画を見てください。

もう自分のハーネスを外してしまているんですね。これは危険なので絶対にやめてください。もしかしたらこうした危険を顧みない行為が事故につながっているのかもしれません。ドーパミン欲しさに危険なポーズで自撮りするのはなんども言いますが絶対におやめくださいませ。

しかしハーネスをしっかりつけていれば最低限の安全が確保されます。よく自撮りしているのは上から俯瞰してカメラを抱え、両手を話している写真。岩肌に這いつくばっている自分を撮影するのは確かにインスタ映えしますよね。しかしこれはちょっと怖そうですね...。

山の天気は非常に変わりやすく、登山の上級者でも一番注意するのは気候だと言います。この華山の長空桟道でも気候の問題はかなり大きいです。晴れていて暑い日もあれば、霧が出て肌寒く、足元が見えにくい時もあります。行くなら天候を確認して、霧のなさそうな日を狙って行くのをお勧めします。

霧が出るおことによって視界が悪くなるだけでなく、頂上に登った時に一番の目玉である絶景が楽しめない可能性もあります。空から写真を撮りたいと思っている方はなおさらですよね！インスタ映えする写真を取るためにも霧には要注意ですよ〜。

霧が出ると怖いことはもう一点。サングラスなどをしていてグラスが曇ってしまうことです。視界が悪くなって足元が見えにくく、いちいちサングラスを服のが大変。サングラスをかけている人はたくさんいるので、こういう悩みを抱えている人が多いと思います。すぐにとり出せるハンカチをポケットに入れておくといいですよ！

桟道と言ってもほとんど登山なので、それなりの格好をしていく必要はあります。しかし他の登山者を見ていると、富士山を登るような本格的な登山の格好をしていく必要もありません。多くの人は短パンにTシャツなどかなりラフな格好できたりしています。しかし岩肌に膝を吸ったりするので短パンでは危険です。

安全を考えるならば長ズボンを履いていくのがいいでしょう。トップスもTシャツなどではなく、せめて肘の隠れる長袖をきていくのがベストです。登山の上級者さんたちはちゃんとそれなりの格好をして登山に挑む人もたくさんいます。

西峰と北峰の宿泊施設に滞在してご来光を楽しむ方もいるかと思います。なので荷物は最低限守っていかなくてはなりません。その場合はショルバーバッグや手提げではなく、小ぶりで収納の多いリュックサックを持っていくといいでしょう。あまり重すぎると危険なので、最低限の荷物だけを入れておくのがいいですよ！

バスで行く場合は西南市内から出ているバスを利用して行きます。ターミナルは西南駅の前。ターミナルに止まっているたくさんのバスの中から、游1行きのバスを自分で探して乗り込みます。運賃は約30元。1日1往復しかしていないので見逃したらいけなくなってしまいます。なので出発の前日に必ずバス乗り場を確認しておきましょう。

バスで行く場合の注意点はもう一つ。それは観光客が多いためにすぐにバスが満席になってしまうことです。30分も前に乗り込む必要はないと思いますが、休日などは特に咳が埋まりやすいので、最低15分前には乗り込む準備をしておくことをお勧めします。

標高が高いだけではないなく、結構料金が高いのがこの華山の長空桟道の特徴です。かかる料金の内訳はゴンドラ代、入場料、そして交通費です。

全てを自分で用意するのは大変！という方にはツアーを申し込むのがいいでしょう。こちらの方が時間の節約にもなるし、結果的に料金も安く済みそうです。ツアー料金の相場は場所にもよりますがだいたい、1300元〜1500元です。日本円にすると1万8000円〜2万円くらいでしょうか。でも車代やガソリン代、日本語ガイドの料金を考えると以外と安いと思うかもしれませんよ。

自分で行く場合にかかる料金は入場料と運賃です。入場料はシーズンによって値段が変わります。シーズンでは180元(約2500円)でオフシーズンでは120元(約2000円)。そして華山へ行くためのバスの運賃と、現地についてから乗るシャトルバスの運賃がかかります。西南駅から華山までは30元、現地からシャトルバスで40元なので往復で140元。

長空山道を登山しないでロープウェイで一気に行きたいという方はロープウェイの料金もかかりますね。ロープウェイの料金は西峰までだとシーズン料金140元、オフシーズンで120元です。北峰だとシーズン料金で80元、オフシーズンは60元です。いずれも片道料金です。

いかがでしたか？華山の長空桟道にはこのようにこのような険しくて危険なポイントがありましたが、年々人気は途絶えることはありません。それどころか観光客は増える一方で、みんなこの絶景を写真に撮ったり、体験したりすることを楽しんでします。これからもっと観光客が増えそうですが、混雑する前に行ってみてはいかがでしょう。