旅行に行くなら印象に残る風景を見たい
旅行の醍醐味は皆さんは何だと思いますか?個人的な意見を言わせてもらうと、日常にはお目にかかれない物を見て、一緒に行った人との盛り上がる事です。そんな方におすすめなのが、なぜか断崖絶壁に作られた中国にある手ある寺院の「懸空寺」です。なぜ断崖絶壁に寺院を使ったのでしょうか?
中国にある世界遺産・懸空寺とは?
懸空寺は、山西省大同市渾源県に位置する世界遺産に指定されている寺院で、断崖絶壁になぜかあります。断崖絶壁だけが前に出ていますが、仏教・道教・儒教の3つが一体化しており、それぞれの三開祖の釈尊・老子・孔子の像が並んでいて独特の寺院です。主要な建物は6つに分けられており、木造の道で通れるようになっています。
断崖絶壁にある寺院は意外に他にもある
崖に建っているお寺と言えば、三仏寺の他に小豆島の奥之院笠ヶ瀧寺とか大分県の羅漢寺とか、中国だと地上75mという驚異の高さの懸空寺なんかがあるけど、私が実際に行ったことがあるのは館山にある「崖観音」大福寺だけ
— シミュラクラ (@simulacra1964) March 20, 2017
旅行2日目に腹が痛くなるので、他は遠くてなかなか行けないだよ:sob: pic.twitter.com/ADzpHr5kDQ
断崖絶壁が珍しいような書き方でしたが、じつは日本にもこういう寺院は存在します。懸空寺は中国にあるので、「遠くてなかなか旅行に行くとしても行けない・資金が足らない・中国に行くのは怖い」みたいな人は、似たような崖のある寺院に行くのもいいかもしれませんね。中身は全然違うのでどう違うか比較してみてください。
小豆島の寺院・奥之院笠ヶ瀧寺
313mの旧噴火山の山頂にある小豆島霊場第七十二番札所の寺院です。写真のように自然の石を積んで作った険しい石段を登っていきます。不動明王を本尊として祀られており、「幸せくぐり」と呼ばれる岩があり、くぐる事で願い事が叶うとされてます。「八日目の蝉」という映画の舞台となり有名になった場所です。
大分県の寺院・羅漢寺
ここの険しい岩山で大分県の羅漢山中腹にあります。日本三大五百羅漢の一つで、閻浮堤金観音像(えんぶだごんかんのんぞう)が祀られています。羅漢寺は、本堂や五百羅漢が山の中腹にあるため、観光リフトで行く人が多いようでおすすめです。リフトの入り口には、青の洞門を掘った言われている禅海和尚の遺品も見る事ができます。
館山の寺院・大福寺
千葉県館山市にある真言宗智山派の寺院です。717年に行基によって開かれたと言われています。今は真言宗に属しているかは不明なようです。船形山の中腹に朱塗りが目立つため崖観音と言われています。何度も天災によって立て直されており、昭和元年に本堂が建立されています。建て直しを繰り返してるのは懸空寺と同じですね。
やっぱり世界遺産の中国の懸空寺がおすすめ
でもやっぱり同じ崖の上と言っても、中国の「懸空寺」には見劣りがします。地上から60m以上も上に建てられており、しかも真下には川が流れていて、数字で見るより高く感じます。断崖絶壁の中に落ちないようにへばりついているように建てられており、空を見浮かんでいるようで不思議な建て方をしてます。スケールが違います。
懸空寺の見所は、断崖絶壁と迫力
なんといっても見所は、断崖絶壁にある寺院から1500mも上から見る景色が上の紹介した物より格段に違います。下を見れば壮大な広さの中国の景色が一望できます。陸続きの中国だからこその景色です。島国の日本にはない景色を楽しみましょう。建物の古い建築物で風情があって写真映えがします。
断崖絶壁のスリルを味わうのも魅力の1つ
上に書いたように清水寺でも高さ13mなのに地上60m以上の高さもあるスケールの高さです。景色はキレイでいいのですが、1500年も前に建てられた建物なので見た目も古く、高所恐怖症の人には怖いかもしれません。ですがそのスリルも懸空寺の人気の一つなのかもしれません。道も昔のまま維持されていて狭いのも雰囲気が出てます。
よく見ると、歩いている床の下を見ると思ったより柱が細くて大丈夫か?と思ってしまいますね。1500年前からある建物なので当たり前ですが、これくらいの造りで限界だったのでしょう。見れば見るほど怖いと言うよりは、どうやって建てたのか不思議で仕方がないです。人間というのはやろうと思えば何でもできるのですね。
懸空寺はなぜ断崖絶壁に建てられたのか?
大同市の懸空寺。北魏の491年より建造が始められた、仏教・道教・儒教の三つの寺院(山西省) pic.twitter.com/ezszPtxmSA
— 中国旅行bot (@China_Travel_b) June 6, 2017
なんでこんな建てずらい所に懸空寺を建てたのでしょうか?じつは、中国のこのあたりでは、交通の要と言われるほど大切な道になっており、信者の都合がいいように作られたと言われています。また、この時期に川の氾濫が頻繁に起こっており、祟りを退治するために仏塔の替わりに建てたともいわれています。
懸空寺への行き方は?
懸空寺はどうやっていくのでしょうか?日本は特に調べなくても気にすることはなく、誰かに聞いたり、スマホでナビもしてくれますし、迷う事なんてありません。しかし中国では情報の規制が厳しくなっています。日本同様にGooglemapで検索しても表示されなくなっているようです。迷わないように行き方を予め準備しておきましょう。
懸空寺はバスとタクシーの行き方
大同のバスターミナルへ行き、懸空寺行きのバスに乗りましょう。バスは途中までしか行けず、【渾源】という所しか行けません。なので、途中でタクシーに乗換をします。注意しないといけないのは、帰りにタクシーがいないので運転手さんに待ってもらわないといけません。行く人数が少ないと知らない人と一緒に乗車することもあります。
大勢の人と行く時はタクシーをチャーター
バスだとタクシーを途中で捕まえないといけないので、面倒な人は最初からタクシーをチャーターしましょう。懸空寺に直接行ってくれるので、行き方がわからなくても迷うことなく大丈夫です。料金はバスより高くなりますが、行く人数が多いと割り勘で支払えて高くなりません。しかし、ぼったくりのタクシーも存在するので注意が必要です。
行き方を覚えるのが面倒な人はツアーに参加
リリ、バスガイドさんと一緒に旅行中。 pic.twitter.com/1a99aZ08JV
— あづ JAPAN (@RockadelicAz) January 17, 2017
ツアーに申し込めば、行き方以外に色々な事をガイドさんがいれば教えてくれます。みんな同じ所へ行くので安心して楽しめるのでおすすめします。欠点としては、人数が集まらないと中止になったりしますし、大人数での申し込みだと、人に気を使ったり事もあります。好みによりますが道には迷いません。
懸空寺に行く時の注意事項
何度も書きますが、懸空寺は中国にあります。日本と環境が全然違います。共産国であり日本のような自由がない国なんです。まず、これを意識しておきましょう。世界遺産でもあるので、色々な人が来る場所でもあります。行き方や要領を先に知っておいて、慌てふためかず、落ち着いて楽しみましょう。
世界遺産なだけに入る時に入場料が必要
断崖絶壁にある懸空寺だからこそなのでしょうか。125元の入場料が必要です。寺に登るときの料金と入場料でこれだけかかるようです。入る時に慌てないように、お金を出しておくと焦らずにスムーズに入場することができます。世界遺産を守るためにも、高いと思わず快く支払いましょう。
懸空寺は中国人にも人気のスポット
巨大な石窟に、断崖絶壁に建つ懸空寺…大同に今すぐ行きたい10の理由 https://t.co/DaBLbUvZxT pic.twitter.com/8wut9exTxT
— レイチェル@アパレルバイト→web製作 (@reichelchan) September 12, 2016
画像を見てもらえばわかるように人気スポットなので、人がすごく多いです。世界遺産という事もあり、世界各国から観光客が訪れます。世界からこれだけ来るのか…と思いきや、自国民である中国の人達も人気があるようで、狭い道をギュウギュウで進む事もあるようです。注意して歩きましょう。
冬に行くと人が少ないかも
あまりに人気で、人混みに押されて仏像などが見れずに下りてきてしまった人を見ました。山という事で、冬になると思ったよりも寒くなるようで、観光客は少なくなるようです。もちろん全然いなくなることもありませんが、ゆっくり観光したい方は時期をずらす事も考えてみてはいかがでしょうか。雪景色を見るのも悪くないですよ。
懸空寺を下りると何があるのか?
週末の小旅行
— まっさー (@massan9831) March 12, 2017
今週は山西省は大同市の懸空寺と云冈石窟に行きました。
風が強くてとても寒かった pic.twitter.com/vzfQxlDf4E
北魏桟道というのがあるようですが、そこには石碑が立っています。景区出口の途中で、碑亭と石碑があるだけです。それ以外を探しても何もないようです。山の中という事もあって、下りてしまうと特に目立ったものはないようです。懸空寺で十分時間を使うようにしましょう。
懸空寺と同じ大同市には世界遺産がいくつかある
2016.10.26#大同市 #中国 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/Srojhj6c2w
— 馬ッ鹿パッカー (@FOOLISH_BP) February 19, 2017
上に書いたように、懸空寺の中を見終わると他を見る物がなくなってしまいます。なので同じ大同市には、世界遺産が他にもあるので、中国にせっかく行くのであれば回っていくことをおすすめします。懸空寺にはない魅力がたくさんあるので、思い出を作って楽しんでください。
迫力満点「雲崗石窟」
ユネスコの世界遺産に登録されている「雲崗石窟」という石窟寺院です。同じ寺院でも全然違うので見所満載で、石で作られた仏像です。最大の大きさも仏像は画像の通り大きく、17mにもなります。最小の仏像は、2mmとすべて石でできているにも関わらず、彫刻の技術の高さには注目です。
世界遺産の山「五台山」
これも世界遺産の一つである、「五台山」と言われる古くからある霊山で、山の中にいくつも寺院があります。峰が5つに分かれていて、昔は300以上の寺が林立していましたが、今でも中には39ヶ寺・外にも8ヶ寺あり、全部で47ヶ寺もあります。懸空寺にない魅力が詰まった名所なので楽しめるでしょう。
世界遺産の迫力を味わいたいですよね
大同の1日目は懸空寺に行った!山中にあるんで、まさか-17度、さすがに手も出せないくらい寒かったwww pic.twitter.com/wSbKyZ3laN
— とおる (@tooru0817) February 8, 2017
断崖絶壁に建っている不思議な寺院を実際に体験しに行きたいくなりましたか?それ以外にも魅力がたくさん詰まった懸空寺ですが、海外旅行に行くだけでもカルチャーショックを受ける人がいるかもしれないので、初めての方は、気の知れた友達と大勢で行くことをおすすめします。