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青森県蔦沼(つたぬま)は紅葉で有名な秘境!
青森県の八甲田山庵にある蔦沼(つたぬま)は、紅葉で有名な秘境です。温泉や散策でも人気があります。水面に写る紅葉の美しさは絶景と評判です。蔦沼は「一度は訪れてみたい場所」と言われ、リピート率も高い人気の観光地です。蔦沼のアクセスや魅力や紅葉の見頃などをご紹介します。
青森の人気観光地蔦沼へのアクセス
蔦沼は青森県にある蔦七沼の一つ。七つの沼は蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼、赤沼です。蔦沼を含む十和田八幡平(はちまんたい)と呼ばれる地域は原生林が残っており国立公園に指定されています。最寄り駅は、JR八戸駅または新青森駅です。駅からバスで1時間以上乗り継ぐ場所にあります。
バスで蔦沼に行くには、青森駅と新青森駅から出ているJRバスに乗り蔦温泉で下車します。また、八戸駅からは、十和田湖温泉郷より後のバス停でいったん降りて、青森行きのバスに乗ります。蔦沼は、電車やバスでのアクセスはいい場所とは言えません。主なアクセスは車になります。
車では、八戸市街地から約1時間15分、青森市街地から約1時間です。蔦沼へは国道103号線、国道394号線、国道102号線からアクセスできます。冬場や夜間は通行止めになることもあるので、あらかじめ確認してから向かうことをおすすめします。東北自動車道を利用する場合は、黒石インターと青森インターが近くになります。
青森県蔦沼の紅葉の見頃とおすすめの時間帯
青森県にある蔦沼は、紅葉で有名な場所です。八甲田の入り口にあたる場所になります。一番八甲田の入り口がにぎわう紅葉の見頃は、10月中旬から11月上旬です。11月ごろには八甲田山はすでに雪が積もり始めます。八甲田山の白さと蔦沼近くの紅葉のコンストラストも魅力です。
蔦沼に行くのは、紅葉が見頃の時期の朝がおすすめです。紅葉の時期には朝日を浴びて、紅葉が蔦沼に真っ赤に映り込みます。紅葉が見頃の時期の早朝の蔦沼には紅葉と蔦沼を写そうと多くのカメラマンが集まります。きれいに朝日を浴びて、美しく紅葉が蔦沼に映り込むのは一瞬です。その時を楽しみに多くに人が朝早くから蔦沼に向かいます。
蔦沼は紅葉の名所として有名で、特に青森では1番の人気を誇るといわれています。蔦沼はJTBの「感動の瞬間(とき)100選」でも東北地方で唯一選ばれています。朝日を浴びると紅葉が見頃の時期には蔦沼は黄金色に光ります。他では得られない感動を蔦沼の紅葉では得ることができます。
青森県蔦沼の散策には新緑の時期がおすすめ!
青森県蔦沼は紅葉で有名ですが、新緑の時期もおすすめです。気候も良く、散策にもおすすめできる時期になります。紅葉が見頃な時期は早朝が一番人気がありますが、新緑が見頃な時期も早朝が人気です。紅葉ほどの感動はなくとも朝日を受けて蔦沼に映り込む新緑を目当てにカメラマンが集まります。
青森県蔦沼の新緑は5月の中旬ごろから見頃が始まります。寒い地域なので新緑は少し遅めに始まります。紅葉の時期よりも散策するなら新緑の時期の方がおすすめです。原生林が残る蔦沼近辺ですが、山の中の散策路は整備されていて歩きやすくなっています。木々に囲まれて森林浴を存分に楽しむことができます。
散策路は蔦沼からほかの沼、月沼や鏡沼などをめぐることができます。散策路はきれいですが、散策路以外のところはぬかるんでいて歩きにくい場所もあります。原生林だけでなく、植物や動物も楽しむことができます。オシドリやリンドウ、ミヤマカラマツ、クルマムグラなどがみられます。
青森県蔦沼周りでおすすめの散策コース
青森県蔦沼まわりの散策路で一番おすすめなのが、蔦温泉から蔦沼までの散策路です。バリアフリーの散策路というほどきれいで歩きやすい散策路になっていて、車いすや子供でも原生林の散策を楽しめるようになっています。野鳥やモリアオガエルの観察、沼では魚釣りをすることもできます。
蔦沼まわりにある沼を順番に回る散策路もあります。蔦温泉から歩き始めて、1時間半ぐらいかけて蔦温泉に戻るルートです。蔦温泉の裏の小道から散策路は始まります。蔦温泉には、ビジターセンターがあり散策路や各沼の情報を提供をしてくれます。蔦沼以外の沼にも季節による見頃があります。
散策路で回れる沼では、冬の鏡沼が人気です。ドラゴンアイともよばれ、神秘的に凍ります。秋の月沼も美しく、紅葉した葉が月沼内に落ちて幻想的な美しさになります。長沼ではオシドリが、菅沼が水芭蕉が、瓢箪沼(ひょうたんぬま)ではモリアオガエルを見ることができます。
青森県蔦沼は冬でもアクセス可能
青森の蔦沼は、冬も絶景が楽しめます。蔦沼の冬は寒く、雪がみられることも多いです。冬でも蔦温泉の駐車場に車をとめてアクセスできます。蔦沼を含む沼を散策する散策路は冬でも利用可能。バリアフリーである散策路ですが、冬は除雪されないので雪の中を歩くことになります。
雪の上には動物の足跡を確認できることもあります。小さな沼は冬になると凍り、冬ならではの美しさを楽しむことができます。冬には蔦沼もほどんどが凍ってしまいます。完全にすべてが凍るわけではないので、一部は凍らずに残っています。1月中旬ごろまでは膝上まで雪に埋まります。
冬も蔦沼を楽しむことはできますが、雪とのコレボレーションが見頃の時期には多くの雪が積もっています。スノーシューやかんじき、バックカントリースキーなどの装備があった方が冬の蔦沼を存分に味わえます。軽装備で行く場合の冬の蔦沼の見頃は、11月後半です。
青森県蔦沼で出会えるモリアオガエル
蔦沼でみられる動物で有名なのがモリアオガエルです。見頃は6月ごろで、産卵しているのを見ることができます。モリアオガエルは普段は山や森に住んでいますが、産卵の時期になると近くの沼に降りてきます。水の中に卵を産むほかのカエルと違い、木の上に産卵します。
モリアオガエルの卵は、粘液を泡立てたもので、卵塊と呼ばれます。モリアオガエルは木の上で卵を産むのですぐに見つけることができます。日本では同じように木の上で産卵するカエルがほとんどいないためモリアオガエルの産卵は貴重な光景になっています。特に蔦沼はガエルの産卵場所として有名です。
1匹にメスに数匹のオスがくっついて産卵することが多く、一つの卵塊に多くのカエルがのっているの見ることができます。1週間ぐらい経つと卵からオタマジャクシが出てきます。雨などで卵塊が落ちるまでは卵塊の中で育ちます。モリアオガエルの生息地は少なくなっていて蔦沼も貴重な場所となっています。
蔦沼近く!文豪が愛した伝統ある旅館「蔦温泉旅館」
蔦沼にアクセスできる温泉宿が蔦温泉旅館です。駅からのアクセスが悪いですが、各駅から送迎があります。送迎がある場所は青森駅、十和田湖温泉郷バス停、七戸十和田駅です。青森駅は迎え、十和田湖温泉郷バス停は迎えと送り、十和田湖温泉郷バス停は迎えと送りが可能です。
蔦温泉の歴史は古く平安時代からの続いています。明治時代に湯治場から旅館になりました。近年は建物を新築し、エレベーターも完備した西館も建築されています。大町桂月資料館も作られ、十和田湖や奥入瀬渓流になじみのある明治の文人大町桂月の資料が展示されています。
蔦温泉には特別室が3室作られています。本館の特別室である桂月間は、文豪が使用した歴史ある部屋です。ほかの客室と離れて、ゆっくりと過ごすことができるようになっています。ほかの2室は西館にあり洋室や洋室と和室の混合タイプになっています。特別室以外の客室も伝統ある格式高い和室です。
蔦沼近く!歴史ある湯治場国民保養温泉地「酸ヶ湯温泉」
蔦沼にアクセスできるもう一つの温泉が酸ヶ湯温泉です。酸ヶ湯温泉は国民保養温泉地です。各駅からJRバスで1時間以上とアクセスはよくありません。青森駅前からの送迎があります。送迎には予約が必要です。宿泊の予約と同時に送迎の予約をするのがおすすめです。
酸ヶ湯温泉は、江戸時代から湯治客が押し寄せる人気の温泉でした。その後、温泉旅館になっていきます。酸ヶ湯温泉は多くの著名人に愛されました。鹿内辰五郎や棟方志功、三浦敬三、三浦雄一郎が有名です。今での湯治を中心に利用することができます。旅館としての宿泊と自炊もできる湯治部での宿泊に別れています。
酸ヶ湯温泉のお湯は、国民保養温泉地第一号に指定されるほど湯治に適した温泉です。初日は1日に1から2回入浴し、その後3回にしていきます。湯治の目安は10日です。湯治には温泉によって血行を促し、体温を高くして、免疫力を上げる効果があります。ヒバ千人風呂は、酸ヶ湯温泉の昔ながらの湯治場の雰囲気を残しています。
蔦沼散策に必須!「蔦温泉ビジターセンター」
蔦温泉旅館の隣に蔦温泉ビジターセンターがあります。蔦沼へ続く散策路のスタート地点になります。蔦沼近くで見られる動物や植物について教えてもらえたり、散策の注意点が書かれています。その日の散策路の状態が書かれているので、安全のためにも散策路に入る前に立ち寄ることをおすすめします。
蔦温泉ビジターセンターはきれいな木造の建物ですぐにわかります。蔦温泉ビジターセンターにはいつも人がいるわけではありませんが、必要な情報はパネルや黒板に書かれています。散策路の先にある蔦沼やその他の沼では釣りを楽しめます。釣りをする際の禁止事項や注意点も蔦温泉ビジターセンターで知ることができます。
蔦沼周辺では、ガイドツアー「蔦の森と沼めぐり自然ガイドツアー」が行われています。蔦沼あたりの散策路をガイドと一緒に散策することができます。所要時間は1時間半ほど。蔦温泉ビジターセンターのある蔦温泉の駐車場が集合場所です。集合時間は9時30分。料金は1グループ7000円です。
蔦沼近く!苔玉づくりが楽しめる「奥入瀬渓流館」
青森県十和田市の奥入瀬渓流や蔦沼の情報を集めたいなら奥入瀬渓流館もおすすめです。奥入瀬渓流館は、奥入瀬渓流散策マップや自然を再現したジオラマ、歴史などが学べる場所になっています。アクセスは、青森駅からJRバスで十和田湖行きに乗り焼山で下車します。または、八戸駅からJRバス十和田湖行きに乗り焼山で下車します。
十和田市駅より十和田観光電鉄バス焼山線で焼山下車でもアクセスできます。休館日はなく、営業時間は9時から16時30分まで。奥入瀬渓流館では苔玉作りを楽しむことができます。苔玉は、丸い苔に目が貼り付けて、まっくろくろすけのようなかわいらしさです。奥入瀬渓流館は観光の休憩に立ち寄る方が多いです。
奥入瀬渓流館では、簡単な食事をとることもできます。人気なのが苔ソフト。ソフトクリームに抹茶がかけてある緑色のアイスです。一緒に水出しコーヒーを飲むこともできます。12時間かけて水から出したコーヒーを堪能できます。駐車場は夜真っ暗になり、星空観賞をすることができます。
蔦沼近く!奥入瀬源流水の製造過程を見学できる「奥入瀬湧水館」
奥入瀬源流水について紹介している場所が奥入瀬渓流館です。奥入瀬渓流館では、奥入瀬のブナ原生林がはぐくんだおいしいお水を製造販売しています。奥入瀬源流水のおいしい水と認定されるには、カルシウムやマグネシウム、鉄などの含有量やpHなどに基準が設けられています。
奥入瀬渓流館では、奥入瀬源流水の製造過程をガラス越しに見ることができます。日によっては工場が運営されていないときもあるので、確実に見学したい場合には連絡してから来館することをおすすめします。奥入瀬源流水はペットボトル350ml、500ml、2000mlとして販売されています。奥入瀬源流水を使用した缶コーヒーもあります。
奥入瀬渓流館は休館日がなく、営業時間は9時から16時30分です。入館料は無料です。アクセスは各駅からバスを利用します。青森駅からJRバス十和田湖行きに乗り、焼山で降ります。また、JR八戸駅からJRバス十和田湖行きに乗り、焼山下車。十和田市駅前からは、十和田観光電鉄バス焼山線又は十和田湖線に乗って、奥入瀬渓流館前で降ります。
蔦沼近くの人気スキー場「十和田湖温泉スキー場」
蔦沼近くの人気観光地に十和田湖温泉スキー場があります。アクセスは、青森市より約50km、車で約70分です。八戸市からは、約50km、車で約70分。三沢市より約35km、車で約50分です。営業時間は9時から22時。十和田湖温泉スキー場への道路は通年通行できますが、天候により利用できないことがあります。
十和田湖温泉スキー場の利用料金は1日券が中学生以上の大人が2670円、小学生以下が2160円、60歳以上が2160円です。レンタル料金は、スキーセットが3500円、ウェアーが3500円、スノーボードセットが3500円、ウェアーが3500円です。十和田湖温泉スキー場はゲレンデのすぐ下に十和田湖温泉郷があり、スキーと温泉が一緒に楽しめます。
十和田湖温泉スキー場ではスキースクールが開校されています。SIA公認十和田湖プロスキースクールとSAJ公認八甲田山スキースクール十和田分校の2つです。料金は、大人のフリーレッスンが半日2時間で大人2800円、1日4時間で5000円です。SIA公認十和田湖プロスキースクールは子供と幼児のレッスンがあります。
蔦沼からの散策路の終着点「出合い橋」
奥入瀬渓流と蔦川が合わさる場所にある出会い橋も人気の観光名所です。出会い橋は、長さ55mの木造吊橋。作られてから500年以上も経っている日本有数の橋です。出会い橋を渡ると川の中州に入ることができ、原生林の中での森林浴を楽しむことができます。バードウォッチングができることもあります。
蔦沼の近くを通る蔦温泉旅館の裏手から始まる散策路を抜けると終点が出会い橋になります。出会い橋は遊歩道専用の橋になっています。橋の上からの景色がよく、カメラを構えて絶景を撮影する人の姿が見られます。橋の上からきれいな渓流を眺められる数少ないスポットです。
出会い橋は古いつり橋ですが、しっかりしており揺れることはあまりありません。怖がらずに渡りきることができます。出会い橋は渓流の音と原生林からの森林のにおいを楽しめる場所です。特に早朝は静かで、人目を気にせずに自然の中を散策することができて、おすすめです。
水面に写りこむ絶景の紅葉を堪能するなら青森県蔦沼へ
青森県の蔦沼は紅葉の見頃の時期にカメラマンが特に集まる青森県の秘境です。蔦沼は紅葉の時期だけでなく、新緑の時期や冬にも絶景を楽しむことができます。近くには温泉もあり、旅館もあるので、宿泊しながら蔦沼周りをゆっくり散策することも可能です。絶景を楽しみたいなら青森県蔦沼がおすすめです。
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TravelNote編集部