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大同市(中国)!雲崗石窟は世界遺産!おすすめ観光スポット5選!

大同市(中国)!雲崗石窟は世界遺産!おすすめ観光スポット5選!
投稿日: 2017年6月24日最終更新日: 2020年10月7日

大同市は中国山西省の北部に位置し、省都の太原市に次ぐ山西省第2の都市で世界遺産である雲崗石窟があります。日本人にはあまり馴染みのない都市かもしれませんが、雲崗石窟をはじめ、中国の歴史や魅力を感じられる観光スポットが沢山あります。今回はそんな大同市を紹介します。

雲崗石窟で有名な大同市へ!見出し

今回は大同市のおすすめ観光スポットをご紹介していきます。中国観光といえば、上海や北京を思い浮かべる方が多いと思いますが、大同市にもたくさんの見どころがあります。世界遺産になっている「雲崗石窟」はもちろん、断崖絶壁に建つ寺院「懸空寺」や「大同九龍壁」などたくさんの見どころがあるので、ぜひ中国観光の参考にしてください。

大同市はどこにある?アクセス方法は?見出し

大同市は中国山西省北部に位置しています。 省都の太原市に次ぐ山西省第2の都市です。日本から行く場合は国際便は飛んでいないので、北京や上海から乗り継ぎとなります。ただし便数が多くないので注意が必要です。大同の空港「大同倍加造空港」は大同市内中心部から約17キロの所にあります。市内とを結ぶエアポートバスは大同賓館が発着地で片道10元で所要時間約40分です。タクシーを利用の場合は片道約60元です。

大同市はどんな街?

大同市は中国最大の石炭の産地で、石炭の街としては世界的に有名です。エネルギー転換が進んだことでかつての勢いは失われていますが、中国一の産炭地として知られ、北京などに送電するため石炭を利用した火力発電が行われています。日本の高校の教科書にも石炭の町ということで紹介されています。山西省第2の都市で年間降水量は370ミリほどで稲作はできず、ソバが特産だということです。

大同市の歴史は?戦争が繰り返されてきた?見出し

大同市は歴史上、中国北方の中心的な都市で「三代の京華、二朝の重鎮」という名前があります。大同市は昔から軍事上の重要な地域であるとともに戦略上の要衝で、ここでかつて大小を含む千回以上の戦争がありました。大同市の町は中国の戦国時代(紀元前403年から紀元前221年)、今から2400年以上前に作られたといわれています。

大同市の気候は?おすすめのシーズンは?見出し

標高1000メートルの黄土高原に位置する大同市は、砂漠性気候のため夏は30度を超す高温でもカラッとしていて快適に過ごすことができます。冬はマイナス10度を下回り、強風が吹き極寒となります。そのため、冬はオフシーズンとなって、観光客でにぎわうのは春夏秋です。それでは次からは大同市のおすすめ観光スポットを紹介します。

大同市のおすすめ観光スポット1見出し

雲崗石窟

雲崗石窟は460年から524年の64年間をかけて造られました。雲崗石窟は大小たくさんの洞窟が約1キロメートルもの距離に続いていて、それぞれの洞窟の中にはたくさんの仏像や仏教に関するものの彫刻が彫られています。中国の歴史を感じたい方にはぜひ訪れていただきたい場所のひとつです。それでは雲崗石窟の見どころを紹介していきます。

雲崗石窟の様々な仏像

こちらの写真は雲崗石窟の洞窟内部にある仏像です。こちらはほんの一例で、他にも様々な大きさや形の違ったものがたくさんあります。仏像はそれぞれが造られた時代の様式で造られていて当時の文化を表しているそうです。

雲崗石窟は世界文化遺産

雲崗石窟は2001年に世界文化遺産に登録されました。中国文化の芸術性を感じられる場所という点で世界文化遺産に認められたということです。雲崗石窟は「中国三大石窟」の一つと呼ばれています。他の二つは洛陽の「龍門石窟」と敦煌の「莫高窟」ですが、この三つすべてが世界文化遺産に登録されています。

雲崗石窟が世界遺産に選ばれた理由

雲崗石窟は東西約1キロにわたって続いています。現在までに残っているものだけでも大きいものと小さいもの合わせて252か所の洞窟と、その中には5万1千体の石の彫像が残っています。また、洞窟内部の壁面に施されている楽器や衣装などの装飾彫刻には、当時の人々の生活や仏教に対する考え方などが反映されていると言われています。これらが宗教などの研究の貴重な資料になるという理由から世界文化遺産に登録されました。

雲崗石窟の歴史

雲崗石窟の歴史は460年に始まりました。446年に中国で最初の廃仏が行われましたが、第4代皇帝の文成帝が仏教を国教化したことで活発的に仏教が広まっていきました。。460年に仏教教団が仏教の復興のために活動をしましたが、この仏教教団の中心だった曇曜(どんよう)が5か所の石窟を開いたのが雲崗石窟の始まりと言われています。

雲崗石窟の最盛期は465年から493年にかけてと言われています。曇曜五窟が第一期石窟と呼ばれていて、曇曜五窟とは第十六窟から第二十窟までのことを言います。それに対して最盛期に建てられた石窟群は第二期石窟と呼ばれています。第二期石窟の建設には4万人以上の人が参加をしていて、中にはスリランカ人の仏教徒もいたと言われています。

大同石窟の建設が始まったのは北魏が大同を都とした頃です。その後都が洛陽に移されるまでが建設の最盛期でしたが、隋の時代から金の時代にかけても少しずつ作られていきました。石窟は東西1キロメートルの長さで、総面積は約40万平方メートルにもなります。洞窟の数は53個あり、洞窟の中には5万1千体もの仏像の彫刻があり、その大きさは数センチの小さいものから17メートルもの大きなものまで様々です。

雲崗石窟への行き方は?

雲崗石窟の場所は大同市内中心部から16km西の郊外です。複数人で行く場合はタクシーで行ったほうが便利かもしれません。タクシー以外で行く場合は路線バスが便利です。路線バスは大同市の中心部から旅游603に乗ります。路線バスでも停車するバス停がほとんどなく、乗車時間も渋滞がなければ30分程度で到着します。

大同市のおすすめ観光スポット2見出し

断崖絶壁のお寺「懸空寺」

大同市のおすすめ観光スポット2つ目は「懸空寺」です。懸空寺の見どころはなんといっても「断崖絶壁に建つお寺」です。一般のお寺は平地に建てられますが、懸空寺は地面からおよそ50メートルのところに建造されています。建物は全部で10棟ほどで、懸空寺の各楼閣は木の板で造られた小道で繋がっていて、狭くて一人しか通れません。

懸空寺は491年に建てられ、1500年以上の歴史があります。北魏末期の約6世紀に建てられた懸空寺は、何度も修復を重ねて今に至っています。中国で唯一の仏教、道教と儒教を一体化した独特のお寺です。最も高い所の「三教殿」には釈迦と道教の老子と儒教の孔子の像が置かれています。

断崖絶壁に建てられたわけは?

懸空寺の見どころである断崖絶壁に建てられたということに関する理由は諸説あります。この地域が交通の要所であることから、道の上に寺院を作ることで信者の参拝の便宜を図ったという説や、界隈で起こる川の氾濫を鎮めるため、仏塔の代わりとして建てられたという説など建立の理由には様々な伝説が残っています。

大同市のおすすめ観光スポット3見出し

華厳寺

次は華厳寺を紹介します。華厳寺は大同市の大西街にあり、仏教の「華厳経」に従って創られた遼時代のお寺です。華厳寺は上華厳寺と下華厳寺に分かれています。お寺にある菩薩像は東洋のビーナスとも言われており華厳寺最大の見どころです。

明時代中期にあたる15世紀末に上華厳寺、下華厳寺の2つに分けられて、それぞれにに山門が設けられて現在に至っています。華厳寺は仏教の臨済派に属しており、現在青島市の重要文化財保護単位に指定されています。

大同市のおすすめ観光スポット4見出し

大同九龍壁

次は大同九龍壁を紹介します。九龍壁は山西省大同市、北京北海公園、北京故宮皇極門前の3つあります。故宮および北海公園の九龍壁とともに中国三大九龍壁と言われています。大同九龍壁は華厳寺のすぐ近くにあります。

大同九龍壁とは?

大同九龍壁は9つの龍が描かれている壁で、長さ45.5メートル、高さ8メートルもあり、現在の中国に残っている龍壁の中では最も大きいものになります。明朝を建てた「太祖」の第13子の「朱桂」の屋敷にある影壁(大門の外に建てられる壁)で、屋敷は戦争によって焼けてしまいましたが、この九龍壁だけが残っています。

大同市のおすすめ観光スポット5見出し

応県木塔

次に紹介するのは応県木塔です。応県木塔はイタリアのピサ斜塔、フランスパリのエッフェル塔と一緒に世界の三大奇塔と呼ばれています。中国で唯一残存する全木造の古塔で世界で一番古くて高い木造の塔として今まで954年の歴史を持っています。

高さ67メートル、径30メートルで外観は5層となっていますが、内部は9層の八角塔となっています。塔が完成したのは造立が始まった1056年から140年後だった言われています。1層目には、高さ11メートルの釈迦如来座像が祀られています。

大同市は雲崗石窟だけじゃない!見出し

大同市のおすすめ観光スポットについて紹介してきました。中国旅行に行ったら、グルメや万里の長城などの定番もいいですが、大同市にもたくさんの見どころがあります。一番の見どころはやはり世界遺産にも登録されている雲崗石窟ですが、他にも見どころがたくさんあるので、それぞれのスポットで大同市の歴史を感じてみてください。今回の記事が中国観光の参考になれば幸いです。

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