アフリカの穴場観光地「マラウイ共和国」へ
マラウイ共和国はアフリカの南東部に位置する国です。国土は九州と北海道を足したくらいの大きさの小さな国です。豊かな自然とたくさんの野生動物が見られる国立公園や世界遺産など、魅力的な観光スポットがあることから近年観光地として注目されています。そんなマラウイ共和国の魅力を探っていきましょう!
マラウイの治安の良さにはビックリ!
危険なイメージがあるアフリカですが、実はマラウイ共和国はアフリカの中でも犯罪率が低く、治安が良いことで知られています。「warm heart of Africa」(アフリカの温かい心)という愛称を持つことからわかるように、アフリカの中でも特にフレンドリーな国民性が旅行者を魅了する国です。
Voetballiefde... #Malawi. (Foto @AFHStewart) pic.twitter.com/G3JBXDTci2
— Hans Vos (@voshans) September 1, 2017
アフリカでは比較的治安のよい国マラウイですが、現状ではマラウイ全土に外務省から「危険レベル1」十分注意の勧告が出ています。都市部においてはスリやひったくりの被害も多発しています。
旅行に行く際は一人歩きは避けたり、夜間は外出を控えるなど基本的な治安への警戒と対策をしましょう。また、外務省のホームページなどで現状の治安情報をチェックして、安全にマラウイの旅を楽しみましょう。
マラウイの過ごしやすい気候
マラウイ共和国の首都リロングウェは標高約1000mに位置し、気候は主に3つに分類されます。4-8月は涼しい乾季、8-12月は暑い乾季、12-4月は雨季です。6-7月が最も寒くて最低気温は10℃以下まで下がります。10月は最も暑くて最高気温は30℃以上です。
一般的にアフリカというと厳しい暑さと高い湿度の過酷な気候をイメージしますが、マラウイは標高が高い地域が多いので雨季は20-30℃、乾季は10-20℃、湿度も低いので比較的過ごしやすい気候といえます。
Mount Mulanje and the surrounding Tea Estates are well worth a visit! #travel #Malawi #tea @BradtGuides @TheRealBerghaus @thetblogger pic.twitter.com/7EpPGUJeST
— Inspire Malawi (@inspire_malawi) September 5, 2017
ただし、首都を含む内陸地域は空気は乾燥していて風が強く寒暖差が大きい一方、マラウイ湖周辺では1年中暑くて日差しが強く、気温37℃以上になることもあります。このように低地部と山間部とで気候が異なるので旅行に行く際には注意が必要です。
マラウイの生活に欠かせない主食
地元の人たちの生活や現状を垣間見たり体験したりするのは、旅行の醍醐味の一つです。ではマラウイの人たちはどんな生活をしているのでしょうか?ここでは、マラウイの人々の生活に欠かせないマラウイの食文化をご紹介したいと思います。
マラウイの主食シマは、マラウイ人とって僕たちの米以上に愛してやまないものだそうです。
— 旦那@旅やねん。 (@aso_kura) May 6, 2017
マラウィのマニャムラでシマ粉作りと唯一の観光スポット見学!! | 旅やねん。
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マラウイ人がの生活に欠かせないソウルフードと言えるのが「シマ」という食べ物です。「シマ」は甘くないトウモロコシを乾燥させて粉状にしたものをお湯に入れて炊き、よくかき混ぜてできる白い蒸しパン状のものです。
シマの見た目はマッシュポテトか蒸しパンのよう。日本のお米のように味付けをせずに水だけで炊くので味はあまりなく、餅に近い食感です。マラウイでは、シマが上手に作れる女性が良いお嫁さんになると言われているそうです。
このシマまたはお米に肉や魚、豆や野菜のおかずを1種類か2種類つけてしっかりこねて一緒に手で食べるのがマラウイ流です。お店で食べると、シマとおかずのセットで120円から250円ほどです。旅行で訪れたなら一度はトライしてみてはいかがでしょうか。
マラウイの首都リロングウェの魅力
マラウイ共和国の首都はリロングウェ。人口約78万人の都市で、マラウイ共和国のほぼ真ん中に位置しています。標高約1083mの高原に位置するリロングウェは一年を通して過ごしやすい気候が魅力です。とくに5月から8月は平均気温が15度から18度で涼しいので旅行には最適です。
リロングウェは治安も良く人々もフレンドリーで温かいことで知られており、快適な都市生活を送れる街です。加えて周囲に5つの国立公園や森林保護区、動物保護区があり、都市生活を楽しみつつ少し行けば大自然を満喫できるという環境が魅力です。
リロングウェは新市街と旧市街に分かれています。旧市街側には、活気あふれるマーケットやカフェ、ホテルやレストランが軒を連ねています。また新市街には、大使館や企業の本社、国際援助団体などがあり、外国人の駐在者も多いので欧米のような街並みを楽しめます。
のどかなマラウイは首都ものんびり。でも、食事はちょっと豪華に^^;
— 旦那@旅やねん。 (@aso_kura) September 9, 2017
マラウィの首都リロングウェへ!!動物病院の見学と美味しい食堂 | 旅やねん。
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旧市街と新市街はリロングウェ川を挟んで橋で繋がっています。旧市街には生活用品が売られているマーケットやモスク、商店などがありとても興味深いですが、現状は治安は新市街ほど良くありません。新市街にはスーパーマーケットやショッピングモールがあります。
世界遺産に登録されている「マラウイ湖国立公園」
「マラウイ湖国立公園」はマラウイ共和国を代表する人気の観光スポットです。マラウイ湖は世界遺産に登録されており、世界で最も深い湖の中の一つでもあります。マラウイ湖国立公園は淡水湖国立公園としては世界最初のもので、湖でシュノーケルやダイビングもできます。
#ThrowBackSunday Beautiful picture I took at #ClubMak #LakeMalawi in 2014. pic.twitter.com/JszOWyIjXm
— Mary Chokani Mphonda (@MerryChokani) July 23, 2017
マラウイ湖は数百万年前にアフリカ大陸の大地溝帯に水が溜まり形成された古代湖です。アフリカで第3位の大きさ、第2位の深さを誇るまるで海のような巨大な湖です。マラウイ湖はマラウイ共和国の国土の4分の1を占めているので、マラウイ人の生活に欠かせない存在です。
マラウイ湖の沿岸にある街は湖の青と砂浜の白のコントラストが美しいリゾート地です。特にマラウイ湖沿岸のサリマやカタベイ、そしてケープマクレアといった町はリゾート地として有名で、外国人駐在員などが休暇で長期滞在する場所としても知られています。
Despite #LakeMalawi's popularity there remain stretches of totally secluded paradise just waiting to be discovered.https://t.co/XCE1Go85fq pic.twitter.com/RNvXOHMqnH
— Kamageo (@KamageoAfrica) August 25, 2017
湖畔にはホテルやロッジが軒を連ね、浜辺で日光浴をしたり魚料理を楽しんだりとゆったりとくつろげます。さらに湖の中に浮かぶ小さな島々に船で渡るならまさに非日常を満喫できます。例えばカタベイから船で8時間かかるリコマ島は文字通り秘境といえるでしょう。
New #cichlid research: Genomic basis of cichlid adaptation within the deepwater “twilight zone” of #LakeMalawi. https://t.co/UnZWBfY8cm pic.twitter.com/9zITgGObGg
— Michael K. Oliver (@MichaelKOliver) September 6, 2017
この湖で特筆すべきなのは「湖のガラパゴス諸島」とも呼ばれるその特殊な生態系。500から1000種の魚類が生息していると言われており、そのうちのほとんどが固有種と言われています。熱帯魚のような色とりどりの魚たちや、カワウソに遭遇することもあるそうです。
ここも世界遺産「チョンゴニ・ロック・アート地域」
チョンゴニのロック・アートは2006年に登録された世界文化遺産。デッザ県中部にある花崗岩の丘が126㎢に渡って広がる地域です。ピグミーとも呼ばれる狩猟採集民トゥワ族と農耕民チェワ族が岩に描いたといわれる石器時代からの絵画が計127か所に残っています。
Stunning scenery from a cave with ancient rock paintings in #Chongoni forest #Malawi @cctvnewsafrica pic.twitter.com/Re8GZIAL0a
— Clementine Logan (@ClemLogan) January 18, 2016
有名なのはムンプジ山、チェンチェレレ、ナムゼゼの3か所。ムンプジ山は比較的アクセスしやすく、赤と白の塗料で描かれた壁画が見られます。特にキリンの壁画が有名です。
チェンチェレレもダウンタウンから車で30分ほどのところにあり、トカゲのような壁画が描かれていますが、現状は観光客による落書きが多く保存状態も良くありません。
ナムゼゼはアクセスが悪く、悪路を30分ほど行った後にさらに30分ほど山を登ったところにありますが、とても保存状態が良く、落書きもありません。様々な動物が描かれた壁画や、古代の人々の生活の跡を見ることができ、一見の価値ありです。
マラウイにあるリロングウェ シティー モール
#CarParkMonday #Lilongwe #Malawi pic.twitter.com/yxM9nr6KC2
— Tom Russotti (@ForAffairsShow) July 24, 2017
リロングウェシティーモールは、リロングウェの中心街にあるショッピングモールで、お土産を買うのに最適の場所です。小さなモールですが、お土産屋さんや日本食も買えるスーパー、2つのレストランがあります。
得に、本屋さんも入っていて、そこで売っているポストカードはお土産におススメです。マラウイ1のクオリティーと品ぞろえを誇り、値段も1枚20円ほどで購入できます。マラウイ旅行の思い出にマラウイの美しい風景をあしらったポストカードはいかがでしょうか。
観光でも大人気!リロングウェ・ワイルドライフ・センター
「リロングウェ・ワイルドライフ・センター」はマラウイ共和国の首都リロングウェにある野生生物保護施設です。ここではアフリカならではのサファリが楽しめます。サファリは車で回るエリアと徒歩で回るエリアに分かれています。
車で回るエリアはかなりワイルドなので、窓は絶対に開けないようにしないと危険です。車内からなら動物たちをたっぷり観察することができます。歩いて回れるエリアには、外国の動物園から連れてこられた老いて弱っていたり足や腕を失ったヒヒなどが余生を暮らせるように保護されています。
サファリは一時間ほどのガイドツアーが一時間ごとにあり、1000円ほどで利用できます。また園内には入場無料の公園エリアがあり、カフェや庭園もあるのでゆっくりくつろげます。
素晴らしい建築「マラウイの国会議事堂」
Malawians Demand Action Be Taken On Absent Parliamentarians | https://t.co/Th15wfhWug #CFMNews #Malawi #Parliament #Lilongwe @Chinsisikaren pic.twitter.com/JOZwzLNVj5
— Capital FM Malawi (@CapitalFMMw) June 9, 2017
マラウイの国会議事堂は、2010年に新しくオープンしたとても美しい建築物です。建物は緑に囲まれ、美しい庭が印象的な素敵な場所です。中国からの約35億円の支援を受けて建てられているので、中国のプレートが門についています。
#MalawiParliament Speaker silent on Adjournment Motion of Sine Die today #Malawi waiting https://t.co/qjRoT6Y87m pic.twitter.com/I9IDQKJHIs
— Edwin Mauluka (@4Eddiey) July 8, 2016
入り口で予約をすれば中に入って案内してもらうことができます。中の見学案内は無料で、議会が開催されている時は議会の様子もそっと見学できるので、予約して見学するのがおススメです。
一度は行ってみたいアフリカの観光地「マラウイ」
いかがでしたでしょうか?旅行先としてあまり馴染みがないマラウイ共和国ですが、実は温かい人々と魅力的な観光スポットに出会える観光地です。治安も良いので、地元の人たちとのふれあいも楽しみ、マラウイ人の生活や現状を知るディープな体験ができるでしょう。