ブレッド湖のお城と教会は絶景！冬の観光も人気でおすすめ！

ヨーロッパ旅行と言えば定番のイギリス、フランス、イタリア、スペインなど。メインとなる国々に出かけるのもいいですが、スロベニアという国も一度訪れてみてください！今回はそんなスロベニアの観光地の中でも特に人気のブレッド湖と呼ばれる美しい湖をご案内したいと思います。

ヨーロッパに住んでいる人にとってはもうご存知のスロベニアかもしれませんが、日本人にとってはまだまだ馴染みがないのが現状ですよね。それもそのはずで、スロベニアは『日本人は99％行かない国』という異名までついてしまうくらい、日本人観光客には遠い存在であるのです。

しかしスロベニア自体は自然あふれる魅力多い国。観光資源も豊富で年間を通じて多くの観光客がこの地を訪れます。あまり馴染みがないとは言いつつも、その観光地の魅力から現地ではたくさんのツアーがあり、日本発のツアーも実は存在します。

イタリアやオーストリア、クロアチアとハンガリーにその国土を囲まれているスロベニアは、アルプス山脈やアドリア海など自然に囲まれていてそのゆったりとした雰囲気は首都のリュブリャナからも感じ取ることができます。公用語はスロベニア語ですが日本語の音声ガイドやパンフレットの設置も多くみられます。

スロベニアには鍾乳洞や山など、多くの自然を観光でみることができますが、一番のおすすめスポットはブレッド湖。またブレッド湖に浮かぶブレッド島はスロベニア唯一の自然の島です。ユリアンアルプスに囲まれたその島の光景はここでしか見られません。その景色の美しさは圧巻で、自分がまるでファンタジーの世界に吸い込まれたような感覚を覚えるほどなのです。

首都のリュブリャナから向かう人が多いと思いますが、個人でブレッド湖に向かう際はバスに乗りましょう。リュブリャナ駅の正面のバスステーションからバスは発車します。始発は6時からで、22時まで運行しています。大体バスは1時間おき、または30分おきのペースで走っているので安心です。しかし土日は本数が減るので気を付けてください。

リュブリャナからブレッド湖までは約1時間から1時間20分ほどで着きます。バス停からもほど近く、5分ほどのウォーキングで湖を見ることができます。バスの値段は往復で11.34ユーロ。スーツケースなどの大きな荷物を抱えている人は別で荷物代もかかります。

ブレッド湖に行く人はツアーに参加しない方も多く見受けられます。バスの本数が多いので個人で行く方も多いと思いますが、時間が限られていて効率よく他の観光地もあわせて訪れたいと考えている方におすすめなのはやっぱりツアーです。首都のリュブリャナから半日のツアーも出ているので選択肢は広がりますよね。

ポストイナ鍾乳洞など他の観光地とセットになったツアーもよくあります。鍾乳洞内を観光専用のトロッコ列車で見て回ることができるポストイナ鍾乳洞は人気の観光地ですが、その移動距離などを考えるとツアー参加の方が望ましいです。ポストイナ鍾乳洞を訪れる方は是非その際にブレッド湖もツアーでまとめて訪れるのが良いでしょう。

実はクロアチアのザグレブ発のツアーも存在します。首都のリュブリャナとブレッド湖を日帰りで、しかもバスなど陸路を利用して訪れることができるのです。クロアチアに旅行している際に、ちょっと隣のスロベニアまで遠出してみるのもいいかもしれないですね。安心して楽に移動するためにはプライベートツアーを利用してみてください。

バスから降りると、目の前にはインフォメーションセンターがあります。そこで湖周辺のマップをもらうことができます。また自転車をレンタルしたい方はここで利用できます。ブレッド湖には湖周辺に一周できる散歩道があるので歩いて回ることもできます。2時間ほど歩ける自身がある方は自転車を借りず、ゆっくり散歩しましょう。

湖畔を散歩した後はスロベニア伝統のボートに乗ってみましょう。ボートに乗って湖に浮かぶブレッド島に向かいます。運航スケジュールはないので他の観光客が集まってくるのを待ちましょう。オフシーズンである冬は、観光客が少なくなかなか出発しないこともあるようなので注意が必要です。

ブレッド湖周辺には、お土産屋さんやスーパー、教会などが並んでいます。島から帰ってきたら、湖畔のあたりを散策してみましょう。この地の名産、ブレッドケーキを周辺のカフェで楽しむこともできます。ブレッドケーキとはふわふわとした口当たりが特徴のクリームがパイ生地に挟まれたホテル・パークが発祥と言われている伝統のお菓子です。

ブレッド湖畔からボートに乗ると、湖に浮かぶ島に到着します。帰りのボートは約30分後に出発するようになっているので、気を付けてください。階段を上り、教会の中に入ってみましょう。ブレッド島にあるこの教会では、3回鐘を鳴らすことで願いが叶うと言われています。お願い事を考えながら鐘を鳴らしてみてください。

この教会は8世紀から9世紀に建築されたものですが、現在の姿は17世紀にたてられたバロック様式のものです。ハネムーンで訪れる方も多く、この教会では結婚式を行うこともできます。船着き場から延びる99段の階段を花婿が花嫁を抱えて上ることで幸せになるという逸話もあるそうです。

島内にはレストランや、お土産屋さんも見られます。スロベニアは実ははちみつも有名で、ブレッド湖周辺でもいくつかはちみつを買うことができるスポットがあるのです。このブレッド島内にもはちみつ屋さんがあるので時間がある方はのぞいてみてもいいかも知れません。

ブレッド湖を観光する際必ず訪れたいのは、ブレッド城でしょう。ロマネスク様式とゴシック様式を掛け合わせたスロベニア最古のその城は、周りの山々の風景と相まって見るものを圧倒させます。断崖絶壁に立つその姿からは、その美しさを一目見ようと世界から観光客が来るのも納得の理由が感じ取ることができるでしょう。

湖畔から延びる階段を利用し、お城へと向かいます。20分ほどで到着することができますが、湖面から約100mほどの高さに立つ城なので坂が急に感じる人も多くはないでしょう。湖畔からタクシーを利用することもできるので、徒歩に自信がない方は車移動も考えてみてください。

ブレッド城からは、青い水をしたブレッド湖とそこに浮かぶ島を見ることができます。城のテラスでぽっかりと浮かぶ島を眺めてゆっくりしましょう。綺麗な湖と雪をかぶったアルプスの山脈は見る者の心を和らげます。城内にはブレッドの歴史を学ぶことができる博物館やレストランも備わっています。またここで結婚パーティーも開くことができます。

ブレッド城内では、ワイン醸造所があり、この地伝統のワインも楽しむことができます。ワインを自分の手でボトルに詰め、封をすることができます。その後自分で印を押すこともでき、オリジナルのお土産として人気です。城内のレストランでもワインを楽しむことができるらしく、お酒好きにはもってこいのスポットですね。

先ほども述べた通り、ブレッド湖を含めスロベニアの観光シーズンは6月から9月の腹から夏にかけてです。暖かい気候なので観光にも最適でしょう。この時期は観光客も多く、欧米圏から訪れる方も多いです。しかし、ブレッド湖の冬は、他の季節ではみることができない景色を見ることができます。

冬のブレッド湖は、一面が雪景色に変わるなんともロマンティックな世界になるのです。雪がない状態でもメルヘンな世界を楽しむことができるブレッド湖周辺ですが、冬の景色はまるでおとぎ話の一ページ。屋根に雪が積もった教会はより一層メルヘンな世界を演出します。アルプスの雪山が湖に移る姿も冬ならではの光景ですよね。

日本人にはまだまだ未知な観光地ですが、魅力満載のスロベニア。そのスロベニアに来た際は必ず訪れていただきたいのがブレッド湖です。アルプスに囲まれた湖に浮かぶ島はとてもメルヘンチックで感動的。緑が豊かな時期に来るのもいいですが、観光客があまりいない冬もおすすめです。雪景色の中でファンタジーな世界に浸ってみてはいかがですか？