京丹後の観光スポット「和久傳ノ森」を紹介!
日本の棚田百選のひとつ袖志の棚田や丹後松島など、絶景スポットがたくさんある京丹後。海水浴場も多く、夏には京都府内外から多くの方が訪れ賑わいます。
そんな京丹後の自然や美味しい食材、アートを一度に楽しめるのが久美浜町にある「和久傳ノ森」です。ここでは和久傳ノ森の基本情報やおすすめ情報をまとめてご紹介します。
京丹後の「和久傳ノ森」とは
和久傳ノ森は高級料亭として知られる和久傳が、植物生態学者・宮脇昭氏の指導のもと植樹を行って完成させたスポットです。
和久傳の歴史は明治三年、和久屋傳右衛門が始めた料理旅館が始まりで、料亭「高台寺和久傳」・おもたせのお店「紫野和久傳」と事業拡大してきています。
和久傳の料理に加え、美術館や自然を満喫できる和久傳ノ森は京丹後の人気デートスポットに。のんびりと流れる時間に癒されます。
2017年に高級料亭「和久傳」が創業地にオープン
和久傳ノ森の事業は、2007年から更地に56種、約3万本の植樹を行うことから始まりました。従業員や地元の方々など多くの人の努力で緑いっぱいの和久傳ノ森が完成。
2017年6月23日には、和久傳ノ森内に美術館「森の中の家 安野光雅館」と工房レストラン「wakuden MORI(モーリ)」が同時オープン。自然に囲まれた癒しのスポットとして人気を集めています。
豊かな自然と美術館・レストランを楽しめる
和久傳ノ森の敷地内では豊かな自然を楽しみながら、アート鑑賞やレストランでの食事を満喫できます。
春夏には青々とした木々、秋には紅葉、冬には雪景色というように四季折々の自然の美しい景色を眺めながらいただく料理は格別です。
京丹後の「和久傳ノ森」の美術館
和久傳ノ森には、繊細で柔らかな水彩画を描くことで知られる画家・安野光雅氏の作品を展示する美術館があります。
作品鑑賞はもちろん、和久傳ノ森に林立する木々に囲まれてひっそりと佇むような建物も必見です。有名建築家の設計による空間で、有名画家の世界に浸る贅沢な時間をお過ごしください。
森の中の家 安野光雅館
和久傳ノ森の美術館は「森の中の家 安野光雅館」という名前がつけられています。安野光雅氏は代表作の絵本『ふしぎなえ』で世界的に知られる画家です。
こちらの美術館では3ヶ月ごとに全館展示替えを行っており、様々な作品を鑑賞することができます。2020年12月9日(水)からは『絵あそび』の原画や『もりのえほん』が展示される予定です。
世界的な建築家・安藤忠雄が設計
和久傳ノ森の美術館の設計を担当したのは、代表作に「光の教会」や「フォートワース現代美術館」、「ブンタ・デラ・ドガーナ」などがある世界的建築家の安藤忠雄氏です。
杉板張りの外壁は和久傳ノ森の自然の景観に溶け込んでおり、木調の内装は安野光雅氏の優しい水彩画とよくマッチしています。
2020年11月3日には安藤忠雄氏のギャラリートークも開催され、定員いっぱいの申し込みとなっていました。今後もイベントが開催されるかもしれないので、和久傳ノ森の公式ページで最新情報をチェックしておきましょう。
安野光雅館の開館時間・休館日
和久傳ノ森の美術館の開館時間は9時から17時までで、最終入館は16時半となっています。毎週火曜日は休館日で祝日の場合は翌日が休館です。
年末年始の12月29日から1月1日までも休館しています。トークショーなど特別イベント開催時には入場制限があることもあるのでご注意ください。
入館料
入館料は大人が1,000円、中高生が600円、小学生が400円となっています。小学生未満のお子様は無料です。
和久傳ノ森の美術館への入場に予約は必要ありませんが、ギャラリートークなど定員があるイベントへは事前予約が必要となります。
住所 | 京都府京丹後市久美浜町谷764 |
電話番号 | 0772-84-9901 |
京丹後の「和久傳ノ森」のレストラン
和久傳ノ森でのアート鑑賞の前後にはレストランに立ち寄って、ランチやカフェタイムを楽しんではいかがでしょうか。
レストランでは和久傳ノ森で収穫された食材や丹後の素材をいかした美味しい料理がいただけます。スイーツも美味しいと評判なのでカフェ利用にもおすすめです。
工房レストラン wakuden MORI
和久傳ノ森にあるレストランは「工房レストラン wakuden MORI(モーリ)」という名前です。モーリはイタリア語で桑の樹々のことを表しており、桑の木は和久傳ノ森のシンボルツリーとして植樹されています。
wakuden MORIでは京丹後で育った野菜や魚を使用した料理に加え、オリジナルドリンク「山椒ソーダ」などのカフェメニューも数多く提供。ぜひ食後のスイーツまでお楽しみください。
美術館の向いにある三角屋根のレストラン
レストランは美術館の向かいにあり、大きな三角屋根が特徴の存在感抜群の建物です。店内は広々とした開放的空間でゆっくりと食事を楽しめます。
堂々とした外観と落ち着いた和モダンな店内とのギャップもこのレストランの魅力です。大きな窓からは和久傳ノ森の緑を眺められます。
店内には安野光雅のグッズコーナも
レストランにはミュージアムショップも併設されており、安野光雅氏の絵柄を生かした可愛らしい商品が購入できます。和久傳ノ森でしか購入できないものも多いのでお土産におすすめです。
また、レストランで卓上に置かれている虹の塩や佃煮類、和菓子なども販売されています。中でも西湖は和久傳で人気の高いれんこん菓子です。
開放的な空間でで自然を眺めながら食事
和久傳ノ森のレストランでは落ち着いた雰囲気の店内で窓から自然を眺めながら食事を楽しめるのが魅力ですが、気候の良い日にはテラス席で爽やかな風を感じながら食事をするのもおすすめです。
寒い日には暖炉前のテーブル席で出来立ての温かい料理を堪能するのもいいでしょう。暖炉の席からも和久傳ノ森の自然の景観を眺められます。
wakuden MORIのおすすめメニュー
和久傳ノ森のレストラン、wakuden MORIでは地元の素材を生かした美味しい料理が目白押しです。ここでは中でもおすすめのメニューをいくつかご紹介します。
セットメニューの内容の一部は来店時期や仕入れ状況によって変更になることもあるので、当日のお楽しみに。
MORI お肉のセット
MORI お肉のセットは3,100円で、丹後産の野菜を使った小皿や丹後コシヒカリの釜炊きご飯、メインのお肉料理を楽しめます。
お肉料理はローストビーフや京都牛のすき焼き風など時期によって変わりますが、どれも盛り付けも美しく、食べる前に写真撮影をしている方も多いです。漬物とお汁もついて満足度の高いセットとなっています。卵を追加して卵かけご飯にするのもおすすめです。
MORI お魚のセット
和久傳ノ森のある京丹後は美味しい魚介が豊富に獲れることで知られています。wakuden MORIでもお魚メニューを食べておきたいという方もいるでしょう。
MORI お魚のセットは、メインの魚料理に丹後野菜の小皿と丹後コシヒカリの釜炊きご飯、漬物、お汁がついて2,700円です。魚料理は寒ブリの焼霜やえてかれいの天ぷらなど。こちらもご飯が余ったら久美浜産平飼い卵を追加注文して濃厚な卵かけご飯を楽しむのがおすすめです。
竹皮包み松葉蟹の炊き込みご飯
丹後の名物グルメといえば松葉蟹です。料亭和久傳では松葉蟹を使った料理が人気で、和久傳ノ森のレストランでも炊き込みご飯で楽しむことができます。
温かい竹皮の包みを開けると松葉蟹のむき身が贅沢にのった色鮮やかなご飯が登場。ゆず皮の爽やかな香りも食欲をそそります。
手作り金柑ジャムとミルクアイスクリーム
和久傳ノ森のレストランにはカフェタイムを目的に訪れる方も多いです。美味しいドリンクやスイーツメニューも充実しており、和久傳の名物であるれんこん菓子の西湖をはじめとした和菓子は買って帰ることもできます。
店内でおすすめのメニューは手作りの金柑ジャムと丹後のジャージー牛乳でつくったミルクアイスを合わせた一皿。金柑の酸味とミルクアイスの優しい甘さの相性が抜群です。
wakuden MORIの営業時間・定休日
和久傳ノ森のレストランの営業時間は10時から18時までで、ラストオーダーが17時半となっています。休館日は和久傳ノ森の美術館と同じく毎週火曜日で、祝日の場合は翌日が休館です。
年末年始は12月29日から1月1日までがお休みとなっています。予約やお問い合わせについては以下の電話番号からご相談ください。
住所 | 京都府京丹後市久美浜町谷764 |
電話番号 | 0772-84-9898 |
京丹後の「和久傳ノ森」へのアクセス
和久傳ノ森は京丹後の久美浜町にあり、電車とバスかタクシーを乗り継いでアクセスすることができます。
公共の交通機関だけでは少しアクセスしにくいところにあるので、あまり時間がないという方は自家用車で和久傳ノ森まで行くことをおすすめします。
電車で行く場合
和久傳ノ森へ電車でアクセスする場合の最寄駅は、京都丹後鉄道「久美浜駅」です。駅からバスで「谷工業団地前」まで行き、坂を上って徒歩5分ほどで和久傳ノ森の入り口に到着します。
駅からタクシーを利用する場合の所要時間は「久美浜駅」から約15分、「峰山駅」から約25分です。JR豊岡駅からはタクシーで約35分で和久傳ノ森へアクセスできます。
車で行く場合
和久傳ノ森へ車でアクセスする場合は、京丹後大宮ICから京都縦貫自動車道を降りて国道312号を久美浜・豊岡方面へ。約25分でバス停「谷工業団地前」と和久傳ノ森の看板が見えます。
看板のある左の坂を上ると左側に和久傳ノ森の駐車場があるので、ご利用ください。普通車が100台ほど停められる広い駐車場です。
京丹後の「和久傳ノ森」で芸術と食事を堪能しよう!
京丹後のおすすめ観光スポット、和久傳ノ森についてご紹介してきましたが魅力は伝わりましたか。和久傳ノ森では自然に囲まれた中で安藤忠雄氏の建築や安野光雅氏のアート作品、丹後の食材を生かした美味しい料理を楽しみ癒しの時間をご堪能ください。
京都にお越しの際は和久傳ノ森で、寺社仏閣などとはまた違った京都の魅力を満喫してはいかがでしょうか。