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サウジアラビアの治安と情勢は?
かつては観光目的では、入国禁止だった時期もありましたが、最近では、観光ビザの日本との仲が深まっているように見えます。そのため、サウジアラビアは穏健で、治安が良いとの情報がありますが、実際の情報はどうなっているのでしょうか。今記事ではサウジアラビアの最近のテロの情報や、注意点をまとめました。旅行の参考情報になれば幸いです。
サウジアラビアの治安と情勢:「強盗・スリ・誘拐」
Jeddah real estate sector stays ‘relatively subdued’ - Saudi Gazette https://t.co/p3O1kP5825
— Jeddah (@Jeddah) July 13, 2017
日本とは2017年に観光ビザの規制を一部緩和して、日本人の観光ビザでの入国を認めるなど関係は深まっています。これからの両国関係が注目されています。サウジアラビアはイスラム教国家の中では唯一の親米派で、町にはアメリカンフードやステーキショップも多く見られます。洒落た雰囲気の新しいカフェなどもあり、外国人旅行者にも人気があります。
サウジアラビアは大部分で治安が安定しているようです。ただ、大都市では若年失業者が増加し、将来への不安から社会不安定になり、治安が悪化しているのも事実です。そして、テロ以外ではスリや強盗も増えています。イスラム教国家でも聖地メッカを有し、戒律が最も厳しく娯楽が少ないのも原因かもしれません。旅行の際は、外務省の情報にも注意してください。
サウジアラビアの治安と情勢:「テロ」
サウジアラビアでもテロは起こっています。最近では、2014年以降にイスラム過激派によるとみられるテロが多発しているとのいう情報もあり、全く油断できません。テロ組織は、サウジアラビア国王がISILに対立する構えを見せたことで、敵対心を強くしています。そのため、他の国と同じように、いつテロが起こってもおかしくはないのです。
サウジアラビアの治安と情勢:「ムタワ=宗教警察」
サウジアラビアは厳格なイスラム教徒の国です。イスラム教の戒律は、たとえ外国人であっても適用されます。例えば、男女ともに肌の露出は控えなければなりませんし、基本的に飲酒は禁止です。ただ、ビーチはありますし、飲酒できるところも増えてきてはいます。万一、これらの約束に反した場合、ムタワという宗教警察に連れていかれてしまいます。
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ムタワは、もともと民間ボランティアとして活動していましたが、国の親米外交によって、アメリカを中心とする欧米文化が普及し始め、さらに厳しい対応をしてくるようになったとのことです。さらに、ムタワの発言権は強力なもので、依頼や告発によって警察や裁判所が連携する機能を持っています。旅行者であっても、連行されないように注意が必要です。
穏健といわれていたサウジアラビアのこういった情報は、あまり知られていませんが、注意しなければならないことは警察ではないムタワの厳しい目もそこに光っているということでしょう。麻薬の違反者は、公開斬首刑などを執行していますが、親米派だから非難されないのだともいわれています。
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厳しい処罰がありますが、違反しなければ「治安はよく、犯罪発生率は極めて低い」という事で、安全な国であるともいえます。また、まだまだモスクなどには原則入れず、礼拝の時間は1日5回、お店などが閉まってしまうので、観光目的とは言え、戒律には従う用意が必要です。メッカ巡礼も巡礼者以外はできません。
サウジアラビアの治安と情勢:「イエメンへの軍事介入」
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2015年から始めたサウジアラビアのイエメン攻撃では、サウジアラビア主導の連合軍がイエメンを空爆するなど、アメリカや国連から戦争犯罪との非難が出ました。ついには、国境なき医師団への追撃もあったため、人権問題にまでなっています。2017年7月現在は、イエメンとの戦争に行き詰まっているといわれています。
サウジアラビアの治安と情勢:「イランとの関係悪化」
サウジアラビアとイランを取り巻く状況としては、核開発疑惑のあるイランは欧米との妥協が2015年に成立し、イラン制裁は緩くなってきました。ただ、これによりイランが中東でのどのような動きに出るかをサウジアラビアが最も警戒しており、国連を非難しています。このため、国連や欧米はサウジアラビアと、イランの問題を仲裁する用意をしています。
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サウジアラビアとイランが国交を断交して2017年の1月で1年だといわれています。サウジアラビアはスンニ派の筆頭国で、イランはシーア派の盟主ですが、サウジアラビアは王室に批判的なシーア派の有力者を処刑し、その報復としてイランがサウジアラビア大使館を襲撃するなどが国交断絶のいきさつです。
サウジアラビアの治安と情勢:「イスラム教のきまり事」
イスラム教の決まり事も色々とあり、公共の場所では男女同席が禁止や飲酒の禁止、買売春及びポルノ類の所持等厳禁はサウジアラビアでは厳しく禁じられています。その処罰も厳しいもので、むち打ちや公開処刑も行われています。さらに、金曜日は礼拝の日となっています。このタイミングを狙ったデモやテロが起こることもあり、情報を確認し金曜日は外出を控えましょう。
サウジアラビアの治安と情勢:「不法就労」
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— AteF RaSheD (@Atefrashed) October 18, 2016
2017年の政府締結により、一部制限が解除されて、日本人がサウジアラビアに「観光ビザ」で入国することができるようになります。もし万一、不法就労が発覚した場合、強制送還の事態になりますので、労働の場合は改めて労働査証(労働ビザ)の取得が必要です。観光ビザの要件もイスラム国ならではの規制があるかもしれません。
サウジアラビアの治安と情勢:「取締法」
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— Arabia Weddings.com (@ArabiaWeddings) December 26, 2016
サウジアラビアでは覚せい剤や麻薬取り締まりに力を入れています。違反者には外国人であっても例外なく厳罰が処せられるため、紛らわしいものは入国時点で処分しておくようにしてください。また、集会や日本人会などの総会は事前に治安当局に許可状を取得しておく必要があります。ホテルで行う場合はホテルから許可状の取得を要求されます。
サウジアラビアの治安と情勢:「交通事情」
公共バスやタクシー、ハイヤー、リムジンバスなどの交通手段がありますが、まず、バスは、運転手さんが英語を話していません。ハイヤーはメーターがなく、利用前に交渉はできますが、この点はタクシーならばメーター制度ですので比較的安心です。観光旅行で訪れる場合は、ホテルが紹介してくれるリムジンがおすすめです。
サウジアラビアの治安と情勢:「財政問題」
サウジアラビアや中東の石油国の財政はかつての潤った状態から現在では貧弱になってきたといわれています。原油価格の暴落が原因ですが、国家の財政にも負担になっており、福祉の水準を維持できなくなってきたという事です。サウジアラビアとイランの断交は他の中東諸国も追随し、石油・天然ガス問題に影響するのだそうです。
five years later, another #tinkeringtshirtchallenge in #saudiarabia! looking over the old city of dir'aiyah near #riyadh @TinkeringStudio pic.twitter.com/teTgToKCXV
— Ryan Jenkins (@ryanejenkins) July 29, 2017
現在は、原油価格の引き上げや石油の減産で原油価格の下落とそれによる財政悪化に若干の歯止めがかかっているといわれています。そして、国際社会は情勢安定のために原油値上げをを認め、中東情勢を見守っている状況です。原油価格高はそれじたい、日本社会が影響を受けますが、中東の治安の悪化はそれと並行して世界的な平和と安定の問題に関わっています。
サウジアラビアの治安と情勢:「写真撮影の注意点」
中東やアフリカでよく見る砂漠の石油施設や軍事・治安、航空設備などは、写真に撮ってはいけないというきまりがあります。例えば、施設以外の砂漠のみの写真を撮ることは問題ありませんが、国家の公共施設を撮ると、カメラ没収、重ければ身柄拘束や国外追放にもなってしまいます。自由に思われるリヤドやジッダなどの都市でも注意しましょう。
サウジアラビアの治安と情勢:「長期滞在許可証=イカ―マをサウジ政府に申請」
サウジアラビアでは、短期滞在以外の渡航の場合、入国後すぐに、サウジアラビア内務省の旅券事務所でサウジ版IDともいえる「イカ―マ」といわれる有効期間1年か2年タイプの滞在許可証の取得し、常時携帯しなければなりません。イカ―マはカード型で丈夫なカード入れなどがあれば便利です。日本大使館ではなく、サウジアラビア内務省で取得できます。
サウジアラビアの治安と情勢:「長期滞在の際は日本大使館に在留届を提出」
3か月以上の長期滞在予定者は、到着度すぐに日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」をWEBの在留届電子届出システムか郵送またはFAXで登録することができます。緊急時の連絡先を登録する目的のようですので、しっかり記入しておいてください。
サウジアラビアの治安と情勢に注意
石油には大きな恩恵を受けている日本はサウジアラビアともイランとも関係良好ですが、中東の財政状況や治安の悪化に石油価格が影響しているとあって、日本の役割も注目されています。治安は一部ではあまりよくありませんが、観光地としては、スケールの大きな名所がたすうありますので、情勢を判断して無理のない範囲で旅行を楽しまれてください。
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