ジョージアの治安情報をご紹介!
ヨーロッパの観光地として有名な国「ジョージア」。あまり日本には馴染みのない国でしたが、最近は徐々に観光客が増えている注目の国でもあります。
ジョージアはかつてソビエト連邦の一員で、今でも地域によっては紛争の続いている治安の悪さが目立ちます。ですが、観光に力を入れ始め、徐々に安全な町が増えています。今回はそんなジョージアの治安情報についてご紹介します。
トラブル対策や安全に旅するコツもチェック!
ジョージアは日本に馴染みのない国ですが、ヨーロッパでは注目されている新しい観光地です。旅行者が年々増えており、首都のトビリシに関しては地元の方をはじめ、世界中から訪れる多くの観光客で賑わっています。
ですが、ジョージアは日本に比べるとまだまだ治安の悪さが目立ちます。ジョージアへ旅行する場合は、安全に旅をするコツをはじめ、万が一トラブルに巻き込まれた場合の対策法も調べておくのがおすすめです。
ジョージアってどんな国?
ジョージアの治安情報を調べる前に、まずジョージアとはどんな国か知っておく必要があります。今まであまり旅人の訪れなかった国でもあるので、まだまだ謎に包まれている場所がいくつもあります。
今回はそんなジョージアとはどんな国なのか詳しくご紹介します。初めてジョージアに訪れる方は、事前に目を通しておくのがおすすめです。
ヨーロッパとアジアの境にある旧ソビエト連邦の国
ジョージアはヨーロッパとアジアの境に位置する旧ソビエト連邦の国です。黒海の東岸に位置しているため、日本では欧州にある国として認識しています。
ジョージアはワイン発祥の地、健康長寿、ヨーグルトが代表的な国になります。また、日本に深く関係しているのが相撲です。ジョージアは大相撲力士の出身国としても知られ、日本で活躍している栃ノ心を始め臥牙丸や黒海が挙げられます。
呼び名が「グルジア」から「ジョージア」へ変更
ジョージアはあまり知名度のない国ですが、実は改名したことにより国名を知らないという方が多くいます。ジョージアはかつて「グルジア」と呼ばれ、2015年に日本でもジョージアと呼ばれるようになりました。
ジョージアの国に住んでいる人々は自分の国を「サカルトヴェロ」と呼んでいます。サカルトヴェロをロシア語にするとグルジア、英語にするとジョージアになり、1991年ソビエト連邦から独立したことによりジョージアと改名しました。
ジョージアの見どころ・観光スポット
治安があまり良くないことで知られるジョージアですが、首都トビリシをはじめとする観光名所が数多く点在しています。何より大自然の絶景が旅行者の心を魅了しています。
首都トビリシは交通量や宿泊施設、レストランなど商業施設が充実しています。ですが、そこから1時間、2時間外に出るだけで広々とした大自然が広がり、心を和ませてくれます。
ジョージアの治安事情
観光客の増え続けているジョージアは、地域によって治安が改善されている場所もあります。ですが、まだまだ治安の状態は悪く、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
今回は安全に旅を行うために、ジョージアの治安情報についてご紹介します。治安状態はいつ変わるかわからないので、ジョージアで観光している最中もチェックしておくのがおすすめです。
外務省によるジョージアの治安情報
現在はインターネットの力を使って、ジョージアの治安情報を事前に調べることができます。さまざまなサイトがありますが、おすすめなのは日本政府の発表している「海外治安情報」です。
この海外治安情報は外務省のサイトで公開しており、ジョージアの最新治安情報をお伝えしています。危険度を4つのレベルでわけており、一目でわかるように色分けされています。
日本と比べてジョージアの治安は?
ジョージアはエリアによって治安の良さがわかれますが、基本的には日本と同等の治安の良さを誇ります。世界の安全な国ランキングでは日本が43位なのに対し、ジョージアは49位です。
ジョージアの中でも首都トビリシに関しては危険度1とかなり安全な地域になり、旅行者も安心して観光を楽しむことができます。首都から出ない場合は、治安をあまり気にしないで滞在できます。
ジョージアの地域別治安状況
先ほども紹介した通り、ジョージアは地域によって治安の度合いが変わります。自分の行く旅行先によって治安情報を確認していきましょう。
今回はジョージアの地域別治安状況を詳しくご紹介します。首都トビリシをはじめ、ジョージアで治安が悪いと言われる場所も合わせてお伝えしていきます。
ジョージアの首都トビリシの治安状況
ジョージアの首都であるトビリシは、ジョージアの中でも1番治安の良いエリアになります。首都トビリシは安全に旅を楽しめる場所として、観光客の拠点地になっています。
首都トビリシ付近の町でも治安が良くなっており、徐々に危険レベルが下がっています。首都トビリシでは最低限の注意を払うことで、快適な旅を楽しめます。
ジョージアで治安の悪い地域
ジョージアでは首都トビリシ以外の観光地で、治安の悪い場所がいくつもあります。初めてジョージアに観光する方はもちろん、まだトラブルの多い地域を旅するのは避けましょう。
今回はそんなジョージアで治安の悪い地域をご紹介します。その都度治安の状況が変わりますが、日本人は狙われやすいので注意が必要です。
ジョージアで治安の悪い地域①:南オセチア
ジョージアでも南オセチアは危険レベルが3と治安の悪い地域になります。なるべく渡航を避けるように外務省からも注意されている町になり、ジョージアとロシアの紛争地帯になります。
現在は休戦状態にありますが、いつどこで何が起こるかわからない町でもあります。休戦状態であればさほど治安も悪くありませんが、いつ危険レベル4に指定されるかわからない地域です。
ジョージアで治安の悪い地域②:アブハジア自治共和国
アブハジア自治共和国は先ほどの南オセチア同様に危険レベル3に指定されている治安の悪い地域です。アブハジア自治共和国は黒海に接している地域になり、一瞬で最悪の治安の悪さになる可能性もあります。
かつて南オセチア紛争が起こった際には、この場所で激しく戦闘が行われています。ジョージア海軍とロシア海軍による海上合戦も起こっています。
ジョージアで治安の悪い地域③:ロシアとの国境周辺地域
ロシアとの国境周辺地域は、首都トビリシに比べると治安の悪い地域になります。コーカサスの高い山が連なっている地域なのであまり人が住んでいませんが、何が起こるかわからないと危険レベルが2に指定されています。
ロシアとジョージアは紛争当事国同士の国境となっているので、必要な用事がない限りは観光を避けるのがおすすめです。いつ、どんなことがきっかけでまた紛争が始まるかわかりません。
ジョージアの戦争の危険性
治安が改善されているジョージアですが、残念ながらいつ戦争が起こってもおかしくない国でもあります。過去の紛争も小さい争いが積み重なり、大きな戦争へと繋がりました。
現在でもジョージアとロシアの軍隊が展開し続けているので、どんなきっかけで戦争が始まるか誰もわからない状態です。そのため、ジョージアとロシアでなんらかの動きがある場合は、観光を辞めるのも一つの手です。
ジョージアを旅行中に気を付けるべき犯罪やトラブル
治安の良いジョージアですが、やはり安全に旅を行うためには気を付けるべき犯罪やトラブルを把握しておく必要があります。万が一トラブルに巻き込まれた場合は、焦らず落ち着いて行動するようにしましょう。
今回はそんなジョージアで起きやすい犯罪や、旅のトラブルについてご紹介します。予め知っておくことで、現地での対処が変わります。
すり
ジョージアで巻き込まれやすい犯罪が「すり」です。ジョージアはまだアジア人の観光客が少ないため、日本人観光客は歩いているだけでとても目立ちます。
すりはどんな治安の良い国でも起こっている犯罪なので、常に注意が必要です。財布や貴重品は外部から触れられないバックの中や、内側のポケットに収納するようにしましょう。
窃盗
ジョージアだけでなく、世界中ですりよりも悪質なのが「窃盗」です。窃盗は相手に気づかれても犯行を行い、騒いだりしたら危害を加えられる可能性も高いです。
窃盗はグループで行われる傾向があるので、狙われたら最後です。日中、人の多い場所ではあまり狙われませんが、裏道や夜に出歩いているとすぐに窃盗グループに狙われてしまいます。
ひったくり
ジョージアではもちろん、世界中どこに行っても注意すべき犯罪が「ひったくり」です。ジョージアでもバイクや自転車を使ってひったくりを行うグループがあります。
ひったくりのトラブルに巻き込まれないためには、バックは肩を通して持つタイプを選びましょう。また、バイクや自転車と並行して歩く場所は周りに注意しながら進むようにしてください。
強盗
ジョージアではたまに強盗が出ると情報が入っています。強盗に狙われた場合は無理に抵抗せず、最初は素直に手持ちのお金を渡して最悪の事態を回避するのに全力を尽くしましょう。
強盗が出た時のことを考え、観光中はクレジットカードや大金を持ち歩かないようにしましょう。また、強盗の出やすい治安の悪い場所には行かないようにしてください。
押し売り
ジョージアで外国人観光客がよく巻き込まれているトラブルが「押し売り」です。お金を持っていそうな外国人を見つけると、偽物でも本物の価格で売ったり、断っても無理やり買ってもらおうとします。
押し売りのトラブルは相次いでおり、最終的には相手に騒ぎ立てられるので買ってしまうケースが多いです。しっかりと断れる意思を持ち、なるべく早くお店を立ち去るようにしましょう。
交通事故
ジョージアでは、日本よりもはるかに運転が荒い傾向があります。一般道を高速道路のようにスピードを上げて走行したり、追い越しや追い抜き、急ブレーキは日常茶飯事です。
ジョージアの運転技術はとても荒いので、車酔いする人には厳しいかもしれません。首都など都心部では交通量も多いので、交通事故に巻き込まれないようにしましょう。
ジョージアを安全に旅するコツ
ジョージアはもちろん、世界中どこを観光するにも安全に旅をするコツがあります。なるべくトラブルに巻き込まれないように、旅行準備の段階から予防しておきましょう。
今回はそんなジョージアで安全に旅をするコツについて詳しくご紹介します。コツを1つでも知っておくことで、トラブルを回避できる確率が高まります。
持ち歩く現金は必要最小限にする
ジョージアでは強盗、すり、ひったくりの犯罪が多発しているので、必要最小限のお金を持ち歩くようにしてください。ジョージアはカードの使えないお店がほとんどなので、現金払いが基本となります。
お金を多く持ち歩くと犯罪を誘発する原因にもなるので注意しましょう。ジョージアではチップを渡す習慣があるお店もあるので、良いサービスを受けた場合はチップを渡すようにしてください。
華美な服装や金目の装飾品は身に付けない
ジョージアで観光する際は、服装など見た目にも気を遣う必要があります。地元の方は基本的にシンプルな服装をしているので、地味な服装を選ぶのがおすすめです。
ジョージアでは華麗な服を着ていると、逆に目立ってしまいます。ジョージアではおしゃれを楽しむよりも、動きやすいシンプルな服を選択しましょう。
施錠をしっかりする
ジョージアにはもちろん、世界中のどこでも泥棒がいます。ホテルに宿泊している場合でも、玄関や部屋の窓はしっかりと施錠するようにしてください。
ジョージアのホテルはオートロックのないホテルもあるので、出かける際も注意が必要です。施錠の仕方が日本とも違う場合があるので、ロックされているかその都度確認する必要があります。
政治的デモや宗教的な集会には近づかない
ジョージアは現在、ロシアと政治的な緊張関係にあります。そのため、大規模な反政府集会や暴動がいつ起こってもおかしくない状態にあります。
観光客はジョージアで行われている政治的デモや宗教的な集会をなるべく避けるようにしましょう。治安情報で暴動の情報が入ったら、ホテルで大人しく待機するのがおすすめです。
酔いつぶれないように気を付ける
ジョージアの治安状況に関わらず、お酒の飲みすぎは注意が必要です。お酒は判断能力をにぶらせてしまい、すりや強盗グループに狙われやすくなってしまいます。
ジョージアの乾杯は一気飲みの習慣がありますが、自分の酒の量を把握しながら飲むようにしてください。無理をせず、乾杯を断るのもトラブルを回避するコツです。
荷物は手で持ち目を離さない
ジョージアでは基本、荷物から目を離さないようにしましょう。いつ、どこですりやひったくりの被害に遭うかわからないので、常に手に荷物を持っておくようにしてください。
また、ご飯を食べている間や、少し休憩している間も荷物から目を離さないようにしましょう。フライトで荷物が多い場合は、宿泊ホテルで手配したタクシーを利用して移動するのがおすすめです。
飲み水に気を付ける
ジョージアの治安とはあまり関係ありませんが、ジョージアで販売されているミネラルウォーターは日本とは違う成分なので、飲む際には注意が必要です。
ジョージアではミネラル成分が豊富な「鉱泉水」が一般的になり、軟水の水に親しんでいる日本人には合わない可能性があります。お腹が緩くなったと思ったら、すぐに飲むのをやめるようにしてください。
治安情報をチェックしてジョージア旅行を安全に楽しもう!
ヨーロッパ観光で注目を集めている国「ジョージア」。あまり日本人には馴染みのない国ですが、世界中から観光客を受け入れるために徐々に治安が改善されています。
ジョージアへ観光に訪れる際は、必ず最新の治安情報をチェックしておくのがおすすめです。ジョージアの治安を調べている方は、ぜひこの記事を参考にジョージア旅行を安全に楽しみましょう。
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