石頭城とは?
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— そんよ (@seiyou0126) May 26, 2017
石頭城とは、中国の南京市鼓楼区にある清涼門の北に位置する遺址です。遺址というと聞きなれないかもしれませんが、遺址とは城がかつてあった場所のことで、ここにはその昔城が建っていたそうです。今では城壁の一部のみが残っていて、見物することができます。
石頭城は後漢時代に建設された建築物で、長い年月を経て現代に残る遺跡なのです。1988年に、中国における文化財保護法である「全国重点文物保護単位」に指定されました。綺麗に整備されており、石頭城の周囲には南京石頭城遺址公園という公園が作られています。そんな石頭城についてご紹介していきます。
石頭城と三国志の関係
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石頭城は南京にある数少ない三国志関連の遺跡だそうですが、石頭城と三国志の関係をご存知ですか?南京は昔孫権が治める呉という国があった土地なんです。三国志とは魏、呉、蜀の三国が覇権を争っていた時代の実話で、今でも熱狂的なファンが多いです。映画や小説で度々取り上げられているので、一度は耳にしたこともあるはず。
孫権らしい。この人の特徴ってなんなんだろうか。 pic.twitter.com/tqDI1M4xYF
— 冨岡 (@tomioka288) May 26, 2017
呉の皇帝の中でも一番有名なのが孫権です。彼は巧みな戦術で呉に多大な功績をもたらした人物ですが、意外なことに今の南京には呉の遺跡があまりありません。その中で残っているのがこの石頭城で、もともとは呉の都を守るために作られた城で、防壁の役割を持っていたそうです。
石頭城は三国志ファン、孫権のファンの方にはたまらないスポットといえるでしょう。孫権はここの地形をとても気に入り、水軍の拠点とし、訓練を行っていたそうです。また、赤壁の戦いの前日、孔明は呉を訪れ、石頭城に登って景色を眺めたのだとか。もし三国志ファンの方なら、孔明や孫権がこの地にいたのだと思うと嬉しくなるのではないでしょうか。
石頭城の見どころ
石頭城の見どころはいろいろありますが、やはり実物をじっくり見てもらうのが一番ではないでしょうか。石頭城は崖を利用して作られた城です。10メートル以上ある大きな建造物なので、見応えがあります。崖の一部には突出した部分があり、これが鬼の面のように見えることから「鬼面城」と呼ばれることもあるそうです。これも見どころのひとつです。
石頭城遺址公園は木々が植えられ、イチョウの木など季節を感じることができる植物もあります。冬なら雪景色に包まれた石頭城、秋ならイチョウというふうに、時期が合えば四季折々の景色を眺めながら石頭城を見学できるのが、ひとつの見どころでもあります。
長江の軍事要地としてたくさんの将軍がこの石頭城を奪取しようと争いあったそうです。自然と一体化しながらも、なお悠然と建っている石頭城。石頭城の見どころは、はるか昔の歴史を感じることのできる存在感そのものでもあるんです。南京は呉の土地でありながら、呉の遺跡が残っていないので、孫権の功績を見ることのできる数少ない建築物なんですよ。
石頭城へのアクセス
南京市は上海から4時間ほどかかります。南京火車站、南京南火車站から、地下鉄1号線に乗り珠江路で下車。1号出口から出て、広州路中山路から市バス6路に乗り清凉山公園で下車します。西の清凉門橋へ約400m進むと石頭城遺址公園内に着き、石頭城を見ることができます。
石頭城に行こう!
いかがでしたか?三国志ファンの方もそうでない方も、石頭城の魅力が伝わったでしょうか。石頭城の周囲には公園があったりとゆっくりするには最適の場所なので、はるか昔に覇権を争った歴史に思いを馳せてみるのも楽しいですよ。中国の南京を訪れる機会があったら、ぜひ一度訪ねてみてほしい場所のひとつです。