魅惑のコルカタへ
コルカタ(カルカッタ)は、インド北東部にあるインド第3の都市で、バングラデッシュとの国境近くに位置します。西ベンガル州の州都で、人口密度の高さはインド屈指の大都市です。経済発展によって変化しつつも、インドらしい熱気を感じることができます。コルカタ観光の見どころやショッピング、コルカタならではの料理についてご紹介します。
カルカッタからコルカタへ
1690年にイギリス東インド会社の商館がコルカタに建設され、のちにイギリス植民地支配の拠点となりました。第二次世界大戦後にインドは独立を果たし、コルカタは西ベンガル州の州都となりました。かつては英語読みでカルカッタと呼ばれていましたが、2001年にベンガル語読みでコルカタへと呼称を変更しました。
コルカタへの行き方
日本からコルカタへ
日本からコルカタへのフライトは、直行便がないので香港やバンコクなどで乗り換えが必要です。または、日本からデリーやムンバイに行き、そこから国内線でコルカタへ移動することになります。ちなみに、バンコクとコルカタ間のフライトは約2時間30分と近くて便数が多いので便利です。なおインド入国には必ずインドビザが必要です。
インド国内からコルカタへ
ブッダガヤからパトナ空港へ車で4時間。空港の外にあるボロボロのレストランで食事を済ませ飛行機に乗りコルカタへ向かった。1時間で到着。コルカタ空港はとても綺麗で大きく、街は高層ビルが立ち並び都会的な雰囲気にホッとした。 pic.twitter.com/t7mey66xWL
— kim (@kim900) May 30, 2015
インド国内の主要都市からコルカタへ行くなら、飛行機が安くて便利。各旅行サイトにてインド国内線の予約ができます。安いチケットは早く売り切れるので、できるだけ早く予約するのがおすすめです。コスト重視なら、深夜バスや寝台列車。料金が安い上に宿泊代も節約できます。長距離の移動は辛いですが、インド旅らしさを味わえます。
コルカタの魅力とは
急速に近代化が進むインドの中で、未だインドらしい喧騒とカオスを体感できるのがコルカタです。小綺麗で都会的な一面やイギリス統治時代の名残がありつつも、街は熱気に溢れていてます。そしてコルカタといえば、ベンガル料理です。米や魚介類をよく使うベンガル料理は日本人の口に合います。
コルカタおすすめ観光名所①カーリー寺院
コルカタ南部にある人気のヒンドゥー教の寺院です。カーリーとは全身黒色のヒンドゥー教の女神で、破壊と殺戮の象徴とされています。そのためこの寺院は、ヤギを生贄として捧げる儀式があることでも有名です。カーリー女神は特にコルカタがあるベンガル地方で人気のあり、コルカタ郊外にも有名な見どころのカーリー寺院があります。
インド、コルカタのカーリー寺院。
— Yusaku Nagano (@YusakuNagano1) February 1, 2017
今からヤギの生贄の儀式が始まりそうです。 pic.twitter.com/8E2R68hdNI
カーリー寺院へ行くには、地下鉄のカーリー・ガート(Kali Ghat)駅からが便利です。参道には宗教的な物を取り扱うお店やお土産屋さんが連なり、15分ほど歩くとカーリー寺院に着きます。常に人でごった返し、コルカタならではの熱気と混沌とした雰囲気を体感できるおすすめの見どころです。
住所:Kalighat Road, Kolkata 電話番号:033-2243-6440
コルカタおすすめ観光名所②マザーハウス
マザーテレサの活動の拠点となったのがコルカタのマザーハウスです。マザーテレサが実際に使っていた簡素なベッドのある寝室を見ることもできます。マザーテレサはカトリックの修道女として、貧しい人々のために献身的に尽くしました。そんな彼女の精神を知ることができる、貴重な場所です。今でも毎日礼拝が行われてます。
インド料理もLOVEだけど、コルカタを訪れた目的はマザーハウスのボランティアに参加することでした。その準備について⇒【マザー・テレサ ボランティア体験】Vol.1「マザーハウスを訪れるまで」#india #インド #世界一周
— tabilover (@TabiAsiato) June 7, 2017
https://t.co/WD9fNOWDno pic.twitter.com/GhRFcVwtqw
希望者には国籍や宗教関係なく、10の施設にてボランティアとして活動に参加することができます。多くの旅行者がボランティアのためにマザーハウスを訪れます。ボランティアの1日のスケジュールは、早朝のミサから始まり、午前と午後にボランティア活動し、夜の聖体賛美式で終了します。数日でも参加できるので、気になる方は是非!
住所:4A, A.J.C.Bose Road, Kolkata 電話番号:033-2217-5267
コルカタおすすめ観光名所③ヴィクトリア記念堂
かつてイギリス領であった歴史を持つコルカタには、ヨーロッパ調の建物がたくさん有ります。その中で特におすすめなのが、マイダン公園の中にあるヴィクトリア記念堂です。イギリス統治時代にヴィクトリア女王のために建てられた建物は大変豪華で、アーグラーのタージマハルを模して作られたとも言われています。
Victoria Memorialはよかった。コルカタの大半はイギリス領自体にできたもので、この記念堂の中にはその時代の展示がたくさんあった。なんかよくわからないすごい形のアサクリにでそうな剣とか槍とか。 pic.twitter.com/q7sCx5rPPA
— GO (@go0517go) December 5, 2016
建物の内部は博物館として多くの展示物があります。イギリス統治時代の美術品や資料などから当時のカルカッタを知ることができます。また、ヴィクトリア記念堂があるマイダン公園は、コルカタの中心部にある広大な公園で、街の喧騒を離れてのんびりするのにおすすめのスポットです。
住所:1 Queens Way, Kolkata 電話番号:033-2223-1890
コルカタおすすめ観光名所④インド博物館
インド最古の博物館がこのインド博物館です。インドの歴史や文化について膨大な量の展示物があり、その規模には圧倒されます。インダス文明から近代までの文明の変遷や、ヒンズー教の神様や仏像、様々な美術品やミイラまで、内容も盛りだくさんです。全体を見て回るには数時間かかり、しっかりと見るなら数日必要かもしれません。
コルカタのインド博物館。仏教美術が一番の目的だったけど何気にベンガルのオイルペインティングにハマってしまった。画集とかあったら今でも欲しい。4枚目の写真はバウル(吟遊詩人)を描いた油絵。#TravelogueIN pic.twitter.com/AUnymjH4Q6
— AsiaeNne (@AsiaeNne) August 29, 2016
インド博物館は、地下鉄のパーク・ストリート駅から徒歩数分とアクセスが便利です。カメラは持ち込み料を払えば撮影することができます。見学に疲れたら、大きな中庭でのんびりするのもおすすめです。建物はコルカタのランドマーク的存在で周辺には見どころが多く、旅行者が何かと集まるサダルストリートのすぐ近くです。
住所:27 Jawaharlal Nehru Rd, Kolkata 電話番号:033-2249-9902
コルカタおすすめショッピング①ニューマーケット
コルカタのショッピング街として有名なのがニューマーケットです。コルカタ中心部のマイダン公園近くにあります。地元の人たちがショッピングに訪れる場所で、衣料品をはじめ、日用品や電化製品などあらゆるものを扱う露店がひしめき合っています。基本的に地元密着型のショッピングセンターですが、お土産になりそうな小物も売っています。
観光客目当ての客引きがいるので、のんびりと買い物するには向きませんが、コルカタらしい熱気を堪能できる場所です。商品から地元の人たちの生活を垣間見れるのも楽しいです。サダルストリートの近くで、コルカタ中心部にあるので、周辺の見どころを回る途中に気分転換で訪れるのもおすすめです。
コルカタおすすめショッピング②クエストモール
近代化が進むコルカタにはショッピングモールがいくつもあります。その中で高級感溢れるのが、クエストモールです。有名ブランドショップやレストラン、マッサージ店や映画館まで揃っています。地下にはスーパーマーケットがあります。小物や食材など、お土産になりそうな物もあります。
このクエストモールはコルカタの喧騒を忘れてのんびり過ごすことができるのが魅力です。ショッピングの他、日本にもあるファーストフード店やカフェ、アイリッシュパブまであります。何となくインドの勢いに疲れた時は、綺麗なショッピングモールでのんびりと過ごして、旅への英気を養いましょう。
住所:33, Syed Amir Ali Ave, Beck Bagan, Ballygunge, Kolkata 電話番号:033-2281-1111
コルカタおすすめのベンガル料理
ベンガル料理とはコルカタのあるベンガル地方とバングラデッシュで食べられる料理のことです。ベンガル料理はお米や魚介類をよく用いるのが特徴で、クミンシードやマスタードシードなどの5つのスパイスやマスタードオイルもよく使います。コルカタならではのおすすめのベンガル料理をご紹介します。
ベンガリフィッシュカレー
Hi Mark, Here's a pic of our traditional hilsha fish curry liked by us above all other foods. If u visit Kolkata again, try it. :) pic.twitter.com/P4pKJJjFP7
— Tapamitra Banerjee (@TapamitraB) July 13, 2017
コルカタのベンガル料理と言えば、ベンガリフィッシュカレーが有名です。淡水魚をマスタードシードの味を効かせたスパイスで煮込んだカレーには、お米がよく合います。日本で食べる一般的なインドカレーとは異なる、ベンガル料理独自の美味しさを味わうことができます。
バパ
バパとは「蒸す」の意味で、魚介や野菜をマスタードなどのスパイスとともに蒸し煮にした、ベンガル料理です。淡水魚やエビのバパが人気ですが、ベジタリアンにはジャガイモのバパがおすすめです。こちらもベンガル地方の主食であるお米とよく合います。蒸す調理方法はベンガル料理の特徴でもあります。
コルカタビリヤーニ
コルカタ在住者なら知ってるレストラン、アルサラン。ここでコルカタビリヤーニー(イモ丸ごと入ってる)が食べられます。パークストリートの近く。コルカタを訪れたらぜひ食べに行ってください。 pic.twitter.com/bePvtzVGBF
— Raka (@akeliraka) July 13, 2017
ビリヤーニとは、インドのお米料理の一つです。コルカタのビリヤーニ(カルカッタビリヤーニ)の特徴は、スパイスはやや弱めで、肉とジャガイモが入っているところです。ジャガイモを使うのは、昔、高価な肉の代わりにジャガイモを使うのが庶民の間で浸透したためとのこと。コルカタならではのビリヤーニを味わってみてください。
コルカタへ行こう!
コルカタ(カルカッタ)の魅力は、他の都市にはない独特のエネルギーが溢れているところです。そしてコルカタの見どころは比較的に中心部に集まっています。いろいろ見て回りながら、お腹が空いたら美味しいベンガル料理を堪能できます。インド旅行でワクワクしたいなら、コルカタがおすすめです。