インドのアーグラ城塞へ!
インドにある世界遺産のアーグラ城塞の観光ポイントと見所をお送りします。またアーグラ城塞自体の歴史や作られた背景やそこで繰り広げられた歴史劇や美術・芸術的な見所ポイントなどもできる限り豊富に交え、その観光ポイントをご紹介します。
インドのアーグラ城塞って何?
アーグラ城塞はインド北部のウッタル・プラデーシュ州にある都市アーグラにある城塞です。2011年に世界遺産に登録されました。アーグラにはインドで最も有名な世界遺産で観光スポットであるタージ・マハル(廟)があり、ともにムガル帝国のもので河を挟んでアークラ城塞が見えるようになっています。
インドのムガル帝国とアーグラ城塞
世界史やってたらアクバルってのが出てきたんだが…
— 鷹門@Shotput@ベルセルク (@berserk1213) June 5, 2017
それで思い浮かんだのが「アクバル兄さん」って単語……
こんなような単語をアニメで聞いたような覚えがあるんだが…
誰か知ってたら教えてぇ~! pic.twitter.com/hzabPDQQBN
ムガル帝国は1526年から1858年にインドの大部分を支配したトルコ系イスラム王朝でイギリスにより滅ぼされました。アーグラ城塞はムガル帝国の第三代皇帝アクバル1世によって遷都の際に建てられました。ジャハーンギールとシャー・ジャハーンを加えた3代の宮殿になり、首都が置かれました。
アクバル1世の時代にはは多くの建築がされ、1986年に世界遺産になっている都ファテープル・シークリーや同じく世界遺産になっているアンベール城(城塞)も建設されています。アクバル自信の廟であるアクバル廟もアーグラにあり、ムガル建築の代表的なものです。
ムガル帝国第5代皇帝
— ぜのむP (@bavaroaraa719) September 27, 2016
シャージャハーン... pic.twitter.com/xPDPyan5fp
作られた当初はその名の通り城塞機能重視のもので、住み心地はあまり良くなかったようです。そのため第5代皇帝のシャー・ジャハーンの時に大規模な改造が行われています。白い大理石が多用されており、赤い外観との差がより白さを際立たせるものになっています。
アーグラ城塞の観光ポイント:1
アマルシン門とアクバル門
アーグラ城塞【インド】【文化遺産】 pic.twitter.com/eXrK59WmMX
— ★厳選★世界遺産 (@gensen_isan) September 8, 2016
城塞の表にある赤砂岩でできた赤い門で、この赤い色からアーグラ城塞は赤い城と呼ばれるようになりました。赤い城と呼ばれるものはインドにもう一つ、デリーにあってこちらも世界遺産になっており、通常は赤い城はデリーの方を指すようです。アクバル門との2重の城壁になっています。
アーグラ城塞の観光ポイント:2
ジャハーンギール殿
赤砂岩でできた宮殿でアクバル時代で残っているものの一つです。ムガル建築に見られる左右対称になっており、様式はイスラムとヒンドゥーの融合したものになっており、装飾も同様になっています。ここは第4代皇帝ジャハーンギールの居住地でした。
アーグラ城塞の観光ポイント:3
ムサンマン・ブルジ
全て大理石造りの八角の塔で、内側には象嵌の文様がされており、優美なものになっています。室内には独特の装飾が施されており、噴水まであります。テラスの壁は緻密な透かし模様が施されており、全体に豪華な作りで非常にムガル帝国の権勢を感じられるものになっています。
ここはシャー・ジャハーンの愛妃ムムターズ・マハルの居室として建てられました。皮肉にもシャー・ジャハーンが晩年息子による後継争いに巻き込まれて幽閉されており、ここから見える自信が愛妃のために建てたタージ・マハル(廟)を眺めながら亡くなるまで過ごしたと言われています。
アーグラ城塞の観光ポイント:4
ディワニー・カースとディワニー・ワーム
ディワニー・ワームは一般人向けの謁見の間で赤砂岩で作られたもので、アクバル時代のものの一つです。この大きなホールで一般人との謁見が行われ、揉め事や協議案件などの裁定が行われていたと考えられています。大理石でできた台座には当時は宝石が散りばめられていました。
ディワニー・カースは貴族や皇帝のプライベートの客人などとの謁見が行われた場所で、シャー・ジャハーンにより建て替えられた大理石造りに精密な文様が描かれたものが残っています。当時は純金の玉座が置かれていて天井は銀という非常に豪奢なものだったと言われています。
アーグラ城塞の観光ポイント:5
シャハンギール宮殿の隣にある庭園です。シャー・ジャハーンによって作られ、水路が張り巡らされるペルシア様式の庭園を取り入れたムガル建築の典型的な作りを示すものになっており、大理石の歩道と美しく手入れされた緑が鮮やかな様式美を演出しています。
インドにアーグラ城塞を見に!
以上、アーグラ城塞自体とアーグラ城塞内部の観光ポイントとその見所をご紹介しました。いかがだったでしょうか。この記事をご覧になり、行ってみようかなと思っていただけたなら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。