首長族とは！タイのチェンマイで見る少数民族カレン村！首輪の量がすごいワケ！

タイのチャンマイ、カレン村には、少数民族の首長族が住んでいます。小さな女の子から、年配の女性まで、カラフルでかわいい首輪を大量に付けている姿は、独特で気になりますよね。今回は、そんな首長族の首輪の量が凄いワケや、首長族が住んでいる場所など、首長族の詳細についてご紹介いたします。これで首長族の謎が判明するかも!

まずは、首長族についてお伝えいたします。首長族は、英語で｢Kayan people)と言います。しかし現地では、｢Long Neck people｣と呼ばれていることが多く、その方が通じやすいです。首長族はタイのチェンマイ、カレン村に住んでおり、村の中で選ばれた特別な女性が、首に金色のカラフルな首輪をつけている民族のことを首長族と呼びます。

ちなみに首長族は女性だけの風習で、同じくタイのチェンマイ、カレン村に住んでいる男性は、一般的な格好をしていて、特に変わったことはありません。何故女性のみが首輪をしているのか、という理由については、後にご説明させていただきます。さて、皆さんが気になることだと思いますが、首長族の首についてご説明いたします。

首長族の首輪の中ってどうなっているか気になりませんか?意外かもしれませんが、首長族の首は、下記の写真の女性の通り、ごく普通の首です。何故なら首長族の首は実際には伸びていません。約5キロほどあるカラフルな金色の首輪の上圧が顎を押し上げて、下圧が鎖骨の位置を押し下げているため、首が伸びているように見せているのです。

普段から5キロもの重い首輪をつけて過ごしているだなんて、想像しただけでも肩が凝りそうではないでしょうか。実際にカレン族の人々は、肩こりに悩んでいるそうです。首輪で固定されているため首を動かすことが出来ないので、血液循環が低下、筋肉も硬くなります。自然と亀のように猫背になってしまうため、民族一の肩こり持ちかもしれません。

首長族が住んでいるタイのチェンマイ、カレン村の場所はどこにあるのでしょうか。カレンむらの場所は、タイチェンマイから車で30分程の場所に位置しておりMAETAMAN ELEPHANTCAMPという、象のショーなどを開催しているタイの観光地の近くの場所にあります。またミャンマーとタイ国境付近にあるメーホンソンからツアーも出ています。

首長族が住んでいる場所は、タイのチェンマイだけではありません。タイではメーホンソーン圏内に3箇所、そしてミャンマーにも存在しています。タイとミャンマーに存在する首長族を総合すると、30000人から40000人と言われていますが、明確な数字はとれていません。東南アジアには様々な民族がいる為、それらを判別するのは難しいそう。

かわいい首輪ですが、一番気になるのが首を長く見せている理由ではないでしょうか。実は、それを明確に説明する資料はなく、首輪をつけている首長族の彼女ら達も、その本来の理由を知らないそうです。ただ昔から伝わる伝統なので、首輪をつけることは名誉であり、誇りに思っている女性らが多いです。いくつか諸説あるので、お伝え致します。

首長族が、首輪を付けている昔から伝わる理由としては、｢虎が女性ばかり喉を噛み切るので、女性の喉に保護する為｣、｢内部戦争が多い時代、金を首にはめることで戦争が集結した。二度と同じことが起きないよう戒めの為｣などがあります。しかし現在の認識は少々異なり、｢伝統美のため｣｢他部族の男性との交際防止のため｣などがあります。

また最近特にタイ側で言われていることは｢観光収入のため｣ということです。首長族らは、毎月観光業者から首長手当をもらっているそうなので、その収入源のため続けているとも言われています。確かに首長族をお目当てに訪れる観光客が多いかと思うので、その収入源は多いはず。ただそれだけの目的とは思えないのですが、どうなのでしょうか。

首長族が付けているカラフルな首輪が凄い、女性達がかわいいと話題になっています。首長族の女性は、5歳前後から首輪をつけていきます。初めはもちろん短い首輪から、成長に従って徐々に長い首輪に変えていきます。写真で見て分かるように、歳を取れば取るほど首輪が長くなっていくのです。また腕や足にも同じように巻かれています。

首長族のリングが首だけではなく、腕や足にも巻かれていたなんて、知っていましたか?全身固定をされているようで、私達外国人から見るととても不便そうですが、慣れてしまっているせいか、当人達は平気そうに過ごしています。それにしても首長族の女の子達は、おしゃれでかわいい子が多く、素朴で素直そうな子達ばかりです。

首長族の女性達は、顔にペインティングをしていたり、おしゃれでかわいい髪飾りやブレスレットをしていたり、服装にも気をつけたりしています。特にタイでは観光客が多いので、写真に写ることを意識してかわいい服装を心掛けているのかもしれません。若い女性だけではなく、年配の方もカラフルでかわいいアクセサリーを身につけています。

首長族を見ていて皆さんが気になるのは、首輪は取らないの?ということではないでしょうか。実際のところ、首輪は何年かに1度しか外さないそうです。小さいうちは、成長するに従って、数年に1度、首輪を取り替えるそうです。大人になってからは基本的には外すことはありませんが、妊娠中は体を第一に考え、首輪は外すそうですよ。

首長族の首輪は、その人が亡くなった時には外されます。それまでは基本的に付けっ放しです。痒くならないのかな、ムレないのかな、と心配に思いますよね。カレン村では、首が長ければ長いほど美しいとされ、お嫁にも行きやすいという話があります。そのような伝統があるため、首長族の女性達は堂々と首輪をつけているのですね。

首長族の観光に関して、問題になっていることがあります。それは観光収入のためだけに、首長族を観光村に閉じ込めている現状が、まるで人間動物園と言われていることです。しかし現実的な話、タイに住んでいる多くの首長族の人達は、ミャンマーから来ている難民達です。タイで首長族として働き、出稼ぎのためにきているのだそう。

上記のことを考えると、首長族が首輪をつけている理由は、経済的な理由という部分が、現代では大きいのかもしれません。人間動物園だと批判する人がいる一方、首長族として生活をして、お金をもらい生きていけている人達も多くいるので、一概に良い悪いを判断することは難しいです。首長族は本人の意思を尊重した上で首輪をつけています。

カレン村には、お土産が沢山並んでいます。首長族はただ居るだけではなく、カレン族を代表する工芸品の織物を織るために、せっせと働いています。カラフルで美しい織物は、色鮮やかで大変美しいので、お土産に買いたい商品です。織物を丁寧に折っている姿も貴重なので、許可をとって写真を撮らせてもらってはいかがでしょうか。

またカレン村では、シルバーアクセサリーが有名です。自然を大切にして生活をしている首長族の人々は、シルバーアクセサリーに色々な意味を込めて作っています。かわいいアクセサリーを選びつつ、その意味を聞いてから選んで買ってみても良いかもしれません。旅行の良い思い出になりそうですね。

いかがでしたか?今回は、首長族についてご紹介いたしました。みなさんが気になるような首長族の謎についてお伝えしましたが、大体のことは分かりましたでしょうか?伝統美を大切にしつつも、経済的な理由で働いている人達が多い首長族。とても美人で笑顔が素敵な女性が多いので、タイへ行ったら遊びに行ってみてください。