コーチン旅行は楽しさ満載!
南インドのケララ州にあるコーチンは、昔から貿易や商業で栄えてきました。アドリア海に面して漁業も盛んです。そんな南インド・コーチンの豊かな文化に触れる旅をしませんか。ケララ料理を満喫したり、アーユルヴェーダで癒されたり、バックウォーターの旅を楽しんだりなど、コーチンならではの旅行を楽しむ方法についてご紹介します。
コーチンは3つの地区に分かれている
南インド、コーチンの歴史地区である「フォート・コーチン」をぶらぶら歩き:walking:
— エスニック見ーつけた! (@search_ethnic) February 16, 2017
「フォート・コーチン」は、コロニアルな建物が建ち並び、他のインドの街にはない独特の風情を醸し出しています:star2: https://t.co/HK5QM4JH4x pic.twitter.com/iOeNSJMLdU
コーチンの町は大きく分けて3地区から成っています。本土で商業の中心なのが、エルナクラム地区です。その対岸にあるのがウィリンドン島地区です。物流の中心港で、空港はこの地区にあります。そのウィリンドン島の西側にあるのがフォート・コーチン地区で、主な観光スポットが集まっています。各地区ともバスや船で気軽に行き来できます。
コーチンへのアクセス方法
今度の旅行のフライトディテールから。
— :airplane:旅行家トモ:airplane:バンコク在住 (@gettingwin1) February 21, 2017
まずはバンコクドンムアンからインドのコチ(コーチン)へ。【エアアジアFD170便】
約4時間のトランジットタイム。
コチからドバイへ。
【エミレーツEK533便】
初エミレーツじゃぁ〜〜(^^)v pic.twitter.com/4ZBkO5YEkE
日本からコーチンへのフライトは、バンコクやシンガポールなどでの乗り換えが必要です。インド国内での移動には、国内線が楽でスムーズです。鉄道は、エルナクラム地区の南北にエルナクラム・ジャンクション駅とエルナクラム・タウン駅があります。また、南インドではバス網が整備されているので、バスでの移動もとても便利です。
コーチンの歴史
ヴァスコ・ダ・ガマ
— 航海者bot (@voyager5343) July 1, 2017
何らかの理由で、何故かプレステの国発見とインド交易の司令官にされた謎の男。
なんだかんだインドまで行けてしまった。
いつリスボンに帰れたかも謎である。
結局、何故か3回もインドに行かされた後、コチンにて病死。 pic.twitter.com/wQSerZLEQU
アラビア海に面する港町のケララ州コーチンは、14世紀頃から貿易で栄えました。中国やアラブや古代ローマなどから多くの商人が訪れました。1503年にはポルトガルの植民地となり、ポルトガルの探検家ヴァスコ・ダ・ガマが死去した地としても有名です。その後オランダやイギリスにも植民地支配されます。
港町であり、そして植民地支配された歴史を持つコーチンは、昔から様々な文化や宗教の影響を受けてきました。インドはヒンドゥー教徒が大半ですが、コーチンでは教会が街中にいくつもあり、食文化の中にもコーチンならではの特徴があります。インドの中でも生活水準が高く、穏やかな人が多いので、旅行しやすいのが魅力です。
コーチンの食文化を堪能
日本にあるインド料理店は主に小麦粉が主食の北インド料理ですが、インドの食文化は地域によって特徴があります。コーチンのある南インドはお米が主食で、ココナッツを多用します。コーチンでは南インドの中でもケララ料理を楽しむことができます。新鮮なシーフードや米粉を使ったクレープやパンなど、コーチンならではの料理をご紹介します。
フィッシュカレー
港町のコーチンでは新鮮なシーフードを使った料理が多いのが特徴です。その中でも、特にココナッツミルクとシーフードを使ったケララ式フィッシュカレーのミーン・モイリーがおすすめです。また、コリアンダーパウダーをたっぷり使ったケララならではのカレー、フッシュ・マッパスもおすすめのご当地カレーです。
ティファン
南インド、ケララ州の町「コーチン」での朝食:fork_knife_plate:
— エスニック見ーつけた! (@search_ethnic) February 13, 2017
格調高いホテル『ブラントン・ボートヤード』で、海を眺めながらドーサとイドゥリをいただきましたー:star2: https://t.co/YzgOzXSA47 pic.twitter.com/IvYoU0lwhL
ティファンとは、南インドの主に米粉を用いた軽食のことです。特に有名なのが米粉を使ったドーサです。サンバルという野菜カレーやココナッツチャトニーにつけて食べます。バリエーションとしてはスパイシーなポテトが入ったマサラドーサが有名です。その他にも薄い米粉のパンのアッパムや蒸しパンのイドゥリーもおすすめです。
コーチンでアーユルヴェーダ体験
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダはコーチのある南インドが本場と言われています。せっかくコーチンに来たら、是非本場のトリートメントを受けてみませんか。本格的な浄化療法を受けるには、10日から2週間以上クリニックに滞在する必要がありますが、ここでは手軽に受けられるおすすめのトリートメントをご紹介します。
アーユルベーダとは
アーユルヴェーダとは、インド・スリランカ発祥の5000年以上の歴史を持つ伝統医学で、長寿や若さを保つことを目的とした予防医学です。ドーシャと言われる3つの体質に分類し、3つのドーシャのバランスが取れた状態を健康と考えます。各自の体質診断を行い、診断結果に基づいた食事療法や浄化療法、トリートメントを受けます。
アヴィヤンガ
アヴィヤンガとは、全身オイルマッサージで、ドーシャのバランスを整えることを目的としています。本来は浄化療法の前処置ですが、オイルマッサージとしてこれだけを受ける事ができます。各自のドーシャにあった薬用オイルを用い、オイルを体の中へと浸透させます。そして老廃物や不純物の排出を促し、新陳代謝と高めると言われています。
シロダーラ
シロダーラというのは、仰向けの状態で額に暖かいオイルを上から注ぎ続ける施術です。額の上5cm位のところにオイルのポットを設置し、ポットに開けられた穴から静かにオイルを額へと流し続けます。ストレス除去に効果があり、頭の中をマッサージしてもらっているような、とろけるような感覚を味わう事ができます。
コーチンでバックウォーターを楽しむ
コーチンの南側はバックウォーターという水濠地帯となっています。コーチンの代表的なアクティビティーと言えば、バックウォーター・ツアーで、南インド旅行を楽しむには外せません。遊覧船半日のツアーからハウスボートに宿泊するツアーまで、いろいろと選べます。多くのツアーはコーチンから南に約30kmのアレッピーから出発します。
ハウスボートの旅
ハウスボートツアーを催行している旅行会社が数多くあり、日本から申し込むこともできます。また、個人でボートを貸し切ることもできます。ハウスボートの規模はいろいろあり、寝室やシャワーやキッチン付きの宿泊できる船まであります。アレッピーとコーラム間と行く8時間コースが定番です。のんびりと南インドの風景を楽しむことができます。
ケララ州観光局催行の半日ツアー
時間がなくてもクルーズを楽しみたい人におすすめなのが、KTDC(ケララ州観光開発公団)主催の、コーチン発半日バックウォーターツアーです。小型のボートなので狭い水路まで入ることができるのが魅力です。途中で上陸して地元の生活を見学したり、お茶を飲んだりと、半日でも十分に楽しむことができます。
安いのが魅力の公営ボート
コーチンへ向かう途中で乗ったローカル船。水郷地帯。南インドは優しい人が多い。 pic.twitter.com/ae2ABQQGnl
— ㅤ脳死 (@tsk1230) April 27, 2017
安くバックウォーターを楽しむなら、地元民の足である公営ボートがおすすめです。アレッピーからシークッタナードへの公営ボートでも水濠の景色を堪能できます。通学途中の子供達や現地の人たちと触れ合えるのが魅力です。地元民が日常的に利用するので、料金は100ルピー以下と激安です。
コーチンで異文化に触れる
聖フランシス教会
ポルトガル宣教師によって1503年に建てられた、インド最古の教会と言われているのが、聖フランシスコ教会です。冒険家ヴァスコ・ダ・ガマのお墓と美しいステンドが見どころです。フォート・コーチン地区で、近くにフィッシングネットがあるので、散歩がてら見て回るのがおすすめです。
シナゴーク
シナゴークは、1568年に建てられたユダヤ教の教会です。貿易が盛んだったコーチンには古くからユダヤ人が移り住んでいました。イスラエル建国後、多くのユダヤ人はイスラエルに移り、今では3家族のみ住んでいるそうです。礼拝堂は現在も使われていて、シャンデリアが美しく、神聖な雰囲気に包まれています。
マッタンチェリー宮殿
16世紀半ば、ポルトガル人がコーチ藩王のために建造した宮殿で、のちにオランダ総督が住んだ為にダッチパレスとも呼ばれています。現在は博物館として一般公開され、木造のアンティーク家具やヒンドゥー教の神話にまつわる壁画を見ることができます。シナゴークの近くにあるので併せて訪れるのがおすすめです。
コーチンで古典伝統舞踊を見る
カタカリ・ダンス
バラタナティヤムがインド古来の正統的舞踊
— バラタナティヤム★伝説 (@dance3_india) July 5, 2017
とすれば、カタカリとカタックはやや異質である。 pic.twitter.com/0mY2TF7Ucr
コーチンに昔から伝わる伝統舞踊がカタカリ・ダンスです。インドの4大ダンスの一つで、言葉を発せず、表情や指先によって物語を伝えます。特に目の動きが特徴的で、日本の歌舞伎と似ています。コーチン市内に複数の劇場があり、開演前には化粧や着替えの様子などを見学することができます。舞踊に合わせて演奏される音楽にも魅了されます。
コーチンらしき風景を見る
チャイニーズ・フィッシング・ネット
さっきまで、絶好調でギラギラとがってた太陽が、急にまあるく、やさしく包み込んでくれるんだもの。ギャップ萌えだわよ。なるほど、夕日は色っぽいわけだ。#インド #コーチン #sunset #india #kochi #chinesefishingnet #pentax pic.twitter.com/DN202V6kGS
— 旅作家 とまこ (@tomako_tabifeti) February 8, 2017
チャイニーズ・フィッシング・ネットはコーチンでのみ見ることができる伝統的漁法です。何本もの丸太を使って土台を作り、巨大な網を沈め、魚の群れを待って引き上げます。フォート・コーチンの海沿いにたくさん並んでいて、特に夕日が海に沈む頃がおすすめです。近くにシーフードレストランが幾つかあり、夕食前の散策におすすめです。
コーチンを旅しよう!
コーチンは、歴史的背景によっていろいろな文化が混在しています。南インドならではの穏やかな雰囲気の中、コーチンでしか味わえないインド旅行ができます。のんびりとしたインドを楽しみたいなら、断然コーチンがおすすめです。是非、南インド・ケララ州のコーチンを訪れてみてください。