フィジーの留学について調べよう!
南太平洋に浮かぶ島国・フィジーは、過去に国民の幸福度が世界一になったこともある国で、リゾート地としても人気があります。現在、フィジーを留学先に選ぶ日本人も多く、格安の留学先として注目されています。ここではそんなフィジーの留学について、留学費用やメリット、デメリット、口コミなどの情報を交えて紹介します。
フィジーの基本情報
フィジーは南太平洋上に浮かぶ小さな島国で、面積が18000キロ平米強、人口は約85万人です。その内、フィジー系住民が半数程度、インド系住民が半数程度と二分しています。フィジー系住民の100%がキリスト教徒ですが、インド系住民はヒンズー教徒とイスラム教徒に分かれており、中国系仏教徒もわずかながら存在します。
フィジーの地理
フィジーは300以上の島が散在する南太平洋の島国で、近隣にはバヌアツやトンガなどの国があります。フィジーは起伏が多い地形で、椰子の木が茂るビーチや透明度の高いラグーンのあるサンゴ礁で知られています。住民の多くはビチレブ島とバヌアレブ島に暮らしており、ビチレブ島には首都スバがあります。
港湾都市スバではイギリス植民地時代の建物が数多く見られ、ビクトリア様式によって造られたサーストンガーデンズにあるフィジー博物館には民俗学に関する多数の展示物が並んでいます。
フィジーの時差
フィジーと日本の時差は3時間で日本の方が3時間遅れています。つまり、フィジー時間が午前10時の時は日本時間は午前7時となります。2019年度のサマータイムは、11月3日から2020年1月19日まで実施されます。サマータイム実施時は、日本との時差が4時間となり、フィジー時間が午前10時の時は日本時間は午前6時となります。
フィジーの気候
フィジーの気候は、月別の平均気温が最低23度、最高28度と、年間を通して恵まれた常夏の気候です。ただし、南半球に位置するフィジーでは、夏となる12月から3月は雨季に当たりますが、貿易風の影響で雨の量はそれほど多くありません。それでもナンディを含むビチレブ島西部と比べると、首都スバを含む南東部は比較的雨が多い地域と言えます。
フィジーの歴史
フィジーにはいつ頃から人が住むようになったかはっきり知る術がありませんが、紀元前1300年頃、東南アジア方面からの移民が、ニューギニアやニューカレドニアを経て移り住むようになったのではないかと見られています。
1643年、オランダの探検家アベル・タスマンの公開記録にフィジーが登場したのがヨーロッパからの人々の進出の始まりと言われており、その後、キャプテン・クックやキャプテン・プライなどの航海をきっかけとして、イギリス人の進出を許し、フィジーはイギリスの植民地となりました。
1970年、フィジーは英連邦30番目の自治国として独立しました。また、1987年には南太平洋で初となる無血クーデターが起き、この国は共和国となり、今日に至っています。
フィジーは幸福度ランキング世界1位に何度も輝いている国
フィジーの人々の公用語はフィジー語、英語、ヒンディー語、ウルドゥー語で、英語は第2の公用語です。通貨はフィジードルで、日本円との為替レートは、2019年5月28日現在、1フィジードルが50.65円となっています。
フィジーは、過去に幸福度ランキングで世界一に何度も輝いている留学にもおすすめの国で、生活レベルは高くないものの、人々の、暮らしにおける満足度が非常に高い国と言えます。
フィジー留学のメリット6つ
フィジーには日本から過去15年で2万人もの人たちがFree・Bird・Instituteの語学学校に留学しています。その理由は幾つも挙げられますが、旧イギリス領の国で、安い費用で英語が学べるということが最大の理由のようです。
オーストラリアの東側に位置する留学にもおすすめの国・フィジーは、日本との時差も少なく日本からのアクセスの良いことも理由の1つに挙げられます。
初心者にも聞き取りやすい英語
フィジーでは90%以上の人が英語を話せます。イギリス領だったため発音はブリティッシュ・アクセントです。この国の島民はのんびりしているため、話す言葉がゆっくりな上に、フィジー語の発音が日本語に似ているため、日本人留学生にとっては分かりやすい英語と言えます。
人が温かい
フィジーの人たちは、種々の異なる人種や宗教があるにも拘わらず、大らかに受け入れて共存してきました。単一民族の日本とはまるで違う環境ですが、このフィジーの土壌や環境が心の温かいフィジー人を育ててきました。中には窃盗を働く人もいますが、ほとんどのフィジー人は外国人留学生に対してもやさしく温かく接してくれます。
オーストラリアやニュージーランドのワーホリと組み合わせやすい
ワークホリデイで人気を集めているのがオーストラリアやニュージーランドですが、そのワーホリにフィジーへの語学留学をセットにするおすすめの方法があります。
それはワーホリに1年間行くよりも2か国留学する方が安くて長期間過ごせるというものです。ワーホリは1年間限定のビザですが、ほとんどの人がまず数か月間語学学校に通い、残りの9か月働くというスタイルになります。
それに対して2か国留学の場合は、フィジーで英語を学び、その後の渡航先で働くことにより、フィジーで3か月の留学、ワーホリで12か月というおすすめの方法となります。
渡航先がオーストラリアの場合は、セカンドビザ制度があり最長2年滞在できるため、フィジー留学による滞在期間と合わせ、最長3年間滞在することができます。
フィジー留学の学費や滞在費用はオーストラリアなどに比べ3分の1程度のため、安い費用で勉強でき、オーストラリアやニュージーランドで働きながら滞在すれば、場合によっては貯金を貯めることもできます。
留学の費用が安い
フィジーは留学費用の安いことでは定評があります。イギリスへ留学する場合、3か月の費用は約110万円から170万円ほど必要です。また、オーストラリアやニュージーランドへの留学でも75万円から135万円ほどかかります。
それに比べてフィジーへの留学の場合、3か月で60万円から80万円程度で抑えることができるため、おすすめの語学留学のみでなく、種々の海外経験を堪能することができます。
物価が安い
フィジーの物価は日本と比べかなり安いと言えます。例えばローカルレストランで食事をする場合、フィッシュ&チップスが5ドルから8ドル(250円から400円)、チャーハンや焼きそば、八宝菜、カレーなどは6ドルから8ドル(300円から400円)程度で食べられます。ホットコーヒーも4ドルから6ドル(200円から300円)で楽しめます。
フィジーで牛乳を買うと約3ドルから5ドル(150円から250円)、米1キログラムは1.5ドルから3ドル(80円から150円)、12個入卵が4ドルから6ドル(200円から300円)、オレンジ1キログラムが4ドルから10ドル(200円から500円)、ジャガイモ1キロが1.5ドルから5ドル(80円から150円)と、かなりリーズナブルな価格となっています。
公立病院での診察が無料
フィジーでは外国人留学生でも公立病院の診察が無料で受けられ、比較的少額で治療を受けることもできますが、患者数が多く、混雑した環境の中で待たされるため、私立病院での受診の方が一般的です。ただ、私立病院の治療は高額のため、日本で医療保険に入っておくことをおすすめします。
フィジー留学のデメリット4つ
フィジー留学の場合、メリットばかりではなくデメリットも考慮する必要があります。例えばフィジーには日本人留学生が多く、英会話を勉強したい人にとって、英語を話す機会の妨げとなるデメリットがありますし、留学生のホームステイ先によっては、夕食にカレーばかり出されるというところもあります。
ゴキブリなども多く、日本に比べて相対的に生活レベルの低いフィジーでは、留学の際、不便ななことやデメリットも多々あります。
日本人留学生が多い
フィジーには日本人留学生が多いのですが、これは安心できる仲間がいるというメリットあがある反面、英語を勉強したいのに日本語で会話してしまうというデメリットがあります。学校や現地の人との会話は英語で行いますが、どうしても日本人の友達と過ごす機会が多くなってしまうため、真に語学の上達を目指す留学生にはデメリットかも知れません。
食べ物があまり美味しくない
フィジーの食べ物は、場所にもよりますが、概して大味であまり美味しくないというデメリットがあります。特に肉は、骨まで一緒にカットしているものが多く、骨と一緒に噛んでしまうことがしばしばあります。
留学の際のホームステイなどでは、毎日のように相当辛いインドカレーばかり出される場合があるため、苦手な人には厳しい食生活となるかも知れません。そうは言っても美味しいレストランもたくさんありますので、店を選んで入れば美味しい料理が満喫できます。
虫や野良犬が多い
ホームステイ先ではどの家もほとんどドアを開けっ放しにしており、ゴキブリやヤモリなどの虫や爬虫類がたくさん出ます。ゴキブリは日本のものより大きく、至る所に出るため、虫の嫌いな人には大きなデメリットとなります。また、野良犬が群を成して歩いていることがあり、注意が必要となります。
生活に不便が多い
フィジーは日本と比べ相対的に生活レベルが低く、ハイテクとは程遠い国のため、便利な生活に慣れている日本人にとっては不便と感じることが多々あります。ホームステイ先の家では、時には断水が起きたりボイラーが壊れたりします。
交通機関もあまり発達していませんし、物事も時間通り進みません。ゴキブリが多くてもゴキブリホイホイなど売っている店が無いというデメリットもあります。
繊細できれい好きの人にはこの環境は耐えられないかも知れませんが、あくせくした日本での暮らしとは真逆の、自然溢れるのんびりした環境の中で生活することは、不便ではあっても、留学生にとって几帳な体験になるとともに、逞しくなって日本に帰って来られることでしょう。
フィジー留学の経験者によるリアルな口コミ
フィジーへの留学は、実際に現地に赴いて体験しなければわからないことがほとんどですので、フィジー留学経験者による口コミ情報は貴重です。彼らが実際に体験して感じたりわかったことが口コミとして伝わり、これから行く留学生にとって大変役に立つ情報源となります。学校選びや治安についても口コミから学ぶことがたくさんあります。
フィジーは英語が第二言語
口コミ情報によれば、フィジー人はフィジー語、インド人はヒンディー語が母国語ですが、2番目の公用語として英語が使われており、9割以上の人が英語を話しているそうです。フィジーでは小学校の授業から全て英語で授業が進められるため、ほとんどの人が子供の頃から英語で話すことができるようです。
学校選びは慎重に!
口コミによれば、フィジーの英会話スクールはほとんど日本人の経営による学校のため、安心ではありますが、日本人学生ばかりでちょっと物足りない面があるようです。授業はレベルに合わせてクラス分けがされており、途中でもう少しレベルの高いクラスに入りたい場合はテストを受けます。
学校を選ぶ場合、学生寮があるか、ホームステイ先から近いかなどを基準に検討することが重要となるようです。
口コミによれば、ホームステイ先から15分ないし45分程度歩くのが普通ですが、中にはバスや電車を利用しなければならない場合もあるそうです。また、あぶないところを歩かなければ行けないような学校は避けた方が良いそうです。
日本人留学生を狙った強盗に注意!
口コミ情報では、フィジーは治安が比較的良い国だそうですが、世界一安全と言われる日本と比べることはできないようです。おすすめのフィジーは銃社会ではないため、犯罪も軽微で、窃盗などの軽犯罪がほとんどのようです。
ただ、口コミによれば、日本人留学生は裕福な人が多い上に犯罪に対する警戒心が少ないため、スリや強盗に狙われやすいので注意が必要とのことです。
ホームステイの実情
口コミ情報では、ホームステイをする場合、期待し過ぎると裏切られることがあるため、ある程度の覚悟をして臨んだ方が良いようです。まず、どの家庭でも風呂はほとんど無く、基本的にはシャワーを使いますが、お湯が水になったり断水などで使えなくなることもしばしばあるそうです。
インド人の家庭の場合は、ほとんど毎日、食事はカレーとなりますし、フィジー人の家庭では、キャッサバという芋の一種におかずが1品が付く程度の料理が多いようです。いずれにしても質素な食事となることを肝に銘じておく必要があります。
口コミによると、洗濯は洗濯機が古いことを除けば日本とあまり変わらないそうです。留学先の学校は大抵ホームステイ先からかなり離れていることが多く、徒歩30分前後は普通です。また他の口コミによれば、通学途中の治安が良くないところが多いため、集団での登下校をおすすめするという情報もあります。
フィジー留学の費用の目安
フィジーに留学するためにかかる費用は、イギリスやフランス、オーストラリアやニュージーランドなどに比べれば割安な価格となります。その費用は、パスポートやビザの申請、航空運賃など、留学する前に準備する費用と、留学してから生活したり学費を払ったりする費用とに分けられます。
出発前にかかる費用
フィジー留学に向けての出発前の準備費用には、往復航空券代や、海外留学保険費用、パスポートやビザの申請費用、健康診断料などの諸費用がかかります。おすすめの格安の航空券を手に入れたとしても、トータルでは12万円から20万円程度は必要となることを知っておいた方が良いでしょう。
フィジーへの往復航空券
フィジーはアジア・オセアニア圏ですので、往復航空券は5万円から10万円で購入できますが、渡航先や時期によっても大きく異なるため、安い時期を選んで出発することができればベターです。また、格安の航空会社のチケットを探したり、航空会社の早割などを利用すれば、よりリーズナブルなチケットを見つけられる場合があります。
海外留学保険費用
外国と日本では医療制度に違いがあるため、万一海外で病気になった場合、膨大な費用が掛かる場合があります。そうならないためにも、留学する前に海外旅行保険に入っておくことをおすすめします。保険料はサポート内容によっても異なりますが、1か月2万円から3万円程度となります。
パスポートやビザの申請費用
日本のパスポートには有効期間が5年のものと10年のものがあります。5年有効のパスポートは、都道府県収入印紙代金を含め1万1000円、10年有効のものは1万6000円となります。学生ビザを申請する場合の費用は留学先や滞在期間によって異なりますが、2万円から3万円程度と見ていいでしょう。
健康診断料
フィジーの学生ビザを取得する際に、英文の健康診断書が必要となる場合が出てきます。健康診断および英文健康診断書の費用はトータルで3万円程度となりますが、留学先の国によって日本国内の病院が指定されている場合があるため、注意が必要となります。学生ビザを取得するのは結構手間がかかります。
留学先でかかる費用
留学先で主にかかる費用は学費と滞在費です。一般的に学費のほとんどは授業料でレンタルの教科書はその中に含まれます。滞在費の大部分は宿泊費と食事代ですが、食事代込みのホームステイは学生寮に比べ、全体で考えれば安上がりの方法と言えます。更に、交通費や通信費がかかることも考慮する必要があります。
フィジー留学の学費
フィジーでの留学先の学費の中で、授業料は1日の授業料に日数をかけたものとなります。平均的な語学学校の授業は1日5コマですが、夜の部のみ3コマのカリキュラムや、朝から夜まで8コマから10コマを続けて取るスタイルの授業もあります。カリキュラム数やスクールの設備なども確認しておくことをおすすめします。
貸し出される教材は、通常授業料に含まれていますので、自分で用意するものとしては、ノート、文房具、辞書程度です。
フィジーでの滞在費
滞在費の中で最も費用のかかるのが宿泊費と食事です。学生寮の場合、宿泊費は安いですが外食が多くなり、トータルでは高くなります。ホームステイの場合は普通、1日に2食の食事が付きますので、学生寮に比べ宿泊費は高くなりますが、食事込みで考えれば安く上がることが多いようです。
その他フィジーの生活でかかる費用
その他にもフィジーで暮らすには交通費や通信費がかかります。ホームステイの場合、学校までの距離が離れているケースではバスや電車での通学となることがありますが、交通費は自己負担となります。学生寮は学校に隣接することが多いため、交通費はほとんどかかりません。
英語学習のための人気の高い留学先ではほとんどの国でインターネットが使用できます。スマートホンを携行すれば、現地でSIMを入れてスマホを活用できます。
フィジーやフィリピンなど場所によっては、格安料金でスマホが使用できます。また、たまには息抜きに小旅行に行ったり、バーで飲んだりする費用も多少見ておくことをおすすめします。
留学は費用が安くて英語が聞き取りやすいフィジーがおすすめ!
南太平洋に浮かぶ島国・フィジーは、日本からの留学先として人気の高い国です。この国への留学費用は他の国に比べて安価な上、日本との時差も少ないため、多くの日本人留学生が留学しています。ここではそんなフィジーへの留学について、費用やメリット、デメリット、おすすめの口コミなどの情報を取り入れながら説明してみました。
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