ダルエスサラームは治安が悪い？観光には注意！タンザニアのかつての首都！

皆さんはダルエスサラームという大都市を知っていますか。この都市は元々タンザニアの首都だった街で、今はタンザニアの最大の大都市です。しかし、治安はかなり悪く強盗に襲われるのは日常茶飯事です。この治安状況では大都市観光どころではありません。そういうわけで今回はダルエスサラームの治安や観光情報について紹介します。

ダルエスサラームとはタンザニアのインド洋の海岸に位置しており、キリマンジャロの少し近くにある街です。この大都市は名目上はドドマにあるものの、行政機関など実質的な首都機能を持っています。タンザニアの中央銀行もタンザニア銀行もこのダルエスサラームにあり、アフリカ有数の経済都市としても有名です。さらに赤道にも近いため一年中暑いです。

ダルエスサラームはザンジバルの移動拠点地としても有名です。ザンジバルはザンジバル政府が統治している島で、植民地時代の名残が色濃く残っています。あそこには海上レストランや世界遺産のストーンタウンなど魅力的な観光スポットが存在しています。ダルエスサラーム観光したいなら、ザンジバルをセットにするのがいいでしょう。

ダルエスサラームは元々、19世紀に「ザンジバル・スルタン国」のスルタンの離宮として建設されたところでした。その後、ヨーロッパ列強の支配下になり、アフリカ有数の大都市として発展します。イギリスに支配されていた時期が大半だったためか、インド人の移住者が多くいました。旧首都に残るドイツ風の駅や教会はその植民地時代の名残と言ってもいいでしょう。

タンザニアは戦後、アフリカ諸国の例にもれず独立運動を起こし、1965年に共和国として独立しました。ダルエスサラームはそのタンザニアで最初に首都となった大都市です。しかし、首都になってからたった8年でドドマに移されます。その裏にはコートジボワールと同じように国による首都移転の計画がありました。ただ、そのドドマは今も小都市のままです。

旧首都であるダルエスサラームですが、街はヨハネスブルクに匹敵するほど治安が悪いです。都市の雰囲気からすると治安は悪いイメージはありません。しかし、実情としては多くの貧民がこのダルエスサラームに移動しています。なので、強盗やひったくり、詐欺が日本より多く発生しています。この状況では安心して暮らせなさそうですがこれが現実です。

タンザニアではそうした貧困からか緊縮財政が取られています。その例が公務員に対する手当の廃止等です。特に2015年11月には公費でクリスマスのカードを送る自由がなくなりました。政府の緊縮財政は公務員の腐敗防止が目的で高い支持を得ていますが、かえってダルエスサラームを含む都市の貧困や犯罪が増える可能性も出ています。

日本など治安がいい国では安全にタクシーに乗れますが、ダルエスサラームでは必ずしも安全とは限りません。なぜなら、タクシー強盗が良く起きているからです。悪いことに強盗の大半は銀行のATMで大量の金を降ろさせる酷いやからです。タクシーという移動手段でこんなひどい目に遭うとは、ダルエスサラームはかなりの無法地帯です。

タンザニアではダラダラと呼ばれているバスが使われています。この乗り物はタンザニアの人々の足となっており、日本でいう路線バスのような役目をしています。強盗が起こった事例はあまりないのでタクシーよりは安全ですが、100パーセント被害に遭わないわけではありません。タクシーに比べて料金が安いので、移動費を節約したい場合は使った方がいいでしょう。

ダルエスサラームで大金をぶらぶらしながら観光するのは御法度です。この大都市ではただでさえ強盗が多いので、お金を盗まれる可能性は高いです。もし手持ちのお金を全部盗まれたら観光どころの騒ぎではありません。その対策として、財布にはクレジットカードと観光に必要な額を最低限持ち、荷物を分散させましょう。

ダルエスサラームでは必ずと言っていいほどホテル予約が必要です。ダルエスサラームでは野宿はもってのほかで、寝ている間に必ず強盗に襲われるか、命を奪われる可能性が多いでしょう。この都市では有名かつ安全なホテルがあるので、そこに泊まるのがおすすめです。アフリカ旅行では当たり前のことですが、ホテル予約できないのは避けたいものです。

ダルエスサラームもそうですが、アフリカの大都市は治安が悪いところが多いため、どんなことが起きるか全く予測できません。自分の安全を守るためにはインターネットで治安情報を調べるのがいいでしょう。特にニュースはダルエスサラームの治安情報を現在進行形で得られます。治安次第で移動手段が確保できればうれしいですね。ただ、情報さえつかめなければ安全な観光巡りはできません。

ダルエスサラームでは知らない人はいない高級ホテルで、ザンジバルのフェリー場から700メートル、空港から13キロと非常にアクセスのいい地に建っています。全部で180もの客室やレストラン、プール、カジノ施設があり、しかもWi-Fi環境が整っています。そういう意味では、ダルエスサラームの情報収集にはうってつけの場所かも知れません。

このホテルはダルエスサラームのビーチに位置しており、ムリマニシティやリトルシアターからも近いです。客室もダルエスサラームの人気ホテルの例にもれず、冷房やバスルームが完備されています。また、屋外プールや子供プールもあります。水が乾いた場合はボトルウォーターも利用可能です。運動をしたい場合は、フィットネスセンターに行ってみるのもいいでしょう。

ダルエスサラームから遠く離れていますが、弱肉強食の世界が広がる公園です。その景色はサバンナそのもので百獣の王ライオンやチーターなどよく知られている野生動物がここに生息しています。面積はかなり広く、関東地方よりちょっと小さめです。しかし、サバンナなので地平線を遮るものがありません。

ダルエスサラームのフェリーで行けるザンジバルの街並みにあたる地域で世界遺産に登録されています。ここはアフリカ、アラブなど様々な大陸の文化が融合しており、独特の文化を築き上げました。東アフリカでは、3階建ての歴史的建造物はめったに見れる物ではありません。ザンジバルの美しいビーチをセットしなくては語れない魅力的なところでしょう。

キリマンジャロ山はアフリカ一高い山で、その標高は5895メートルに届きます。この山は様々な気候帯があり、山頂には氷河が残っています。山脈に属さない山としては世界一高いのも有名です。地上からはとても雄大に見えますが、登山ルートが整備されているので難易度はとても簡単です。ダルエスサラームから500キロも離れていますが、自然のロマンを感じるにはおすすめのスポットです。

ここはダルエスサラーム有数の博物館で、タンザニア国立博物館の一つでもあります。ここではタンザニア独立祝いに送られた高級車ロールスロイスや中世から近世のダルエスサラーム付近において栄えたキルワの都市国家に関する展示物が保存されています。200万年前の人骨を見られるのもこの博物館です。タンザニアの歴史を勉強するならダルエスサラーム博物館がおすすめでしょう。

ダルエスサラームへの行き方は船やバスなど様々な方法がありますが、一番好ましい移動手段が飛行機です。日本から行く場合はドバイかエチオピアのアディスアベバなどの経由場所を通ればいいでしょう。日本からダルエスサラームまでの時間帯はほぼ1日と言っていいです。航空するのに約14万円から20万円の費用がかかります。

ここまでダルエスサラームの治安・観光情報をまとめてきました。この大都市を知らない人は多いですが、実際は想像以上に危険がいっぱいなところです。しかし、セレンゲティ国立公園やザンジバル、キリマンジャロ山など人気のある観光スポットも存在しています。ダルエスサラームの観光を楽しみたいなら、用意周到に治安対策をすべきでしょう。