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大分の両子寺は仁王像が守るパワースポット!アクセスや御朱印を詳しく紹介

大分の両子寺は仁王像が守るパワースポット!アクセスや御朱印を詳しく紹介
投稿日: 2018年7月24日最終更新日: 2020年10月8日

大分県にある両子寺は、山門を仁王像が守るパワースポットです。境内には神仏問わず、さまざまな神様や仏様が祀られており、ご利益もまた安産祈願や不老長寿など多岐にわたります。今回は、両子寺のアクセス方法や御朱印帳、七不思議などについて詳しくご紹介いたします。

両子寺は大分県屈指のパワースポット!見出し

Photo by cyesuta

大分県国東半島にある両子寺は、独特の仏教文化が花開いたほとけの里にあるパワースポットです。両子寺で祀られているものは神様や仏様などさまざま。建物ごとに御本尊も異なり、両子寺のご利益は多岐にわたります。歴史やご利益、御朱印やアクセス方法、境内のパワースポットなど両子寺について詳しくご紹介いたします。

ほとけの里にある両子寺見出し

両子寺は、ほとけの里くにさきにある天台宗のお寺です。山号は足曳山。718年に、仁聞(にんもん)菩薩によって創建されたと伝えられています。また、両子寺は六郷満山の総持院を冠するお寺でもあります。六郷満山は、奈良時代から鎌倉時代にかけて生まれた仏教文化の1つです。

両子寺と六郷満山の関係とは?見出し

六郷満山は大分県の北東部、瀬戸内海に向かって突き出た半島・国東半島の中心にそびえたつ両子山を中心に育まれました。かつて、両子山から放射状に延びた谷を中心に6つの里ができました。これが六郷満山の六郷の部分です。六郷では、仏教の1つの形である天台宗と神道の1つである八幡信仰を融合させた神仏習合の寺院が数多く生まれました。

六郷で育まれた天台宗と八幡信仰を融合させた教えを持つ寺院を総称して、六郷満山と呼びます。六郷満山の特徴は、僧侶だけでなく一般に檀家と呼ばれる人たちもまた僧侶として務めていたことに有ります。修正鬼会など、本来は寺で行われるものが村の行事として根付いていました。

六郷満山は、16世紀に衰退を迎えます。国東半島が含まれる豊後の大名であった大友宗麟は、キリシタン大名としても知られている人物です。キリスト教はキリストが絶対の神であるため、他の教えとは相いれることができません。国東半島においてもそれは変わらず、六郷満山の寺社仏閣や石仏は次々と解体されていきました。

また、明治時代には神仏分離令と呼ばれる政策が行われました。これは仏教と神道を分離するためのものでしたが、結果的に廃仏毀釈といわれる仏教文化の破壊運動へと繋がりました。これらの難を逃れた寺院や石仏などは、今日にも姿を残しています。両子寺は、六郷満山の修行の中心地から六郷満山を総括する立場へと次第に変化していきました。

両子寺でひときわ目を引く仁王像見出し

Photo by cyesuta

両子寺をご紹介する際に、外せないのが山門脇にそびえたつ仁王像の存在です。阿形と吽形を象った1対の仁王像は、パワースポット両子寺へと向かう人々を出迎えます。この石像は、1814年に作られたと伝えられています。仁王像の高さは2メートルを超え、国東半島で最も大きい仁王の石像なのだそうです。

Photo by cyesuta

両子寺のパワースポット1つ目ともいえる仁王像ですが、最近見落とす人が増えているようです。それもそのはず、車でアクセスした際に利用する駐車場は本堂に近く、仁王像のある山門周辺を通らなくても境内に入ることができるようになっているのです。車でアクセスした際にも、せっかくなので山門を下って仁王像を眺めてみてください。

両子寺の護摩堂には不動明王見出し

両子寺の山道を登りきると、左手に書院が、右手に摩堂が見えてきます。護摩堂の御本尊は、不動明王。安産や厄除けのご利益があるとされています。鎌倉時代に作られた両子寺の不動明王は、指定有形文化財となっています。不動明王をはじめとし、護摩堂には諸々の仏が祀られています。

両子寺で安産祈願するなら戌の日に!見出し

Photo bykim_hester

両子寺の護摩堂の御本尊は、安産のご利益がある不動明王です。両子寺で安産祈願をするなら戌の日がおすすめです。なぜ戌の日が良いのでしょうか?犬は動物の中でも比較的お産が楽で、子だくさんな生き物です。そんな犬にあやかって、安産祈願をするなら戌の日が良いとされています。

両子寺の大講堂見出し

護摩堂から右奥に進んでいくと大講堂が見えてきます。この大講堂は、明治時代の廃仏毀釈にあい、焼失してしまったものを1991年に建てなおしたものです。大講堂の御本尊は阿弥陀如来。鎌倉時代に作られた重要文化財です。堂宇としてだけでなく、道場としての役割も持つ建物です。

両子寺のパワースポット「奥の院」見出し

大講堂から更に山の方へ登っていくと、お寺の境内にも関わらず鳥居が見えてきます。なんとも光景は六郷満山ならではのものです。鳥居の奥の石段を上がると、両子寺の奥の院が表れます。奥の院の御本尊は、千手観音です。奥の院には十一面千手観音立像や両子大権限(男女二天童子像)、宇佐八幡神像や開祖の仁聞菩薩像などが安置されています。

両子寺の奥の院は、子授けや不老長寿のご利益があるパワースポットとしても有名です。崖や洞窟の岩肌と一体化したようなつくりの奥の院は、1846年に国東半島が含まれていた杵築藩の松平によって建てられました。自然の偉大さやエネルギーをも感じさせるパワースポットです。

両子寺で子授け祈願をするなら午の日がおすすめ!見出し

両子寺の奥の院の御本尊は、子授けのご利益がある千手観音です。両子寺で子授け祈願をする場合は、午の日にお参りをする習わしがあります。両子寺では毎月午の日が祈願日となっています。原則として祈願は午前中に行われます。奉納金は18000円。祈願を受ける場合は、当日であっても電話予約が必要です。

Photo by Mayuki

両子寺での子授け祈願は、事前に準備をしていかなくてはいけないものがあります。子授け祈願には、供物が必要となります。1升の御酒と2.2kgのお米、12把のお線香と12本のロウソク、そして供物を入れる袋が必要となります。袋は、8センチメートルから10センチメートル四方のハギレ33枚から作成します。

Photo byFree-Photos

ハギレは、子どもを産んだことのある32人のお母さん達からもらい、自分のハギレをあわせて袋の形にします。真心を込めた作業は決して手軽なものではありませんが、それだけにご利益も抜群なのだそうです。特に子宝と縁が強く結ばれるとされる旧暦初午大祭には多くの人々が両子寺に訪れます。

両子寺は不老長寿のご利益もあり見出し

Photo by t.shigesa

両子寺の奥の院のすぐ横にある洞窟には、不老長寿の霊水があります。不老長寿のご利益があるとされる霊水がわき出ています。霊水の周りには石仏がいくつも並んでいます。不老長寿の霊水の湧き出る場所には、ロウソクが灯っています。霊水がどこから湧き出ているか分からない場合は、灯りを目印にすると良いのだそうです。

両子寺は紅葉も必見!見出し

安産祈願や子授け祈願、厄除けや不老長寿のご利益があるパワースポットとして親しまれている両子寺は、紅葉を楽しむにもおすすめのスポットです。秋の風物詩である紅葉は、木々の葉が赤や黄に染まり人々の目を楽しませます。両子山の中腹にある両子寺では、境内の木々と建物が調和し、紅葉狩りに最適な場所となっています。

境内だけでなく、周辺の森林の紅葉も目が離せません。両子寺の境内を含む両子山の森林は、国東半島両子山遊歩道として「森林浴の森日本100選」に選ばれている景勝地です。森林が紅葉に染まる姿は圧巻の一言。自然のエネルギーを感じるパワースポットとしても人気の場所です。

両子寺の御朱印をいただこう!見出し

Photo by shi.k

両子寺では御朱印をいただくことができます。参拝記念に寺社仏閣でいただく御朱印は、最近女性を中心にブームとなっています。元々は、納経の受付印として押されていたのが始まりだとされています。両子寺の御朱印は、護摩堂と奥の院の御本尊が異なるため2種類が確認されています。

両子山の御朱印1つ目は、護摩堂の御本尊である不動明王の墨書きが中央部になされた御朱印です。日付や寺社名が両脇に書かれています。不動明王特有の炎と蓮をあしらった紋がセンターを彩り、両子寺が九州三十六不動霊場の1番であることや天台宗別格本山である旨についての朱印が捺されています。


両子山の御朱印2つ目は、奥の院の御本尊である千手観音の墨書きがされた御朱印です。こちらも日付や寺社名が両脇に書かれています。中央には赤で紋が入り、両子寺が九州西国三十三カ所の6番であることや、六郷満山総持院である旨の朱印が捺されています。また、両子寺ではオリジナルの御朱印帳も販売されています。

両子寺では、期間限定で第3の御朱印が登場することがあります。3つ目の御朱印は、鬼朱印。六郷満山開山1300年を記念して2018年に行われている催しです。鬼にゆかりのある13寺院で開催されます。春に好評だった鬼朱印は、秋にも予定されています。期間は2018年9月15日から12月15日の間の土・日・祝日です。

両子寺のオリジナル御朱印帳見出し

Photo byPublicDomainPictures

両子寺のオリジナル御朱印帳は、赤と青の2種類から選ぶことができます。どちらも絵柄は同じで、配色が異なります。両子寺のオリジナル御朱印帳の表紙は、背後に両子山を携えた護摩堂を紅葉が彩る美しい景色がモチーフとなっています。裏表紙は、山門脇の仁王像が象られた力強さを感じさせるものとなっています。

両子寺の七不思議とは?見出し

大分県にある両子寺には、お寺公認の七不思議が存在します。両子寺の七不思議は、走水観音と無明橋、鬼橋に、しぐれ紅葉、針の耳、鬼の背割、鹿のツメ割の7つ。伝説が残る場所や自然の力を感じるパワースポットまでさまざまです。両子寺の七不思議について順番にご紹介いたします。

両子寺の七不思議1「走水観音」

Photo byPublicDomainPictures

両子寺の七不思議1つ目は、走水観音です。走水観音は、いつでも同じ水量で同じ温度を保つ不思議な湧き水です。走水観音は、山門を通る山道や無明橋を通らず、道路の方にあります。走水観音では、どんなに雨が降っても増水せず、どんなに干ばつが続いても干上がらないのだそうです。また、どの時期でも水温が変わらないといわれています。

両子寺の七不思議2「無明橋」

両子寺の七不思議2つ目は、無明橋です。この橋は、山道に入る入口のところにかかっています。無明橋の下には、観音様が祀られています。そのためか、どんなに信仰心の無かった人でも無明橋を渡ると途端に信仰心がわくのだそうです。また、今でこそ見ることは早々ありませんが牛や馬が橋を渡ろうとすると必ず落橋するといわれています。

両子寺の七不思議3「鬼橋」

Photo byPezibear

両子寺の七不思議3つ目は、鬼橋です。鬼橋は、護摩堂の裏手の道を登ったところにかかっている橋です。鬼橋は、大きな一枚岩でできています。重機の無い時代には大掛かりな施工であったことが予想されます。しかしこの岩は、1人の手によって山から運ばれてきたのだそうです。千徳坊という力自慢のお坊さんの伝説が残っています。

両子寺の七不思議4「しぐれ紅葉」

Photo byjbom411

両子寺の七不思議4つ目は、しぐれ紅葉です。しぐれ紅葉は、護摩堂の裏手にあり、前述の鬼橋とも近い場所にあります。大きな木で、自然の力を感じさせてくれるパワースポットでもあります。しぐれ紅葉には札が提げられています。しぐれ紅葉の下に立ち見上げると、どんなに晴天の日でも時雨が降ったかのようにしずくが落ちてくるのだといわれています。

両子寺の七不思議5「針の耳」

Photo bystevepb

両子寺の七不思議5つ目は、針の耳です。針の耳は、奥の院よりもさらに山奥にあります。岩肌と岩肌がぶつかりあった山道の中に針の耳が表れます。針の穴に糸を通すよりも難しく感じるほど、通り抜けられそうにないように思える隙間です。しかし、実際に通ってみると不思議と抜けられるのだそうです。

両子寺の七不思議6「鬼の背割」

両子寺の七不思議6つ目は、鬼の背割です。針の耳から更に山頂を目指すと、またもや大岩が立ちはだかります。大岩と大岩の間には不思議と隙間が空いているのですが、鬼橋と同様にこれもまた千徳坊によって作られた隙間なのだそうです。背で大岩を割って、鬼の背割りを作ったと言い伝えられています。

両子寺の七不思議7「鹿のツメ割」

Photo byhashan

両子寺の七不思議7つ目は、鹿のツメ割です。鹿のツメ割は、両子山の山頂に向かう途中にある大きな石です。石のすぐ横には、鹿のツメ石と書かれた看板が立っています。鹿のツメ割には、ほぼ直線の傷跡がくっきりと残っています。この跡こそ、親子の鹿が爪を研いだあとなのだそうです。

両子寺の拝観時間や料金は?見出し

Photo byFree-Photos

両子寺の拝観時間は、季節によって異なります。3月から11月の間は8時から17時まで、12月から2月の冬季の間は8時30分から16時30分となります。また、冬季は奥の院や講堂の拝観は16時までです。拝観料金は、大人が300円、中学生や高校生は200円、小学生は100円です。団体割引は、30人以上で1割、50人以上で2割、100人以上で3割引きとなります。

住所:大分県国東市安岐町両子1548
電話番号:0978-65-0253

両子寺へのアクセス方法見出し

Photo by BONGURI

両子寺へのアクセスは自動車がおすすめです。両子寺は、大分空港からは40分、JR杵築駅からは50分、徳山フェリーの発着する竹田津からは40分ほどの場所にあります。両子寺の駐車場は5カ所あるのも車でのアクセスをおすすめするポイントです。護摩堂や書院に近い所に4カ所あり、山門下のバス停留所の近くにもう1カ所あります。

Photo by eitarov

両子寺へのバスでのアクセス方法は2種類あります。1つ目は、JR杵築駅からバスを乗り継ぐアクセス方法です。JR杵築駅から大分交通バスの「国東・安岐行き」に20分ほど乗り、安岐で降車します。次に、「両子寺行き」に乗り換えます。バスに40分ほど乗り、終点で下車すると両子寺はもうすぐそこです。

Photo by toshifukuoka

両子寺へのバスでのアクセス方法2つ目は、大分交通の定期観光バスを利用するアクセス方法です。事前に予約することで、大分駅前・別府駅前・宇佐駅前からバス1本で両子寺へアクセスできるおすすめのアクセス方法です。両子寺は国東半島史跡巡りの順路に含まれています。

国東半島観光におすすめ!ドライブコースや温泉&グルメ情報も!磨崖仏もあり | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
国東半島観光におすすめ!ドライブコースや温泉&グルメ情報も!磨崖仏もあり | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
国東半島は”くにさきはんとうと”読みます。国東半島は観光地として認知度が少し低いのですが、横綱クラスの観光資源が揃っています。この地ならではの歴史もあります。関サバ、関アジ、城下カレイと漁業資源にも恵まれています。ぜひ行ってみてください。

パワースポット両子寺を満喫しよう!見出し

Photo by cyesuta

最後までご覧いただきありがとうございます。大分県の国東半島にある両子寺は仁王像が出迎えるパワースポットの宝庫です。六郷満山総持院でもある両子寺は、安産祈願や子授け祈願、厄除けや不老長寿などさまざまなご利益が期待できる場所でもあります。紅葉の美しさなど自然の広大さも感じさせてくれる両子寺にぜひ一度足を運んでみてください。

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