天安門広場観光!みどころは?
中国で最も人気の観光地と言えば、天安門広場です。天安門広場は様々な歴史の舞台としても有名で、国家行事が行われるほどの広大な広場です。観光の目玉とも言える天安門広場の見どころや、行き方、夜のライトアップ情報まで幅広くご紹介していきます。ぜひ中国の歴史を学んで、天安門広場を訪れてみてください。
天安門広場って?
天安門広場とは、中国北京市故宮天安門に隣接している広場で、南北880メートル、東西500メートルにもわたる世界最大の広場です。最大で50万人もの人を収容できる広場で、世界中からの観光客が訪れています。国家行事にも使用されるほど、中国国民から親しまれている広場です。
今の天安門広場はセキュリティチェックがあるからデモなんぞ出来るわけがない pic.twitter.com/gpnZKmMrot
— 蘇る聯邦☭ (@Sulian_cccp) June 4, 2017
天安門広場内は、多くの観光客で賑わっていますが、それと同時に多くの警備兵がパトロールし配置されています。中国国内の政治運動の中心地でもある広場のため、デモ等が起こらないよう目を光らせています。武装した警備兵が大勢いるのは少し怖ろしいですが、安全に観光するためには欠かせないのかもしれません。
天安門広場の歴史
1989年6月4日 天安門事件 人民解放軍が天安門広場に集まった学生を中心としたデモ隊に発砲し戦車で蹂躙した事件。死者3000人以上#中国 #民主化#六四天安門事件 pic.twitter.com/yqELLuhBPf
— それでもソ連bot+ (@sovietsoreyuke) June 4, 2017
天安門広場は、中国内で起きた歴史上最大の事件現場としても有名です。有名な事件は天安門事件で、1976年と1989年に起きた事件の総称を指します。第一次天安門事件を四五天安門事件、第二次天安門事件を六四天安門事件とも呼び、日本で一般的に天安門事件と言った場合は、第二次天安門事件を指しています。
六四天安門事件とは、1989年6月4日に胡耀邦(こようほう)元党総書記の死をきっかけとして、民主化を求めて天安門広場に集まった学生を中心とする一般市民のデモ隊を、中国人民解放軍が武力弾圧を行い、多数の死傷者を出した事件です。後にも先にもない残忍な事件として語り継がれています。
天安門広場観光①天安門
天安門は世界遺産である故宮の正門として使用されていた門で、中国の歴史上でも最大の門と言えます。元々は明時代に建設された承天門でしたが、落雷や攻撃によって焼失し再建された際、現在の天安門に改名されました。天命を受けて安定した国を治める、という思いをこめて名付けられたそうです。
天安門広場なう pic.twitter.com/p2P3T7h75Q
— てんのやま@中国に行ってきました (@TenNoYama) May 20, 2017
天安門は中国の象徴的な建物としても有名で、連日多くの観光客で賑わっています。正面の毛沢東の肖像画と、スローガンが非常に目を引きますね。楼閣が一般に公開されており、入場料金は15元です。行事がある時期などは、公開されていないこともあるので、事前に確認することをおすすめします。
天安門広場観光②広場
天安門広場とは、故宮天安門に隣接する広場のことです。天安門広場の北側には長安街があり、反対側に紫禁城の入り口である天安門があります。最大で50万人もの人を収容できるため、国家行事などにも使用されます。その広さは圧倒的ですので、ぜひ1度訪れたい広場ですね。
天安門広場 pic.twitter.com/iQYF0RVg7F
— きんぴら (@kinpirapiyo) May 18, 2017
世界でも最大規模の44万平方メートルもの広大な敷地を持つ広場で、広場の中にある建物の数々は太陽が昇る方角を過去、太陽が沈む方角を未来と比喩表現で例えられることもあります。天安門事件等でデモ活動の中心地として使用されたことから、現在では多くの警備兵がパトロールをして見守っています。
天安門広場観光③国旗掲揚台
天安門広場北部にある国旗掲揚台では、毎日日の出と日の入りに合わせて国旗の掲揚を行っています。その儀式は、団体観光客を中心とした多数の見学者が見ている中で実施されます。中国人民解放軍の兵士が隊列を組み、国旗の掲揚と後納の式が行われます。見られるチャンスは1日2度のみなので、ぜひ時間を確認して訪れてみてください。
天安門広場観光④人民英雄記念碑
天安門広場内にある、1958年に建てられた中国革命の英雄の顕彰碑です。人民英雄永垂不朽(人民の英雄は永遠に不滅だ)といった内容が書かれており、犠牲になった人民の英雄達を追悼しています。以前は触れたり台座に登ることができましたが、1989年の天安門事件以来、一切できなくなってしまいました。
記念碑の高さは37.94メートルで、周囲の建物と比べてもかなり高さのある記念碑です。中国を支えるために犠牲になった人たちへの強い思いが、記念碑の大きさに現れているのではないでしょうか。やはり目を引くため、写真撮影スポットとしても人気があり、多くの人が記念撮影を行っています。天安門広場に行ったら、ぜひ1枚記念に写真を残しておきたいですね。
天安門広場観光⑤毛主席記念堂
天安門広場内にある、共産党初代主席である毛沢東のための廟です。毛沢東の死後、華国鋒(かこくほう)によって建設が決定され、毛沢東没後1周年の1977年9月9日に落成しました。毛主席記念堂の中には、毛沢東の遺体が防腐処理をされた状態で安置されており、一般の観光客も観覧することができます。
毛主席記念堂への入館には、身分証やパスポートが必要です。入館料は無料で、開館時間は通常は午前8時30分から11時30分まで、火曜日と木曜日は午後1時30分から4時までです。7月、8月は午前のみの開館で、月曜日は休館日となっています。開館時間が細かく設定されており、混雑の状況によっては時間が早まったりする場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。
天安門広場観光⑥中国国家博物館
天安門広場の東側にある博物館です。2003年にそれまであった中国歴史博物館と中国革命博物館が合併し、中国国家博物館が誕生しました。中国の古代から現代にかけての文物資料が貯蔵、展示されており、貯蔵品の数は62万件にのぼるとも言われています。中国通史についての常設展の他にも、様々な特別展が開催されているため、何度行っても楽しめそうですね。
中国国家博物館に行ってきた!祝日ということもあり、うんざりするほど人が多かった。大英博物館展、いきなりミイラの棺見られたりなかなかよかったけど、写真撮影禁止なのにみんなめっちゃ撮ってたり、床に座り込んでおやつ食べてたりするからまじ中国って感じだ。 pic.twitter.com/8LWQrffsBW
— ごり (@5rippp) May 30, 2017
1990年代以降、中国で大きなイベントがあるたびに、中国国家博物館の正面玄関の柱にカウントダウンの時計が設置されます。北京オリンピックの際も、アテネオリンピックの閉幕と同時に、大きな時計が設置され話題となりました。次はどのイベントの時にカウントダウン時計が設置されるのか楽しみですね。
天安門広場観光⑦人民大会堂
天安門広場の西側にある建物で、全国人民代表大会や中国共産党大会といった重要な会議が行われる、中国の国会議事堂です。中国の建国10周年を記念した建物で、1958年からわずか10ヶ月の間にボランティアによって建造されました。合計で17万平方メートルを超える建物内には、33の会議場と300室もの部屋を有しています。
今日、人民大会堂で開催された #internationalwomensday のイベントに行ったら、全人代会期中なので旗がたくさん立っていて珍しく空も青く、綺麗でした:triangular_flag_on_post::triangular_flag_on_post: #北京 #beijing pic.twitter.com/WYQFyI9Id6
— Maki Nakamura (@maki1011) March 7, 2017
人民大会堂内は、会議等で使用されていない時は、一部の部屋を観光客にも開放しており見学することができます。見学時間は会議の状況や、団体の観光客の入場等により、毎日変動しています。お出掛けの際は、事前に確認が必要ですね。中国の政治の中心地とも言える場所ですので、ぜひ訪れてみてください。
天安門広場観光⑧紫禁城・故宮博物院
紫禁城 pic.twitter.com/Qg99kBxafN
— 新井晃 (@saipan_akira) June 4, 2017
天安門広場の先に見えてくるのが紫禁城・故宮博物院です。明清朝の旧王宮であった歴史的建造物で、清が滅亡するまでは宮殿として使用されていました。ユネスコの世界遺産にも認定されています。現在は紫禁城の建物自体を、明と清の歴史を伝える故宮博物院として一般の観光客にも開放されています。
故宮博物院は、中国国家一級博物館に分類されている博物館です。入場料金は40元で、4月から10月の間は60元です。留学生は学生証によって割引が適用されますが、基本的には外国人観光客は子供も大人も一般料金が適用となります。身長120cm以下の子供は入場料金が無料です。
故宮博物院 :sparkles: Palace Museum
— inose (@yt_innocent) June 1, 2017
.
圧巻の眺めデス:astonished:
.#景山公園 #JingshanPark #景山公园 #紫禁城 #ForbiddenCity #故宮博物院 #PalaceMuseum #故宮 #北京 #Beijing #中国 #China pic.twitter.com/NSaLlHFNDK
紫禁城、故宮博物院は、南北に961メートル、東西に753メートル、面積は約72万平方メートルもの広大な敷地が特徴です。その広い敷地の中に数多くの門と元宮殿が建っており、明清朝時代にタイムスリップしたような気分にさせられることでしょう。敷地内を散歩しながら、明清朝時代に思いを馳せてみてください。
天安門広場への行き方
天安門広場への行き方をご紹介します。地下鉄1号線の天安門東駅または天安門西駅、地下鉄2号線の前駅から歩いてすぐのところにあります。行き方自体は難しくないので、誰でも簡単に訪れることができるでしょう。中国の主要観光地ですので、天安門広場は見逃せませんね!
天安門広場への行き方の中に、最寄り駅が3つありましたが、おすすめは前門駅で下車後、南から北へと向かうコースです。北京の建物は故事の中にある「天子は南面す」に習った南向きな建物が多いため、南から北へ向かった方がスムーズに観覧できるでしょう。散歩するには広すぎて疲れてしまいそうですね。
天安門広場はライトアップもきれい!
天安門広場では、夜になるとライトアップが施されます。天安門だけでなく、周辺の建物もライトアップされるので、昼間とは違った雰囲気の天安門広場を味わうことができます。中国を代表する夜景スポットのひとつでもあるので、天安門広場のライトアップ、おすすめです!
夜になるとライトアップによって幻想的な天安門を見ることができます。昼間とはまったく違った表情を見せてくれるので、昼と夜2回に渡って訪れて違いを実感したいですね。ライトアップによって照らされた天安門は、また格別です。ぜひ夜の天安門広場を楽しんでみてください。
中国の歴史を学べる観光地天安門広場
天安門広場の観光情報や行き方、ライトアップ情報をご紹介しました。世界でも非常に勢いのある国、中国の観光名所ですから、ぜひ一度は訪れてみたいですね。天安門の歴史などを事前に学んでから訪れると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。中国北京の政治の中心地ですから、しっかりと歴史を味わってきてください。

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