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世界で最も深い洞窟「クルベラ洞窟」とは?新種の生き物や進行中の探検に迫る!

世界で最も深い洞窟「クルベラ洞窟」とは?新種の生き物や進行中の探検に迫る!
投稿日: 2017年7月31日最終更新日: 2021年5月25日

グルジアのコーカサス山脈西部にある「クルベラ洞窟」は、世界で最も深い洞窟として知られており、その深さはなんと2196mもあります。数多くの探検家が挑戦しており、新種の生き物も発見されるなど現在も調査が進んでいます。今回はそんな未知の世界、クルベラ洞窟の謎に迫ります。

クルベラ洞窟の神秘とは見出し

化学の力ですべてが解明されたとも思える現代社会。そんな現代社会の中でも未だに未踏の神秘的なエリアがあるということをご存知でしたか。人類が最深部まで未だに到達できていない危険な洞窟、それがクルベラ洞窟です。世界中の探検家が最深部を目指して危険な探検をしているこのクルベラ洞窟。その神秘に満ちた情報をお届けしていきます。

クルベラ洞窟の場所見出し

クルベラ洞窟はグルジアに存在します。あまり聞きなれないグルジアという国。グルジアは南コーカサスにある共和制国家で、北をロシア、南をトルコとアルベニアに挟まれた東ヨーロッパの国のひとつです。首都はトビリシという都市。雄大な川の中に歴史的な建物が並ぶ、綺麗な都市ですね。こんなところにクルベラ洞窟という世界の秘境があるなんて、想像もつきません。

グルジアの西部に存在するアブハジアという地域。そのアブハジアの中でも、山脈が悠々と横たわるアラビカ山地にクルベラ洞窟はひっそりと存在します。このあたりは石灰岩でできた地帯であり、密度の軽いその地質がどこよりも深いクルベラ洞窟を産んだのではないかともいわれています。クルベラ洞窟が有名ではありますが、石灰岩と低木、低草で覆われたこの山地自体もとても綺麗な場所として有名です。

最深部まで未だ明らかになっていないクルベラ洞窟見出し

クルベラ洞窟の最大の特徴はその深さ。最深部まで未だたどり着いた人類は存在せず、その危険な場所に何人もの探検家が挑み続けています。木の枝のように広がっていく構造をしているのですが、1300メートルの枝と2196メートルの枝が特に深い枝とされています。それもクルベラ洞窟で現在確認できている深さに過ぎないため、更に深い可能性もあるとのこと。

2196メートルといえば1階分を4メートルとしてもビル550階分。どんな深さか想像もつきませんね。その地点が現在人類が到達している最深部なのですが、そこにたどり着くにはプロの探検家でもなんと27日もかかるのです。そんな長旅になるのですから当然荷物も巨大なものになりますよね。そんな重い荷物のまま何百メートル単位でザイルをつたって降りていくクルベラ洞窟の行程は常に命がけです。

想像を絶するクルベラ洞窟の環境見出し

クルベラ洞窟制覇のための苦難はこれだけではありません。洞窟ですから当然太陽光はありません。そのため各所に電気を設置しながら進まなければならないのですが、その過程で道を間違えることもあるとか。最深部まで一本道ではないのですから、複雑なマップを一度も間違えずに進んでいくことが必要です。

さらに、最深部に至るまでには水路を潜水して進まねばならないこともあります。その上地上よりはるかに低い場所ですから、気圧や気温が高く、ただそこにいるだけで身体に多大な悪影響を受けてしまいます。まさに極限状態の中で進んでいかねばならないことこそ、クルベラ洞窟が現代でも未踏の地とされている理由だと思われます。

新たな生物まで発見されたクルベラ洞窟見出し

そんな過酷な環境ですから、通常の地上生物が不自由なく住むということはなかなか考えられません。暗く、狭く、熱く、気圧も高い。少なくとも人類が長く生活することは不可能でしょう。しかしそんな危険な環境でも適応できる生物がいるというのですから驚きです。

近年発見されたのが「Duvalius abyssimus」。オサムシという種類の虫の一種で、なんと新種発見となりました。クルベラ洞窟はすべてが明らかにされていない分、これまで人類がみたこともない種類の動物もまだまだいるのかもしれませんね。探検家の方をはじめ、世界中の学者たちがここを訪れるのもこういった理由があるからなのでしょう。

クルベラ洞窟はいまだに冒険の舞台見出し

いかがでしたでしょうか。いまだその全容が明らかにされていないクルベラ洞窟。科学でなんでも解明されたとも思える現代だからこそ、秘境、未踏の地という言葉が当てはまる場所は少なくなってきました。しかしまだ地球には人類が知らない隠れた場所があるんですね。偉大な探検家の方々がいつの日かこのクルベラ洞窟を制覇し、人類を進化させてくれる発見をしてくれたら素敵ですね。

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