浦項のおすすめ観光スポットをご紹介！グルメや歴史が満載の町！

韓国の地方都市「浦項(ポハン)」は、韓国屈指の大企業であり世界的な鉄鋼企業「POSCO(浦項製鉄)」など大手製鉄会社が集まる鉄鋼都市として知られています。かつて小さな港町だった浦項は海鮮グルメが満載であることでも有名で、数々の歴史スポットもあり。知る人ぞ知る観光名所、そんな浦項のおすすめ観光スポットをご紹介します。

浦項市は韓国の尚北道東海岸に位置する港湾都市です。かつては日本海に面した小さな漁港であった浦項ですが、1970年代初めに浦項製鉄所が誕生して以来、韓国有数の工業港湾都市として発展してきました。また、浦項は慶尚北道で唯一の特定市としても知られています。また、浦項はビジネスで訪れる人が多い街でもあります。

浦項は大手製鉄会社が集まる鉄鋼都市として知られている他、最先端のテクノロジー分野を誇る浦項工科大学があることでも有名です。一見、観光地とはかけ離れたように見える浦項ですが、実はこの街には隠れた観光スポットが詰まっています。美しい海はもちろん、海鮮グルメに歴史スポットまで、浦項の隠れた魅力を見ていきましょう。

「虎尾串(ホミゴッ)日の出広場」は、韓国最東端にある有名な日の出スポットです。韓国で最も早く日の出や朝日を見ることができることで知られています。特に初日の出スポットとして地元韓国人に親しまれており、毎年新年の1月1日の早朝、この場所で「初日の出祭り」が開催されています。数万人もの観光客が訪れる大人気スポットなんですよ。

そして、虎尾串日の出広場の特徴といえば「相性の手」。相性の手は、浅瀬に建てられた手の形の彫刻のことです。指の間から朝日が昇る様子が神秘的で美しいと大好評。その様子を写真に納めようと多くの人が集まります。また、隣接している「新千年記念館」では周辺を見下ろすことができ、展望スポットとして人気。ここも要チェックです。

住所:浦項市南区虎尾串面大甫里226 電話番号:054-270-5806(管理事務所)

「九龍浦(クリョンポ)近代文化歴史通り」は、かつての日本人街の家屋をリニューアルし、新しい観光スポットとして話題を呼んでいる歴史スポットです。九龍浦は、日本海に面した漁業が盛んな小さな町です。1910年に香川県の小田村漁民の集団移住が始まったことをきっかけに、この地に日本人街が出来て栄えたという歴史があります。

九龍浦には現在も多くの日本家屋が残されており、まるで日本にいるかのように錯覚してしまうほど。現在は浦項市が日本人が住んでいた日本家屋を観光資源とし、後世に歴史を伝えていくためリニューアルが行われました。町の有力者であったという橋本善吉の家は、近代歴史館として公開されており、当時のこの町の歴史を知ることができます。

住所:浦項市南区九龍浦邑九龍浦里 電話番号:054-276-9605(近代歴史館)

「竹島(ジュッド)市場」はおよそ50年前、浦項の露天商達によって造られた市場です。現在、この市場に入っている店舗は1500あまり。浦項の位置する慶尚北道では最大規模の在来市場として知られています。この市場で取り扱われているのは、水産物、干物、野菜、果物、また衣類など。中でも特に、水産物がこの市場の目玉といえるでしょう。

浦項の中心地からすぐのところに、常設市場である竹島魚市場があります。水産物販売場内では、お刺身屋さんがなんと200店舗あまりも並び、お手頃価格で浦項の新鮮な海鮮物を堪能することができるんです。特に冬には、浦項の名物グルメである「クァメギ」を食べられることでも有名です。竹島市場は浦項を訪れたら欠かせないスポットです。

住所:浦項市北区竹島市場13キル13-1(竹島洞) 電話番号:054-247-3776

浦項は歴史スポットの宝庫。浦項の歴史を感じることのできる「宝鏡寺(ポギョンサ)」もおすすめです。宝鏡寺は、浦項最大のお寺として知られています。「慶尚北道八大名寺」の一つにも数えられる名寺で、新羅時代に建てられたという古い歴史を持ちます。そんな歴史ある宝鏡寺は、心洗われるような静寂と落ち着いた雰囲気に包まれています。

宝鏡寺の周りには、雄大にそびえ立つ内延山の美しい風景が広がっています。山々に囲まれるように建てられている宝鏡寺は、自然と融合してその美しさがさらに際立ちます。山並みの美しさも大変有名で、それは「慶尚北道の金剛山(北朝鮮にある最高に美しいといわれる山)」と例えられるほど。古い歴史と雄大な自然に触れてみてくださいね。

住所:浦項市北区松羅面寶鏡路523 電話番号:054-262-1117

「虎尾串灯台」も必見です。虎尾串灯台は、1908年に建てられた100年以上の歴史を持つ灯台です。韓国の最東端、日の出で有名な「虎尾串日の出公園」の中に位置しています。この灯台は、日露戦争に勝利した日本が大陸への足がかりを固めようと、当時この地に灯台を建設するに至ったといいます。長さ26.4メートル、八角形の灯台です。

八角形ではありますが、その形は限りなく円に近いもの。そして実はレンガを積み立てて造った灯台だというのです。虎尾串灯台は、フランス人による設計だったという説があります。その西洋風の美しいデザインやフォルムには目を奪われること間違いないでしょう。また、日本統治時代に関わる歴史が詰まっている場所でもあります。

住所:浦項市南区虎尾串面大甫里221 電話番号:054-284-9814(虎尾串航路表示管理所)

浦項の夏の風物詩ともいえる「国際光祭り」もおすすめです。国際光祭りでは、世界各国から集まる一流の花火師たちが浦項の夏の夜空を鮮やかに飾ります。国際光祭り自体は5日間に渡って行われますが、各国の花火の競演が見られるのはそのうち一日のみ。毎年その美しい夜空を見ようと、地元韓国人や外国人観光客、数万人が集まるお祭りです。

浦項国際光祭りの見どころは、国際花火コンテストはもちろんですが、その他光の都市パフォーマンスや光のパレードなどもあり、どれも見逃せません。また、浦項海国際演劇祭りなどの公園や光美術大典などの文化体験イベントなど、観客を楽しませるためのコンテンツが盛りだくさん。2017年は7月26日(水)から7月30日(日)までの開催です。

住所:浦項市北区海岸路95(斗湖洞) 電話番号:054-270-8282

浦項を訪れた際は、浦項のご当地グルメを堪能しましょう。浦項を代表する名物グルメといえば「クァメギ」。浦項の台所とも呼ばれる竹島市場に行くと、サンマが縛られて干されている様子が目に付くことでしょう。サンマを冷たい冬の夜に凍らせ、昼はそれを溶かしながら発酵、そして乾燥させて作ります。これが浦項名物のクァメギです。

クァメギの特徴は、不飽和脂肪酸の高さと血管拡張作用の良さ。成人病予防や美肌効果にも効果があることでも有名で人気を集めています。冷たく乾燥した、浦項の海風が作り上げた、この地ならではの食べ物です。また「ムルフェ」という、ご飯の上に新鮮なお刺身や野菜をのせ、冷たく凍らせた出汁スープと頂く料理も浦項では必食です。

浦項へのアクセスをご紹介します。ソウルからのアクセスであれば飛行機移動またはKTX利用がおすすめです。金浦空港から浦項空港までは約50分間で行くことができます。KTX利用だと、東大邱駅を経由する形で約1時間50分ほどで行くことができます。ソウルから高速バスでの移動だと4時間半もかかるので、あまりおすすめできません。

釜山や慶州からのアクセスも可能です。この場合は高速バスの利用をおすすめします。釜山からだと、高速バスで約1時間半の距離になります。また慶州からだと30分ととっても近いんです。釜山や慶州からであれば、高速バスを利用した日帰り旅行も十分に可能です。ソウルや釜山、慶州を訪れる際はぜひ浦項まで足を伸ばしてみてくださいね。

いかがでしたか?韓国の地方都市「浦項」のおすすめの観光名所についてご紹介しました。美しい景色に美味しい海鮮グルメ、豊富な歴史スポットと、浦項はグルメと観光の宝庫です。特に美食家と歴史好きの方にはたまらない観光スポットでしょう。韓国の穴場の観光名所、浦項でグルメも観光も思いっきり堪能してみてはいかがでしょうか。