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中山陵(南京)は人気ナンバーワンの史跡!「孫文」の墓は階段が凄い!

中山陵(南京)は人気ナンバーワンの史跡!「孫文」の墓は階段が凄い!
投稿日: 2017年6月28日最終更新日: 2020年10月7日

中山陵は中国南京の紫金山にある孫文のお墓です。隣接する世界遺産の明孝陵も合わせて観光が可能です。行き方は、苜蓿園駅からバスや観光車が出ているので迷うことはありません。中山陵には当時の中国の人口にちなんで392段の長い階段があることが特徴です。

南京の中山陵は壮大な歴史観光スポット見出し

皆さんは孫文という人物をご存知でしょうか?孫文は清の時代に生まれた中国の政治家であり、中華民国を建国した人物です。彼の人生は波乱と激動の連続でしたが、漢民族を清(満州民族)の支配から救ったことで中国からも台湾からも、そして世界中の人からも今なお尊敬されています。そんな偉大な孫文の眠るお墓である「中山陵」という観光スポットについて今回はご紹介させていただきます。

中山陵に眠る孫文は偉大な政治家見出し

孫文は辛亥革命で活躍し、現在の民主共和制国家である中華民国を建国した人物です。 現在台湾を中心とする島々である「中華民国」を正式な国家として認めている国は少ないですが、孫文は近代の歴史的英雄として、中国人からも台湾人からも未だ多く尊敬されています。そんな孫文は日本でも歴史の教科書でおなじみですね。

そんな孫文が亡くなった時、「中華民国誕生の際、初めて臨時政府の置かれた南京に自分のお墓を作って欲しい」と遺言をしたため南京の紫金山という場所に大きなお墓が建設されました。1926年から約3年もの期間をかけて作られた中山陵には、当時の中国人口である3億9千200万人にちなみ392段という長い階段があります。今では中山陵は南京を代表する観光地であり、この長い階段も南京のシンボルのようになっています。

中山陵に眠る孫文の生涯見出し

孫文は子供のころしたいたずらにより、ハワイにいる兄の元に送られることになりました。そこで西洋思想に目覚めてしまい心配した兄や母により再び中国に戻されます。このことから孫文は意外とやんちゃで個性の強い子供だったようです。

その後清仏戦争などが起こり政治に関心を持った孫文はハワイで興中会を組織するなど当時の中国政府の指針とそぐわない政治活動を行ったことにより日本に亡命し日本の教育も受けました。日本人とも結婚していたことから、日本にもとても縁のある人物となります。さらにアメリカやヨーロッパに渡り活動するなどとても国際色のある人物です。

長い間中国を支配していた満州民族の支配から逃れ辮髪を辞めて独立したいという希望を持った孫文は東京にて中国同盟会を結成。ついには1911年10月10日に辛亥革命を起こし、翌1912年1月1日に中華民国を成立されます。

孫文のその波乱と激動の人生はガンという病魔によって幕を下ろされました。 しかし死の前に残した「革命なお未だ成功せず、同志よって須く努力すべし」という言葉は今も語り継がれています。

中国の南京市にある中山陵への行き方見出し

中山陵への行き方は南京の中心地に近い苜蓿園という駅からバス・観光車を利用することができます。入口近くにターミナルがあるので、レンタカーや自転車を利用してもいいでしょう。アクセスは良好ですが、中山陵は敷地が広く入り口から頂上までも徒歩で30から40分かかりますので歩きやすい服装で行くことをおすすめします。

中山陵のある紫金山はとてもなだらかな山なので年配の方でも休み休み行けば観光に問題はなさそうです。が、392段ある階段は少しきついので、足の悪い方やご高齢の方は避けた方が無難です。頂上への行き方ですが、徒歩の他に電動バッテリーカーがあるので徒歩が辛い方は利用するとよいでしょう。

観光車で中山陵に行く途中も緑が多くて気持ちがいいです。できれば天気のいい日に行くのがおすすめですが、小雨でも風情があります。観光車にも色々な種類があるので駅で調べてお好みの観光車をご利用下さい。駅からの行き方は徒歩では少し辛いですが、天気が良く体力に自信のある方なら少し歩いてもいいかもしれません。南京の街並みや飲食店をじかに体験できるチャンスです。

中山陵の入場料と定休日見出し

入場料はうれしい0円(変更する可能性あり)。毎週月曜日がお休みです。中国の祝日などでお休みが変更になる可能性もあるので、ツアーでないフリー観光の場合は事前に確認をする必要があります。

中山陵は入り口から頂上まで見どころいっぱい見出し

中山陵は頂上へ登っていく途中で、素晴らしい歴史遺産をいくつも鑑賞できます。入り口から順に石牌坊・墓道・陵門・碑亭・祭堂・墓室を経て頂上にたどり着きます。まず、入り口付近の広場には孫文の立像があり、そこから進むと立派な青屋根の石牌坊という門が姿を現します。ブルーの屋根は荘厳だけど、どことなくオシャレです。

石牌坊を出た先は「墓道」と呼ばれる375メートルにも及ぶ石段へと続く長い道の始まりです。石段に着くのにも一苦労です。歴史散策とハイキングを兼ね備えたコースと言えるでしょう。天気のいい日は気持ちよく観光できそうです。

墓道を歩いた後現れる「陵門」には孫文の有名な言葉である「天下為公」という文字が書かれています。「国家は国民のためにある」という意味ですが、西洋思想に影響を受けた孫文らしい言葉です。ロックの「市民政府二論」やルソーの「社会契約論」などにも似たような信念があります。

陵門から先に進むと、孫文の碑文のある碑亭、次に孫文の座像の展示されている祭堂と孫文の遺体が安置されている墓堂が頂上付近にあります。頂上に上るまでに見どころがたっぷりです。

中山陵は階段での行き方が大人気見出し

孫文の遺言により、南京に3年もの年月をかけて建設されたこの中山陵は392段ある階段が有名です。当時の中国の人口3億9千200万人に因んだ数字ですが、「中山陵に来たらこの階段で記念撮影」というほど観光客には人気であり、今や中山陵の象徴のようでもあります。脚が悪い方は無理をすることはありませんが、せっかく中山陵に行くのならこの階段は外せません。壮大な歴史遺産の大きさを自分の足で感じてみませんか?

階段での行き方は辛いけど頂上は絶景!見出し

広大な中山陵は頂上までが長く歩くのが大変ですが、登った後にみられる頂上からの景色は「頑張ってのぼってよかった」と思えるほど広大で美しいです。中国の広さを感じさせてくれます。392段ある階段も大変なので、足の悪い方には厳しいですがそうでない方は是非頑張って登ってみてください。

中山陵は孫文の眠る荘厳な空間見出し

祭堂には孫文の像と、実際孫文の遺体が収められている棺があります。いずれも真っ白で、何だか荘厳で神聖な雰囲気を醸し出しています。お墓なのですが、観光客はあまり気にせず写真を撮影している方が多いようです。中山陵は外国人にも大人気で祭堂は外国人観光客の団体でいつもにぎわっています。

祭堂にある孫文の像はフランス人彫刻家ポール・ランダース作。世界的に孫文が良く知られ、尊敬されていることが伺えます。中山陵は現在のところ世界遺産には登録されていませんが、人気の観光地ですし孫文の偉大な功績をたたえ、近いうちに世界遺産として登録されるかもしれません。

中山陵を観光した後はお土産を!見出し

南京は孫文にとてもゆかりのある土地です。中山陵にも、そんな孫文に関するお土産が所狭しと並べられています。せっかく南京まできたのですからしっかりと孫文グッズはおさえておきましょう。現在の中華人民共和国の建国者である毛沢東グッズも同様に人気のお土産のようです。

中山陵には世界遺産の明孝陵が隣接!見出し

中山陵のある紫金山は広大で、中山陵の観光だけでも満足ですが、すぐ西隣には世界遺産である明孝陵があります。せっかく中国まで来たのであれば合わせて観光しない手はありません。

明孝陵は14世紀から17世紀に中国を支配した明の太祖洪武帝朱元璋とその妃がのお墓です。2003年に世界遺産として登録されました。2月には梅の花が見事に咲き乱れる美しい観光スポットです。この梅の花の咲く「梅花山」には呉の孫権のお墓もあります。中山陵と同じく南京に行くなら是非ともチェックしたい名所の1つです。

南京は中華民国建国時の総統府がある場所見出し

南京は孫文が建国した中華民国の総統府が初めて置かれた場所です。孫文もその思い入れが強かったのか、自分の墓を南京に建ててほしいと遺言を残しました。孫文のお墓である中山陵を訪れるなら、合わせて行きたいのがこの南京総統府です。中山陵と同じく、孫文の像などが多く飾られています。行き方は路バスを利用できます。乗り換えがなく1本でたどり着くことができるので安心です。

中国の壮大な歴史と広大な大地を感じよう!見出し

どこをとってもとにかく広さを感じるのが中国!歴史遺産にしても、建物の大きさや敷地の広大さに圧倒されます。中山陵は1日かけて回れる観光スポットです。観光帰りには周囲の民間の飲食店などでショッピングや食事もお楽しみください。中国に行くのなら、北京や上海といったメジャーな観光地だけでなく、是非南京といった地方都市にも足を運ぶべきです。

広大な中国では、4000年の歴史が生み出した中山陵をはじめとした歴史遺産・世界遺産に加え、そびえたつ山や大河といった自然にも触ることができます。中国では世界遺産に50もの複合遺産・文化遺産・自然遺産が登録されています(日本の世界遺産登録数は20ほど)。その一つ一つが壮大で歴史を感じさせてくれます。中山陵への観光をきっかけに、中国の壮大な歴史と広大な大地を是非感じてください。

一度は訪れたい中山陵見出し

今回は中国の中山陵についてご紹介させていただきました。孫文という人物自体の魅力・建造物の壮麗さ・敷地内の景観の美しさに加え、周辺にも観光スポットが多数あることから、中山陵は年中観光客で賑わっています。中国まで行くのは少しの決意がいりますが、あなたも人生に一度はこの中山陵を体験してみませんか?。

もっと中国南京の情報を知りたいアナタへ!

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