ブルーラグーンはアイスランドの温泉観光地！世界最大の露天風呂を満喫

アイスランドは、北ヨーロッパの北大西洋上に位置し、首都はレイキャビク。総人口は約31万人。世界平和度指数ランキングはなんと世界第1位で、治安が良いことは有名です。アイスランドは日本と同じ島国で、氷河期につくられた地形の内部では火山活動が今なお活発に行われ、国土面積は拡大し続けています。活発な地熱活動のおかげで誕生したブルーラグーンをはじめ素晴らしい温泉が沢山あります。

2016年の1月に改修工事が行われ、ブルーラグーンの広さは5,000㎡から7,000㎡に拡大され、より多くの利用者が楽しめるようになりました。露天温泉としては世界最大規模を誇ります。ミネラル、ケイ素、藻などの有効成分が豊富に含まれており美肌と皮膚病に効能があります。世界中からも多くの人が訪れ、ケフラヴィーク国際空港から近いこともあり、アイスランド随一の観光スポットです。

実はアイスランドも日本と同様に「温泉大国」と呼ばれています。地熱活動が活発で、一般家庭にも温泉が供給されているほどです。ブルーラグーンは、隣接するスヴァルスエンギ地熱発電所から排出されたお湯を再利用する形で形成された温泉で、厳密に言えば天然温泉ではありませんが効能は抜群です!ちなみに、日本の地熱発電所としては岩手の松川温泉が第1号です。

隣接するスバルツエンギ地熱発電所でブルーラグーンは1970年代後半に、偶然の副産物として誕生しました。もともと温泉を掘り当てる訳ではなかったそうです。地熱発電を行う際に、地下2000m付近から海水を汲み上げる過程で、淡水、シリカ、豊富なミネラルが含まれたのです。発電後は、冷却された温水を排水します。

この発電所の外に排出された温水に、偶然、作業員が入ってみたところ、アトピーや皮膚疾患のある人の肌が改善されていったそうです!それもそのはず、この温水成分には、海水から汲み上げる過程で、シリカや豊富なミネラルといった肌に良い成分が豊富に含まれているのですから!

これを契機に、この温水成分に注目が集まり、皮膚病との関連性や成分についての研究が始まりました。その結果、国からも皮膚疾患をはじめ肌への高い効能が認められるとし、地熱発電の副産物は1987年に、「ブルーラグーン」として一般公開されました。

ブルーラグーンは男女混浴なので、水着着用が必須です。入場料は日本円で約5000円です。水着やタオルのレンタルもありますが物価は少しお高めなので、できるだけ日本から準備することをおすすめします。

入浴にあたっては、かなりしっかりと身体を洗う必要があり、シャワールームで、頭髪から足先まで石鹸でよく洗います。入浴できるエリアにはサウナや打たせ湯などもあるので、時間があるならフルに利用したいですね。ウッドデッキの近くに施設があります。コインロッカーも利用可能。

水着に着替えて、体をしっかり洗ったら、まずは神秘的なミルキーブルーの温泉を楽しみましょう。温水は海水なので天然のミネラル成分をたっぷり含んでいます。巨大な温水プールのようですが、塩分濃度が高いので、プカプカと体が浮いて、まるで死海のようです。他にも、洞窟、サウナ、打たせ湯、泥パック、水上バーもあります。

敷地内にはレストランも併設されています。お湯の温度は37度から38度の「ぬる湯」なので長時間入浴でき、じっくりと体を癒すことができます。日本の温泉よりも少し温度は低めですが、場所によって温度が変わり、熱いお湯が出てくるボイラー付近であれば日本人好みの温度です。お湯は40時間で入れ替わります。

東京ドーム5個分以上の乳白色とコバルトブルーが一面に広がる光景は見ているだけで癒されます。長野県の白骨温泉の色に似ていますね。アイスランドは高緯度に位置する特徴がら、国土全体がオーロラ観測に適した環境は、世界でも珍しいです。ブルーラグーンに入りながら、夏は白夜、冬は奇跡のオーロラを眺めることができます。なんて贅沢なんでしょう!

ブルーラグーンといえば名物の泥パック!成分に含まれているシリカ(ケイ素)、藻、様々なミネラルは、美肌効果と、皮膚病に高い治癒効果があります。沈殿された泥や、専用の泥の入った壺から、すくい上げて顔に塗っていきます。10分ほどで効果があり、そのあと洗い流します。

古い角質や黒ずみを除去し、肌が柔らかくすべすべになっていくのを実感できます!翌日のお肌はつるつるに!色は、別府温泉の泥パックを少し綺麗にした感じですね。泥パックは無料でし放題!是非お試し下さいね。更に美肌効果の高いグリーンのパックもおすすめです!こちらは有料です。

オプションで、マッサージの施術を受けることもできます。ブルーラグーンの成分を使ったシリカマッサージオイルなど、さまざまなマッサージを楽しむことが出来ます。シリカ（ケイ素）や藻には、抗酸化作用、高保湿、そして優れたデトックス作用があり、この泥を主成分にしたスキンケア商品も販売されているので、お土産におすすめです!

なんと、温泉内に水上バーがあります!温泉に入りながらお酒が飲めるなんて、最高に幸せですね!しかしお値段はお高めで、ビールが1200円、スムージー1000円、ワイン1500円程しますので、飲み過ぎ注意です。

ブルーラグーンでは、サウナも楽しめます。ドライサウナ、スチームサウナ、そして打たせ湯もあります。外国人にはサウナより打たせ湯の方が人気で、賑わっています。お湯の温度が37度前後の為、外気温が低い時は、直ぐに湯冷めしてしまうので、サウナで体を温めてから上がることをおすすめします。

ブルーラグーン付近のホテルの中で私のおすすめは、ブルーラグーンに隣接している「シリカホテル」です。以前は、「ブルーラグーンクリニック」という名前でした。ここの良いところは、なんといってもホテルの宿泊者専用のプライベートラグーンに入れることです!

完全プライベート制の、プライベートブルーラグーンです!お湯の温度はブルーラグーンよりも温かく、安定した温かさで、場所を移動しても温度差はありません。夜はライトアップされ、ロマンティック!ハネムーンなどにも良さそうです!そして、ぜひ体験してみてほしいのが、ウォータートリートメントです。ここでしか味わえないブルーラグーンの中でされる施術は全身がリラックスし、至福の一時です。

ブルーラグーンの他におすすめなのが、アイスランド最古の天然地熱温泉「シークレットラグーン」。ゴールデンサークルの観光名所から少し離れた分かりにくい所にあるため、"現地人の秘密の温泉"と呼ばれるように。知る人ぞ知る、アイスランドの秘湯なのです。

フルージル村の自然に囲まれた中にあるシークレットラグーンは人が少なく、ゆったりと、自然を満喫しながら入浴できるのが魅力。お湯の温度は36度から40度と、ちょうど良い温かさで、リラックスできます。そばには地熱で温められた熱水が噴き出す間欠泉があり、温泉に入りながら見られるのは珍しいです。更衣室やシャワーもありますので安心です。

ランドマンナロイガルは、アイスランドの中央部、ハイランドエリアに位置し、内陸部の秘宝とも言われています。活発な地熱活動で形成された山間にある温泉は、地球の恩恵を感じられる秘湯です。アイスランド中央高地を巡る、ロイガルヴェグルトレッキングコースが有名で、色彩豊かな流紋岩の景色や溶岩原が広がり、個性豊かな滝や、壮大な山々は、様々な色彩を魅せてくれます。

日本でいう「尻焼温泉」や「川湯温泉」のような場所で、山間から湧き出る高温の温泉と、川の水が混ざり、適度な温度になっています。大自然の中での露天風呂は、高原の風が心地よく、自然に抱かれているという感じがします。トレッキングの休憩にもおすすめ。

おすすめの観光スポット!アイスランドの北部にある「ミーヴァトン・ネイチャーバス」は世界最北の露天風呂です。アイスランドで温泉というと、ブルーラグーンが有名ですが、このミーヴァトン・ネイチャーバスも、見た目は乳白色の綺麗な青色で、ブルーラグーンと似ているのです。

お湯の温度は36度から40度で、長時間入っていられる温度と、成分はミネラルが豊富で美肌効果が高いという点についてはブルーラグーンと共通しています。異なる点は、こちらのお湯は淡水なので、入りやすいという事と、地熱の排水を再利用しているブルーラグーンと違い、こちらは地下から湧出している源泉を引いているので、香り高い硫黄と、濃厚な温泉成分を堪能できます。温泉好きにはおすすめです。

世界で1番平和な国に選ばれ、幸福度は世界第2位を誇るアイスランド。そのスピリチュアルは、温泉文化により育まれたきたとも言われています。地球の生命の源、温泉に浸かって、エネルギーをもらいに行ってみませんか。恵まれた地形のアイスランドには、ここでは紹介しきれないほど、大自然が織りなす絶景の観光スポットが満載です。