「アフリカの真珠」ウガンダ共和国とは
ウガンダ共和国は、ケニア、タンザニアと接する東アフリカの国。かつてのイギリスの首相チャーチルをして「アフリカの真珠」と言わしめた美しい国です。3つの世界遺産があるほか、比較的治安が良いので観光に適した国といえます。そんなウガンダ共和国の観光スポット7選や気になる治安情報をご紹介していきます。
ウガンダ共和国の観光地1:カンパラ市内と近郊
カンパラはウガンダ共和国の首都であり、人口142万人の街です。標高1190mに位置し、年平均気温は23度と、一年中過ごしやすいウガンダ共和国の首都カンパラ。近年はカンパラ市内は建設ラッシュもあって近代化が進み、緑と湖と丘に囲まれた近代都市になっています。
そんなカンパラ市内でのおススメスポットの一つは、ナカセロ市場。カンパラ市内で一番大きなマーケットです。ウガンダは野菜や果物の宝庫と言われています。この市場に行けば安くて新鮮な色とりどりの野菜や果物、生きたニワトリに服や日用品など、なんでも買えます。
ウガンダの人々は穏やかで親切で礼儀正しく、フレンドリーです。また、食べ物が美味しいことも魅力の一つです。特に評判なのがヤギの肉とチキン。野菜と果物、特にパイナップルは世界一美味しいと言う人も多いようです。ナカセロ市場に行ったらぜひ試してみたいですね。
活気あふれる地元の人たちに交じってこの市場を歩けば、フレンドリーなウガンダ人との交流を楽しめ、アフリカの熱気を感じることができるでしょう。カンパラを訪れたらぜひ行ってみたいおススメスポットです。
ウガンダの赤道。気がつけば南半球の旅になってる。 #ウガンダ #赤道 #バックパッカー #旅行 #旅写真 #女ひとり旅 pic.twitter.com/ywMOsHweds
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カンパラ市内ではないですが、近郊にある観光スポットとして、赤道ラインと記念碑があります。ウガンダ共和国は世界でも数少ない赤道直下の国で、赤道ラインは首都カンパラ市内から日帰りで行くことができます。赤道上にある記念碑で写真を撮ったり、赤道到達証明書をお土産屋さんで購入もできます。
源流っていうと最初の一滴って感じですが、実は…。
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白ナイル川の源流求めてジンジャへ!!第二の都市とは思えないのどかさ | 旅やねん。
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カンパラ郊外にあるもう一つの見どころは、ウガンダ第二の都市ジンジャとヴィクトリア湖。ここはイギリスの探検家が、ヴィクトリア湖がナイルの源流だということを発見した場所です。ボートに乗って、川の真ん中にある小さい島まで行くこともでき、ナイルの源流を見に来る観光客に人気のスポットです。
ウガンダ共和国の観光地2:カスビのブガンダ王国歴代国王の墓
#Kasubi Tombs is now a UNESCO heritage site and spiritual cradle of #Uganda pic.twitter.com/1Z5XgQnSus
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カスビのブガンダ王国歴代国王の墓は、2001年に世界遺産として登録された観光スポットです。カンパラ県にあるカスビの丘に、13世紀から20世紀にかけて繁栄したブガンダ王国の4人の国王が葬られた墓があります。木や泥で造られた円形の墓としては世界でも大変貴重な遺跡とされています。
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この世界遺産では2010年に火災が起きていますが、茅葺屋根の再建には日本の文化財修理の専門家たちが技術協力しています。カスビのブガンダ王国歴代国王の墓を見学するときには、日本とのかかわりにも注目です。
ウガンダ共和国の観光地3:ブウィンディ原生国立公園
ブウィンディ原生国立公園は、ウガンダ南部のカバレにある世界遺産です。樹木やシダ類はそれぞれ100種以上、300種以上の鳥類、200種以上の蝶など生物の多様性が高く評価されて1994年に登録されました。哺乳類は120種が生息しているといわれ、なかでも絶滅危惧種といわれるマウンテンゴリラが一番の見どころです。
この世界遺産には約400頭のゴリラが生息していると言われ、それは世界のマウンテンゴリラの約半数にあたります。その希少なゴリラを見ることができる「ゴリラ・トレッキング」はここでしかできない貴重な体験です。
ゴリラ保護のため、一日にツアーに参加できる人数は70数人に限られ、許可証を取るため事前の予約が必要です。ツアー料金も安いものではありませんが、野生のゴリラをこんなに間近で見られるのはここだけ。それは、ガイドさんたちとゴリラたちの間に長年かけて築いた信頼関係があるから。参加する価値は十分にあります。
#BwindiTrafficUpdate #Gorilla crossing ahead. This you can only find in #Uganda. #TravelTuesday #TT #Bwindi #travel. Photo Credit: Kate pic.twitter.com/6TQcyXpXE0
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ゴリラトレッキングの他にも、家族連れ向けのツアー「ウガンダ・ファミリー・サファリ」も人気です。ライオン象、ゴリラなどの動物たちを間近に見てアフリカの自然を体験することは、子供たちにとって忘れられない貴重な体験になるでしょう。
ウガンダ共和国の観光地4:マーチソン・フォールズ国立公園
マーチソン・フォールズは、ウガンダ共和国で最も大きい国立公園で、国内でも人気の観光地です。象やライオンにカバやワニなどの野生動物を見ることができるサファリツアーが人気です。
車でのサファリ以外にも、ボートサファリや、森でのウォーキングサファリなども楽しめます。チンパンジーや、ロスチャイルドキリン、またハシビロコウというとても珍しい水鳥を見ることができるかもしれません。
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— Andrea Censoni (@andreacensoni) August 19, 2017
ここの一番の見どころは、なんといっても園内を流れているマーチソン滝です。ナイル川の幅がここで急に約6メートルに狭まり、一気に約40mの高さから流れ落ちる水の勢いには圧倒されます。あまりにも凄まじい流れで水の色が白くなるので、「白ナイル」とも呼ばれます。
滝の周囲には小道がたくさんあるので色々な角度から滝を見ることができます。上から眺めたり、ボートに乗って下から見上げたり、大迫力の自然の力を間近で感じられるおススメのスポットです。
ウガンダ共和国の観光地5:ルウェンゾリ山地国立公園
ルウェンゾリ山地は、ウガンダ共和国とコンゴ民主共和国の国境付近に位置する世界遺産です。ルウェンゾリとは現地の言葉で「雪を戴いた山」という意味がある通り、アフリカ第三位のマルガリータ山頂を含め、アフリカでは3つしかないといわれる万年雪を頂上に戴く山が見られます。
一年のうち9割以上を霧と雨に覆われ、山頂が見られるのは一年に2,3日しかないといわれる神秘の山。ここは「ナイルの源流」と呼ばれ、赤道直下の氷河や、独特の気候ゆえに巨大化した植物など、神秘的な光景を見ることができます。
Ain't no mountain high enough. :camera: IG/nomadic_travels #Uganda #Rwenzori #PearlofAfrica #WanderlustWednesday pic.twitter.com/HGCdM3Vt7v
— Visit Uganda UK (@visitugandaUK) June 14, 2017
この国立公園は標高2100m以上の地域を対象としており、そのなかでも最高峰のマルゲリータ山は標高約5109mを誇ります。そこから眺める絶景はまさに世界遺産にふさわしく、訪れる人々を圧倒させます。この一帯の空気は澄み渡り、ここでしか見られない植物も自生しています。
ここでは赤道直下なのに万年雪に覆われているという特殊な環境の中で暮らす多様な動植物も見ることができます。木登りライオンやアカスイギュウといった珍しい動物に出会うこともできるかもしれません。
ウガンダ共和国の観光地6:キバレ森林国立公園
ウガンダ共和国国内でもチンパンジーに出会える確率が最も高い、熱帯雨林が広がる国立公園です。ここのチンパンジーは人をあまり恐れないので、観察しやすいそうです。チンパンジー以外にも、白黒コロブスやブルーモンキーといった珍しい霊長類が12種ほど生息しています。
ここの目玉であるチンパンジートレッキングは、毎日2回、朝8時と午後3時に行われます。参加者は事前に許可証を購入しなければならず、6人ずつのグループでガイドが同行してトレッキングを行います。通常は2-3時間ほどのツアーで、木の上にいるチンパンジーたちを探します。
ウガンダ共和国の観光地7:クイーン・エリザベス国立公園
#QueenElizabethNationalPark is one of Uganda’s oldest parks. The park was initially known as ‘Kazinga National Park’.https://t.co/O0SxhVm5ze pic.twitter.com/FIFBkjyUwA
— Swanair Travel (@swanairtravel) August 21, 2017
クイーン・エリザベス国立公園は、ウガンダ共和国の西部、隣国コンゴとの国境に位置するウガンダ共和国でも有名な国立公園の一つです。2000㎡という広さを誇り、北にはルウェンゾリ山地が、西にエドワード湖があります。
かつてはカバや象、バッファローなどの動物の楽園でしたが、軍事活動などにより一時減少してしまいました。現在では保護活動が進んで、少しづつ個体数が増えてきているので、たくさんの動物たちに会えるようになってきています。
公園の中にはエドワード湖とジョージ湖という二つの湖があり、カジンガ水路という水路で結ばれています。カジンガ水路ではボートサファリが体験でき、たくさんのカバたちやゾウや美しい水鳥たちに出会うことができます。この国立公園には約540種の鳥類が生息していると言われています。
The ngabi ..
— KyangabiCraterResort (@Kyangabi_Resort) August 11, 2017
Translation- the antelope .
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車のサファリではウガンダコーブというウガンダ共和国でしか見られない草食動物や、森イノシシやライオン、そしてヒョウなどの動物が見られます。また、公園内にあるマラマガンボ森林ではコウモリ洞窟へ行くウォーキングサファリも体験できます。
観光に行く前に:ウガンダ共和国の治安は?
魅力溢れる国ウガンダ共和国ですが、気になるのは治安の問題です。ウガンダ共和国は東アフリカの中では比較的治安のいい国で、ウガンダ共和国の首都カンパラ市内の治安は、現在はゲリラ活動などもなく安定しています。
ただし外務省のホームページでは、ウガンダ共和国の治安に関して危険情報が出ており、渡航中止勧告が出されている地域も一部あります。外務省では治安情報を4段階に分けて公表しており、ウガンダ共和国では2016年12月の時点で1-3までの危険レベルとなっています。
ウガンダのミニバス乗り場と街の様子。ミニバスどうやって運営してるのか…そして車も人も多い! #ウガンダ #カンパラ #旅行 #バックパッカー #旅写真 #女ひとり旅 pic.twitter.com/8zG6nFNjgg
— またたび@はじめてのヨーロッパ (@matatabi_705) May 18, 2017
首都カンパラ市内を含めほとんどの地域はレベル1の「十分注意してください」となっています。また、特に首都のカンパラではスリやひったくりなどが頻発しています。渡航する前に外務省の情報などをよくチェックして、十分注意して旅を楽しみましょう。
魅力いっぱいの国「ウガンダ共和国」
いかがでしたでしょうか?日本ではあまり馴染みがない国ウガンダ共和国ですが、多種多様な動植物に彩られた美しい国とフレンドリーで活気あふれる人々の生活が垣間見られる、とても魅力的な国です。この「アフリカの真珠」を訪れるなら、きっと一生忘れられない素晴らしい体験ができるでしょう。